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講習会の翌日、5月21日午後からヴァレリ(Valeri Ivanov)のプライベートレッスンを受けに行きました。会場は昨日と同じビルの8階です。眺めが素晴らしいんですよ。PDの久保田・徳野組とチームYumiyaの方々が午前中のレッスンを受けておられたようで、入り口で挨拶しました。レッスン代だけでなく北海道からの旅費や宿泊費もかかって私たちよりずっと出費は嵩んでると思いますが、それだけの価値があるということでしょうね。若いうちから海外のコーチに見てもらうのは絶対に上達の近道だと思います。ヴァレリにはチャチャを見て頂きました。同じ部屋のすぐそばで大西組がタチアナのレッスンを受けています。まず指摘されたのは立ち方でした。あ〜、またそこからか〜という感じですが、最近スタンダードボケしてラテン特有の立ち方を忘れてたみたい。チャチャは身体のどこでリズムを見せるかと聞かれました。大将は『足』といい、私は『ヒップ』と言うと、答えはこうでした。『男性は足(Foot)ではなく脚(leg)、女性はヒップ。』ヒップの動かし方は8の字ではなく、ペンデュラム(振り子)だそうです。8描いてるとどこがオンカウントなのか、リズムがはっきり見えてこないとのこと。私たちのチャチャはいちいち止まって見えるので、このペンデュラムを踊り続けるようにと言われました。動かすのはヒップだけじゃないんです。次の動きに繋げる上半身の逆方向への動きが伴います。この先行する上半身の動きがないと止まって見えるんでしょう。次の質問は、踊りで見てもらいたいのは男女どっちかでした。大将は自信満々に答えます。『男です。絶対、ボク。』昨日タチアナに、あんたは王様だとか言われてましたからね。この時のヴァレリの反応は面白かったですよ。そんな答え、生まれて初めて聞いたぜみたいに目をまん丸くして、『男じゃないよ、見せるのは絶対、女性。男の尻なんて、少なくともオレは見たくないぜ。』ですって。『女性は車、男はエンジンなんだよ。見せるのは女性の動き。』というわけで、観客に対して女性をほんの少し前に立たせてニューヨーク。チェック・フロム・オープン・カウンター・プロムナード・ポジション・アンド・プロムナード・ポジションというのがニューヨークの正式名称だそうですね。ヴァレリは教本の講習も担当してるので、こういうのは詳しそうです。つまり正式名称の通りまずカウンター・プロムナード・ポジションに開いてからチェックしなさいとのことでした。早い話、足より上半身を先に開けってことです。ルーチンを始めから細かく見ていただいたんですが、ジグザグのパートは面白かったですよ。大将が『このルーチン苦手なんです。』と弱音を吐くと、『上手く踊れるんなら僕は必要ないよね。そのためにレッスンしてるんだから、この通りやってみて。』世代的に近そうなので、このくらい出来るだろってノリです。女性の方もたくさん指摘を受けました。チャチャロックのヒップの動きを省略しないできちんと踊ること、左右の脇腹のストレッチと圧縮を続けること、すべての体を絞るパートであともう一絞りすること。最近踊ってもあんまり汗かかないのは、こう言ったところをサボってたからなんでしょうね。ヴァレリには2レッスンお願いしてましたのでチャチャとサンバを両方見てもらおうと思っていたんですが、チャチャの中盤までで時間切れになってしまいました。でも内容は盛りだくさん。これらをすべて体現できるようになったら、評価上がるかもと期待大です。有意義なキャンプを企画してくださったJDSFのスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。一年に一度とのことですが、また参加したいです。(おわり)
2024/05/24
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<タチアナの個人レッスン>選手時代の実績とか、育てた選手の成績とかがプライベートレッスン料に反映されるようです。タチアナ(Tatsiana Lahvinovich Galchun)は円安も相まって45分37000円と相当お高いので、私はグループレッスンだけでいいと言っていたんですが、大将がどーしても個人レッスンを受けたい、お金も僕が払うと言うので受けることにしました。ところが人気が高くて全然予約が取れなかったんです。キャンセル待ちしてたら1コマ空いたので、講習会のすぐ後、隣の部屋で1レッスンだけ受けることに。外人コーチも世界のトップ選手になると派閥みたいなものがあって、どの先生に習ってきたかとか、どのチームに所属してたかで派閥同士が仲悪いこともあるので気を使う必要があったりします。私たちはキャロル先生からの流れで、スロベニアのスクフカとか、ユーリ&ヤグダに習ってきていて、今回教えてもらうタチアナとはどうも派閥が違うらしいと言う情報があったので、先週コスモスクラブの時にララちゃんにその辺の事情を聞きました。やはりタチアナとヤグダはスロベニア内の別派閥であまり仲は良くないらしく、同じスーパーで出くわしても見なかったことにするような関係だったそうです。そんな訳でレッスンの際の自己紹介ではそれ系の話は全く出さず、大将が2010年のブラックプールでタチアナたちがアマチャンピオンになった時、その場で見てました〜!と熱弁を振るいました。今はもう現役引退してますから丸くなってるかもしれませんね。タチアナって昔から髪型がすごいパンクで、今回もサイドを剃り上げたモヒカンの中央部分だけ長く伸ばして三つ編みという、どこかの部族みたいなユニークな髪型でした。ララちゃんによると、リーダーだったゾランとではなく、『え〜!この人と〜!』っていう、ラテンじゃなくてスタンダードなジェントルマンと結婚して子供もいるようです。程よく場も和んだところでルンバを踊って見ていただきました。全く予想していませんでしたが、女性の動きが素晴らしいとベタ褒めしてくれたんですよ。世界のタチアナにそんなこと言われたら嬉しくないはずがありません。耳まで真っ赤です。でもきっとこれは女性を気持ちよく踊らせる手なんでしょうね。最初から1歩ずつ、レッスンの9割は男性の動きに関するものでした。リードや女性の動きにかまけすぎて自分が踊ってなかったみたいなんですね。『一番は自分なのよ。他の誰でもない、まず自分。あなたはフロアを支配する王様なの。女性のことは二の次よ。』ルンバは女性の踊りと言われますが、男性だってしっかり踊らなくちゃね。二人のダンスなんですから。男性の動きがどんどん追加されて、ぼやけた輪郭が少しずつはっきり見えて来た気がしました。女性に関して言われたのは、『絶対に一人で動き出してはダメ。男性にリードさせなさい。彼はそんなにヤワじゃないから大丈夫。行けの合図が来たら講習会でやったように、それと同じだけの力を返しなさい。』言われた通りにやったら大将がヨロヨロしちゃったもんで、先生も笑って『ヤワだったわね』ですって。大将は私の言うことは全く聞く耳持たないので、キョロキョロするなとか、下向いてるとか基本的なところでタチアナに色々言ってもらえたのはありがたかったです。自分で大枚叩いてのレッスンですから、もったいなくて少しは忘れないでしょう。たくさんタチアナにかまってもらえて、大将も大満足だったようです。(つづく)
2024/05/23
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<ヴァレリのグループレッスン>ヴァレリ・イワノフはもともとスペイン人ではありませんが、スペインに40年住んでいて、スペインダンススポーツ教育委員会の会長を務めておられ、WDSFチェアパーソン、エグザミナー、アカデミー理事なども兼任されている方です。もちろんWDSFのダンス競技で審判もされています。WDSFのマドリードで開催される大会をオーガナイズされているとおっしゃっていました。2014年のシニアII世界選手権の時も、いらしたんでしょうね。講習会のテーマは『パソドブレ』でした。『男性は闘牛士、では女性は何ですか?』誰かが『牛』と答えると吉川選手を引っ張り出して、彼女が牛に見えるかとみんなに聞きます。闘牛は見たことはないんですが、体重500キロもありそうな猛獣です。当然可愛らしい女性とは似ても似つかないわけです。『女性は牛ではありません。ケープもしくはジプシーのフラメンコダンサーです。』牛じゃなくてよかったです。闘牛士は猛々しい牛の前に静かに立ち、その場を支配するかのようにエネルギーを内に秘め、ポジションをとります。膝から胸までを前に突き出す独特のポーズ、これは闘牛士の衣裳に由来するもので、ハイウエストのパンツは胸まであるからだそうです。闘牛士は英語でマタドール、スペイン語でトレロというそうで、何度もトレロという単語が出てきました。パソ・ウォークをみんなでやりました。トレロは丸く歩きますが、その中央には牛がいるので内側の足のつま先はそちらを向けます。後ろ足は綺麗にデザインします。バレエとスタンダードダンスの中間と表現されていました。ただしリリースしません。タンゴと同じようにフリックして床を捉え、ヒールから着きますがボールを前に見せることはしないとのこと。ヒップは他のラテンダンスのようにくねくね動かしてはいけません。女性はいいそうです。ジプシーダンサーですからね。カップルでホールドして歩く時の注意点は、女性がバックバランスになって男性を引っ張らないようにとのことでした。パソは立っているだけで腿の筋肉を目一杯使うので、もしパソを踊って太ももが全然疲れてなかったら踊ってない証拠だと言われました。こちらはヴァレリのプロモーション・ビデオになります。(つづく)
2024/05/22
