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りぃー子さんComments
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Animation版のだめも、これで本当に最終回です。
原作にとっても忠実で(多少省略はあっても尺の都合でしょうがないですよね)、音楽がたっぷり聴けて演奏シーンもとても素晴らしかった全11話だったと思います。
よかったね ふたりとも ちゃんと分かれて ひとつになった
というのだめ+千秋の音楽の師匠で心の父(祖父?)ミルヒーの言葉どおり、ふたりの気持ちがようやくひとつになれたエンディングでした。
イタリアからパリへ(のだめのためなら飛行機でロンドンへもパリへも一人で移動できるようになった千秋、エライ!)戻ってきた千秋はまっすぐアパルトマンへ。
アパルトマンへ向かうタクシーの中で、のだめが子供たちと歌っている映像(sent by黒木くん)を繰り返し携帯で見ている千秋。
保育園状態で預かっている子供たちとピアノを弾いて歌っているのだめ。
そんなのだめを心配しているアパルトマンの仲間と黒木くん。
18世紀みたいに演奏家が作曲家で即興演奏が普通だった時代に比べて、楽譜に忠実に演奏をしなければならない現代はのだめには窮屈だったのかもしれないと、つぶやく黒木くん。
のだめが部屋で子供たちに弾いて聞かせていたのはシューマンの「子供の情景」の「見知らぬ国々」ですね。確かに簡単だけど、とっても可愛くて素敵な曲です。子供の一人が引いてとおねだりしていた「鬼ごっこ」も同じく「子供の情景」の中の一曲です。
次にのだめが「キラキラ星」を弾いている頃、千秋はアパルトマンに到着していました。
やっぱり、これでいいんだ。
いつまでも無理して辛い道を行かせくても
あいつのピアノだって 一緒にいれば いつだって
こうしてオレは聞ける 普通のことだ
なんの問題もない・・・
ところがのだめ編曲の「キラキラ星」は子供たちに不評、のだめヘタクソ説が子供たちに流れてのだめ株急落!
ムキー!とストップ安を図るのだめが弾き出したのは、ベートーベンのソナタ第31番でした。
無理して辛い道を歩かせなくてもいいんだ、そう自分に言い聞かせていた千秋ですがそれでもドアの向こうでそのピアノを聴き、その目からはひとすじ涙が流れるのでした。
それでも オレはやっぱり
何度でもあいつを あの舞台に連れて行きたいと思うんだ
このピアノを聴くたびに
ドアを開けた千秋はびっくりしているのだめに言うのでした。
のだめ オレと一緒にコンチェルトやろう!
ところがのだめの返事は 「イヤです!」
コンチェルトはもうミルヒーとやったし、っていうか、あれ以上の演奏、先輩となんか出来るわけない
断定かよ!
怖いんです
自分だってあれ以上に弾ける気がしないのに、一番大事な先輩とのコンチェルトがもしだめだったらと思うと・・・先輩のことも好きじゃいられなくなりそうで(と悩むのだめを囲むホタル・・・笑っちゃいけないんだけど笑っちゃう)
おまえヒドイ・・・ほんとうにヒドイ!
これまでのだめの転機に頑張って手を差し伸べても、ことごとく拒否されまくっていた千秋。そして毎回 「もういい わかった」 と言って背中を向けていた彼でしたが、今回の 「もういい」 は違いました
のだめの手を引っ張ってパリの街を駆け抜ける千秋。
行った先はニナ・ルッツの家。
ニナの顔を見てじんましん状態になっちゃったのだめ・・・(そう、アニメ版では長野の音楽祭のエピソードが取り上げられていたので、のだめはニナが苦手なんですよね)。
ニナの二台のピアノを無理やり借りて、千秋に半ば命令されて、モーツァルトの二台のピアノのためのソナタを弾き始めたのだめ、そして千秋。
今度こそ オレが引き戻す!
そう、日本の音大で、出会ったばかりの二人が初めて一緒にデュエットしたあの曲でした。
あの時とはテクニックはもちろん違う、でも二人はやっぱり二人でした。
のだめのピアノを聴いているうち、この子 (「誰?それ」(笑)) が音楽祭で自分が叱りつけた生徒で、しかも 「こんなピアノを弾いた学生はいなかった!」 と思わせるようなバルトークを弾いた主だったということをようやく知ったニナでした(このエピソードが生かされててよかったですー)。
そしてピアノを弾き終わった後ののだめは、再び千秋にフォーリンラブして飛びつきました。でも最初の時とは違って、突き放さずに、ぎゅっと抱きしめる「一途な」(ニナ談)千秋なのでした。
その後はレギュラーメンバーの楽しい後日談という感じでしたね。
のだめはなんとかコンセルヴァトワールに在留決定のようです。
ユンロンが中国に帰国したのは寂しいけど
また新しい奇人変人音楽学生が集まってきたアパルトマン、
フランクもオタクの底力を発揮して実力開花、RUIのピアノデュエットの相手に選ばれるし
千秋とマルレ・オケも、妙なお仕事を引き受けつつも少しずつパワーアップしてきてるようですね。 (子供合唱団の歌ってる「タマネギの歌」が妙に可愛いです)
ドイツのコンクールへと向かう黒木くんとターニャは音楽的にも的にもますます接近、
ミルヒー(永遠にのだめの最初の男)も、ますます了見が狭くなっていきつつも超能力パワーアップ、遠くからのだめと千秋を見守ってくれてるようです。
何百年も前に記された音符は
生まれ育った国も性別も目の色も
何もかも違う二人に同じ音を思い描かせる
わかり逢えないと思っていた人と たった一音で
わかり合えたり 引かれ合ったり
それは 千秋先輩とだけじゃなくて 世界中 そんなのがいっぱいあるはずだってわかったから
海の向こう岸があると思うとやっぱり人はこぎ出しちゃうんデスよ
今も昔も変わらないって
千秋だけではなく、のだめも、そのことをようやくわかったみたいですね。
でもこうやって見ると、これはのだめ・千秋二人だけではなくて、他の仲間たちみんなの音楽的・精神的な成長物語だったのかもしれないですね。
これでアニメーション版も終了、あとは映画版と番外編くらいしか、新しい話題はないのかもしれませんが、長い間楽しませていただいて、ありがとうございましたと作者さんにも、ドラマや映画やアニメーション、さまざまな媒体でのだめストーリーを作り上げてくださった皆様にも言いたいです。
でもさようならはまだ早いですね、また映画版かコミック版のレビューでお目にかかりたいと思います
「映画 のだめカンタービレ最終楽章・後… 2010年04月29日
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