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都立呪術高専で学ぶ五条 悟(ごじょう さとる)と夏油 傑(げとう すぐる)は、親友でした。この物語に出てくる登場人物の漢字が読めないので、皆さんのためというより自分のためにふりがなを入れてます。第一期に続くテレビアニメ呪術廻戦第二期(第25話から第47話まで)の物語は、時代が少し遡って、主人公の虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)の師である五条先生の学生時代から始まりました。呪術高専の創設者であり呪術界の要である天元(てんげん)は、不死の術式を持っています。しかし肉体の老化は止められないので、500年ごとに適合する星漿体(せいしょうたい)と同化して体を置き換える必要がありました。呪術高専2年生の五条と夏油は、その運命を持って生まれた天内理子(あまない りこ)を同化当日まで護衛する任務についています。理子はメイドと二人暮らしの天真爛漫な中学生、彼女の命を狙っていたのは2つの組織です。一つは天元一派を敵視する呪詛師集団『Q』、もう一つは宗教団体『盤星教』でした。Qは大したことないんですが、宗教団体に雇われた刺客の伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ)が強烈に手強いんです。虎杖(いたどり)の同級生・伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)の実の父親で、金で動く術師殺し。最強の呪術師と言われた五条でさえ瀕死の重症となる強さでした。3年生となった五条と夏油は特級呪術師になっていました。五条家相伝の術式『無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)』は無敵で、その実力は最強と言われています。夏油は呪霊を取り込み、それらを自在に操る術式『呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)』の使い手ですが、吐瀉物を拭いた雑巾を飲み込むような気分の悪い術式を何のために日々続けていくのか疑問を感じ始めていました。非術師である弱い人間たちを守ることが本当に必要なのか、非術師を抹殺し、呪術師だけの世界を創れば良いのではないか。夏油は盤星教を乗っ取り、最悪の呪詛師と称される特級呪詛師となって、五条と袂を分かちます。ここから舞台が現在に戻りました。呪術高専2年の(むた こうきち)通称 メカ丸が、内通者だったことが判明します。生まれながら身体の不自由なメカ丸は『傀儡操術(かいらいそうじゅつ)』の使い手で、同級生たちも本体に会ったことはなく、いつも遠隔操作されたメカ丸と学生生活を送っていました。メカ丸は夏油達に高専の情報を流す代わりに真人(まひと)の術式『無為転変(むいてんぺん)』で肉体を治す契約を結んでいました。真人は冷酷非情に人間を化け物に変えていく特級呪霊です。そんなに上手くことが運ぶとは思えませんね。2018年10月31日、渋谷駅周辺に特殊な結界が張られ、一般人が閉じ込められる渋谷事変が勃発します。首謀者は呪詛師・夏油の身体を乗っ取った何者かと真人たち呪霊集団で、多くの一般人の犠牲を出し、渋谷が一夜で壊滅状態に陥りました。高専から派遣された五条は偽夏油(ニセげとう)の獄門疆(ごくもんきょう)で封印されてしまい、五条を救うべく向かった一級呪術師や高専生たちも次々と倒され被害は甚大です。偽夏油は獄門疆を持ったまま消え、偽夏油の放った呪霊たちが恐ろしいことに渋谷から東京全域にさらに拡散していきました。毎回息を呑むスピードで血みどろの戦いが展開され、はっきり言って見てて疲れるんですが、激辛スープを飲み続けるような刺激、やめられません。続きが楽しみです。
2024/05/11
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魔法の使えない少年マッシュ・バーンデッドが、筋力だけで魔法社会に抗うアブノーマル・ファンタジーです。魔法は天から与えられた才能で、能力が高いほど出世する世界。魔法が一切使えないことがバレると、魔法局に殺処分されてしまいます。マッシュは捨て子だったんですが、レグロ爺さんに拾われて森の奥深く、誰とも接触することなく密かに育てられました。魔法の強さは顔にできるアザの本数で分かります。マッシュにはアザがありませんでした。レグロ爺さんに勧められてマッシュは幼い頃から筋トレに励み、いつしか超人的なパワーと耐久力を身につけていたんです。マッシュはシュークリームが大好きでした。ある日、レグロ爺さんの言いつけを守らずに一人で街へ限定シュークリームを買いに出かけ、魔法が使えないことがバレてしまいます。魔法警察のブラッド・コールマンに踏み込まれますが、筋力で魔法を圧倒し返り討ちにするんです。ブラッドはマッシュの殺処分を見逃す代わりにハードルの高い条件を出してきます。名門イーストン魔法学校に入学して、優秀な生徒に与えられる神覚者となること。魔法が使えないマッシュが魔法学校の入学試験をパスするんでしょうか。『ハリー・ポッターシリーズ』をパロっているのも面白かったですね。ダンブルドアみたいな人が校長先生だし、クラス分けがあったり、魔法の杖を買いに行ったり。マッシュがドゥエロの選手に選ばれるんですよ。クィディッチにそっくりの、ホウキに乗って戦う競技。一体どうマッシュが対応するのか、見ものです。優れた魔法使いでも勝てるかどうか不安になるような相手に、グーパン(グーのパンチ)で向かっていくマッシュは、なんだかワンピースのルフィーにも通じるものがあって好感が持てます。彼の実力を認める仲間も増えていきました。『魔法使えないのに、どうする?』っていう場面がたくさんあるんですが、思いもよらないような発想で乗り越えていく爽快感が最高です。このアニメ見ると、1日の疲れが吹っ飛ぶ感じでした。『マッシュル-MASHLE-』は、甲本一による漫画が原作のアニメで、日本だけでなく海外でも人気があるようですよ。いまマッシュルのテーマ曲、Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』が世界を席巻する大ヒットになってます。アニメの方も、最大の敵イノセント・ゼロとの今後の戦いが楽しみです。
2024/05/08
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グランドライン後半の海『新世界』の勢力図が、大きく書き換えられようとしていました。かつてこの海を皇帝の如く支配していた四人の大海賊・四皇のうちの二人、百獣のカイドウとビッグ・マムがワノ国で世代交代の戦いに臨んでいます。新時代を代表するルフィがカイドウと、そしてキッドとローがビッグ・マムと死闘を繰り広げる中、ヤマトとモモの助も落下しつつある鬼ヶ島を大惨事から救うべく必死の攻防を続けていました。これはワンピース ワノ国編(その11)に続く1063話から1078話までのお話です。カイドウの力で空中に浮かんでいた鬼ヶ島は、ルフィと戦ってカイドウの力が削がれるごとに高度を落とし、ワノ国の花の都に向かって墜落しつつあります。それをなんとか食い止めようとピンクの龍になったモモの助が奮闘していました。カイドウと共にワノ国を支配してきた黒炭オロチは執念深い小心者です。光月家に深い恨みを抱いていて、死の間際に『火前坊』を鬼ヶ島の地下の武器庫に向かって放ちました。爆発を阻止するべく、ヤマトが走ります。世界政府直属の諜報機関CP‐0のメンバー・ゲルニカとマハは、ロビンを連行する為に城に潜入していました。そこへ五老星から『今すぐにルフィを消せ』という勅令が下ります。カイドウと死闘を繰り広げていたルフィにさらに敵が加わって絶体絶命のルフィ。死んだと思われたルフィの心臓が動き出し、巨大なゾウのズニーシャがテレパシーでモモの助に伝えるんです。『解放のドラムが聞こえる』と。ついにルフィはギア5を覚醒します。ルフィの食べた悪魔の実はただのゴムゴムの実ではなく、ヒトヒトの実モデル幻獣種ニカで、太陽の神であるニカの『空想のままに戦う』怖いものなしの能力を秘めたものだったんです。太陽の神ニカの姿に変わった白いルフィは遊んでいるようにカイドウをいなします。ローとキッドもビッグ・マムをついに打ち負かし、残るはカイドウ一人。あまりにも長かった戦いがようやく終結し、光月モモの助がワノ国の正当な統治者として降臨します。<ワノ国編 これまでの話>第一幕(1/2)第一幕(2/2)第二幕(1/2)第二幕(2/2)第三幕(1)第三幕(2)第三幕(3)第三幕(4)第三幕(5)第三幕(6)第三幕(7)絶対ハマる!厳選アニメ
2024/04/25
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冒険ファンタジーで登場する魔物は退治するものでした。この物語では、食材なんです。きのこの形の『歩き茸』とか、ザリガニみたいな『大サソリ』なんかは、なんとなくうまくやれば食べられるかなという気はしましたが、だんだんエスカレートしていくんですよ。作者の想像力がすごいなと思いました。レッドドラゴンを退治するためにダンジョンに入った冒険者ライオスたちは、食料が尽きて空腹のまま戦うことになってしまいました。なんとか全滅は免れ地上へ逃れたものの、ライオスの妹ファリンがドラゴンに食われてしまいます。妹を救出するために再度ダンジョンに入ろうとするライオス。しかし彼に協力を申し出たのは魔法使いのマルシルと小人のチルチャックだけでした。探索に必要な食糧問題は、ライオスの提案で現地調達することに。しかし、調理器具もないままダンジョンに入った3人はたちまち苦戦します。そこへ通りかかったドワーフのセンシ、日常的にダンジョン飯を自給自足している彼が見事な料理を披露してくれるんです。レッドドラゴンを料理してみたいセンシは、このパーティに加わることになりました。ダンジョン内に巣食う魔物は多種多様です。どんな魔物が出てきて、どんなふうに調理したのか興味ある方はこちらをご覧ください。ライオスたち一行は禍々しいものを食べながらついにレッドドラゴンのいる地下5階までやってきました。4人で協力してレッドドラゴン討伐に成功したものの、妹のファリンはすでに消化され骨だけになっていました。マルシルが禁忌の魔術を使って蘇生に成功しますが、『狂乱の魔術師』シスルに支配されてファシルは再びレッドドラゴンに取り込まれてしまいます。『ダンジョン飯(めし)』は、九井諒子による日本の漫画を原作としたアニメです。2024年1月から放送され、3月で第1クールが終わり、現在第2クールへ突入。これからどんな魔物料理が見られるのか、楽しみです。
2024/04/10
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よくある冒険者の物語と違って、このお話は冒険の終わりから始まります。10年の月日をかけて魔王討伐を成し遂げた4人の仲間が王都に凱旋しました。勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、そして魔法使いフリーレン。ヒンメルとハイターは人間、アイゼンはドワーフ、フリーレンはエルフです。王都に戻った4人は、50年後の再会を誓い合い解散します。長生きのエルフにとって10年は一瞬のようですが、この冒険はフリーレンのその後の生き方に大きな影響を与えました。50年周期で現れる彗星を再び見ようと再会を果たすと、ヒンメルは年老いてその姿は驚くほど変わっていました。ヒンメルの死を目の当たりにしたフリーレンは、これまで自分が出会った多くの人々に対して無関心で無知だったことを思い知ります。フリーレンは見た目は少女のままですが1000年くらい生きていて、各地を旅しながら魔導書を収集していました。数多くの魔法を使いこなす最強の魔法使いです。身体から漂う魔力が魔族たちには見えるようですが、師匠だった伝説の大魔法使いフランメの言いつけを守り、フリーレンは長年の修練によって魔力を揺らぎなく小さく見せる技を会得していました。襲ってくる魔族が彼女を弱いと勘違いして一蹴されるので、彼女を知る者たちの間では『葬送のフリーレン』と恐れられています。フリーレンはハイターの元を訪ねました。戦災孤児の少女フェルンを弟子にすることを依頼され、4年間修行させてハイターを看取ったあと、フェルンと共にアイゼンの元を訪ねます。そこで目にした師匠フランメの手記に、魔王討伐で行った大陸北端エンデで死者の魂と対話できると記されていました。フリーレンはアイゼンの弟子シュタルクを仲間に加えてその地を目指すことにします。魔法使いにも社交ダンスのようなレベル分けがあって、一級魔法使いになるための試験というのが行われるんです。主催は大陸魔法協会。3次試験まであって、ゼーリエという全能の大魔法使いが仕切ってました。ナルトも中忍試験とか面白かったですけど、この話の中でも一級試験が一番印象深かったです。『葬送のフリーレン』は、山田鐘人(原作)、アベツカサ(作画)の漫画を原作としたアニメで、2023年9月から2024年3月まで全28話が放送されました。まだ旅の途中なので、続きも制作されることを期待しています。
2024/04/03
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数千年前に地球に降り注ぎ、人類全てを石化させた謎の光線。文明を滅ぼした石化ですが復活液によって蘇えると、抱えていた怪我や病気が全快しているという副産物をもたらしました。つまり石化させてから復活液を使えば、瀕死の人の命を救うことが出来ると言う事です。これはDr.STONE(第二期)に続くお話。獅子王司を救う為、石化の謎に千空たちが挑みます。石器時代に逆戻りした千空たちが、少しずつ築いてきた科学王国では、これまで発電技術をはじめ様様な文明の力を再開発してきました。人口増加に伴う食糧問題を解決するために小麦の栽培を始めたり、石油や鉱山探索のために気球を作ったり、カメラやレーダー、ソナーなども開発して王国は一足飛びに現代へと突き進みます。強力な助っ人も復活させました。航海に必要な船長・龍水と、彼に仕えていた執事兼シェフのフランソワです。フランソワのお陰で収穫した小麦からおいしいパンが出来るようになって食生活が改善しました。千空が設計してみんなで作り上げた科学船ペルセウス号。目的地は、石化光線を免れた千空の父・百夜たちが遺した宇宙船ソユーズが眠る宝島です。代々巫女に伝わる百物語から、そこにはプラチナあると千空は確信していました。プラチナが手に入れば、それを触媒として復活液を大量生産することができて、全人類復活の夢へ一歩近づくことができます。宝島に到着してみると、かつて無人島であったはずの島の周辺には大量の石像がありました。どうやら島の頭首が石化装置を握っていて、島民を支配している様子。島を調査している隙に船を乗っ取られ、船に残してきたメンバーが石化されてしまいます。仲間たちを復活させ、プラチナと石化装置を手に入れることが出来るのか。千空たち科学王国メンバーが知恵と力を合わせて奪還に挑みます。もう一つ気になる問題は、謎の通信を繰り返すホワイマンの存在です。正体を突き止める為、千空は人知を結集して月に行くと宣言。話がずいぶん大きくなってきましたね。Dr.STONE(第三期)全22話は2023年の4月から12月にかけて放送されました。
2024/04/01
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華やかだけど人間関係ドロドロの中国歴史ドラマに一時期ハマってたんです。このアニメの時代背景が、宮廷の諍い女や宮廷女官 若曦など、江戸時代の大奥みたいな世界だったので懐かしく感じました。厚生労働省がタイアップしたポスターがあるんです。サプリに使われた紅麹で健康被害が出て、今世間を騒がせていますが、薬って量や使用法を間違えると毒にもなるんですね。このアニメは、面白いだけじゃなく勉強にもなりますよ。猫猫(マオマオ)は、後宮勤めとは無縁に思われる地味なオタク系少女です。養父を手伝って薬師として花街で働いていました。ある日、薬草を取りに行って人さらいに遭い、後宮に下女として売り飛ばされてしまいます。花街で育ったことで男性を見る目が冷めていて、後宮に住まう美男美女たちにも全く興味がない様子。若い女が生き抜く知恵として、わざと顔にソバカスなどを描いてブスに見えるようにしていたので、後宮でも目立たない存在でした。しかし薬や毒に関する知識は半端なく、後宮で起きた皇子の衰弱事件の謎を解き、文字も読めることがバレてしまいます。後宮の管理を担当する壬氏(ジンシ)は、彼女の才能に惚れ込みます。壬氏は性別が違えば国さえ傾けると言われるほどの美形男子ですが、マオマオが自分の外見に全くなびかないことにも興味を持ちます。この人、ただの美形のお役人じゃないんですよ。日本で言ったら光源氏のような由々しきお方で、ある目的のために身分を隠しています。マオマオは幼い頃から毒性の物質に興味を持ち、自分の体で試していたせいで毒に強くなっていました。下女から女官に昇級して寵姫の毒見役になります。一時的に里帰りして花街の事件を解決したり、後宮に戻って寵姫の失踪事件に関わったり。サスペンスのような面白さもあります。『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のライトノベルを原作としたアニメです。全24話の第1期が2024年3月で終わり、第2期の放送が2025年に決まりました。続きも楽しみです。