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<タチアナのグループレッスン>タチアナという名前の人は世界に沢山いらっしゃると思いますが、私の知っているタチアナはみんなすごい身体能力を持つダンサーです。タチアナ・ラフヴィノビッチ・ガルチュンもアマ時代から知っていますが、とても真似できないような技を簡単そうにこなすトップ選手でした。登場した彼女が思っていたよりずっと小柄だったので、ちょっとビックリ。講習会のテーマはルンバのコネクションについてでした。カップルで両手をつないで押し合ったり引き合ったりする、多分みなさんも一度はやったことがあるんじゃないかと思われるコネクションの練習をします。注意点がいくつかありました。腕は開かないこと、つないだ手は二人の中央から動かさないこと、そして男女がそれぞれ同じ重みをかけあうこと。男性がリーダー、女性がフォローというのが一般的ですが、いいリーダーはいいフォロワーでもあるということで、ここでは女性が主導権を握ってパターンを変化させ、男性がそれにどの程度反応できるかに挑戦しました。まずは押し引きの強さを変化させます。次にスピード、そして高さの変化も加え、最後はこれらを組み合わせたランダムな変化で、二人のコネクションを調整していきます。練習に入る前、男女でリード&フォローを入れ替えながら5分はこの練習をやりましょう。重要なのは相手を信じること、男性は女性に安心感を与えなければならないとのことでした。ここからは応用編としてルンバのルーチンをやっていくんですが、講習会に参加している皆さんのレベルが高いもんでサクサク進んでいくんですよ。私たちのすぐ前に大西組とTudor&吉川組がいらしてどちらも小難しいルーチンをさらっとこなしちゃうんですね。『今日の生徒たちは出来がいい』とタチアナも褒めてましたが、それは最前列の皆さんがそうだっただけ、少なくとも2列目の私たちは苦戦してました。どんなバリエーションになっても二人で作り出す呼吸のような動きは講習会のテーマであるコネクションから作り出されるというのが、いいお手本を間近に見て分かりました。カウンターバランスを使えば、自分でぎりぎり立てる限界を決めなくても二人でかなり可動域が上がります。相手を困らせるようなフェイントのような動きはしてはいけないし、相手に体重を預けるにしても自分で体幹を保ったり重心を中心に集めたりしてサポートすること。石やマッシュポテトのようにずっしり・ぐったりはNGとのことでした。タチアナが言った、ただリードを待つだけではダメだというのは心に落ちましたね。『待っているだけでは永遠に何も起こらないのよ。男性にリードを起こさせなさい。』これは人生にも当てはまる金言かもしれません。ルンバでは、女性の背骨の動きで相手を招き入れます。1コマ45分にしてはやけに長いなあと思っていたら、2コマ連続90分が経過していました。タチアナの相変わらずの美しい動きもすぐそばで見られたし、有意義な時間でした。企画してくださったJDSFスタッフの皆さんに感謝です。(つづく)
2024/05/21
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月に一度のコスモスクラブの日でした。大将の『もうスタンダードやめる』発言の後ですが、そんなこと言ったなんてすっかり忘れたのか、やる気満々です。A級戦2次予選で玉砕したワルツを見ていただいて、3つのご指摘をいただきました。一つ目は左手のグリップです。腕相撲で押し負けてる人の手みたいになっていて、私が力入りすぎなのかもしれませんが、見栄えが悪いとのことでした。二つ目はカップルのトップバランスについてです。女性がシェープしてるのに男性がただまっすぐ立ってるだけだとバランスが悪く見えるとのこと。胸から上をもっとストレッチして女性に呼応する必要があるようです。たとえばナチュラルターンの2〜3とか。上半身の見栄えってすごく重要ですよね。上が綺麗だと上手く見えます。先生たちが習っているイタリアのコーチは、これがものすごく上手いんだそうです。三つ目は以前もご指摘いただいたんですが、スイングに見えない点です。ワルツはスイングダンスですので、振り子みたいな動きが頭とか足とかで見えないとダメなのに、ラテンみたいに1歩ずつに乗りすぎ、頭もまっすぐすぎなんだそうです。車輪の理論と先生はおっしゃってましたが、ボディのセンターを車輪の軸とすると、その中心に近いところで少し動くと車輪は大きくグリンと動きます。それと同じように、体の末端にある頭や足はセンターに比べてずっと大きく動かなくてはいけないんですね。この3つをきちんと直せたら、今よりずっとワルツも上手く見えるんじゃないかと期待大です。せめて最初のナチュラルターンだけでも…。
2024/05/18
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試合で『すごく踊れた』気分の時に限ってスコアが伸びないことありませんか?どうも私はやりすぎる傾向があるらしいんです。スローアウェイオーバースウェイなんか、『どんだけ足長いか』みたいにザーっと下がって行ったり、コントラチェックも勢いに任せてエビゾリ披露してたりして、すごく踊った気分になってたんですね。全部やり過ぎだそうです。大将が『肩が痛い』とか言いだしてフェイタス貼りまくってるの見て、『鍛え方が足りないのじゃ』なんて言ってたんです。それが自分のせいだなんてミジンコほども思いませんでした。先生と踊っていただいた時、暴れる私を抑えるのに必死だと言われたんです。やり過ぎると重たく見えるだけじゃなく、リーダーの身体にいろんな負荷がかかるようで、それは鍛え方が足りないのではなく、女性が重荷になっているせいだったんですね。ケンケンさんと生前パーティで一緒に踊ってもらった時、『1グラムも重さかけちゃダメ』って言われたんです。そんなのできる人いるの?と思いました。それであるプロの先生に女性の重さについて聞いてみた時、『からのペットボトルくらい』って言われたんです。まだ冗談だろと思ってました。自分が男性の役でララちゃんに組んでもらったんですが、羽のように軽いというのはこういうのかと思いました。反応が速いし、どんな格好しても自分で立ててるんですよね。私も部分的にですが可能な限り重さをかけない踊りにチェレンジしてみたところ、大将は今日は肩痛くならなかったと言ってました。『女性に重いと言ってはいけない』って師匠が言ってたけど、本当は軽い方がいいでしょうね。今まで重くてごめん。皆さんも、気分よく踊り過ぎて相手を壊さないようにお気をつけください。過ぎたるは猶及ばざるが如しでございます。ホント。
2024/04/22
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月に一度のコスモスクラブの日でした。競技会シーズン真っ只中、皆さん試合で得た課題を持ってレッスンに臨まれています。先週の試合でタンゴを踊っている時に遭遇した困った事態について相談しました。私たちはコーナーに向かっていくところだったんですが、そこで4組の選手が固まって、そのまま睨み合いになって動けなくなったことがあったんです。誰か早くよけてくれないかなあ〜とみんな心の中で思ってたんでしょうね。そんな時、どうやってよけたらいいでしょうというのを相談したわけです。ベーシック・ステップをつなぎ合わせてスマートに回避する秘策があるんじゃないかと期待していたんですが、先生のお答えは違いました。『一番いいのは待つことです。』普段練習している競技会用のルーチンが一番いい流れなんです。崩してリーダーが即席で組み立てた踊りに、果たしてパートナーが素早く反応できるかも問題なんでしょうね。そんなリスクを冒すよりは少し待って、道ができたら出る方がいいというご意見でした。私たちにとって必要なのは、まだフロアクラフト以前の、ベーシックを磨くところのようです。でも競技中にぶつかったり止まったりすると、焦るじゃないですか。音楽はたかだか1分半ですから、10秒も止まってたら永遠に感じます。ましてや審判の立っておられるコーナーなんかで四竦みになったら、ど〜するって思いますよ。でもそこで大事なのは、自信を持って待つことだそうです。たとえば自分が審判だとしたらどうでしょう。似たような踊りをしている2組のカップルが止まっていて、そのどちらかにポイント与えるとしたら、オロオロして目が泳いでる選手より、全身から自信がみなぎってるようなじっと待てるカップルを選びませんか?避けようとしてパートナーを引っ張り回してるようなダンスよりは、落ち着いて待って、何の迷いもなくサーっと動き始める方に点を入れますよね。先生たちは東京で毎週練習会を催しておられて、狭いところや囲まれたところでも踊れる練習もしているので、よかったら参加しませんかといって下さいました。東京は、ちょっと遠いんですよね。もっとずっと若かったら仕事終わってから電車の中でパンかじりながら行ったかもしれませんが、そんなことすると明日に疲れが残るので、夜は近場で練習するので精一杯です。ひとまず何かの時に応用できるかもしれない基礎練を続けたいと思います。
2024/04/20
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社交ダンスのスタンダード競技ではフレームが重要なチェック項目になります。ラテンの場合はどうでしょう。たまにダブルホールドで組む時は意識しますが、離れて踊る時はフレームってあるの?レッスンで先生に言われたのは、ラテンでも常時フレームの意識は必要ということでした。フレームを意識すると、いいことがいろいろあるんですよ。フリーアームの動きやリード&フォローが、手だけ、腕だけじゃなくて、体と繋がるんです。さらに空間の支配領域が横に大きく広がるんですね。フレームの可動域を上げる基礎練も教えていただきました。二人で手を合わせてやるといいみたいですが、一人でもできます。フレームを意識しながらの上半身を極限まで絞る動作で、これってスローアウェーオーバースウェイでやってるかもと思いました。まっすぐ立ったままですけどね。これで肩甲骨周りの筋肉を柔らかくしておいて、フレームを意識しつつツイスト運動すると、動きが倍くらい大きくなったような気がしました。胸から下を足だと思えというのはこれですね。でんでん太鼓をひと回り大きくして紐を伸ばした感じとでもいいましょうか。ボディから出てくる音が大きくなります。丹田というのは合気道をやっていた時からよく意識しましたが、上中下の3つあるって知ってました?上は眉間で、中は胸の中央、下は一般的に丹田と言われている位置です。その中丹田というのがフレームの意識に重要みたいです。心を司る場所なので、意識しないとクールな踊りに、意識するとパッションが加わるとか。中丹田を意識して情熱的なラテンダンスを目指してみたいと思います。
2024/04/18
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イギリスの作家・批評家ウィリアム・ヘイズリット(1778~1830)の言葉です。絵も上手だったようで、26歳くらいまでは肖像画家として生きていこうとしていた様子。英文学にご興味ある方ならご存知かもしれませんが、チャールズ・ラムと親交があり、彼の肖像画も描いています。The more we do, the more we can do. もっとやれば、もっとできる希望を与えてくれる言葉ですね。勉強やスポーツなど、持って生まれた才能や環境ではなく、努力によって伸びていくのが実感できるものは多いです。競技ダンスも練習してどんどん成績が上がっていくと最高に楽しいですよね。ずっと同じペースで、やればやった分だけの成果が出るかというと、そう簡単ではありません。必ず壁というか、トンネルというか、言い方はいろいろあると思いますが、成果が思ったように出なくなる時があります。上に行けば行くほど、みんな同じように頑張ってる人ばっかりになるんですから、上昇ペースが落ちるのは当然と言えば当然です。大切なのは『もっとやれば、もっとできる。』を信じることですね。ただ量を増やすだけでなく、考えることも重要です。壁に突撃を繰り返すだけでは越えられない場合が多いですから。500mの山を登るのと3000m級の山を登るのでは装備は違いますよね。ダンス競技でも数字級からD級になるのと、D級からB級になるので同じ練習内容でいいはずがありません。さらにA級を目指す皆さん、そしてA級の中でも準決・決勝レベルを目指す皆さんにはクリアしなければならない課題がたくさんあるはずです。例えば5種目連続で踊り切るスタミナが不足していると感じたらそれをクリアする練習が必要です。カップルの長所を活かし切れてないと感じたら、もっといい振り付けをしてくれる先生を探すのもいいでしょう。闇雲に練習量を増やしても、やっただけの成果が得られるとは限らないんですね。『もっとやれば、もっとできる。』は、限界を決めないという意味です。年だからとか、どこか具合が悪いからとか、私もそうですが、何かしら理由をつけて楽な方へ〜楽な方へ〜と流れていくんですよ。でも今やらないと、もっと年をとって行くわけです。何かの事情で本当に踊れなくなる日が突然来るかもしれませんし、それは明日かもしれません。『死ぬほどキツイ』とか口にすることありますが、そう簡単に死にませんから大丈夫です。持病がある方は無理しないでくださいよ。工夫しながら、さらに突き進んで、成果を出していきましょう。きっとあなたも、もっとやれば、もっとできる!
2024/04/12
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ワルツの基礎練、スローフォックストロットの基礎練に続き、タンゴの基礎練も教えていただきました。ルーチンは簡単なもので、2ウォーク〜オープン・リバース・ターン(レディ・アウトサイド)〜チェンジ・オブ・ダイレクション、これだけ。これをひたすら行ったり来たりします。ホールドでもいいんですが、女性が右腕を伸ばして男性の右肩に乗せる組み方でもOKです。意識するのはコネクションはもちろんですが、CBMPとアライメント。こちらの動画は、最後がコントラチェックで少し違うんですが、途中まで一緒です。オープン・リバース・ターンの最後で足を閉じないでスルーしてチェンジ・オブ・ダイレクションに繋ぎ、反対側のかべ斜めに終わります。面白いことにこれで行ったり来たりしてるとだんだん足が大きく出るようになってくるんですよ。こちらはオープン・リバース・ターンのより詳しい動画です。よろしければ参考になさってみてください。
2024/03/19
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同じ絵を見ても人によって評価は様々です。素晴らしいという人もいれば、つまらない絵だという人もいます。コスモスクラブで先日の試合の時のラテンの講評を頂いたんです。その時に、ものの例えとしてこんな話が出ました。色んな先生に教えていただいていると、真逆のご指導をいただくことがあります。どちらも正論で、どっちがいいのかわからなくなることありませんか。一人の先生には、『動かないことを恐れるな』と言われます。無駄な動きが多すぎて、どこを見たらいいのか目のやり場に困るような踊りは上質な踊りとは言えない。確かにその通りだと思います。雑音のような動きは極力避けるべきです。もう一人の先生は、『もっと動け』と言われます。競技ダンスは目に入ってこなければポイントは入りません。多少雑音はあっても、それを打ち消すほどの大きな動きを継続していれば必ず目立ってきます。一体どうすればいいんでしょう。動かない方がいいのか、もっと動いた方がいいのか。不必要なものを極力削って上質な作品を磨き出していくのか、荒削りでもいいからダイナミックな作品を目指すのか。もともと身体能力が高いとかスタイル抜群とかだと、削って磨けばさらに輝く気がします。でも私たちの場合はそれほど動きがいいわけではないし、不必要な動きを削っていくと必要な動きも小さくなって、本当に動いてないみたいになってしまうんですね。可動域いっぱいまで身体を使って、ようやく遠くの観客席や審判にも見えてくるのかなと思いました。選ぶのは自分達なんですよ。競技会のフロアで踊るのは先生たちではないので。それによって評価を受けるのも自分達ですから、選択は自己責任になります。宇宙兄弟で、子供のころから主人公たちの成長を見守ってくれていた天文学者のシャロン金子が言ってましたね。迷った時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。どっちが楽しいかで決めなさい。というわけでルンバ、こちらで見ていただいたものからまた変わりました。特にリーダーの動きが増えて、ルーチンも半分くらい変わりましたね。いつまで経っても試行錯誤の連続ですが、それが楽しくて競技ダンス続けてるのかもしれません。
2024/03/17
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月に一度のコスモスクラブの日でした。今日のレッスンは基礎練三昧です。ラテンもそうですけどスタンダードも、ベースとなる脚力とかバランスとか体幹とか必要ですよね。ラテンは綺麗に歩く練習のためにスローモーションでルンバウォークしたりしますが、そういえばスタンダードの基礎練て、練習場に来ても特にやってなかった気がします。せいぜい18歩くらい。教えていただいたワルツの基礎練をご紹介します。動画とかあるといいんですが、ないみたいなので文字から読み取ってください。足を揃えてまっすぐ立って、左足に体重を乗せてに立った状態からワルツの曲にのって行います。1 右足を123で前へ、靴底はフラットからヒールへ。次の123で初期位置に戻ります。2 右足を123で横へ。インサイド・エッジを使います。次の123で初期位置に戻ります。3 右足を123で後ろへ。エクストリ−ム・トウを使います。次の123で初期位置に戻ります。次は右足に立った状態から左足を動かします。ポイントはボディを前後左右へ動かさないこと、スタンディングレッグに100%乗ることです。一人でできたら次はカップルで組んで行います。ホールドで出来たら片手ずつ離して、最後にはボディ・コンタクトだけで。カップルで練習する時の注意点は、相手を押したりコネクションが離れたりしないこと。初期位置に戻る時はライズで。きついですよ。ふくらはぎがつりそうでした。結構大変なんで、最初はバーとか椅子とか何かに片手でつかまってやってもいいかもしれません。でもこの練習のおかげで、前進後退の一歩が少し大きくなった気がしました。
2024/03/16
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スタンダードのレッスンで、ホールドするとき『ただ手をつなげばいいってもんじゃない』と言われたことがありました。フロアへ入場するときも、パートナーに『ほら早く、もう行くぞ。』みたいなやり方じゃダメで、ラテンでもスタンダードでも、入場時からいかにも踊れるダンサーを演出する必要があるんです。ルンバのレッスンで、言われました。曲が鳴った、『それじゃ、踊りますか。』みたいな手のつなぎ方では絶対ダメだと。家に帰って、いろんな動画を見てみたんです。みんな、どうやって手をつないでるのかと気になって。キリルたちのルンバ・ベーシック、参考になります。このくらい空気感を大切にしないといけないんだなあって、ちょっと真似できないけど近づけていきたいと思いました。
2024/03/09
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ペンデュラム(pendulum)とは、振り子のことです。空間固定点(支点)から吊るされ、重力の作用で揺れを繰り返す物体のこと。この動きはスタンダードのスイングダンスではよく耳にします。パワーストーンをぶら下げて、水脈や鉱脈を探すダウジングに使われるのもペンデュラムと呼ぶようです。アニメでも魔法使いが持ってたりしますね。大将が先生に言われて練習しているのはラテンのチャチャの動きです。ルンバでは8の字運動をずっと継続とか言われますが、チャチャは音楽が速いのでのんびり8を描いてられないんです。そこで骨盤の振り子運動をすることで、女性にリードを伝えるんですね。重力の作用で振り子には一番低くなる点というのがありますので、単にお尻を左右に動かすだけではありません。骨盤のペンデュラム運動(ヒップスイング)はサンバでもジャイブでも必要で、ゆっくりですがルンバでも使います。体幹の強さがある程度ないと固定点がないふにゃふにゃダンスになるし、股関節の柔軟性がイマイチだとカクカクした動きになってしまいます。ワルツでも、ナチュラルターンで自然なペンデュラム運動を見せるのは結構大変ですが、ラテンもそれほど楽じゃないんですよ。曲が鳴っている間ずっと、スイングし続けないといけないですからね。
2024/02/29