2024/03/26
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昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。商業で栄えた金の国アルハミトと、豊かな自然に恵まれている水の国バイカリ。長い戦争を経てついに両国の間には高い壁が築かれました。金の国ラスタバンニ世の統治時代に一時的に国交が正常化します。友好の証としてアルハミトは国一番の美しい娘をバイカリに嫁にやり、バイカリは国で一番賢い若者をアルハミトに婿にやるという条約を結びました。アルハミトの辺境に住む第93王女サーラは、おっとりした引っ込み思案のお姫様です。父であるラスタバン三世に命じられて、バイカリ国の婿を迎えることになります。しかし、送られてきたのは子犬でした。父親のラスタバン三世に知れたらまた戦争になってしまう。サーラは犬にルクマンと名付けて、このことは秘密にすることにしました。バイカリの国境近くに住む家族思いの貧しい建築士ナランバヤルは、送られてくるアルハミトの美女を娶るようにと族長から命じられます。しかし、送られてきたのは子猫でした。両国の平和のために嫁が猫だったことは秘密にして、オドンチメグ(星の輝き)と名付けて飼う事にします。ところが困ったことが起こるんです。サーラは長姉であるレオポルディーネに、バイカリの賢い婿殿に会いたいから王宮に連れてくるようにと言われます。皇女たちは父王ラスタバン三世と対立していて、俳優上がりのイケメン左大臣サラディーンを愛人として囲っていました。悩みながら散歩していると、ルクマンが走って壁の穴を抜け、バイカリ側の森に逃げてしまうんです。追っていったサーラは、偶然オドンチメグを連れたナランバヤルと出会います。穴に落ちていたルクマンを助けてくれたナランバヤルに、サーラは身分を明かして王宮に行く時だけ婿のふりをしてくれないかと頼みます。ナランバヤルは大らかでお調子者ですが、優秀な建築士なんですね。王宮に行っても王女たちの出す無理難題を卒なくこなし立派に婿の役を演じ切りました。それだけではなく、金の国の水不足と水の国の資金不足を解消するいい解決策を思いつき、お飾りだった左大臣と意気投合して両国の明るい未来像を提案するんです。大事業に乗り出したナランバヤルの留守中に、預かっていたオドンチメグが行方不明になって、サーラは意を決してナランバヤルの実家を訪ねていきました。そこへ族長が、アルハミトの美女を見にやってくるんです。ナランバヤルの父親に懇願されて嫁のふりをする事になったポッチャリなサーラ。どう見ても美女とは言えない彼女を見て、みんなあっけに取られます。戦争を推奨する右大臣ピリパッパと国王派は、バイカリを敵対視していますのでナランバヤルを暗殺しようとしてきます。バイカリの族長と酒を酌み交わしたサーラもスパイ扱いされ、二人は命の危機に。王女派にライララという名の用心棒がいるんです。目しか出てない女性なんですが強いんですよ。『金の国 水の国』は2023年に公開された映画です。2017年「このマンガがすごい!」で第1位を獲得した岩本ナオの同名コミックを原作としたアニメ。ポッチャリ系サーラに親近感湧くし、すごくいい話で、なんと3回も見てしまいました。二人の平和への願いとか、思いやりとか、自己犠牲とか、いろんな事に心が洗われます。とってもお勧めです。
2024/03/13
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天下の大将軍を目指すシンは、函谷関(かんこくかん)での活躍が認められ、名も無い一兵卒から飛信隊(ひしんたい)を率いる三千人将になりました。紀元前3世紀、500年続いた春秋戦国時代末期に登場した秦の若き王エイセイと、彼を支えた戦国武将たちの物語です。現在第5シリーズ放送中ですが、それを見る前に実写版の映画も見て、アニメももう一度最初から見直しました。何度見てもドハマリしますね。面白いです。第4シリーズでも隣国との争いは続いていましたが、それより内部抗争が激化して大変なことになります。セイの異母兄弟である成蟜(せいきょう)の反乱から物語は始まりましたが、その時まだ子供だった二人の裏で実権を握っていたのは商人から丞相にまで成り上がった呂不韋(りょふい)でした。巨万の富を基に、王族派を凌ぐほどの派閥を率いて王の座を狙っていたんです。呂不韋四柱と呼ばれる軍師や猛将を従えて、次々と陰謀をしかけてきます。関与を疑われるも決定的証拠がないので、いつも無罪放免となり、ついには相国(しょうこく)という廷臣の最高職にまで上り詰めました。セイの母親・秦太后は昔、絶世の美女ダンサーで呂不韋の許嫁でした。しかし秦王が彼女を気に入ったことで貢ぎ物のように差し出され、セイを産んで太后となりますが、まだ呂不韋に未練があったんです。後宮勢力を手名付けたかった呂不韋は密かに太后と関係を持っていて、バレそうになったので嫪毐(ろうあい)という男を宦官だと偽って太后に宛がいます。ただの夜のお相手だったんですが、周りから持ち上げられて毐国(あいこく)なんていう独立国を秦国の中に作ってしまうんですね。セイが成人して正式に秦王となる加冠の儀が執り行われる日、秦国の旧都・雍(よう)には多くの要人が集まっていました。その隙をついて王都咸陽にアイ国から大軍がおしよせてきます。第31代秦王・セイには幼い子供がいて、警備の薄い後宮は大騒ぎとなっていました。遠征中だった飛信隊シンは、セイのピンチを救うため咸陽にとって返します。シンと功績を争う同年代の将があと2人いるんです。槍の達人、玉鳳隊の王賁(おうほん)、そして軍師の才がある楽華隊の蒙恬(もうてん)。二人とも王家、蒙家という名家の出で子供の頃から将来を期待されている存在ですが、下僕から成り上がったシンの実力は認めています。飛信隊の快進撃を支えているのは隊長シンの力量もありますが、軍師となった河了貂(かりょうてん)と、副長・羌瘣(きょうかい)の協力も見逃せません。刺客一族として育ったキョウカイの強さたるや、人間離れしたものがあります。トン・タタ...この呼吸で、周り中の猛者たちを瞬殺です。これからも天下統一に向けた活躍が楽しみです。<これまでの話>キングダム(第1、第2シリーズ)キングダム(第3シリーズ)
2024/02/21
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アイヌの金塊を狙う3つのグループはそれぞれの地で刺青人皮の探索を続けていました。アシㇼパと再会し、北海道へ戻るために大泊を目指していた杉元たちは、ロシア人スナイパーのヴァシリから襲撃を受けます。スナイパー対決で一度敗れた尾形を追って、一緒にいたメンバーを狙ってきたんです。しかし尾形は杉元を網走で殺そうとした男です。一緒にいるはずがありません。ロシア領内の亜港でアシㇼパに片目を射抜かれ、どこかへ消えていました。これはゴールデンカムイ第三期に続く第四期全13話(第37話〜第49話)の物語です。その頃、土方と牛山は阿寒湖周辺に潜伏する脱獄囚・関谷輪一郎と面倒なことになっていました。関谷との賭けに負けて毒を飲んだ土方と牛山は仮死状態で地中に埋められてしまいます。捜索を続ける門倉とキラウㇱもまた、関谷の毒牙にかかりそうになりますが、強靭な体力を持つ牛山は自力で這い出し、数々の修羅場を潜ってきた幕末の勇・土方も復活して関谷を逆襲。彼の刺青人皮を手に入れました。第七師団の鶴見中尉は謎の多い人物です。日露戦争で顔を大きく損傷し、時々過激な行動に出て、おでこは陶器でカバーしていますが興奮すると脳から液体が流れ出してくるちょっとホラーな存在。側近の部下たちとのエピソードが明らかになるにつれ、彼の壮大な計画がかなり前から少しずつ土台固めされていたことが匂ってきます。海軍少将の父親を持つ鯉登少尉も鶴見中尉の熱烈な支持者ですが、どうも問題児のボンボンだった少年時代から目をつけられていたようです。宇佐美も鶴見中尉に魅せられた一人で、子供の頃、彼の愛情を得るために親友を殺してしまったほど。鶴見中尉のためなら死をも厭わない月島も、しかり。その鶴見中尉が、アシㇼパと対面するために駆逐艦で大泊まで迎えにきます。アシㇼパは金塊の暗号を解く唯一のキーパーソンですから。 樺太で迎えを待つ間、杉元たちは活動写真家と出会います。アイヌの文化を映像で残す仕事をしている人たちで、昔撮った映像の中に生前のアシㇼパの両親が出てくるんです。アシㇼパは、アイヌを守るために父の意志を継いで戦うべきか悩みます。杉元は、アシㇼパには血みどろの金塊争奪戦から下りて、村で平和に暮らしてほしいと願っていました。アシㇼパは鶴見中尉と対面してその魂胆に気づき、アイヌのために金塊が使われないのなら協力しないと言って逃げ出します。杉元たちは第七師団に追われつつ流氷原を歩いて北海道を目指しました。宗谷のアイヌコタンで砂金掘り師の平太と出会うんです。当座の資金を稼ぐために彼に習って川で砂金取りを始めたものの、この平太も実は脱獄囚の一人だったんですね。彼が持っていた砂金の標本から、もう一人の脱獄囚・海賊房太郎を知ることになりました。この房太郎、杉元たちと行動を共にすることになるんですが、ものすごい潜水能力を持っている魚人です。刺青人皮をもつ囚人は全部で24人。そのうちの一人が札幌の連続殺人犯としてニュースに浮上して、金塊を狙う全員が札幌に集結する形になります。姿を消した尾形は土方についていました。マタギの谷垣は鶴見中尉からインカㇻマッを解放する代わりにアシㇼパを連れ戻すよう命じられますが、彼女のお腹に自分の子供がいることを知らされ、救出に向かいます。アシㇼパの心に、杉元への恋心が芽生えた様子です。時々、小さな耳が赤くなるのが可愛い。彼女が暗号の鍵となる何かを思い出したことは、全員が知るところとなって、あと未発見の刺青は5枚。鶴見中尉が半分以上持っていて、土方歳三は6枚の偽物をつかまされています。残酷だったり下品だったりもするんですが、アイヌ文化の勉強にもなるし、ギャグも効いてるのでやめられません。実写映画も好評のようです。アシㇼパの父親がなぜのっぺら坊になったのか、底知れない鶴見中尉やソフィアの存在など、まだまだ伏線がいっぱい。TVアニメ『ゴールデンカムイ』の最終章(第5期)の製作が決定し、放映は今年10月頃になるのではないかとのこと。どう決着するのか、楽しみです。<これまでの話>ゴールデンカムイ第一期(第1話〜第12話)ゴールデンカムイ第二期(第13話〜第24話)ゴールデンカムイ第三期(第25話〜第36話)絶対ハマる。厳選アニメ。
2024/02/13
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網走監獄にいた金塊のありかを知るのっぺら坊は、やはりアシㇼパの父親でした。アイヌたちを殺したのは自分ではないと言った直後、尾形によって杉元ともども狙撃されて、のっぺら坊は金塊の秘密を伝えることなく命を落とします。負傷した不死身の杉元は、鶴見中尉の元で治療を受けて昏睡状態から脱します。頭撃たれても死なない人っているんですね。キングスマンを一瞬思い出しましたよ。キロランケに連れ去られたアシㇼパを追って、杉元たちは樺太へ。これはゴールデンカムイ第二期に続く第三期全12話の物語です。日露戦争で、当時樺太の南部は日本領になっていました。樺太アイヌの人たちが、犬ぞりを貸してくれたり杉元たちを助けてくれます。この旅にはマタギの谷垣の他に、鶴見中尉の忠実な部下である月島軍曹と鯉登少尉も同行していました。荷物に隠れていたアイヌの子チカパシとアイヌ犬のリュウも、通訳や先導犬として役に立ちます。のっぺら坊亡き後、金塊の暗号を解くカギを記憶のどこかにとどめている可能性があるのはアシㇼパだけだったので、鶴見中尉も彼女の探索の先遣隊として杉元たちを行かせたんです。キロランケはアシㇼパを樺太の亜港監獄にいるソフィアと会わせることで、刺青人皮の暗号を解くカギを思い出すかもしれないと考えていました。彼はあくまで金塊をアイヌのために使いたかったので、誰よりも先に暗号を解く必要があったんです。キロランケは彼女の父ウイルクの昔話をします。ロシア皇帝暗殺の実行犯だったソフィア、キロランケ、ウイルクの3人は極東へ逃亡し、ウラジオストクの写真館で長谷川という男に日本語を習っていたことがありました。穏やかな日々は束の間、写真館にロシアの秘密警察がやってきて3人は樺太へ渡ることに。秘密警察の狙いは3人ではなく、スパイとしてロシアに潜伏していた長谷川(鶴見)だったんです。長谷川は一緒に暮らしていたロシア人の妻とまだ幼い子供を失い、心に深い傷を負います。キロランケたち一行には脱獄王の白石とスナイパーの尾形がいました。彼らの協力で亜港監獄からソフィアを脱獄させるのに成功し、アシㇼパは刺青の暗号を解く鍵に気づきます。尾形が他のみんなを出し抜いてアシㇼパから秘密を聞きたそうとしますが、そこへ間一髪、杉元たちが追いつきました。流氷の上で寒そうな戦いが始まるんですね。ロシアの伝統競技・スチェンカなんていう殴り合いの試合も出てきたり、幕末の「人斬り用一郎」と新撰組「鬼の副長」・土方歳三が対決したり、今回も盛りだくさんの内容です。ロシア語ペラペラの月島軍曹の過去話も見応えがありました。ようやく再会を果たした杉元とアシㇼパ。彼女はいつ、誰に、暗号のカギを明かすのでしょうか。<これまでの話>ゴールデンカムイ第一期ゴールデンカムイ第二期絶対ハマる。厳選アニメ。
2024/02/06
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アイヌの金塊を狙う鶴見中尉は、陸軍第七師団と共に夕張に来ていました。剥製工房の江渡貝(えどがい)が、墓地から掘り出して皮を剥いだ脱獄囚の刺青人皮を手に入れるためです。江渡貝は動物だけでなく、死んだ母親や誰ともわからぬ人たちも剥製にして、共に暮らしていました。数年前はこの辺りで薄気味悪くなって見るのをやめてしまったんですが、今回はきっちり見ましたよ。これはゴールデンカムイ(第一期)に続く全12話のお話です。鶴見中尉もちょっとサイコな男ですが頭がキレて話術に長けているので、彼のファンになる人が多いようです。江渡貝も自分の仕事が鶴見中尉に認められたことですっかり彼の言いなりになって、精巧な刺青人皮の偽物を6枚完成させました。土方たち一行と、杉元たちも夕張にやってきます。刺青人皮の偽物をめぐったドサクサで第七師団に連行された白石を救出するため、敵対していた土方たちと杉元たちが手を組むことになるんです。網走監獄へ潜入するためには、脱獄王の白石がどうしても必要だからです。とは言ってもあくまで一時的な協力関係で、いつ誰がどこで裏切ってもおかしくない状況ではありました。元第七師団の尾形は、凄腕のスナイパーです。味方にすると頼りになりますが、敵にすると恐ろしい存在です。アシㇼパの村で彼女の祖母フチに命を助けられた元第七師団の谷垣は、日露戦争へ行く前はマタギでした。村へやってきた女占い師インカラマッが、アシㇼパに危険が迫っていると予言します。谷垣は世話になったフチのために、アシㇼパを無事に連れ戻す旅に出ることになります。時々登場人物の過去の話が出てくるんですが、尾形も谷垣も壮絶な過去を抱えてるんですね。登場人物それぞれが一癖も二癖もありそうな人たちばかり。インカラマッは子供の頃、アシㇼパの父親に世話になったようで、谷垣の旅に同行します。旅の最終目的地は、のっぺら坊のいる網走監獄です。金塊の隠し場所を知っている男ですから、本人から聞き出せれば刺青人皮を集める手間が省けます。アシㇼパにとっては、キロランケの情報が本当なのか、のっぺら坊は自分の父親なのかを確かめる必要がありました。網走監獄では、とんでもない大騒動が勃発します。旅の途中でもバッタの大群に襲われたり、ラッコの肉を食べて変な気分になったり、露天風呂で盗賊団に狙われたりと盛りだくさんでした。ラッコの肉って、ムラムラするんですか?これが一番ウケました。サスペンス・ホラーかと思ってたんですが、ギャグの要素も入ってるんですね。見るのやめなくてよかった。厳選アニメ。絶対ハマる。
2024/01/29