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月に一度のコスモスクラブの日でした。1ヶ月もあれば、教えていただいたことをある程度できるように練習する時間は十分あるように思えますが、実際はなかなかそうもいかないのが実情です。でも今回はここ数年で初めてと言ってもいいくらい、組み方やポジションに関するご指摘がなく、ベーシック・ムーブメントの練習方法を教えていただけたので、私たち的には大進歩でした。スローフォクストロットで、ゴールデン・ベーシックというのがあるそうです。フェザーステップ、リバースターン、フェザーフィニッシュ、スリーステップ、ナチュラルターン。これをヘジテーションでつないで4面で繰り返すという練習です。なんだ簡単じゃないのと思われる方が多いと思うんですよ。全部知ってるルーチンみたいだし。ここから先がまだあって、それぞれのステップを一度巻き戻してもう一度やるというのを教えていただきました。リバースターンのあとにナチュラルターン、もう一度リバースターンのように。フェザーフィニッシュの巻き戻しはスピンターン、スリーステップの巻き戻しはリバースウェーブだそうです。これを練習すると、正しいボディコントロールと足の位置が身につくとのこと。巻き戻しフィガーを覚えたらここからが応用編です。つないでる方の片手を離してこれをやる、さらに今度は背中に回してる方の手を離してやる、最後は両手離してボディコンタクトだけでこれをやるというものすごくハードルの高いものでした。スタンダード熟練の皆さんなら朝飯前かもしれませんが、スローのナチュラルターンて何でしたっけなんて言ってる我々にとっては至難の技でした。果たして一ヶ月でこれをマスターできるかどうか。とりあえずトライしてみます。
2024/02/24
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ラテンのレッスンで、踊りはステップの間にあると習ったことがあります。そんなこと言われてもチャチャなんて曲が速いですから、音に合わせて足出すので精一杯。ルンバならカウント4&1で少しは時間が取れそう、なんて思いませんか。時間が取れたら、身体のどこで、何を踊ればいいんでしょう。昨日のポスチャーの話題で少し書きましたが、止まらないで動き続けるのが省エネでいい踊りなんです。ジワジワ動くと言っても、前の動きを継続するだけではなくて、次への動きの準備もしなくてはいけません。それがINとOUTです。いろんな先生方に手を替え品を替えて同じことを言われ続けている私たちは、まだそれが沁みついていなくて、言われた時はやるんですが大変なのですぐサボるんです。先日のパソのレッスンでシャッセケープを見ていただいた時も、ご指摘を受けました。INというのはお腹を凹ますことなんですが、ちょこっと腹筋使う程度じゃダメで、パンチされたみたいにエグルんですよ。OUTは逆に走り高跳びの背面跳びみたいに反ります。全部のステップでシャッセケープなみのINとOUTやってたら間に合わないですから、ルーチンによって大きさの違いはあります。でもステップの合間に多かれ少なかれこれをずっとやり続けるんです。OUTの反りはあんまりやらないですけど、INはやった方がいいですね。そうしないと背中が動いて見えないんです。大変なのですぐサボりたくなりそうでしょ。とりあえずシャッセケープのINとOUTをどのくらいやったらいいのか、例として動画を載せておきますね。
2024/02/20
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ポスチャーとは、『姿勢』と言う意味です。ポーズをとるとか、モデルになるといった動詞にもなるようです。ダンスの教本には次のように書かれていました。ポスチャー(posture)姿勢のこと。脊柱の前後左右のカーブを指す場合も多い。先日のレッスンで、先生にこんなことを言われました。『posture is movement, posture is energy』ラテンの競技ルーチンの中にポーズをとるルーチンが入っているんですが、それは決して動きを止めることではないということです。ポーズをとっても完全にフリーズしている訳ではなく、次の動きへの準備としてエネルギーを貯めて、身体のどこかしらがジワジワ動いているんですね。種目はパソだったんですが、以前タンゴのレッスンでも似たようなことを聞いたことがあります。プロムナード・ポジションから次のウォークに入るまで、休憩ではないですよといった話でした。一度止まってエネルギーを切ると動き出すのにまたエンジンをかけ直す必要が生じるから、ずっとアイドリングしたままボディのエンジンを切ってはいけないみたいな感じです。観客に『ここ見て!』といったポーズとると、ついブレーキ踏んで動きを止めたくなりますけど、そうすると全然省エネにならなくて、また思いっきりアクセル踏まないと動けないから逆に疲れるんです。たとえばルンバのファンポジションになったとき、休憩してませんか?ちゃんとジワジワ動けてます?どこをどんな風に?と思ったら、こちらを参考にしてみてください。競技情報はこちらから
2024/02/19
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先生たちが海外留学から帰られて久しぶりにラテンレッスンを受けました。チャチャを踊ってみて言われたのは『カジュアルにならない』という言葉です。ラテンではちょっとふざけたような、というか、手だれた踊りをして目を引こうとすることがありますが、やり方を間違えると、ただ手を抜いているように見えるようです。大切なのは首のトーンの維持、それに両腕を使った支配空間の大きさの維持。つまり縦と横の存在感ですね。上手い選手って、周りにタダものではなさそうな雰囲気をまとってます。身長差があるカップルは、男性が女性を見ようとするとどうしても首が前に傾く傾向があります。年齢的に骨格が変化してくるのも相まって、かなり意識しないと首のトーンは維持できないです。フリーアームは、そのままの意味で自由にしていいわけではなく、バタバタすると目障りで、肝心の踊りに悪影響が出るんです。よくフリーアムはムーブメントのリアクションだと言われるように、アクションと無関係に自由に動かしていいわけではありません。頭で分かっていても、ステップや相手のことや他の選手の動きに気を取られて、フリーアームまで気が回らないなんてことはありがちです。でも観客や審判からすると、末端まで行き届かない商品は価値が下がって見えるんですね。競技ダンスも含め、社交ダンスは基本フォーマルな踊りです。ラテンの男性のコスチュームなんて、胸があいてたり透けてたりしてカジュアルっぽく見えますが、結構お値段も高い正装ですよね。身分を隠して街に遊びに来た王子様といったところでしょうか。女性だってあばずれ女ではなく、手の届かないほどのエレガントでセクシーな大人の女性なんです。トップ選手がちょっと崩してイキに見えるのは、堅苦しさを全部取っ払って踊っているからではなく、フォーマルな部分をきちんと押さえた上での変化を見せているからだと思います。カジュアルにならない。これがレッスンで一番心に残ったキーワードでした。
2024/02/18
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スタンダード種目の練習で、お互い知識が曖昧なのでよくカップル間でもめるんです。皆さんはそんなことありませんか?スタンダードの方がラテンよりくっついて踊るので、踊りにくいところがより強調されるのでしょうか。練習場で見ていると、ラテンよりスタンダードの方がもめてるカップルが多いような気がしますね。スローフォックストロットのリバースターンでもめました。男性の言い分は、ヒールターンする時に女性が膝を伸ばすとコネクションが外れるから膝を伸ばすなとのこと。女性の言い分は、ヒールターンは膝を伸ばすものだから、男性がそこで移動する方が悪いだろうです。さて、お手本を見てみましょう。リバースターン<男性>1 左足ヒール・トウで前進してライズ2 右足トウで90度回転して横へ3 左足トウ・ヒールで45度回転して後退<女性>1 左回転を始めながら右足トウ・ヒールで後退してライズ2 左足を右足にクローズ(ヒールターン)して135度回転、ライズは継続3 右足トウ・ヒールで前進動画を見ると女性はヒールターンのときライズで膝は伸ばしてますね。男性は膝を曲げたままだと言い張ってましたから、アーリーライズのリードをしてないということになります。女性の問題でコネクションが離れてしまう原因として考えられるのは、リードを無視して大きく後退しすぎか、カウントはスロー・クイック・クイックなので、ヒールターンをのんびりやりすぎということでしょうか。最近は動画があるので便利ですね。以前は次回のレッスンまでお預けだった質問事項がたちどころに解決ですよ。それぞれの流儀があるので、どの動画を参考にするかも結構重要なポイントにはなりますが。<関連記事>ヒールターンアーリーライズリードには理由があるベスト・スローフォックストロット・ベーシック社交ダンス・競技ダンスにオススメの一品
2024/02/11
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スローフォックストロットの練習で、ルーチンの途中から始める時、よく『フェザーフィニッシュから』踊ることがあります。カウント1、2はとばして3、4のアウトサイド・パートナーから。フェザーフィニッシュ(Feather Finish)というのは、その名前からフェザーステップの終わりの形なのかと勝手に思っていたんです。終わりの形がアウトサイド・パートナーになってるというのは同じですが、フェザーフィニッシュは3歩からなる全く別のステップでした。そもそも回転方向が違います。フェザーフィニッシュは左回転、フェザーステップは少しですが右回転です。フェザーフィニッシュ<男性>1 右足トウ・ヒール・トウで後退2 左足トウ・インサイド・エッジで135度回転3 右足CBMPでトウのアウトサイド・エッジからフラットで前進<女性>1 左足ヒール・トウで前進2 右足トウ・ヒールで90度回転して後退3 左足CBMPで45度回転して後退フェザーステップ<男性>1 右足ヒールで前進2 左足トウで前進3 右足トウのアウトサイド・エッジからフラットで前進<女性>1 左足トウ・ヒールで後退2 右足トウ・ヒールで後退3 左足CBMPでトウ・ヒールで後退ついでにカーブドフェザーについても書いておきます。カーブドフェザー<男性>1 右足ヒールで前進2 左足ボールで45度回転して前進3 右足CBMPで45度回転してトウのアウトサイド・エッジからフラットで前進<女性>1 左足トウ・ヒールで後退2 右足トウ45度回転して後退3 左足CBMPでトウ・ヒールで45度回転して後退<関連記事>フェザーフィニッシュフェザーステップフェザーフェザー2フェザー3ベスト・スローフォックストロット・ベーシック競技情報はこちらから
2024/02/10
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近所の公園でイベントをやっていました。子供達のマラソン大会のようで、優勝の子が7分と言ってましたから2キロでしょうか。週末の私の散歩コースがメイン会場になっているようで、次の3キロに挑戦する子供達がスタートラインに集まっていました。音楽を聴きながら歩いていると、後ろでパンという発泡音がして、子供達が雪崩のような全速力で駆け抜けていきます。3キロなんて普段あまり走りませんから、スピードの配分なんて全く考えないんでしょうね。私も小学校の頃はそうだったなあと懐かしく思い出しました。程なくバイクに先導された先頭の子供達が戻ってきました。団子のようだったスタート時から大きく差が広がり、集団は縦に長く伸びて、最後の方の子達は歩いてましたね。このイベントのために通行止になっていて、親御さんたちは公園付近で待機しているので、走っているところを見ていたのは私だけだったんです。これが面白いところなんですが、私が見ていることに気づくと歩いていた少年たちもお腹を押さえながらまた走り出すんですね。別に応援したわけではないんですよ。ただ、見ただけです。ダンスの競技会でもこういうのありますよね。人は見られていると思うだけで、がんばれちゃうんです。何曲も全力で踊るのは結構きついですから、心折れそうになることもありますけど、そこで観客の誰かと目があったり、ジャッジがこっち向いてたりすると、どこからともなく力が湧いてきませんか?こういうのを、ホーソン効果と呼ぶそうです。練習も一人でするより、他の選手や見てる人がいたほうがいいということだと思います。踊りでも衣装でも、目立ってなんぼです。競技ダンサーは元来見られるの大好きな人が多いですから、より良いパフォーマンスにつながることでしょう。
2024/02/03
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1月のコスモスクラブがありました。参加者の競技選手たちの半分以上がすでに今年の初戦を終わっています。私たちも今年に入って2回試合を終えていて、なんとかもう少し上を目指したいと思って、成績低迷中のスローフォックストロットを見ていただきました。去年新しく作っていただいたルーチンで、なんとなく踊りにくいパートがあって相談したところ、それでは変えましょうとあっさり後半が全部変わりました。これまで踊ったことのないセイム・フット・ランジというのが入ったんですね。それってなんだっけという方はこちらの動画をご覧ください。セイムフットポジションでライトランジするというもので、前後のルーチンとのつながりもあると思うんですが、なかなかいい感じの見せ場になりそうです。セムフット・ポジションは、男性と女性が同じ足に立つというポジションです。普通は男女は向かい合って男性が右足なら女性は左足に乗っていますが、これはそうじゃないんです。結構タンゴではよく使っているんですが、こちらにやり方のコツの動画があります。ランジ(Lunge)は、突く、という意味の英語で、男性が左手で右に突くリードで女性が左にのけぞる感じになります。あんまりテキトーなこと書いて皆さんの踊りに悪影響が出るといけないのでこの辺にしておきますね。究極のライトランジはこちらです。ここまでやるの?って感じですよね。ステップもでかいし…。競技ダンスにオススメの一品
2024/01/27
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インピタスとは、『勢い』『推進力』『反動』などといった意味のある言葉です。簡単なステップなので多用していますが、あまり角度とか考えずになんとなく踊っていて、本当の所はどんなものなのか気になって調べてみました。勢いよくはずみで踊るのは女性なんですね。男性はその推進力を作り出す動きをします。クローズド・ポジションで終わるのがクローズド・インピタス、PPで終わるのがオープン・インピタスと呼びます。オープン・インピタスの動画を見てみた所、入ってくる勢いによって出て行く勢いが決まるとのことでした。基本的な角度は135度だそうです。クローズド・インピタスの方も、動画で確認。男性1 右回転を始めて左足後退2 右足、左足にそろえてヒールターン3 左足横少し後ろへ4 右足後退女性1 右回転を始めて右足前進2 左足横へ3 右足を左足へブラッシュして斜め前へ4 左足前進女性のステップって、ナチュラル・スピンターンと同じじゃないですか?ナチュラル・スピンターンの動画も見てみましょう。男性のステップが違いますね。教本にはこんな風に書かれていました。クローズド・インピタスとナチュラル・スピンターンの4から6歩は類似しているが、男子のインピタスは1歩目左足回転を始めて後退、2歩目右足をヒール・ターンで左足に揃え、3歩目左足横少し後ろであり、ナチュラル・スピンターンでは、左足ピボット回転後退、右足CBMPで前進、3歩目左足横少し後ろとなる。ナチュラル・スピンターンは『勢い』で踊るもんじゃないんですねぇ...。実はわたし、インピタスではなく、インピーダンスだと思っていたんです。アライメントの変化を電流と電気抵抗にたとえてるのかなあなんて、全く意味不明の解釈をしておりました。インピーダンス(impedance)ではなくて、インピタス(impetus)ね!(冷や汗)
2024/01/19
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昨年末のレッスンでスローフォックストロットを見ていただいて指摘されたのはポジションの問題でした。指導員講習会や練習会の時にもご教示頂いていたんですが、全然身についてなかったというか、理解できていなかったようなんです。今風のスタンダードの組み方は昔とずいぶん変わっていて、女性は男性に対してかなり左側に構えるようです。ララ先生には『男性の脇腹を刺すように』と言われました。その分男性が上半身を絞って脇腹出してくれないとできないんですけどね。正幸先生には、男性は右脇腹出してもフレームは逆ひねりするように言われてリーダーは慣れない動きに大変そうでした。踊り納めということで正幸先生と踊っていただいた時、女性はお腹をくっつけにこなくていいですと言われました。男性の右手のひらに背中を合わせてシェープが決まったら、男性の方でボディ・コンタクトを取りに行くとのこと。これは新鮮な驚きでしたね。ずっと長い間、リーダーが柱のように立っているところにセミみたいに貼り着きに行くものだとばかり思っていたので。JDSF公認指導員の教本見たら、次のように書かれてありました。ホールドしたら、女子が男子に対してコネクションの位置を決めるのではなく、男子が女子に対してボディ・コネクションの最後の調整をするのが望ましい。これは実際にはなかなか行われず、女子が動いて男子のボディ正面に立ってしまい、男子の前進動作の妨げとなる例が非常に多い。双方が楽な位置で自由に踊りたいのなら、これは避けるべきである。勉強不足を思い知りました。これまで邪魔しててゴメン!競技ダンスにオススメの一品
2024/01/13
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今年最後のコスモス・クラブ、そして今日が、今年の踊り納めでした。講師の石原先生たちがこの日しか空いてなかったというのが一番の理由でしたが、本来お正月休みの日にスタジオを貸してくださったコスモスさんにも感謝です。私たちは成績が超低迷中のタンゴを見ていただきました。フォーラウェイ・ホイスクというルーチンを競技で使っておられる選手は多いと思います。ご存知ない方は、こちらの動画をご覧ください。このフォーラウェイ・ホイスクをタンゴのルーチンの最初に2連続で使っていて、このあとにピボットを続けています。どうも足型がまず間違ってたようで、CBMPがなぜ必要なのかというところから丁寧に教えていただきました。ホイスクに入る一歩手前、女性は男性を追い越してホイスクに入りますが、女性を早く追い越させようとして男性がすくい投げみたいな動作をしてしまうパターンがよくあるんだそうです。女性としてはすくい投げられたくないので頭から突っ込んでいってしまうんですね。上の動画でいったら3歩目になりますが、男性はしっかり後退、女性もしっかり前進です。女性の頭はショートカットして突っ込まないこと。らら先生が見本を見せてくださって、『サンバのリバースロールみたいですね。』と言うと、『それそれ!』とおっしゃってました。反ったままグリンと回る感じです。フォーラウェイ・ホイスクを2回続ける場合は足をクロスにつくホイスクのCBMPも非常に重要で、男性の左足のつま先の向きは次の進行方向に向いているようです。さらにそこから2回目の第1歩は女性が立っている場所を避けるように、イメージ的には三角に進む感じでボールターンを使うのだそうです。いつもホイスクしてるところに男性が押してくる感じで気になってたんですよね。ついでにこの後のピボットでは、男性はキョロキョロするのをやめるように言われました。女性のシェープのように顔左のまま回転。女性もサンバみたいに頭起こすなとのこと。これまでずっと審判の前で変なフォーラウェイ・ホイスクとピボットを繰り広げてたのかと思うと、確かにポイント入らないはずだなあと思いました。もちろん変なところはここだけじゃないと思いますけど、出だしですからね。最後に石原先生とルーチンのもうちょっと先まで一緒に踊っていただいたんですが、同じルーチンなのになんでこうも違うのかという疾走するようなタンゴでした。大将とこんな風に踊れたらいいなあと、めざすものを手のひらに載せて頂けた感じです。文字にすると余計何が何だかわからないと思いますが、読解力の優れた方には少し参考になるかもしれません。来年のタンゴは変わるぞ!!!