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15歳で故郷の街を後にしてから二年の月日が経ちました。ウィルは領主としてトーチ・ポートの街を発展させ、人々の生活にゆとりのようなものが見え始めています。しかし近隣のビースト・ウッズを調査すると、森に異変が起きていることが分かりました。これは何かの前兆か?ウィルたちはさらに森の奥へと進み、原因を究明します。ウィルの右腕である妖精メネルと共に森の奥へと進み、森の王から不吉な予言を聞きました。鉄錆(てつさび)の山脈に、黒き災いの火が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろうかつてドワーフの王国として栄えた鉄錆山脈に一体何があったのでしょうか。ある日ウィルとメネルが剣の稽古をしていると、1人のドワーフが草陰に隠れてその様子を見ていました。彼はルゥという名のドワーフの青年で、強くなりたいと心から願っていたんです。200年前にドワーフ王国が滅びたあと、生き残ったドワーフたちは各地に散り散りとなり、虐げられた生活を送っていました。鉄錆山脈は邪竜ヴァラキアカに支配され、帰る家はありません。ウィルはルゥを従士として雇い、共に鍛錬することにしました。邪竜ヴァラキアカは桁違いに強いんです。ウィルを気に入って死なせたくない不死神スタグネイトは竜との戦いをやめろと警告。死者の街に立ち寄って、育ての親の一人ガスに再会した時も、逃げることを勧められたり。それでもウィルは人々に災いをなす竜をそのまま放置することはできませんでした。竜の元にたどり着くまでにも、竜の瘴気によって病人だらけになったエルフの集落があったり、デーモンやらヒュドラやら色々出てきてなかなか大変な旅です。メネルやルゥ以外にも一緒に戦ってくれるメンバーはいましたが、それでもまだ勝算は低かったんですね。でもこういった流れの物語で、負けて終わりっていうことはないに違いないと思って見ていました。究極の魔法も通じず、仲間も倒され、槍は折れ、魔剣も封じられ、ここまで絶望的な状態でどう勝つのか、見ものです。『最果てのパラディン 鉄錆の山の王』は、テレビアニメ『最果てのパラディン』の続きで、2023年10月から全12話が放送されました。原作は柳野かなたによる日本のライトノベルです。ハイ・キングの封印が解けるまでの猶予はあと8年になりましたが、この後どう展開するのか、楽しみに待ちたいと思います。
2024/01/24
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元陸軍兵の杉元は『不死身の杉元』と呼ばれていました。日露戦争を生き抜き、戦死した友の願いを叶えるため北海道の凍てつく川で砂金をとっていると、川辺で飲んだくれていた男のヨタ話が耳に入ってきます。アイヌ秘蔵の金塊の話。男は、この話を聞いた奴は生かして置けないと杉元を殺そうとします。ところが冬眠明けのヒグマの襲撃を受け男は死んでしまうんです。不死身の杉元は、危機一髪、通りかかったアイヌの少女に救われました。青い目のアシㇼパはまだ幼いながら、父親に仕込まれたアイヌの狩猟方法や生活の知恵をたくさん持っていました。5年前に金塊を奪った男に父を殺され、仇をとりたいと言います。アイヌたちを殺害して金塊を奪った男は、網走の獄中で囚人たちの体に金塊の隠し場所を示す入れ墨を彫って脱獄させました。川辺で飲んだくれていた男はその脱獄犯の一人だったんです。金塊を手に入れるためには、刺青全てを集めて暗号を解く必要があります。杉元はアシㇼパと手を組むことにしました。金塊を狙っていたのは杉元たちだけではありません。陸軍第七師団の鶴見中尉は、日露戦争で負傷して北海道征服なんていう極端な発想に走り、軍資金としてアイヌの金塊を探していました。戊辰戦争で死んだはずの新撰組・土方歳三も刺青を持つ脱獄囚の一人で、囚人のうち何人かを仲間に加え、金塊を狙っています。杉元とアシㇼパは、脱獄王と呼ばれる白石を仲間に加えました。白石も刺青を持つ一人です。アシㇼパたちが狩猟で稼いだ金を競馬で全部すってしまうような信用ならない男ですが、憎めないキャラです。野生の鹿やウサギを鍋にしてみんなで旅を続けるうちに次第に絆は深まっていきます。杉元が持ち歩いている味噌を、アシㇼパはオソマ(ウ●コ)と思って毛嫌いしていましたね。カレーも恐る恐る一口食べるまでオソマと言ってました。鶴見中尉も土方歳三も血の気の多いライバルですので、遭遇すると必ず一悶着あります。『不死身の杉元』も何度も命の危険にさらされていました。アシㇼパの父親の友人のアイヌ、キロランケも仲間に加わります。囚人たちに刺青を入れたのっぺら坊という極悪人こそが、アシㇼパの父親ウイルクであると語り、アシㇼパは衝撃を受けます。その真偽を確かめるために一行は網走監獄へ向かいました。『ゴールデンカムイ』は、野田サトルの漫画を原作としたアニメです。数年前に一度見たんですが、気がつけばシリーズが進んでいて、続きを見る前に第一期を見直しました。結構生々しいシーンが多いので、あまり気持ちの良いものではないんですが、アシㇼパさんのサバイバル知識は勉強になります。熊は冬眠中の巣穴に入ってきたものは襲わない、とかね。多分一生必要ない知識だと思いますが。厳選アニメ。絶対ハマる。
2024/01/16
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オリゴン村に住む裕福な老夫婦、園山夫妻は、養子を迎えることにしました。児童養護施設で、一人の美少年に目を奪われます。少年は養子となり、園山秘鳥(そのやま ひとり)と名付けられました。しかし実は「ミギ」と「ダリ」という瓜二つの双子で、この村で実母を殺した犯人を探し出し復讐することを目論んでいたんです。ミギとダリはバレないように入れ替わりながら、2人で1人の人物を演じていきます。犯人の手がかりは、幼い頃の記憶のみ。薄暗いベッドの下、ベイズリー柄の壁紙、そこに落書きして遊んだことでした。その部屋を探し出すには家に呼んでもらう必要があると考えた二人は、ボーイスカウトのメンバーになったりして友達を増やすことにします。ある日、家政婦のみっちゃんから、一条家にその模様の部屋があったことを聞きます。彼女は村中の家を回って仕事をしていたので、知っていたんですね。一条家の息子の瑛二は成績が良くて、同じ学校の優秀なクラスにいました。彼と親しくなるために二人は科目を分担して猛勉強に励みます。この辺から話がこじれてくるんですね。一条家の家庭がどうも普通じゃないみたいで、特に瑛二の母親がサイコなんです。瑛二に近づくためにダリは黒髪の美少女サリーに変装。ところがミギがサリーに恋してしまい、その正体がダリと知ると、二人の関係がギクシャクします。個性的なクラスメートたちと共に、果たして二人は母親殺しの真犯人を突き止めることができるのか。『ミギとダリ』は、佐野菜見による漫画を原作としたアニメ全13話です。サイコスリラーサスペンスコメディとでも言いましょうか、色んな要素の詰まった不思議な物語でした。どう見ても一昔前のアメリカみたいな環境なんですが、舞台は1990年の神戸らしいんですね。佐野先生は、このアニメ作品の放映を見ることなく2023年8月に36歳の若さで亡くなられたそうです。『坂本ですが?』の原作者でもあり、続きも気になっていたので残念です。ご冥福をお祈りします。絶対ハマる!厳選アニメ
2024/01/12
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貴族社会での平民の暮らしは楽ではありませんでした。フェイト・グラファイトは平民であるだけでなく、後ろ盾だった父を亡くしてからは村を追われ、城の門番をして日銭を稼いでいます。神から与えられたスキルと呼ばれる才能も『暴食』だけで、しかもレベルは最低の1。威張り散らしている貴族ブレリック家の聖騎士たちには酷い扱いを受け、常に腹を空かせる日々を送っていました。同じ貴族でもいい人もいるんです。ハート家のロキシーは貴族でありながら民に慕われる正義感の強い聖騎士でした。しかもストレートの金髪が美しい若い女性です。彼女はフェイトにも親しく接してくれていました。ある日、城に侵入した賊を仕留め、フェイトの人生が変わります。暴食スキルは、殺した敵の能力値とスキルを自分のものとすることができるんです。しかし目覚めた暴食スキルは更なる殺しを求めてきました。誰も殺さずに飢餓状態が続くと、周囲の者全てを無差別に食い尽くす暴走状態になってしまいます。街で偶然安く手に入れた意志を持つ大罪武器の黒剣グリードが、色んなことを教えてくれます。美しいロキシー・ハートに雇い入れられ、彼女のために命を捧げると誓ったフェイトでしたが、飢餓状態から脱するために夜毎マスクをつけて正体を隠しモンスター狩りに出かけていました。殺したモンスターの耳を街に持って帰ると、いいお金になるんです。ロキシーは民衆に愛される一方で、他の貴族たちには疎まれていたようです。とっても危険なガリアでの討伐任務を押し付けられてしまいました。フェイトは武人ムクロと名乗り、ロキシーを陰から支えるために旅立ちます。七つの大罪の暴食以外に、憤怒のマインと色欲のエリス(いずれも女性)が出てきました。まだ傲慢、強欲、嫉妬、怠惰は全12話の中に登場してませんので、続きがあるんでしょうね。原作は一色一凛による日本のライトノベル作品で、アニメは2023年10月から放送されました。転スラも確か暴食スキルで色んな能力取り込んで強くなってましたね。暴食って、罪なのかしら…。わたくし、時々、暴飲暴食。絶対ハマる!厳選アニメ
2024/01/09
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人類の知能をはるかに上回る超高度AIが、国や社会の安定のために働くようになった近未来の話です。MICHIと呼ばれるそのAIは、人間の暮らしをサポートするための産業用AIやロボットを生み出し、人間と同じように年をとっていく身体と、感情や知性を持った電脳搭載のヒューマノイドを作りました。主人公の須堂 光(すどう ひかる)は人間で、ヒューマノイドを治療する才能ある専門医です。人間、ヒューマノイド、ロボットなどが共存する世界で起こる価値観の違いや、人間の役割などを問う面白い内容のアニメでした。この世界では電脳のコピーを作成することは禁止されています。でも人と全く見分けがつかないほど人そっくりに作られたヒューマノイドが家族だったら、壊れた時のためにバックアップをとっておきたいと思いますよね。須堂はそういった違法コピーから電脳を復元するような闇商売も行っていました。超高度AIのMICHIから信頼されるほどの腕前を持つようです。ブラック・ジャックの電脳版みたいな感じ。助手として須堂新医院で働くのは、リサという名のヒューマノイドの若い女性です。ヒューマノイドにも恋愛感情があって、彼女は須堂を慕っていました。医療用の産業AIジェイも治療の強い味方です。ここには記録の伸びなくなったアスリート、恋愛感情を消してほしい同性愛者、若さを常に保ちたがる宗教論者などの電脳をいじって欲しがるヒューマノイドや、癒し系ロボットに依存する人間の少年といった様々な患者が訪れます。人それぞれの価値観が違うように、ヒューマノイドや人間、ロボットにもさらに多様な考え方が存在して、それらとどう折り合いをつけていくのか、興味深い課題です。須堂は、コピー人格販売で捕まり現在服役中のヒューマノイドの母親に育てられたようで、本当の両親はまだ不明です。彼の母親のコピーを探して日本を旅立つところで終わりました。『AIの遺電子』(アイのいでんし)は、山田胡瓜による日本のSF漫画を原作とした1話完結、全12話のSFアニメです。公式サイトはこちらです。
2023/12/26
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辺境に人の住まない死者の街がありました。ウィルは人間の子ですが、彼の育ての親三人は不死者(アンデッド)です。骸骨の剣士ブラッドは武術を、ミイラの神官マリーは常識と信仰を、ゴーストの魔法使いガスは学問と魔法をウィルに指南し、ウィルは桁違いに強く賢く成長していきます。一体どうしてこの街には誰もいないのか、三人の正体はなんなのか。自分は何のために強く賢くあらねばならないのか。この世界の成人の日、ウィルが15歳になった時、全てを教えられます。約200年前に魔王ハイ・キングが起こした大乱によって、世界の南半分は壊滅しました。育ての親3人は仲間と共に討伐を試みますが殺しきれず、地下深くへ魔王を封印します。三人はこの封印を守るためにアンデッドとなりました。ウィルが育った街はハイ・キングが封印された場所、そしてウィルは悪魔が封印を解くための鍵として連れてこられた赤子だったんです。ウィルにも明かしていない秘密がありました。引きこもりだった前世の記憶が残っていたんです。伝説の英雄三人を師と仰ぐ素晴らしい環境で、才能にも恵まれ、今度こそ全力で生きる決意のもと日夜励んできました。ブラッドはハイ・キングから奪った魔剣オーバーイーターをウィルに与えます。三人は不死になるために不死神と契約をしていました。ブラッドとマリーは輪廻へと還り、ガスはあと10年現世に残って封印を守れることになります。灯火の神グレイスフィールの加護のもと、ウィルは生まれ育った街を後にしました。人類社会を目指して北へ向かったウィルは、魔獣や悪魔の出没で困っている村人たちを助けます。途中で知り合ったハーフエルフのメネルドールや、行商人のトニオ、楽師ビィたちと白帆の都ホワイトセイルズへやって来ました。ウィルは人々の前で巨大な魔獣を倒し有力者である領主サウスマーク公やバグリー神殿長に認められて、聖騎士(パラディン)になります。ハイ・キングの封印が解けるまでの猶予は10年。ウィルはその間にハイ・キングに立ち向かえるだけの実力を身につけることができるでしょうか。『最果てのパラディン』は、柳野かなたによる日本のライトノベルをアニメ化した物語です。アニメの続き第二期が現在放送中。公式サイトはこちらです。
2023/12/21
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サムライ軍の総大将である光月家モモの助は、まだ子供で弱虫でした。この戦いを制するためには強くあらねばならず、配下の忍者しのぶの能力で28歳のおとなの男にしてもらいますが、心はその成長について行けません。立派な龍の姿に変身しても、高い所が怖いモモの助は鬼ヶ島へ飛び上がれないんです。困り果てる麦わらのルフィ。その間、ヤマトは必死に四皇カイドウに立ち向かっていました。これはワンピース ワノ国編(その10)に続く1049話から1062話までのお話です。なんとか鬼ヶ島にルフィを乗せて登ったモモの助。カイドウと再び対峙するルフィの復活を知って、城内で戦う麦わらの一味と侍たちは大盛り上がりです。上空での二人の覇気は雲を裂き、満月の光がミンク族に力を与えました。百獣海賊団の大看板ジャックと戦うイヌアラシと、ビッグ・マム海賊団のペロスペローと戦うネコマムシはスーロン化して強敵を倒します。カイドウの力で上空に浮かんでいた鬼ヶ島は、ゆっくりと花の都に向かって落下しつつありました。ヤマトに励まされ、なんとか落下を食い止めようと龍に変身したモモの助が奮闘している間も戦いは続いています。ライブフロアでは百獣海賊団の大看板クイーンとサンジが、そしてもう一人の大看板キングとゾロが交戦中。サンジはどうやらジェルマの能力が覚醒したらしく、超回復力を発動させていました。キッドとローはビッグ・マムと戦っています。キッドの手下キラーは、藁人形をつかうホーキンスの戦いに苦戦中。ホーキンスを攻撃すると、そのダメージが藁人形を通じて親分のキッドに行ってしまうんです。カイドウと手を組んでいるワノ国の悪将軍オロチは、鬼ヶ島の地下にある爆薬に火をつけさせようとしていました。ヤマトはこれを阻止するために奮闘します。城内のあちこちに火の手があがり、ウソップたちは瀕死のキンエモンたちの救出に向かっていました。クイーンは科学力でヴィンスモーク家より優れていることを証明したくて、サンジに執拗に挑んできます。サンジは兄弟たちのように心をなくした戦闘モンスターになるのが嫌でしたが、クイーンが兄弟たちの必殺技を模倣して仕掛けてくるのでついに心を決めます。ジェルマの力に武装色を合わせた連続攻撃で、クイーンに勝利しました。ゾロが戦っていたキングは、ルナ―リア族という特殊な種族で子供のころに政府の実験対象にされていたところをカイドウに救われた過去がありました。以来カイドウの強力な手下として戦ってきましたが、ゾロの三刀流奥義の前についに屈します。サンジとゾロの今回の戦いは過去最高に物凄かったですね。これで四皇カイドウの強力な大看板キング、クイーン、ジャックを倒したことになります。<ワノ国編 これまでの話>第一幕(1/2)第一幕(2/2)第二幕(1/2)第二幕(2/2)第三幕(1)第三幕(2)第三幕(3)第三幕(4)第三幕(5)絶対ハマる!厳選アニメ新しいアニメシリーズ『THE ONE PIECE』(ザ・ワンピース)が制作されることが決定したそうですね。また最初から見られるなんて、うれしい!!!