2023/12/30
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5ヶ月ぶりでラテン・レッスンを受けてきました。後期はスタンダードの試合で忙しくて、ラテンを習ってもそれほど練習する時間が取れないと思ったので、ずっと習いに行ってなかったんです。先生方にお会いするのはそれほど久しぶりではなく、ダンスキャンプではお世話になっていました。クリスマスパーティの練習で先生方もお忙しそう。先生は金色のシューズでデモの生徒さんと踊っておられました。私もいつか、リフトとかしてみたいなあとちょっと憧れます。チャチャでは、忍者のトレーニングというのを教えていただきましたね。小さな木片を内ももの間に挟んで落とさないように動く練習です。これが忍者とどう関係するのかは不明でしたが、足を綺麗にくっつける意識が年取ると薄れてくるので重要ですよね。体操みたいにポーズを決めに行っている部分も、もっと二人のバネを使うようにとご指摘がありました。こういった基本的なことは第三者に指摘してもらわないと自分では気がつかないものです。サンバの方はまず腹を決めるというポイントでした。腕や肩に無駄な力が入って見えたり、足の動きに引っ張られて上体が流れてしまったりするのが気になるというご指摘でした。たとえばサンバホイスクのブーン・カ・チャッカ(1a2a)のブーンの音でボディを移動させたら、そこで腹の位置を決めて足でリズムを刻む、手や肩や頭で無駄な動きを極力しないということ。バズーカはボディを平面的にミートさせるというよりは、右肩同士でミートさせる感覚と言われました。確かに絞りを入れた方が次の動きにつながりやすいです。その他細かい踊り方のご指摘を幾つかいただいて、今年のラテンレッスンはこれで終わりです。また来年、宜しくお願いします。 競技会の準備はOK?
2023/12/17
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競技ダンスではどんな曲がかかるか知らないまま、かかった曲に合わせて踊る必要があります。なぜそんなことができるのかというと、種目によってテンポがきまっているからなんですね。運悪く分かりづらい曲がかかることもたまにありますが、大抵は分かります。競技団体が出しているCDの中の曲だったり、昔の曲を今風にアレンジしたものだったり、時々4拍子の曲を3拍子にアレンジしている変なのもありますけどね。(ボヘミアン・ラプソディのワルツとか)テンポというのは楽曲の演奏速度のことですが、社交ダンスでは1分間の小節数で定義されます。10年前にこのテーマで記事を書いた時と変わらず、JDSFでは以下のようにテンポが決められています。<スタンダード種目>ワルツ(28~30)タンゴ(31~33)ヴィエニーズワルツ(58~60)スローフォックストロット(28~30)クイックステップ(50~52)<ラテン種目>サンバ(50~52)チャチャチャ(30~32)ルンバ(25~27)パソドブレ(60~62)ジャイヴ(42~44)ワルツなら(1 2 3)を1として、それが1分間に28回から30回あるということですから、だいたい2秒でワンツースリーを1回踊る計算になります。ヴィエニーズワルツはほぼ倍速。だから疲れるんですね〜。スローフォックストロットはワルツと数は同じですが、4拍子ですから(1 2 3 4)を1として数えます。パソドブレがやけに数が多いのは、(1 2)を1として数える2拍子だからです。ドブレはスペイン語で2を意味します。競技ダンスの採点項目の最重要ポイントは、『音楽に合っているか』です。これはどの競技団体でも共通だと思いますね。どんなにドレスが素敵でも、難しいステップをこなしていても、テンポが音楽に合っていないとポイントは入りません。一番練習すべき点は、音楽に合わせて踊るということなんですね。私がいつも練習場で最初にやっている基礎練は、大将のストレッチが長すぎて暇だからというのもありますが、リズムに合わせて体を動かす練習です。チャチャ、サンバ、ルンバは最低2曲ずつ練習曲に合わせてその場で足踏みや腕振り。1曲3分くらいですので大したことないんですけど、これで体にリズムを巡らせます。パソは歩きます。ジャイブは走ります。音楽に合わせて。ピッタリに合わせるのって、意外と難しいんですよ。音楽に合わせて手拍子するのだって、ぴったりをキープし続けるのは結構大変ですから、足だともっと難しいんです。競技会の他の選手がごちゃごちゃいるフロアで、パートナーのこととか振付のこととか色々考えることがあると、余計に足のリズムはおろそかになりがちです。何考えてても足だけはリズムをキープできる練習が必要だなあと思いました。この基礎練が実践に活かせているかどうかは、ちょっと分からないんですけどね。
2023/12/09
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昨日、2ヶ月ぶりのコスモスクラブでした。講師は石原正幸・蘭羅先生です。先生方も海外にレッスンに行かれたりお忙しくて、しばらくレッスンが受けられなかったんです。明日は飛天で行われる増田大介&塚田真美組の現役引退披露晩餐会で踊られるそうで、髪型もバッチリ決めて来られました。最近のスタンダード競技の結果などを報告し、いつも低迷しているタンゴを見ていただいてアドバイスをお願いしたところ、気になるポイントは2つあるとのこと。そのうちの一つがポジションの問題でした。『男性がネガティブで、女性がスーパーポジティブになってます。』つまり男性の重心が後ろ気味で、女性がものすごく前に突っ込んでいるように見えるそうです。男性は土踏まずの上にただまっすぐ立っていてはダメなんですって。二人の踊りの共通の中心(コモン・センター)は、常に右足に立っている人の上にあるというスタンダードダンス全てに共通の大原則があるそうです。男性が右足に立ってれば男性の、女性が右足に立っていれば女性の足の上になるとのこと。ずっと男性が世界の中心じゃないんですね〜。知らんかった〜。先生と組んでいただくと右ボディがぐんと前に出てきて、迎え入れるというよりは迎えに来る感じでした。クローズホールドのコモン・センターは、男性の右足のつま先よりも前にあるそうです。先生のふくらはぎを触らせていただいたんですが、ものすごく使ってるのが分かりました。お腹が少しメタボ気味の男性は普通に立っててもお腹が前に出てますから楽かもしれないです。男女がボディコンタクトで支えあってるからバランスが取れてるんですね。正しい位置に立つと男性が強く見えますし、女性は安心してシェープ出来ます。男性の重心が後ろ気味にあると、女性は右ボディを追いかけようとするあまり前に行きすぎてシェープが崩れてしまいますし、女性が右足に立っている時は男性がその軸を崩さない努力が必要になります。男性が右ボディを出すと言っても頭まで前に出てはダメで、足から続く自然のしなりが頭頂部まで続く必要があるようです。お腹と頭で作るのではなく、スネの向きと頭の向きが連動するとのこと。ここら辺、ちょっと深すぎて私にはよく理解できなかったんですが、闇雲に頭だけ反ってもダメということはわかりました。 競技会の準備はOK?
2023/11/26
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スローフォックストロットのレッスンで何度かご指摘頂いているにもかかわらず、なかなか身につかないのがシェープ・チェンジです。遅すぎたり急すぎたりやりすぎたり、いろいろやらかして不協和音が見えてくるんですね。先日のレッスンでは、アーリー・シェープ・チェンジというのを習いました。文字通り早めのシェープ・チェンジです。誰が言ったか知りませんが、ダンスってどんな小技にも名前が付いているんですね。決めポーズとか必殺技じゃなくても、何か名前が付いてると意識に残りやすいからでしょうか。アーリー・シェープ・チェンジは、フェザーフィニッシュからリバースターンに入るところとか、チェンジ・オブ・ダイレクションでも使うそうです。どちらも急な方向転換ですね。急に曲がるときは曲がる前から準備しとくとスムーズにいけるということのようです。よく先生が言われる言葉に『ナチュラル』というのがあるんですが、これもナチュラルに見せるための小技です。急にカクっと曲がったり、スイングが途切れたりしないように。必要なのはボディコントロールが可能な基礎体力と、理想の形に近づいていくための反復練習でしょうね。 競技会の準備はOK?