2023/12/18
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行動は全てスタイリッシュ。やることなすことCool、Cooler、Coolest。彼の名は、坂本。女子高生はみんな彼の虜です。そんな男が県立学文高校の1年2組にいました。頭脳明晰、スポーツ万能でかっこいいとなると女の子は放っておかないモノですが、男子生徒は面白くありません。不良グループの先輩たちに目をつけられ、いろんな嫌がらせを受けても、思いもよらない方法でスタイリッシュに切り抜けるんですよ。すごく笑えます。不良たちにパシリや財布代わりとして使われていた久保田くんを救ったことで友達になるんですが、彼のお母さんが韓流スターまがいのイケメン坂本に惚れてしまい面倒なことに。それも彼独自のユニークな方法でかわしてました。学校行事にまつわるいろんな事件もクールに解決。高校生というよりは、有能なホテルマネージャーのようでしたね。そんな坂本くんの夢はNASAで働き火星に移住することのようです。たった1年で転校してしまいましたが、彼の将来をまた見てみたい気もします。『坂本ですが?』は、佐野菜見の漫画を原作としたアニメ全12話。面白かったです。オススメ。
2023/12/12
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公爵家の一人娘カタリナ・クラエスは、8歳の我儘なお嬢様でした。同じ年の王子ジオルド・スティアートと宮廷を散歩中に転んでおでこに怪我を負います。その瞬間、前世の記憶が蘇えるんですね。高校生で事故死する直前までハマっていた乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』の中の、あろうことか悪役令嬢に転生している自分に気付くんです。このまま行けば、ゲームの中では国外追放か死亡。カタリナは、その結末を回避するための行動を開始します。ゲームは15歳になって魔法学校に入学するところから始まるんですが、そこで主人公マリアが登場するまでに出来ることはたくさんありました。国外追放になっても生きていけるように、自給自足のための農業を『趣味』と偽って始めます。ジオルドは淑女の顔に怪我を負わせた責任を取って、カタリナの婚約者になりました。不幸な生い立ちの義弟キースには、ゲームと正反対の優しいお姉さんを演じて手なづけます。劣等感に苛まれているジオルドの双子の弟アランを勇気づけ、ライバルキャラのメアリやソフィアとも親友になりました。15歳になり、いよいよゲームの舞台となる魔法学校に入学します。カタリナの魔力は貧弱でしたが、ゲームの主人公は身分は低いながら光の魔力を持った美少女マリアです。ゲームではジオルドやアラン、キース、メアリやソフィアもみんなマリアが好きになる設定。カタリナがマリアをいじめて登場人物たちに敵対する立場だったんですが、マリアがいじめられているのを発見して逆に救う立場になってマリアからも慕われる存在になってしまいます。既に他の登場人物たちは攻略済みで、みんなカタリナが大好き。破滅フラグを恐れながらの学園生活、果たして結末はいかに…。
2023/12/06
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妖精と人間が共存する世界のおとぎ話です。アン・ハルフォードは母親のような銀砂糖師になるのが夢でした。砂糖りんごから精製した質の高い砂糖を使い、芸術作品を制作して年に一度の品評会で王家勲章を授与されたものだけが銀砂糖師の称号を与えられます。15歳の時に病気で母を亡くしたアンは、品評会が開催される王都へ旅立つことを決意しました。妖精は人間が見つめることによって、植物や鉱物、水からも生まれ出ます。大きさや寿命は元になったものによって違うようで、人間は妖精の片羽をもぎとって、それを盾に彼らを奴隷のように使役していました。王都に向かう道は危険がいっぱいなので、アンには護衛として働く戦士妖精が必要でした。アンは幼い頃から母親に妖精は友達と聞いて育っていて、妖精を奴隷のように扱う気にはなれません。妖精市場で売られていたシャル・フェン・シャルという名の美しい妖精を買いますが、彼にカカシと呼ばれてバカにされどっちが主人なのかわからない有様。成り行きで助けた小さな妖精ミスリル・リッド・ポッドも『恩返しするまで離れない』と言ってついてくるし、幼馴染のジョナスまで『結婚して〜』と彼女を村から追いかけてきました。女性の銀砂糖師というのは珍しく、アンの母親は有名人だったようです。その母親から砂糖菓子作りのイロハを幼い頃から叩き込まれていたアンは、英才教育を受けたエリートだったんでしょうね。真面目で責任感が強く、与えられた仕事はどんな困難でも乗り越えてやり遂げていく彼女の姿勢に、女性だからと差別的な目で見ていた職人仲間も次第に彼女の確かな腕に魅了されていきます。人間を嫌っていた戦士妖精シャルも、彼女が好きになってしまって、羽を返してもらって自由の身になっても彼女の元を離れず、一生彼女を守ると言い張ります。シャルは黒曜石から生まれた長生きの妖精です。アンが年老いて死んでいくのを見ることになりますね。ハイランダーみたいな、ちょっと悲しい恋物語です。乙女系のゆるい話だと思って見ていたら、次から次へと色んなピンチに見舞われるんですよ。銀砂糖師たちの作り出す作品はどれも美しくて目の保養になります。砂糖菓子は妖精たちの好物らしく、妖精には原材料の砂糖の質が分かるようです。時々ロマンチックなシーンが出てくるんですが、そんなところを見ている時に大将が通ったりすると妙に気恥ずかしい気持ちになるのはなんででしょうね。ラブシーン見てるところを親に見つかった小学生みたいな気持ちでした。
2023/11/27
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100年前に魔族と人間の戦いが終結し、人間は定期的に魔族の王へ生贄を差し出す取り決めになりました。二つの世界は完全に分断され、お互いに敵意識を持ち続けています。99番目の生贄として魔族の王に捧げられた少女の名はサリフィ。生贄の儀式が行われる秘密の部屋に入ったサリフィは、魔族の王ではなく、美しい人間の姿の王と出逢いました。魔王は普段は大きなライオンのような姿をしています。どの魔族よりも強い魔力を持つ王の家系の血を受け継いでいて、多民族を支配する魔族国家オズマルゴに君臨していました。しかし魔族と人間の混血なので、魔族世界の空を覆っている瘴気(しょうき)が消える天啓の日には人の姿となってしまいます。この秘密は王以外誰も知ることはなく、これまで生贄として差し出された娘たちは全て食されることはなく密かに逃し、王は自分の血を流すことによって儀式を演出してきていました。それを知ったサリフィは、魔王に勇敢な心(レオンハート)の名前を与え、彼と共に王宮に留まることにします。サリフィは、王の弱い部分をさらけ出せる唯一無二の存在になったんです。王宮の家臣たちは大反対でした。よりによって忌み嫌う人間の少女を王妃候補として選ぶなど、国民たちも納得するはずもありません。オズマルゴの宰相シリウスは、幼い頃から王の側近として仕えていて、なんとかしてサリフィを追い出そうと画策します。聖獣を召喚させたり、気難しい属国の王をつつがなくもてなすよう試練を与えたり、人間にはかなりハードルの高い無理難題を次々と出してきました。サリフィには両親もいないし、最初から生贄にするために育てられたブランド牛のような存在ですが、その立ち場を完全に受け入れているので、もう怖いものがないんでしょうね。そして何より、どんな姿であれ、王様を愛していたんです。『贄姫と獣の王』(にえひめとけもののおう)は、『花とゆめ』に連載された友藤結による少女漫画が原作のアニメです。2023年4月から全24話が放送されました。千夜一夜物語や、美女と野獣の物語を思い起こさせるような話だなあと思いながら見ていたんですが、魔族と人間の対立や偏見・差別などが、現代の多様性問題にも通じる気がしてだんだん面白くなってきました。古い慣習や思い込みで行き詰まりを感じる登場人物たちに、サリフィが優しく語りかけ、角度の違うものの見方でさりげなく気付きを与えるので周りも次第に彼女を受け入れるようになります。最後に明かされる王の出生の秘密にも予想外の驚きがありました。絶対ハマる!厳選アニメ
2023/10/25
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オーケストラ部がある高校が、日本には100校以上あるそうです。オーケストラって、合唱もそうですけど個人のスキルが問われますよね。一人でも下手な人がいると全体の質が大きく下がりますから。この物語のモデルになったのは千葉県立幕張総合高等学校。才能のあるヴァイオリン少年が、高校のオケ部に入って秋の定期演奏会を目指す物語です。青野 一(あおの はじめ)は、父親が世界的に活躍するヴァイオリニストです。幼い頃から英才教育を受けて、中学まで数々のコンクールで優秀な成績を収め天才と言われていました。しかし父親が外人女性と不倫スキャンダルを起こし、家を出て行ってからは、ヴァイオリンを止めて無気力な日々を送っています。彼の才能を惜しむ担任の武田先生は、自分も卒業した千葉県立海幕高校への進学を勧めます。その学校は、ハイレベルなオーケストラ部があることで有名でした。いじめに苦しんでいた秋音 律子(あきね りつこ)は、中学の保健室で下手なヴァイオリンを弾いていました。体育の授業で怪我をした青野は、保健室でその音を聞きます。下手なりに一生懸命練習する秋音に触発されて、また彼もヴァイオリンを手にすることに。二人は同じ海幕高校へ進み、オーケストラ部に入部します。演奏会には全員出られるわけではなくて、オーディションがあるんですね。そこに青野と同じ一年生で実力伯仲の佐伯 直(さえき なお)がいました。この二人、いいライバルになるんですが実は異母兄弟なんですね。お父さんの不倫相手との間にできた子供なんです。『青のオーケストラ』(あおのオーケストラ)は、阿久井真による日本の漫画を原作としたアニメで、青春をオケ部にささげた高校生たちを描いています。定期演奏会で演奏されたドボルザークの新世界は鳥肌ものでしたね。第四楽章はルフィーとクロコダイルの戦いがちょっと頭をよぎりました。NHKで2023年4月から10月まで放送されてました。人間関係も色々ですが、毎回聴ける音楽が素晴らしかったです。
2023/10/19
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物にも命がある、と聞いたことがあります。長年使い続けられた道具が心を宿して人間界に干渉してくる付喪神(つくもがみ)に対し、これを沈め、昇天させる塞眼(さえのめ)という政府直轄の職業がありました。この物語は、付喪神と塞眼の超絶な戦いから始まります。付喪神を封じる役目を代々担ってきた岐・辻・八衢からなる塞神直系の御三家がありました。岐 兵馬(くなと ひょうま)の祖父である岐家当主は、力ではなく対話によって解決することを根本理念として貫いています。しかし才能ある兄と姉が、対話を試みた唐傘の付喪神に目の前で殺され、兵馬は付喪神を憎んで大きくなりました。20歳を超え、それなりに力をつけた兵馬ですが、戦いはあくまで兄と姉の復讐であり、付喪神と対話することなく封殺するのみ。見かねた祖父は、修行のため京都の長月家へ兵馬を送ります。長月家の当主は20歳の女子大生、長月ぼたんでした。京都三大付喪神の一つ『婚礼調度』の6人と仲良く暮らす、兵馬にとってはありえない環境です。羽織(はおり)、匣(くしげ)、鏡(かがみ)、硯(すずり)、結(ゆう)、薙(なぎ)は付喪神でありながら塞眼代行として悪い付喪神を封じる仕事をしつつ、ぼたんの成長を見守ってきました。ぼたんは覚醒はしていないものの、付喪神の魂の根源である稀人(まれびと)をその身に宿していて、この世を支配しようとする悪の付喪神にその強大な力を絶えず狙われていたんです。兵馬は京都に来てずいぶん変わりました。婚礼調度たちと協力して仕事をするようになり、心ある付喪神と信頼関係を築くことができたんです。戦う目的も個人的な復讐から脱却して、ぼたんを命がけで守ることに。そんな兵馬を、ぼたんの婿にと婚礼調度たちも望むようになってきます。ついに宿敵・唐傘が…。もののけとの戦いはいろんなアニメで描かれていますが、付喪神という発想は面白かったですね。昇天して常世(とこよ)に帰る付喪神たちは、化け物から道具へと戻るんですよ。『もののがたり』は、オニグンソウによる日本の漫画で、アニメは2023年初頭に第1章、夏に第2章各12話が放送されました。
2023/10/06
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幸せな結婚など無理だと諦めていました。幼い頃に母を亡くし、後妻とその娘に虐げられて育った美世は、斎森家の長女でありながら女中のような下働きの日々。なぜそこまで粗末にされるかというと、彼女には異能と呼ばれるエスパーのような特殊能力がなかったからなんです。彼女の母親にはそれがあったんですが、遺伝しなかったんでしょうか。斎森家では異能がなければ価値がないと思われていたようです。継母もその娘の香耶も意地悪の限りを尽くすんですよ。たった一人、優しく接してくれる辰石家の次男・幸次も、親の意向で香耶と結婚することになってしまいます。そんな美世にもついに縁談がきました。相手は冷酷な人物として知られ、これまで何人もの許婚を追い出している久堂家の当主・久堂清霞です。でも実は心優しい美青年なんですよ。背景は明治か大正あたりの日本ですが、人間社会を襲う異形と呼ばれる妖や鬼たちが横行していて、異能者はそれらを退治する特殊任務についていました。久堂清霞は強い異能の持ち主で、軍人として隊を統率する責任ある仕事をしています。美世の悲しい生い立ちを知り、次第に心を通わせるようになっていくんですが、帝も絡む陰謀で二人に大きな災いが降りかかってきます。単なるラブストーリーじゃないところが見所でしょうかね。第2期制作が決定したそうで、続きも楽しみです。
2023/09/27