2023/09/29
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約2ヶ月ぶりにコスモス・クラブのレッスン会がありました。講師は先日ギャラクシーマスターズのプロスタンダードでファイナルに入られた石原正幸・蘭羅先生です。YouTubuのライブ配信見て応援しながら自分たちは当然と思ってましたが、本人達は決勝入りできると思ってなかったそうです。さて、まずはララ先生にワルツを見ていただきました。骨盤、肋骨、フレームの若干絞りを伴った女性の立ち方で、アドバイスをいただきましたね。そういえば以前、三段絞りと習ったの、すっかり忘れてました。ところどころステップやアライメントで曖昧なところをきちっと輪郭を整えていただき、やっぱり車と同じでたまにはチューンアップしないと崩れてくるもんだなあと実感。長野の試合で茨城の久野先生に、もっと腕上げとくようにアドバイスいただいて、自分たちなりに気をつけていたつもりだったんですがまだまだということも分かりました。具体的にどの部分で下がりがちなのか、どのくらい上げとく必要があるのか分かってなかったんです。スタンディングスピンやライトランジで男性の左肘が下がっているとご指摘を受け、あとで家に帰ってビデオを見直してやっと分かりましたよ。このレッスン会のいいところは、ビデオ撮影OKなことです。習ったことをすべて記憶しておけないので、これを見直して何度も擦り込んみ、やっと身につく感じです。特に音声だけ別撮りしてるので、カメラから遠くで何かやってても内容は把握できます。左肘が下がってはいけないのは女性も同じ。疲れてくると男性の右腕に乗っかってあぐらをかきたくなりますが、左肘は上に死守する必要があります。男女で身長差があると、男性の左肘も下がり気味になりますが、これも見栄えが良くありません。『女性が万歳してもいいから上げとけ。』と久野先生もおっしゃってたそうです。今日は昼にこちらも2ヶ月ぶりですが、母と外食しました。ファミレスですが母はすごく喜んでいて、帰りにスーパーでお菓子買いまくってましたね。母の痛くて上がらなかった左腕は、リハビリ効果なのか上がるようになってました。腕って意外と重いんですよね。ずっと上げてるのは大変ですけど、社交ダンス競技の場合、長くても2分程度ですからがんばって上げときましょう。 競技会の準備はOK?
2023/09/23
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競技会形式の踊り込み練習会に参加しました。今年何度かプロ主催の練習会は参加させていただいてましたが、アマ主催のは去年の夏以来かもしれません。連絡をもらっていた大将が『5時から貸切』というので、その時間から人が集まってきて踊り込みが始まるのは6時くらいかなと勝手に思って5時過ぎに行ったら、会場からはもう大きな声援が飛んでいて踊り込みが始まっていました。参加費は一人2000円です。ゲストとして北海道からJBDFの大西プロがレクチャーに来てくださるというので楽しみにしていました。まだ風邪が治っていなかったのでマスクして、2週間ぶりに踊ったんですが、息が苦しいのなんの。やっぱりマスクして踊るのって苦しいですね。一曲踊って息も絶え絶えでした。大学生が多く参加されていて、マスクしてたのは私と数人のシニアくらいで、ほとんどの若いみなさんはノーマスクでした。4ヒートに分かれて踊ってましたのでかなりの熱気です。レクチャーではスローフォックストロットがテーマでした。こういった講義を受けるたびにやっぱりベーシックをきちんと抑えるのって必要だなと思うんです。まずフェザーステップに関しての問題です。1 回転はありますか2 CBMはありますか。正解は、CBMはあって回転はないでした。みなさんは分かりましたか?私は2つとも不正解でした。次にスリーフォーラウェイ。これなんでそういう名前かずいぶん前にブログで書きましたので一応覚えていましたが、先生方のステップの数え方が123456, 123456で、そこで区切るのかと思いました。1回目と3回目のフォーラウェイは男性のみ回転、2回目は女性が回転で、2回目だけポジションがカウンターフォーラウェイポジションになります。きちんと正しいステップと回転量を守って踊るとうまくいくもんです。実は私たちの競技ルーチンにも入ってるんですが、ほとんど全部トウで踊るのをなんかテキトーにヒールついてる箇所があって、ご指摘があってああそうだっけと思いましたよ。最後はホバークロスでした。ホバークロス踊ったの久しぶりだったんで、フットワークが変になってましたね。足をクロスした時、女性はちょっとのけぞるエクステンションを見せるそうなんですが、私はPPに開いてました。なんか違うことやってたみたい。レクチャーの後も踊り込みは続いたんですが、もうラテン・スタンダード1ラウンド踊っただけでバテバテだったのでお先に失礼しました。あんまり咳してみんなにうつしたら悪いですしね。参加するのやめようかとも言ってたんですが、ちょっとだけでも顔を出せて良かったです。どうもありがとうございました。 競技会の準備はOK?
2023/08/26
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指導員研修会のテーマは『ダンスにおける体幹と体内の揺らぎについて』でした。後半は揺らぎについての講義です。スタンダードで揺らぎを作り出すのは、ローテーションとスウェイのコンビネーションであるということで、まずはローテーションについて。講師は引き続きPDの高橋一昌・由紀子組です。ローテーションとはそもそもどこを回すことなんでしょう。1 ショルダー2 ヒップこの2つだそうです。1の注意点は、ヒップを動かさないこと。ショルダーにつられてヒップも回ってしまうのはローテーションではなくターンだそうです。2は必ずヒップと同じだけ足先も回すこと。そうしないと膝などの関節を痛める原因になるとこのこと。スタンダードダンスの中でローテーションが起こるのは、ポジションが変わる時とターンを始める時の2つだそうです。ポジション変化の一例としてクローズからPPの動きを取り上げました。WDSFの教科書によると、PPは足先45度 (X 2)、ヒップ30度 (X 2)、ショルダー0度の開きになるとのことですが、右回りでは女性のヒップローテーションが起こり、男性はヒップは動かないでショルダーローテーションのみになります。逆に左回りの時は女性はヒップを回転せず男性がヒップローテーションします。ホールドを動かさないために、PPになるときヒップも回さないように首だけ回す意識してましたけど、ヒップは回っていいんですね。むしろ回らないといけないようです。次にスウェイの話です。1 テクニカルスウェイ2 コスメティックスウェイ3 リリーシングスウェイこの3種類です。1は全身で傾く動きで、サイドリーディングやランニングウィーブなど横に動くときだけ発生します。ワルツには多い動きですが、スローフォックストロットではほとんどありません。2はショルダーラインのみで行うスウェイで、腰も頭も動きません。スローフォックストロットで多く使われます。ワルツのナチュラルターンの2歩目はテクニカルスウェイで3歩目はコスメティックスウェイなんだそうですよ。へ〜。3は上半身のみで行うスウェイで、オーバースウェイがそれです。最後に実演ということでワルツとスローフォックストロットを踊っていただきました。きちんとテクニックも備わったダイナミックなムーブメントで素晴らしかったです。年に一度の講習会なんてめんどくさいなと思ってたんですけど、2000円でこんなに濃い内容の講義が受けられるのはお得だと思います。とても有意義な講習会でした。懐かしい競技仲間にもお会いできたし。お世話して下さった県連盟の皆さん、どうもありがとうございました。今日も元気だ!ビールが旨い
2023/08/14
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昨年夏にJDSFの試験を受けて指導員になったものの、誰も指導しないまま1年が経ちました。この先も誰かを指導することがあるのか微妙なんですが、指導員になると年に一度以上、指導員研修を受講する義務があるそうで、今年初めて参加してきたんです。会場は茨城県ひたちなか市のワークプラザ勝田。茨城県は指導員資格を持つ人が200名くらいおられるそうで、7月末に茨城で開催された第1回目には130名の参加があり、今回は70名くらいとのこと。各県で年に何度か開催されるので、都合のいい時に最寄りの場所を選んで参加できます。練習着に着替えて約2時間の講習を受けました。去年までは机に座っての講義もあったそうなんですが、今年は実技のみです。講師は埼玉PD所属の高橋一昌・由紀子組。全日本マスターズ福井のシニア I スタンダードで優勝された選手だそうです。テーマは『ダンスにおける体幹と体内の揺らぎについて』でした。先生方はJBDFのプロからPDへ7年前に転向されたそうで、JBDF競技選手時代のエピソードをお話しくださいました。ゴッゾーリの踊りに感銘を受けて、見よう見まねでコピーし競技に出た時の失敗談です。正しいテクニックを学ぶことが大切という教訓を得られたとか。私たちも初心者の頃、早く上手くなりたくて当時チャンピオンだったブライアンの踊りをコピーしたことがあったっけなあと懐かしく思い出しました。さて、まず体幹の話。スタンダードは両足の間の中間バランスで立てる必要があるので、上体のバランスを保つために体幹は非常に重要とのことでした。どちらか片足の上に重心を完全に乗せる方が上体を保つのは簡単のようです。会場の皆さんはしっかりした体幹をお持ちの方々でしたので、前後に大きく脚を開いた状態でバランスを保つことは難なくクリア。ホールドについての詳しい説明は、これまでいろんな先生方に聞いた断片をつなぐような、とても参考になるものでした。昔は男女で半身ずれて、相手におへそを向けるホールドだったのが、今はトップの開きをより大きく見せるために接触部分は体の1/3程度になっているそうです。おへそも相手には向けないで、身体もひねらず、男性は進行方向に真っ直ぐ右の骨盤を向けて、左の腰は女性のシェープに合わせて若干上がるとのこと。男性の左手は女性がシェープを作った時の目の高さ。身長差があるカップルや、女性が大きくシェープを作る場合、左手はそれに合わせて低くなりますが、手は肘の高さより下にはならないので、その場合は膝とか股関節で調整する必要があるようです。男性の右手は女性の左肩甲骨を包む感じで、指先は下を向けないこと。大きなトップラインを作るために、先生は右手を女性の肩から出るスレスレに構えるとおっしゃってました。女性は上半身だけ少し左へアイソレーションして、おへそは男性に向けません。女性の右手はカーブを作ること、男性の左ひじはシャープに角度をつけること。どの程度シェープするかは女性の柔軟性とか筋力に因るみたいですが、ホールドした時女性は少し右腰を上げること、左手は最後に乗せることは共通のようです。先生たちが回ってカップルそれぞれのホールドをチェックしてくださったんです。大将が由紀子先生とホールドすると、動いてないのになんかすごく踊れそうなカップルに見えて感動しました。女性のシェープによって、見栄えがずいぶん変わるんですね。私にできるかなあ。このあと休憩を挟んで第2のテーマ揺らぎの講義に移ります。少し長くなりそうですので続きはまた明日。お楽しみに。 競技会の準備はOK?