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竹藪の小道を抜けると、大正ロマン溢れる大きな建物が現れます。都心とは思えない落ち着いた雰囲気の和風喫茶・鹿楓堂(ろくほうどう)。ここは4人の素敵な男性が着物姿でもてなしてくれる憩いの場です。たまにはこういった刺激の少ない日常系アニメもいいですよ。祖父から受け継いだ店を運営する店主のスイ、料理人であり陶芸家でもあるトキタカ、パティシエのツバキ、そしてバリスタのグレ。4人のスペシャリストが作り出す和の空間、美味しい甘味や食事は、客たちの心を和ませ豊かにしてくれます。それぞれいろんな過去を背負っているようではありますが、いつも穏やかに微笑んでいるのでこちらまで和みます。それにスイのかわいがっている猫のキナコが、ほとんど陽だまりで寝てるんですが居心地の良さそうな雰囲気を一層引き立たせているようでした。スイがこだわっていれている日本茶がすごく美味しそうに見えるんです。あんこが苦手なので和風喫茶に率先して入ることはまずないんですが、丁寧に作られているツバキの和菓子は映像で見ても目に優しい気がしました。バリスタのグレはイタリア人と日本人のハーフです。この人のラテアートはホラーで、どう見ても美しいとは言い難いんですが客には受けてたみたいでした。『鹿楓堂よついろ日和』は清水ユウ原作の漫画作品をもとにしたアニメで、全12話が2018年に放送されました。春から始まって1年間、四季を感じつつ季節に合わせた食事やデザートを提供してくれる鹿楓堂。美しい料理やお菓子、店の雰囲気など、こんな店があったら行ってみたくなるような素敵な空間でした。厳選アニメ。絶対ハマる。
2023/08/28
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和歌山県の沖合に浮かぶ日都ヶ島(ひとがしま)は、人口700人ほどの小さな島で慎平(しんぺい)の故郷でした。2年前、幼馴染みの潮(うしお)と喧嘩別れしたまま、彼女の訃報を聞いて葬儀に参列するため戻ってきます。島に向かうフェリーの中で、慎平の夢に潮が現れ、妹の澪(みお)を守ってくれと頼まれます。7月22日のことでした。南雲竜之介というペンネームのミステリー作家、ひづるもまた同じ船で帰郷。彼女のスマホに録音されていたボイスメッセージの謎を確かめるために、14年ぶりに島へやって来ました。潮の死には謎が多くて、どうも単なる事故死ではなく殺人のようなんですね。詳しく調べようとする慎平やひづるが、いきなり何者かに射殺されてしまって驚きました。彼には死ぬと過去に戻れる特殊能力が突然備わったようで、気がつくと7月22日に戻っています。今度は殺されないように用心してかかるんですが、敵が強すぎてまた違った形で殺されてしまいます。全25話なんですが、その間に10回くらいリスタートしてました。ただ戻れる過去のポイントが毎回7月22日ではなく、だんだん短くなっていくんです。日都ヶ島には島に住みつく『影』の伝説がありました。自分とそっくりの影(ドッペルゲンガー)を見たら、数日以内に死ぬというものです。この影の存在が、7月24日の夏祭りの日に島の全ての人々を飲み込む敵となるんですが、どんな隙間も入り込めるし移動スピードは速いしとても太刀打ちできそうもないんです。 影はどんどん島民をコピーしては元になった人を殺していきます。大切な人を失いたくない慎平は、何度も時間移動を繰り返しつつ対処法を学んでいくんですが、敵の影にも時間をループできる者がいて、彼を執拗に追いかけてくるんですね。どんな結末が待っているのか、ヤキモキしながら最後まで見ました。『サマータイムレンダ』は、田中靖規原作の漫画をアニメ化したSFサスペンスです。7月22日から24日までの3日間の話なんですが、予想を遥かに超える妖怪ワールドみたいなところへ広がっていって先が読めないので面白かったです。ちょうどこのアニメを見始めたのが7月23日で、不思議な偶然を感じました。
2023/08/25
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青森生まれの澤村若菜(わかな)・雪(せつ)兄弟は、名人と言われた祖父・松吾郎が親代わりで、その津軽三味線を幼い頃から聞いて育ちました。雪は祖父同様コンクールなどの競い合いには興味がなく、祖父に言われた『真似っこではない自分の音』を探求しています。兄の若菜は全国大会の上位入賞者でしたが、神木流の師範である神木流絃(かみき りゅうげん)の息子や弟子には勝てず、自分より才能があると思われる弟に対しても微妙な劣等感を抱いています。津軽三味線、父が生前習いたがっていたんですよ。私も子供の頃は民謡が好きでよく歌っていましたので、物語よりも劇中の唄や三味線の演奏に心奪われ、何度も巻き戻して聴いてしまいました。祖父が亡くなると同時に家を飛び出し上京した雪。東京で起業家として成功している母・梅子に見つかり、私立梅園学園に通うことになりました。母親が雪の三味線で唄う『津軽小原節』があんまり上手でびっくりしましたよ。雪は梅園学園で津軽三味線愛好会に入ることになり、初心者3人と団体戦を目指すことになるんです。人数が足りないので細棹経験者の2年生を加え、競技会に向けて走り出します。津軽三味線はネックの部分が通常の三味線より太い太棹なんだそうです。この競技会は母親の会社がスポンサーで、雪を世に出すための出来レースだったんですが、全国から腕に覚えのある奏者が集結し混戦状態になるんです。ちはやふるのシチュエーションに似てるかなあと思いながら見ていたんですが、そんなのは別に気にならないほど皆さんの演奏は素敵でした。競技とは別に、兄の若菜と神社の境内で子供の頃から弾いている『アレ』という曲をやるんですけど、これがすごいんです。吉田兄弟が弾いてるのかなと思いながら聴いてました。津軽三味線の全国大会にもA級戦というのがあるらしく、そこで2連覇している神木清流というプロ奏者も雪のことを意識していて、二人でじょんがら節のセッションするシーンもあるんです。これもなかなか凄くて、速弾きだけなじゃいリード&フォローみたいな掛け合いがかっこいいんですよ。『ましろのおと』は、羅川真里茂原作の漫画をアニメ化した作品で、2021年に放送されました。音楽もののアニメは演奏者の実力が作品に大きな影響を与えますが、このアニメはいいですよ。おすすめです。
2023/08/21
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石隠れ最強と謳われるガランの画眉丸(ガビマル)は、血も涙もない忍者でした。江戸末期、里の長の命じるままに幼い頃から殺しを生業とし、心が空っぽなので良心の痛みなどこれっぽっちも感じたことはありません。その画眉丸が抜け忍として囚われ死罪となります。しかし、首を打とうにも刀が折れ、火炙りにしても生還。どんな方法を使っても命を奪うことが出来ませんでした。どんな極悪人でも死罪を免れ無罪放免となる方法が一つだけあったんです。極楽浄土とされるある島から不老不死の仙薬を持ち帰るのが条件でした。希望する罪人たちは集められ、選別の意味で殺し合いをさせられます。このアニメ、面白いんですけど最初から最後まで血みどろでしたね。選ばれた罪人たちにはそれぞれ見張りとして打ち首執行人が同行します。画眉丸には最愛の妻と再会するという目標がありました。彼に着いた打ち首執行人は、山田浅ェ門佐切で、腕の立つ当時には珍しい女性の首切り役人でした。仙薬があるという島、極彩色の花が咲き乱れるところでしたが、実はそこから生還した者が一人もいませんでした。巨人やら不気味な生物が生息していて、油断すると花にされてしまうんですよ。脱出しようとしても海流の関係で島から出られないんですね。そして何千年も生きているという仙人たちが桁違いの強さで、一緒に来た罪人も首切り役人もどんどん命を奪われていくんです。極楽に似た地獄ですわね。仙薬どころか、 生きて帰ることが出来るのかってところが気になります。『地獄楽』(じごくらく)は、賀来ゆうじ原作の漫画で、アニメ全13話は2023年4月から7月まで放送されました。タオと呼ばれる気の流れみたいなものが、見えるか見えないかで運命が分かれる感じでしたね。鬼滅の刃といい呪術廻戦といい、チェンソーマンなんかもそうですが、ドロドロしたアニメが最近流行りなんでしょうかね。
2023/07/20
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プロの人口が最も多い競技はゴルフだそうです。トーナメントの賞金で生計を立てていけるのは、そのうちのほんの一握りだとか。そんな現実とは無縁な、女子プロゴルフの華々しい世界を描いたアニメ『BIRDIE WING』のシーズン2(14話ー25話)をご紹介します。二人の天才少女・イヴと葵はダブルス選手権の準決勝へ勝ち進んでいました。相手は静岡の強豪、香蘭女子高校の飯島&伊勢芝ペアです。飯島の決め技イン・ザ・ゾーンは、鬼滅の全集中みたいなものでしょうか。黒子のバスケでもトップアスリートだけが入れるゾーンていうのが出て来ましたね。多発すると反作用があるようです。葵も何か病気を抱えているようで、試合中によく倒れるんですよ。天鷲グループの社長令嬢で、両親がトッププロだった超エリートゴルファーなんですが、出生には明かされていない秘密がありました。20年前、葵の母親の天鷲セイラは、グループが手がけるゴルフ製品のブランド価値を高めるために、世界で活躍するトッププロの穂鷹一彦(ほだか かずひこ)と結婚する事になります。しかし彼女には亜室(あむろ)という恋人がいたんですね。亜室は、イブや葵の学ぶ雷凰女子学園ゴルフ部の顧問。天鷲セイラの結婚相手を決めるトーナメントで最後まで一彦とトップ争いをしていたのに、最終日に病気のために棄権して彼女との結婚を断念しました。葵のことは特別目をかけていて、決勝の前に必殺ショットを伝授するんですね。それをすぐ出来てしまう葵は、やはり優れたアスリートの血を受け継いでいるのでしょう。イブの出生も謎に包まれていましたが、ここに来て記憶が戻るんです。記憶喪失だったことすっかり忘れてました。ヨーロッパ最大のゴルフ・ブランドの創設者でマフィアのボスというすごい人を祖父にもつ、こちらも御令嬢だったようです。スラム街で賭けゴルフをしながら成長して来た彼女は、実はボスの一人娘エレノアと穂鷹一彦の子供で、海難事故で一人だけ生き残った上、記憶を失っていたんですね。イブの最大の武器『レインボー・ショット』は、穂鷹一彦だけができる特技だったんです。さて葵は日本で、そしてイブはヨーロッパでプロになるために励み、いよいよ2人で思い切りゴルフをするという長年の夢を叶える時がきました。舞台は全英オープン。亜室は自分で設計した専用ゴルフクラブ『シャイニング・ウイングス』を葵に贈ります。イブは『レインボー・ショット』をさらに進化させて試合に臨みました。昨年の全英覇者にして3年連続の賞金女王、ユーハ・ハミライルとどんな戦いを展開するのか。ゴルフはミラクル技の連続でちょっと現実離れしてますが、人間ドラマとしては少女漫画の王道をいく感じで面白いです。このアニメを見て女子プロゴルファーになりたい子供が増えるかもしれませんね。
2023/07/06
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YOASOBIの歌う『アイドル』も大ヒットしたアニメ【推しの子】。2023年6月で第1期全11話が終了し、既に第2期の制作決定も発表されました。ファンタジーアニメでよくある転生ものなんですが、転生先が中世でも異世界でもなく、現代の設定になっています。人気アイドルグループ『B小町』の大ファンだった二人が、そのセンターを務めていた天性のアイドル・星野アイの子供として生まれ変わるお話です。アイドルが16歳で出産となると人気に関わるので秘密にされていました。産まれてきたのは男女の双子で、アクアマリンとルビーと名付けられます。二人は前世の記憶を引きずっていますが、その話は黙っていたのでお互いが前世で誰だったのかは知りません。アクアは田舎の病院の医者で、ルビーはその病院に幼い頃から入院していた患者だったんです。二人はアイの熱狂的なファンでした。星野アイがストーカーに殺されたあたりから、ファンタジーというよりミステリーみたいな話になっていくんです。アクアとルビーは『B小町』が所属していた事務所のオーナー夫妻の子として育てられ、それぞれ役者とアイドルという道に進みます。アクアは映画監督の五反田に目をかけられ、彼の元で映画制作を学ぶ傍ら恋愛リアリティショーなどの人気番組に出演させてもらって人脈を広げていきます。父親が誰なのかを知らないまま大きくなったアクアは、芸能界のつながりを利用して捜査を始めるんです。アイを死に追いやったのは父親だと復讐に燃えてるみたいでしたね。彼女を実際に殺したストーカーは自殺したと言ってましたが。ルビーは病弱でベッドから起きられなかった前世から、ずっとアイドルに憧れていましたので自分もその道に進みたいと新生『B小町』を立ち上げるんです。元天才子役で今はパッとしない有馬かな、人気ユーチューバーのMEMちょと三人でデビューに向けて走り出します。芸能界の裏事情や、役者や監督のホンネみたいなものが散りばめられていて、スポットライトの当たらない部分が興味深いです。最終11話で新生『B小町』が音楽フェスでのデビューを果たします。かなり本格的なステージで視聴者の反応も良かったみたいです。原作読んでる人は特に期待しますからね。歌とかダンスとか。第2期にも期待してます。
2023/07/05
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鬼の元祖・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は激怒していました。上弦の6妓夫太郎(ぎゅうたろう)が遊郭で鬼殺隊に殺されたからです。100年以上メンバーの入れ替わりがなかった最強の十二鬼月の中でも上位クラスに属する上弦の鬼6名。その一角が崩され、鬼の世界にも激震が走っていました。戦いののち療養生活を送っていた炭治郎は、鋼鐵塚(はがねづか)に会って話すために刀鍛冶の里へ向かう事にします。刀鍛冶の里はその場所を誰にも知られないようにするため、出入りは厳しく管理されていました。鬼殺隊の刀を一手に引き受ける軍事拠点ですからね。鬼殺隊であっても目隠しをされ、炭治郎のように鼻が効くものは鼻にも栓をして連れてこられます。里の住人は顔が分からないように全員ひょっとこのお面をかぶっていました。ところがツボによる潜入能力を持った上弦の鬼・玉壺(ぎょっこ)に場所を知られてしまうんです。今回の敵は上弦の5・玉壺と上弦の4・半天狗(はんてんぐ)でした。上弦の鬼は一人で鬼殺隊最高位の柱三人分強いと言われています。それが二人も相手なのですから、刀鍛冶の里は全滅の危機でした。刀鍛冶の里には炭治郎と禰豆子の他に、炭治郎と同期の鬼殺隊士・玄弥が居合わせました。玄弥は風柱・不死川実弥の弟で、自分も柱になりたいと功を焦っています。さらに霞柱・時透無一郎(ときとうむいちろう)と恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)が共に戦ってくれます。それぞれの柱の生い立ちが紹介されていましたが、無一郎は双子の兄・有一郎が鬼に殺された過去を背負っています。蜜璃は幼い頃から強靭な身体と大食いの特異体質で、自分が自分のままでいられるのはここしかないと鬼殺隊に加入しました。無一郎が半魚人の鬼・玉壺と対峙している間、炭治郎たちは半天狗と戦っていました。半天狗は逃げ足の速い怖がりの小人なんですが、分身の術が使えて喜怒哀楽の四人の鬼になったりするんです。炭治郎たちは協力して一斉に全員の首を刎ねてみたりしますが、どうも本体をなんとかしない限りやっつけることはできない様子。喜怒哀楽が合体して最強の分身・憎珀天(ぞうはくてん)になってからは手に負えなくなり、蜜璃の助っ人がなければ危ないところでした。今回最大の山場は最終11話目で、戦いの途中で夜明けを迎えた時でした。妹の禰豆子は鬼化しているので日に当たると灰になってしまいます。一方で里の三人が半天狗の分身の襲撃を受けて、このままでは殺されてしまうという場面。優しい炭治郎は選べないんです。どちらも大切で。どうする炭治郎!なんか手に汗握りました。やっぱり鬼滅は面白い。<関連作品>鬼滅の刃鬼滅の刃 無限列車編(劇場版)鬼滅の刃 無限列車編(テレビアニメ版)鬼滅の刃 遊郭編
2023/06/29
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多感な子供時代、復讐だけを胸に戦場で生きてきたトルフィン。父トールズの仇アシェラッドが、デンマークのスヴェン王殺しで成敗されてしまって、生きる意味を見出せなくなっていました。11世紀のヨーロッパ北部を舞台とした戦いの物語、ヴィンランド・サガ第1期に続くお話です。トルフィンは戦場を離れ、デンマークの農場主ケティルの元で奴隷として生気のない日々を送っていました。この時代ヴァイキングの襲撃や、それを治める目的でやってくる王の官軍による略奪行為は日常茶飯事で、襲われた農民たちや敗者側の残党は奴隷になるしかありません。北イングランドの農村で穏やかに暮らしていたエイナルも、ヴァイキングの襲撃によって母と妹を失い、奴隷としてケティル農場に売られてきました。大地主のケティルは奴隷たちに森を開墾させ、その畑の収穫物が自身の値段を上回れば奴隷から解放するという希望を与えてくれます。心穏やかな良い地主なんですね。ところが息子たちがダメで、長男トールギルは戦い大好きなヴァイキング気質、次男オルマルは権力を傘にきた臆病者でした。戦いを嫌っていた王子クヌートは、スヴェン王亡き後、人が変わったかのようにイングランド征服に燃えていました。父王の亡霊に悩まされつつデンマーク王となり、父と同じ戦いの道を突き進んでいたんです。3年後、ついにイングランドを手中にしたクヌートは、かさむ戦費を捻出するため、豊かな農場の接収を目論んでいました。ちょうどトルフィンとエイナルが広大な森の開墾を終え、自由への道が見え始めた頃です。アイスランドの商人レイフは命の恩人の息子であるトルフィンをずっと探し続けていて、一緒に帰ろうと誘います。駐留していたクヌート軍に、ケティル農場を手に入れるきっかけを与えてしまうのが、ダメ息子たちなんですね。ケティル率いる農民たちが、クヌート率いる北海最強のヨーム戦士団と闘って勝てるはずはありません。圧倒的な力の差で全滅しかかっていた農場を救うべく、トルフィンが戻ってくるんです。クヌート王とはアシェラッド繋がりで知り合いでしたからね。さて、一体どうやって王を説得するのか。彼が求める戦いも奴隷もない国、それはこの世のどこかにあるのでしょうか。壮大な物語は、終わってからもしばらく余韻を楽しめます。公式サイトはこちらです。厳選アニメ。絶対ハマる。
2023/06/27
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ガルア平原の戦いでカイル王が魔王アングムンドを葬り去って100年。夜の太陽と月が重なる日、平和な時代は終わり魔王が復活すると予言されていました。既に魔族の活動が各地で報告され、多くの被害が生じています。オルベリア王国の見習い騎士のカーセルは、日々剣の腕を磨きながらそんな時代に生きていました。RPGがアニメ化された話だそうです。ゲームの方は知らないんですが、世界中でかなり人気のあるリアルタイム3Dバトルとのこと。魔王アングムンドがラスボスで、主人公のカーセルが仲間の協力を得ながら旅をして王国を救う物語です。登場人物は騎士、神官、魔術師、暗殺者、大賢者、エルフ、オーク、そして魔族といったロード・オブ・ザ・リングに出てくるようなキャラたちで、目新しさはないんですが、こういうの大好きなんでつい全26話一気に見てしまいました。まずは大賢者によってカーセルの出生が普通ではないことが知らされるんです。100年後の魔王復活の備えて冷凍保存されてたカイル王の一人息子で、魔王を唯一倒せる聖剣の正当な継承者。こんなこと急に言われてもね。まあでも、本人はやる気満々なので聖剣を手に入れる旅に出ることになります。魔族に見つからないように聖剣は3つの封印がかけられていました。エリドラの森の大賢者ローレイン、オーグリア山のオークの族長エアトラ、ヴィントラント雪山の魔術師パベル。この三人に直接会って認めてもらえないと封印は解いてもらえないんです。旅の途中にはいろんな試練が待ち受けているわけなんですね。最大の山場は最終決戦なんですが、オルベリア王国に恨みを持っていたダークエルフが国を乗っ取ろうとしていたり、行く先々で魔族も襲ってくるのでなかなか見応えがありました。魔王の正体が一番びっくりでしたけどね。最終決戦の舞台となった世界樹というのが、なんか楽天で買った絵に似てるなあと思いながら見てました。面白かったです。
2023/06/13
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四皇カイドウとの戦いに敗れた麦わら海賊団のルフィーは、深い海の底へと沈んでいきました。全面戦争の舞台となっていた鬼ヶ島城内にその情報が広まると、ワノ国の侍たちに動揺が走ります。しかし光月家の末裔であるモモの助にはルフィからの心の声が聞こえていました。ルフィは生きておる!ルフィはカイドウに必ず勝つ!モモの助の呼びかけに、各所で戦っていた麦わらの一味ほか討ち入りメンバーの士気は再び上がります。これはワンピース ワノ国編(その9)に続く1036話から1048話までのお話です。戦況は押され気味でした。ワノ国を壊滅させるべく飛行中の鬼ヶ島ドクロドームから地上へと落下したモモの助と忍者しのぶ。うるティVS.ナミ、フーズ・フーVS.ジンベエ、ササキVS.フランキー、城内で麦わらの一味が対峙するのは百獣海賊団の真打ちの中の最強の6人『飛び六胞』の面々でした。圧倒的な数のカイドウ軍に苦戦する侍軍に形成逆転の転機を与えたのは、幼いながらも参戦していたお玉です。ウソップの機転でライブフロアから場内放送で号令をかけると、お玉のほっぺキビダンゴを食べた百獣海賊団が一斉に寝返って仲間になりました。ライブフロアは大混乱に陥ります。百獣海賊団の大看板と呼ばれる最高幹部クイーンと戦っていたチョッパーは、ランブルボールの副作用で手のひらサイズのおじいさんに変わってしまって戦闘不能に。助太刀に入ったサンジが対峙している間に、全身負傷したゾロにチョッパー達がゾウに伝わる超回復薬での治療を試みていました。飛び六胞の一人ブラックマリアは、ロビンとブルックを幻霧で惑わせていました。死んだはずの母や懐かしい友に出会い、幸せな気持ちのまま殺そうとします。『悪魔の子』と呼ばれていたロビンが、これまで見せなかった本領を発揮。ブルックも幻影を振り切り参戦します。海に沈んだルフィーは、ローの一味の潜水艦に救出されていました。ルフィーは、食べて寝るとどんなダメージでも回復するんですよね。飛行している鬼ヶ島で再びカイドウに戦いを挑むためには、なんとかして上に行かなければなりません。ルフィーが戻るのを信じ、鬼ヶ島でカイドウを食い止めていたのはヤマトでした。ヤマトはカイドウの子供ながら、幼い頃からオデンに憧れ反抗的だったためにカイドウに虐待されていました。食事もろくに与えられず、岩戸に繋がれ、そこに幽閉されていた屈強な侍三人から文字や剣を習います。鬼ヶ島の屋上では父カイドウと成長したヤマトの激しい戦いが続いていました。城内ではゾロの回復を待つ間に大看板クイーンに加えキングまで参戦してきて、サンジも限界を迎えています。キッドとローはビッグ・マムに苦戦を強いられ、ワラ人形使いのホーキンスに手が出せないキラー。大看板ジャックとビッグ・マム海賊団ペロスペローに対峙するイヌアラシ&ネコマムシも、月が出ればスローン化して一撃にできるのに雲がかかってピンチです。麦わらの一味たちと侍軍に勝機はあるのか!<ワノ国編 これまでの話>第一幕(1/2)第一幕(2/2)第二幕(1/2)第二幕(2/2)第三幕(1)第三幕(2)第三幕(3)第三幕(4)絶対ハマる!厳選アニメ
2023/05/23
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必殺仕置人シリーズのような、面白い話でした。理不尽な思いを残して亡くなった力無きものに代わり、復讐を請け負う利便事屋(りべんごとや)。個性的な凄腕たちが、幕末の日本に忍び寄る諸外国の脅威に立ち向かいます。舞台は長崎。碓水幽烟(うすい ゆうえん)は国内外で人気の蒔絵師で、裏の顔は利便事屋のリーダーでした。背中には禁じられたサンタマリアの刺青を背負い、金箔を使って華麗にターゲットを窒息死させます。剣豪、繰馬雷蔵(くりま らいぞう)を仲間に引き入れたことで、アヘン密売に絡む国家的な騒動に巻き込まれていきます。雷蔵は元薩摩藩士で、藩命を受けて成敗した相手が自分の許嫁の父という不運に見舞われました。それを聞いた許嫁も自害、さらに薩摩藩は裏取引の実態を隠そうと雷蔵に刺客を放ってきたんです。生きる気力を失っていた雷蔵に、幽烟は居場所を与えます。仲間は町医者で力自慢の叢上徹破(むらかみ てっぱ)、凧を自裁に操りその糸で仕留める美少年・鳰(にお)、酒飲みの博打好きながら花札を飛ばして急所を撃つ惣二(そうじ)の個性的な面々。幽烟が元締めの司祭から受け取る恨噛み小判の依頼を受けて、復讐を請け負っていました。個人的な恨みが仕事の主流だったんですが、日本にアヘンを蔓延させようとする動きに反発したことから、大きな勢力を敵に回すことになり、相手が雇った殺し屋軍団と渡り合うハメになります。『REVENGER』(リベンジャー)は、亜細亜堂のオリジナルアニメ作品で、2023年3月まで全12話で放送されました。強くて技ありの人たちがいっぱい出てきて面白いアニメでした。幕末の長崎の風景も素敵です。
2023/05/02
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それははじめ、球だった。ただの球ではない。ありとあらゆるものの姿を写し取り、変化することができる。白玉から長い年月ののちに狼の姿を、さらに命を落とした親しい人たちの姿を次々と獲得しながら成長してきたフシ。面白い話だったことは覚えていたんですが、続きを見る前に記憶を呼び起こしたかったので、この物語をもう一度最初から見ました。人間としての生き方を教えてくれた老婆ピオランが亡くなってから40年。不死身のフシは時々襲ってくる宿敵ノッカーと戦いながら、他の人々に迷惑がかからないように島で孤独な生活を送っていました。ところがフシをストーカーのように追い回していたヤノメの女戦士ハヤセの生まれ変わりと名乗る少女が、彼を探してやってくるんです。フシは今や神のような伝説になっていて、守護団が創設されていました。継承者はハヤセ同様ノッカーを身体の一部に宿していて、敵なのか味方なのか実は怪しいんですが、村を襲っているノッカーを撃退するため、フシは守護団と共に再び動き始めます。旅を続けるうちに守護団はどんどん代替わりして行って、ハヤセの6代目継承者・カハクになりました。街にはフシを異端とするベネット教が広まっています。 ある日、ウラリス王国のボンシェン王子に捕らえられ、城へと連行されてしまいます。この軽薄そうな王子、実は生まれつき死んだ人の霊が見えて、フシの能力の新たな可能性を知る一人でした。ボンシェン王子と守護団と共に、フシはノッカーを倒しながら各地をめぐり、信奉者はますます増えていきました。もはや一大新興宗教です。フシを悪魔と信じるベネット教の総本山がこれを許すはずがありません。フシは捕らえられ、溶けた鉄の炉に落とされ、そのまま固められてしまいます。 これはかなりピンチでしたね。しかしフシは驚くべきスピードで死滅と再生を繰り返し、ついにこれを克服するんです。最後の試練は王都レンリルの襲撃でした。多くの人々が住む都をどうやってノッカーから守るか。襲撃までの猶予はあと1年。それまでの間にフシは対策を練り、力をつけ、王都の民の信頼を獲得する必要がありました。ノッカーの核は血管付きの心臓みたいな形状をしていて、樹木や石や死んだ人間などあらゆる器に寄生して攻撃してきます。しかも1匹ではなく、とんでもない数に増殖するんですよ。殺されると不死身のフシはその時にとっていた姿を奪われてしまうんです。逆にそのノッカーをやっつけると、姿や記憶が戻ってきます。フシが死者の姿に変身できると言うことは、逆にフシが変身できる人は既に死んでいると言うこと。しかしこの戦いで初めて、死なない仲間三人を獲得するんです。時々登場する白玉を作った観察者という黒いマントの人がいるんですが、フシを作った目的が何なのかということもこの中で明かされていました。執拗にフシを襲ってくるノッカーの秘密も、カハクの左腕に寄生しているノッカーが文字を書く能力を獲得して教えてくれます。全20話、壮大な盛り上がりを見せて、いい感じに終わるのでこれで完結かと思ったら、まだ第三期があるようです。これもまた、見逃せませんね。絶対ハマる!厳選アニメ
2023/04/24
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世界と渡り合える強い日本代表チームを育成する目的で、ブルーロックと呼ばれる監獄のような施設が建設されます。集められたのはユース世代のFWの選手ばかり300名。その中の一人となった無名の高校生、潔世一(いさぎ よいち)を中心とした成長物語です。プロジェクトを率いるのは絵心甚八(えご じんぱち)。集めた18歳以下のストライカー300人の中から、日々進化していく才能溢れる選手を選んでいきます。五角形の建物に合わせて5ブロックに分かれ、各ブロック60名が12名ずつの5チームになりました。 まずは入寮テストのオニごっこから。12名でボールをぶつけ合い、制限時間の最後にぶつけられてオニとなっていたものが脱落。残った11名でチームとなって、一次選考を戦うこととなります。競技ダンスも1次、2次と進んでいくたびにどんどん数が減っていきますが、ブルーロックの一次選考は棟内の5チームによる総当たりリーグ戦でした。潔はチームZに属していて、V, W, X, Yと戦います。全員がFWですから、どう役割を分担するかというのが大きな勝敗の鍵になります。通過できるのは上位2チームのみ、そして下位3チームの得点王各1名が選ばれます。自分は何を得意とするのか、武器が分かっていなかった潔でしたが、試合を通じて空間認識能力とダイレクトシュートが使えることを認識していきます。フィールド全体を把握できる能力が重要なことはアオアシでもそうでしたね。二次選考に進んだのは300名中125名でした。3人でチームを組んで、試合に勝つと相手から1人を引き抜くことができます。敗けて1人になると脱落。潔は戦いの中で他の選手が持つ特技を次々と自分のものにしていくんです。個性的で難しい名前の選手たちがたくさん出てきて、面白いですよ。ドリブルの天才・蜂楽 (ばちら)、俊足の美青年・千切 (ちぎり)、フィールドのキング・馬狼 (ばろう)、トラップの魔術師・凪 (なぎ)、そして全てにおいてトップレベルを誇るNo.1プレーヤー・糸師 凛 (いとし りん)。三次選考に進んだチームは、絵心が招待した世界トッププレイヤーと対戦しました。みんな世界の壁の高さを思い知ることになります。ここまで勝ち残ってきたのは35名。金がかかりすぎるという日本サッカー連盟からのクレームをはねのけるために、急遽U-20の現日本代表チームと戦う試合が組まれることになりました。『ブルーロック』(BLUELOCK)は、金城宗幸(原作)、ノ村優介(作画)の漫画をもとにしたアニメで、2022年10月から2023年3月まで全24話が放送されました。才能の原石たちが次々と覚醒していくスピード感溢れるアニメで、周りでも結構見てる人多かったです。続きがものすごく楽しみ。オススメです。
2023/03/28
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カッコウは托卵(たくらん)という習性があることで知られています。卵を他種の鳥の巣に産み付けて自分は子育てをしないんです。そうとは知らずにカッコウのヒナにせっせと餌を運ぶ親鳥。自分が産んだ卵をカッコウのヒナに巣から蹴落とされ、いつの間にか自分より体が大きくなっても親鳥は餌を与え続けるんです。夏によく通る美しい声で鳴く、あのカッコウ。たくましい鳥です。今日ご紹介するアニメはカッコウの習性とはちょっと違いますが、同じに日に同じ病院で生まれて取り違えられ、全く違った環境で育った二人が16年後に出会うという物語です。高校生が主人公のラブコメなんて全く興味なかったんですが、なんとなく見始めて、流れで24話見てしまいました。主人公は進学校に通う真面目男子・海野凪(うみの なぎ)。大衆食堂を営む気のいいヤンキー上がりの両親に育てられ、貧乏ながらも勉強熱心で学費免除の特待生となって名門校に入学しました。学年トップで人気者の瀬川ひろに密かに恋心を抱いています。高校2年になって両親に取り違え子の事実を知らされ、本当の両親に会いに行くことになりました。なんと父親はホテル王で大富豪です。取り違えられた相手、天野エリカ(あまの エリカ)は令嬢として育ってきた世間知らず。双方の両親とも実の子供も育ての子供も可愛くて手放したくないので、二人を結婚させてしまおうと目論みます。本人たちの意思を無視して許嫁となった二人。お兄ちゃん子だった妹の海野幸(うみの さち)、そこに瀬川ひろも加わって揺れ動く恋心が交錯します。まだ登場していないんですが、凪にはそっくりの実の兄がいる様子。子供の頃に別れたきりの天野宗助(あまの そうすけ)をエリカは慕っているようです。『カッコウの許嫁』(カッコウのいいなずけ)は、吉河美希による漫画を原作としたアニメで、2022年に放送されました。原作ではこのほかにも恋のライバルがいるようですよ。楽しそうな高校生活だなあ〜。
2023/03/20
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和菓子は日本の四季を映す宝石のようなスイーツです。あんこが苦手な私ですが、昔、短い間ですがお茶を習っていたことがあり、出される和菓子の美しさに感銘を受けたものでした。今日ご紹介する物語は、京都の和菓子屋を舞台とした日常系アニメです。納野和(いりの なごむ)は、実家の和菓子屋・緑松(りょくしょう)の後継ぎとして期待されていた一人息子でしたが、ミュージシャンを志してを家を飛び出し、東京でバンド活動をしていました。10年続けたバンドが陽の目を見ぬまま解散し、そのタイミングで店の主人だった父親が入院。実家の和菓子の味が大好きだった和は、店を継ぐ決意と共に京都に帰ります。帰ってみると雪平一果(ゆきひら いつか)という小学生の居候がいて、両親の信頼も厚く、和をライバル視します。彼女の母親は海外で仕事をしていて、父親はミュージシャンらしいのですが彼女を店に預けたまま行方不明になっていました。一から和菓子づくりの修行を始めたお調子者の和と、なんでも自分でこなそうと頑張るしっかり者の一果。初めはなかなか歯車が噛み合いませんでした。和が東京で同棲していた元カノの佳乃子(かのこ)も京都にやって来たり、店のアルバイトの女子高生みつるちゃんに片想いされたり、和は人当たりがいいので結構モテるみたい。春夏秋冬と季節が移りゆく中、その時ならではの美しい和菓子が登場して、味は想像できませんが目にも心にも優しい物語でした。『であいもん』は浅野りん原作の漫画作品で、2022年にアニメが放送されました。京都出身の大将もよく知っている風景を目に留めて懐かしんでいましたが、『京都弁がちょっと違う』とも言ってましたね。私にはその微細なニュアンスの違いは分かりかねましたが。であいもんというのは、フランス語のマリアージュみたいな意味でしょうか。『料理をつくるとき、ある材料とある材料を一緒に組み合わせると、材料同士が個々の素材の味以上に持ち味や深みを引き出し合い、料理がおいしくなることをいう。 あるいは、どちらの材料の味も引き立たせるような取り合わせのよい食材のことをさす。』という京言葉だそうです。
2023/03/13
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1970年代にドラマ化されたエドモンド・デ・アミーチスによる物語が、劇場版としてリメイクされた長編アニメーションを見ました。イタリアから9歳の少年マルコが、単身アルゼンチンまで母親を訪ねていく物語。子供の頃に本で読んだ気がしていたんですが、記憶違いだったようで結末を知りませんでした。結局、お母さんに会えたのか、会えなかったのか?皆さんは覚えておられますか。そもそもマルコがイタリア人だったところから知りませんでした。1800年代の後半、ジェノバの人々は不景気に喘いでいて、多くの人たちが出稼ぎや移民として南米に船出したんです。マルコの父親は貧しい人たちからお金を取らずに診療所を営んでいたため、経営は苦しく、母親が一人アルゼンチンに出稼ぎに出ることになりました。ブエノスアイレスで仕事についた母親から毎週のように手紙が届いていたんですが、それが突然プッツリと途絶えます。近所に住む大道芸人のペッピーノさん一家が一緒にアルゼンチンに行こうと誘ってくれますが、父親に許してもらえません。しかし母親の安否がどうしても気になるマルコはペットの猿アメディオと共に密航を試みるんです。マルコの固い決意を知ってついに父親も折れ、小さな子供には過酷な遠い船旅に出すことにしました。ちょっと疑問に思ったのは、イタリア人のマルコがスペイン語圏のアルゼンチンで言葉が通じたのかということ。まあ同じラテン語系の言語だし、イタリア語を話す移民も多かったんでしょうね。嵐の海を越えてようやくブエノスアイレスにたどり着くと、母親がコルドバという数百キロ離れた場所へ引っ越したことを知らされます。警戒心の緩い子供ですからスリに目をつけられて、知り合いもいない見知らぬ土地で無一文となってしまうんです。絶望的な状況ですが、マルコはついてる男です。先に旅立ったペッピーノ一家に偶然出会うんですよ。旅芸人ですから一緒にコルドバまで馬車で送ってくると言ってくれます。コルドバに行き着くまでも色々あって大変だったんですが、着いてみると母親はさらに遠いトゥクマンという所に引っ越したと言われ、なかなか会えないんですね。雪の降る山道を金もなく、靴は破れ、お腹も空いてボロボロの状態で歩いていて、このままフランダースの犬みたいなことになるのかと心配してしまいました。三千里というと12000キロですが、飛行機や通信の発達した今なら大したことないのかもしれませんが、そう言ったものがない時代ですから9歳の少年でなくても命懸けの旅ですよね。これでハッピーエンドでなかったらどうしてくれようという感じです。劇場版 MARCO 母をたずねて三千里は、1999年製作の映画で、楠葉宏三監督作品です。いい話でした。シーナ・イーストンがテーマ曲歌ってます。
2023/03/01
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未来が分かったらいいことも多いでしょうが、それによって生きるか死ぬかのサバイバルゲームに巻き込まれるのはゴメンです。えすのサカエ原作の漫画をアニメ化し、2011年から2012年にかけて放送された全26話。ガラ系携帯日記が時代を感じさせますが、物語はよく出来ていて結構ハラハラしました。主人公は中学2年生の天野雪輝(あまの ゆきてる)。特に親しい友人もなく、ガラ系携帯を常に手放さずに些細なことまで日記に付けるのが日課でした。空想の中で時空王デウス・エクス・マキナと家来ムルムルに話しかける毎日。ところがある日突然、まだ起きていないことが携帯日記に表示されるようになります。抜き打ちテストのことも分かるし、嫌なことは回避できて怖いものなし。これは、空想のはずのデウスが始めたサバイバルゲームでした。未来日記を持つものは全部で12人いて、デウスを継ぐ次期時空王になるため最後の一人になるまで殺し合いを強いられます。ファーストは雪輝、セカンドは同じクラスの我妻由乃(がさい ゆの)でした。彼女は可愛くて頭も良く学校の人気者でしたが、なぜか雪輝に執着し、彼のためなら殺人も厭わない偏執狂です。弱虫で非力な雪輝は、時空王になどなる気もないのですが、殺されるのも怖いので嫌がりながらも彼女の愛を利用して生き抜いていくんです。子供向けとは思えないドロドロな物語でした。他の未来日記所有者は次第に分かっていくんですが、連続殺人犯やテロリスト、刑事、市長、孤児院の院長、カルト教の教祖などバラエティに富んでいます。日記の内容も、ただ未来を教えてくれるだけでなく個性があるんです。日記を壊すとウチハサスケの時空間忍術のように吸い込まれて消えて無くなりますので、持ち主を殺すだけが能じゃないようでした。SFなのでどんな展開もありですが、主人公の雪輝より由乃の方がキャラが立っていて背景も複雑でしたね。最後どうなったのか、いまいち把握できないまま終わってしまいました。ハンガーゲームのようでもあり、エヴァンゲリオンのようでもあり、サバイバルレースは見応えがあります。
2023/02/22
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中国歴史ドラマを一時期よく見ていましたが、その世界観によく似たファンタジーアニメを見つけました。若い皇帝と後宮の美しい妃たち。娘娘(にゃんにゃん)という呼び方に懐かしさをを覚えました。この物語の主人公は、後宮の奥深くに一人で住む烏妃(うひ)と呼ばれる特別な妃です。妃でありながら夜伽をすることもなく、不思議な術を使います。烏妃は代々、烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)と呼ばれる異形の鳥によって選ばれ受け継がれてきました。寿雪(じゅせつ)という16歳の少女が現在の烏妃で、今は亡き先代から全ての術を受け継いでいます。新月の夜になると体内に潜む烏漣娘娘が飛び出して夜通し空を飛び回り、その間、烏妃は魂を引き裂かれるような激しい痛みに襲われていました。烏妃の主な仕事は、海を渡れずにこの世を彷徨う幽鬼を成仏させたりすることです。思いを遂げずに命を落とす人が多かったのか、遺品などに宿った状態で見つかる事が多いようです。髪に刺した花を炎に変え、それをふっと吹くことで術が発動します。中国ドラマに出てくる後宮は、皇帝の寵愛を得るためのドロドロ人間ドラマが多いんですが、この話は皇帝も側仕えの宦官たちも美形で後宮の妃たちも優しい人たちばかりでしたね。烏妃の出生の秘密とか、命を狙うものとか、成仏させてあげる人たちの生前の物語などがテーマで、愛憎ドラマではありませんでした。先代の烏妃たちと大きく違うのは、孤独に老いて行く運命にありながら、彼女の周りに次第に女官やら宦官やら童やらが集まってきて、賑やかに暮らしている事、そして何より皇帝が友達として足繁く通ってくる事です。2022年に全13話で放送されましたが、これで完結なのかまだ続くのか、よくわからない終わり方でした。『後宮の烏』(こうきゅうのからす)は、白川紺子による小説が原作となったアニメです。ダークファンタジー的な要素もありましたが、主人公がツンデレの少女ですのでさらっと見られます。夜伽シーンは出てきませんが、血みどろの戦いは少しありました。公式サイトはこちらです。
2023/02/13
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ファンタジーアニメといえば異世界召喚ものばかりで、行く先はいつも中世ヨーロッパ風。これもそうなんですが、面白いのは異世界にいた時に使えた魔法やアイテムが帰ってきてからも使えると言うことです。主人公は事故にあって17年間昏睡状態でした。34歳で目覚めるまで異世界グランバハマルで過ごしたと言います。おじさんの語る異世界物語、それは通常の異世界ものとはかなり様子が違いました。病院にお見舞いに来た甥っ子のタカフミは、変な言葉を喋るオタク系の叔父さんは頭がイカれたと思うんです。しかし魔法を見せられて納得。異世界にいたと言うのは本当のようです。退院してから二人でルームシェアして暮らすことになりました。叔父さんが17歳だったころ、SEGAのゲームにどっぷりハマっていて、その知識が異世界で役に立ったと言います。行った先はエルフやゴブリン、オークなんかもいて、人間もいるんですが、叔父さんはオークだと思われてしまってひどい迫害を受けます。異世界を生き抜くために、神様が一つだけ願いを聞き入れてくれるという特典があって、叔父さんは言葉が通じればこんなひどい目には合わなくて済むかもと翻訳スキルを願うんです。これが実はすごいスキルだったんですね。異世界人の言葉を話せるようになっただけでなく、火や水や空気など精霊とも意思疎通ができるようになって最強の魔法使いになってしまうんです。タカフミには記憶を視覚化できる魔法で異世界時代の話をテレビのように映像化して説明できました。こんなにすごい事ができるなら現世でも万能な気がしますが、とりあえず生活のためにYouTuberになることにします。異世界に行っていた17年の間に、ガラ系の時代からスマホになっていたり、ゲーム業界も大きく変わっていて、ちょっとした『浦島たろう現象』がそこここに語られていました。そういえば浦島たろうも異世界ものですね。最終話で異世界から戻ってくるようなんですが、今のところ12話まででその後最終話(13話)がいつ放送されるのか未定です。『異世界おじさん』は、『殆ど死んでいる』という変わったペンネームの方の漫画をアニメ化した作品です。叔父さんがキモいんですが、なぜか異世界では美形のツンデレエルフなどにモテて、しかもそれに全く気づいていないんです。身体能力低そうな老け顔のヒョロ男ですが、魔法のパワーは物凄い。最近の異世界ものの中では一番面白かったです。
2023/02/07
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ジュブナイル、ジュニア、ユースで実力を認められた選手が、プロになってもトップ選手であり続けると言うのは、いろんなスポーツで当てはまるのだと思います。競技ダンスでもそうで、世界で活躍するトップ選手のほとんどは子供の頃からキャリアを積んでいます。でも中には他の人が持っていない才能やセンスがあって、後から始めても急成長を遂げる選手もいますね。青井葦人(アオイ アシト)は、愛媛県の中学のサッカー部でFW(フォワード)を務めていました。自分がシュートを決めることにこだわるワンマンプレーヤーでしたが、試合を見学に来ていたJリーグ東京シティ・エスペリオンFCのユース監督・福田達也に選抜試験を受けてみないかと誘われます。シングルマザーの家庭で金銭的に余裕がない中、兄が受験にかかる費用を出してくれて、アシトは単身上京。選抜試験は過酷で、ほとんどの選手が強敵相手の試合に心折れて行きますが、アシトはハングリー精神がハンパないんです。なにがなんでもプロになって、苦労して育ててくれた母親に楽させたいという、今どき涙ぐましいド根性少年だったんですね。大勢の受験者の中からこの試験で合格したのはたった3人。アシトもその中に入っていました。ユースに入団して東京で寮暮らしをすることになったアシトですが、まずは周りとの実力差に圧倒されます。止めて蹴るというサッカーの基本もできないため、一人、深夜までの特訓を始めました。頑張っているアシトを応援してくれるチームメートも出てきます。一緒に選抜を勝ち抜いた橘総一朗や大友栄作、それに同室で唯一スカウト生である冨樫慶司が、練習に付き合ってくれたりアドバイスをしてくれて、アシトはようやくスタートラインに立つことができました。ユースメンバーには、ジュニアからの昇格生が多くいます。彼らはすでに基礎や連携プレーをマスターしていて、アシトの次なる壁はチームプレーの基本を学ぶことでした。ゴール前まで3人のトライアングルパスでボールを運んでいくこと、連携のためにはアイコンタクトが必須であることなどです。アシトには、鳥のような空間把握能力がありました。まだ自覚には至っていませんが、まるで空から見たような視野の広さです。広いサッカー場でこれが出来たら戦略的に物凄く有利ですよね。さらに試合のあらゆる局面において、敵味方全員のポジションを覚えているという驚異的な記憶力も持ち合わせていました。個人技もチームプレーもまるでダメなアシトが、まぐれのように時々見せるすごいプレーは、これらの天才的な能力の賜物だったんですね。ユースで最も優れた才能を発揮していた栗林晴久が、鮮烈なプロデビューを果たします。ずっと格下のユース2軍Bチームにいるアシトは、栗林のプレーから何かを学ぼうと必死です。そんな折、自得点にこだわり続けてきたアシトがFWからDF(ディフェンス)に転向を命じられるんです。ショックを受けたアシトは点取り屋としての自分の存在意義をもう一度見つめ直します。監督には先を見据えた深い考えがあるようでした。『アオアシ』は、小林有吾の漫画作品を原作としたアニメで、2022年4月から放映されました。全24話、まだやっとBチームからAチームに上がったところですがとても面白かったです。上京する際、いつもボロボロのスパイクを履いて練習していたアシトに新しいスパイクを買ってくれた母、予讃線の中で大泣きするアシトにもらい泣きしました。
2023/01/30
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魔物を浄化する聖女として異世界に召喚された日本人女性の話です。その国の王子の目に留まったのはもう一人召喚されてきた若い方で、地味だった主人公は侍女か乳母が間違って一緒に来てしまったのかと思われてしまいます。帰ることもできず、かまってももらえず暇なので、興味を持っていた薬用植物研究所で働くことにしました。主人公のセイ(地味な方)は性格もよく、真面目なので研究所では重宝されます。彼女の作るポーション(回復薬)は、なぜか効果が5割り増しで高く、兵士たちに喜ばれていました。騎士団団長アルベルト・ホークが魔物討伐で大怪我を負った際も、セイの作ったポーションで命を取り留めます。このホークさん、王子様なんかよりよっぽど美形でして、なんと私の夢にまで出てきました。セイは淑女の心得としてダンスも習うんですが、ホークさんとワルツ踊ったりして羨ましい限り。さて徐々に聖女としての実力を見せていくセイ。戦闘で腕を失った兵士まで回復魔法で治してしまい、兵士たちの間では、王子が目をかけている若い方じゃなくて、実はこっちの地味な方が聖女なんじゃないのということになります。召喚の本当の目的は、魔物の大量発生から国を救う、聖女にしか出来ない『祝福』という名の広域浄化の発動でした。セイがまぐれで発した金色の光は辺りを浄化し、一帯にいた魔物を殲滅したんですが、なにが引き金となってそれが発動するのかわからないんです。絶対ハッピーエンドに違いないと思いながら全12話を見ていました。美形男子がぞろぞろ出てくる清らかなお話です。『聖女の魔力は万能です』は、橘由華原作のライトノベルを元にしたアニメで、2021年4月から放送されました。異世界への召喚もののアニメは最近たくさん目にしますが、どれも決まって召喚先が中世ヨーロッパ的な雰囲気なんです。たまには未来とか、平安時代とか、そういうのないんでしょうかね。自分で作るほどの才がないので、漠然と期待して待ちます。
2023/01/27
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ある朝目覚めると、目の前に体長50センチほどのトカゲがいました。お前は姫をお助けし、世界存亡の危機を救う騎士の一人に選ばれました、とか意味不明のことをしゃべります。外に投げ捨てようとしても、テレポートか何かで瞬時に戻ってくるんです。見上げると、これまで見えていなかった巨大なハンマーが、今まさに地球に向かって振り下ろされようとしていました。世界救済に参加するもしないも自由のようで、参加するとなると契約により一つだけなんでも願いが叶うことになっていました。雨宮夕日 (あまみや ゆうひ)は、トカゲの言うことを無視していつも通り大学に向かいます。しかしなんの戦闘スキルも持たないまま、敵の襲撃を受けます。一つ目の泥人形。動きは俊敏で、雨宮ができるのはひたすら逃げることだけでした。助けてくれたのは、お守りするはずの姫、朝日奈さみだれです。とてつもない強さで、泥人形を一撃の元に破壊します。彼女は雨宮の隣人でしたが、これまで全く正体を知らずにいました。地球破壊を目論むのは強大なパワーを持つ超能力者アニムス。さみだれはアニムスの双子の妹アニマと契約を交わしていて、破壊を望む兄を止めるため、従者の獣たちに12人の騎士を選ばせていました。雨宮はトカゲですが、この他に犬、カラス、ウマ、ヘビ、ねこ、鶏、かめ、ネズミ、カマキリ、フクロウ、カジキマグロがいて、これらが選んだ騎士たちは年齢も性別もバラバラです。それぞれが特性に合った魔法を使えて鍛錬によってパワーアップするようでした。泥人形は目の数が多いほど強力で、次々と送り込んできては騎士たちを襲ってきます。普通のヒーローものと違うのは、有力な騎士が死んでしまうところでしょうか。最後まで残るのは何人かなと心配になってきます。敵は騎士として選ばれたものたちにしか見えないので、戦闘があって大規模に周辺が破壊されても、人間界では天災のようにニュースで扱われていました。強力な超能力者ならハンマーで地球を壊さなくても他にいくらでもやりようがあるだろうなと思っていたら、アニムスはこれまで何度も破壊を繰り返してきているようで、それによってゲームをリスタートさせていたようです。兄の破壊行為を止めようとしていたアニマは、実は世界平和を求めていたわけではなく、自分が地球を壊したいと思っていたんですね。ゲームの駒として選ばれてしまった騎士団にとって、命を賭したこの戦いはなんだったんでしょう。『惑星のさみだれ』(ほしのさみだれ)は、水上悟志による漫画を原作としたアニメで、2022年に全24話が放送されました。騎士の中にも泥人形を作れる人がいたり、どっちの味方なのかなあと言う人がいたり、なかなか最後まで終わり方が読めなくて面白かったです。公式サイトはこちらです。
2023/01/24
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たまには、お口直しのレモンシャーベットのような少女漫画を見たくなるんです。チェンソーマンの後にこのアニメを見ると、天国と地獄のようでギャップが凄かったですね。妖精のような令嬢と、ハンサムな王子様の恋物語です。ベルンシュタイン侯爵家は本好きで知られている一族で、サウズリンド王国の頭脳とも呼ばれる知恵もの揃いでした。エリアーナ侯爵令嬢も本の虫で、『虫かぶり姫』と呼ばれています。ある日、王国の継承者であるクリストファー王子から名ばかりの婚約者になってくれないかと言われ、王宮の図書館を自由に使っていいと言うのが魅力的でこれを受けることにしました。4年間、王宮図書室に出入りして自由な時を過ごしたエリアーナが、ライバル出現をきっかけに王子に対する恋心に目覚めるんです。王子様も実は幼い頃図書館で出会った物知り少女エリアーナのことがずっと忘れられず、彼女をなんとか皇太子妃にと望んでいたんですね。手が触れるだけで顔を赤らめるようななんともキラキラしたお話です。絶対にハッピーエンドに違いない二人の行手にいろんな妨害が発生しますが、全く気になりませんでしたね。エリアーナもボーッとしているようでいて知識は膨大ですから、いろんな意味で王子の政策にアドバイスできるんです。特に争いの絶えない辺境の国々に対する和平への道筋なんかをつけるあたり、さすがサウズリンド王国の頭脳といったところでしょうか。『虫かぶり姫』は、由唯による日本のライトノベルを原作としたアニメで、2022年10月から12月まで放送されました。最後は楽しい舞踏会でワルツなんか踊ってるシーンも出たりして、大人の乙女心をくすぐります。
2023/01/16
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時代劇の戦などの実写で免疫ができてしまっているのか、ドロドロの映像見ながらお菓子食べたりも出来ました。これは人間と悪魔の戦いの物語です。主人公の少年デンジは、死んだ親がヤクザから借りた金を返すために民間のデビルハンターとして働きながら貧しい生活を送っていました。相棒は子犬のポチタ。ポチタは『チェンソーの悪魔』です。悪魔は基本不死身ですが、復活するには人間の血が必要でした。悪魔と人間は契約によって結ばれます。ポチタが瀕死で倒れていたところ、デンジから血を与えられ、『ポチタを助ける代わりにデンジを助ける』という契約を交わすんですね。ある日、ヤクザに呼び出されたデンジは用済みということで『ゾンビの悪魔』に殺されてしまうんです。死ぬ直前、『ポチタがデンジに心臓をあげる代わりに、デンジの夢を自分にも見せてほしい』という契約が成立。ポチタは悪魔とは思えない、良い悪魔ですね。というわけで、胸のスターターを引っ張ると両腕と頭からチェーンソーが飛び出すチェーンソーマンが誕生します。デンジは自分を殺したゾンビ軍団をたった一人で全滅させ、後からやってきた公安のデビルハンターにスカウトされるんです。東京本部に連れてこられたデンジは、美人ボスのマキマから先輩の早川アキを紹介されます。アキは日本刀を背負ったクールなイケメンです。バディを組んだのは『血の魔人』パワー。魔人というのは人間の死体を乗っ取った悪魔で大抵は顔を見ればはっきりそうと分かる異形ですが、パワーはツノが生えているだけで容姿は10代の女子でした。飼っていた猫のニャーコを『コウモリの悪魔』から取り返す代わりに、胸を揉んでいいと言うのでデンジは張り切ります。デンジたちは公安の特異4課と言うところに所属しているちょっと変わった面々なんです。公安の人間は悪魔と戦うために、より強い悪魔と契約して、代償として自分の寿命20年分とか視力や味覚といった物を差し出しているんですね。これまでのところ一番の敵として登場するのは『銃の悪魔』です。まだ姿は現していないのですが、マキマがデンジにその悪魔を倒したらなんでも願いを聞いてあげると言うくらいの大物のようです。他にもデンジが殺したヤクザの孫と言うサムライソードとか、ヘビ使い沢渡とか、デンジの心臓を狙っている敵も登場します。戦いはいつも過激ではちゃめちゃですが面白いアニメでした。エンディングテーマは全12話全て異なり映像も違うので毎回最後まで楽しめます。OPは米津玄師の「KICK BACK」。
2023/01/06
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