2023/08/13
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スタンダードは男女がピッタリくっついたまま離れないで踊るので、コネクションは常に何かしらあると思うんです。ラテンもベーシックでは繋いだ手がコネクションになりますが、競技会でのラテンダンスは男女が離れて踊る振り付けが多く見られます。二人並んで同じ振り付けでシンクロしたり、向かい合った状態で距離を置いてみたり、時には背中を向けてみたり。接触による直接的なコネクションがない時、どうやって相手と踊りで会話するか、なかなか難しい課題ですよね。2ヶ月ほど前のレッスンでルンバを見ていただいたとき、先生に言われたんです。『床を伝って波動を伝えなさい。』上手な選手の踊りを間近で見ると、衝撃波みたいなものをバンバン感じます。このブログの一番最初に書いたスロベニアの選手との練習会の話。同じフロアで踊っていても、スロベニアの選手の踊りはボディから発するエネルギーが物凄くて、5メートル以内に近づけない感じでした。ユーリ&ヤグダはその後ブラックプールのアマ・チャンピオンになり、プロに転向してWDCラテンのファイナリストとして活躍しましたね。何度かレッスンも受けさせてもらったり、ドレスを譲ってもらったりしましたが、パートナーのヤグダは欧米人にしては小柄で体格はほぼ私と同じくらいだったんです。衝撃波みたいなものを生み出すのは体格とは関係ないということなんですよ。床に与える波動が全方向に伝播してくるんです。例えばクカラチャのヒップムーブメントも、ただユラユラと腰を動かすのではなく、骨を伝って床にズーンと乗るとそこから発生した波動が床からも空気からも伝わってきます。自分も出来てないので偉そうなことは言えないんですが、先生のおっしゃっていた『床を伝って波動を伝える』という意味は理解しました。コツは、山本英美先生がグループレッスンでおっしゃっていた『集める』ことだと思います。まだまだ修行の日々は続く…。
2023/07/26
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月に一度のコスモス・クラブの日でした。石原正幸・らら先生を茨城にお呼びしての個人レッスン会、コロナ禍でも細々と続けてきましたが、DCBの常連メンバーが少しずつ復活し始め、ジュニアの選手も加わって活気が戻ってきた感じです。競技会やパーティなどの他に、この時期特有のお祭りやお盆の行事などで選手の入れ替わりはありますが、先生もお忙しい中時間を作ってくださって大変ありがたく思っています。今日は少しだけ練習したスローフォクストロットを見ていただきました。細かいテクニックなどまだまだ突っ込みどころ満載の私たちですが、一番の問題はポジションとのことでした。先週、練習会でご指摘いただいた点と同じで、二人の相対位置が踊ってる間にズレまくるんですね。先生は、男性の立ち位置に対して女性の頭の位置は斜め45度とおっしゃいました。その位置を、どう動いても崩さないように踊るのがハイスコアの一番の近道だとのこと。そして、ずっと女性がその位置に居られるようにするのは男性の役目だそうです。女性は斜め45度をキープするだけで結構大変な仕事だと思います。いつもスタンダードの練習のあと特に左側に強烈なコリが来ますから、楽じゃないことは明らかです。きつい体勢でもニコニコしてないといけないしね。私たちのような身長差のあるカップルはもっと横に見せたほうがいいという先週のアドバイスも納得できましたが、二人の相対位置が踊ってる間にずれてしまうのはそれ以前の問題で、女性が勝手に突っ込んでくるとか、男性が必要以上に体をくねらせるとか、まずはもっとスタンダードらしく落ち着けということみたいです。キャッチボールするとき、ボールの衝撃を吸収するためにキャッチする瞬間少しボールの進行方向に合わせてグラブを動かしますね。それと似た感覚で、ホールドのときトップを開いてくる女性の収まりどころを右手でサクっと決めてあげてキャッチしたら、それを維持するのは男性の仕事だそうです。男性の右ボディからカメハメ波出すらしいんですが、いつも女性の居場所をそのビームで示し続けてあげることで相関関係を崩さずに踊れるのだとか。なんだか男性はとっても大変そうですけど、女性を置いてけぼりにして自分だけ動いてしまったり、無理に動かそうとして女性の立ち位置を奪ったりなんていうのは、もっと修行が必要ということなんでしょう。 競技会の準備はOK?
2023/07/15
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各県持ち回りで毎年開催される、JBDF関東甲信越の県別対抗戦に向けた合同強化練習会の続きです。県別対抗戦は、ラテン・スタンダードそれぞれ3組ずつの6組でチームを作り、ラテンはジャイブ以外の4種目、スタンダードはヴェニーズワルツ以外の4種目を踊り総合得点で競います。去年は茨城県開催で3チーム出場しました。今年は千葉県主催で茨城県からは2チーム出場し、私たちはラテン・スタンダード両方を担当する予定になっています。スタンダード4種目踊り込みの後、休憩を挟んでラテンの自由練習時間になりました。横尾先生たちにはスタンダードをメインにされているプロ競技選手ですが、ラテンの方もなかなかの腕前です。チャチャを踊っているところで私たちの踊りを見て下さって、もっと軽く踊った方が見てて心地よいというアドバイスを頂きました。スタンダード系の審判がラテンの審判をされることも多いです。こう言ったスタンダードがメインの選手がラテンのどの辺を注目されるのか気になっていたので、このご指摘はなるほどと思いました。リズムに対する全体的な印象も重要ですからね。屋宜(やぎ)先生からはパソドブレについてのご指摘をいただきました。リーダーの踊りがときどき素に戻っているとのこと。いいシェープしてるのに、素に戻っている所をたまたま審判に見られると、残念な結果になる可能性があるので、常に空間の意識とテンションを切らないように。それから視線が下になりすぎなので鎖骨のあたりに目があると思って、そこで相手を見なさいと言われました。スタンダードの時もそうでしたが、本当に的を得たご指摘だなあと感心しましたよ。堀内由紀先生からは、女性が回転して男性の腕にスポッと収まるテクニックを懇切丁寧に分解してご指導いただきました。今までテキトーにグルグル回転して収りどころが悪かったので、ラテンのテクニックの真髄を見た気がしましたね。JBDFの現役A級選手だったころから由紀先生の踊りは知っていて、足元の美しさやボディの使い方などなんとか真似できないものかと思っていたんです。女性の回転は自分の腕に巻き付いた後継続して足を出していくと男性がリードしてくれるから、もっと男性にリードさせなさいと言われました。全くおっしゃる通りです。ラテンの踊り込みの後、練習会が終わってからも質問のある人はどうぞと言っていただいたので、私たちは最後まで居座って上村宏之&堀内由紀先生たちから上半身の使い方についてご教示いただきました。上半身をクロスに使うイメージ、両手両足頭の位置を決めて、均等なテンションで立ち、その中でボディをクロスに伸ばしていくんです。上村先生は昔から声が大きくて、いつもポジティブな言葉を投げかけてくださるんですよ。先生たちが主催された練習会に10年以上前、何度か参加させていただいたんですが、その時もすごくメンタル的に救われたんです。出来ないことをいくつも考えてはいけない、できることをもっと伸ばしていくと全ての欠点は影をひそめるからと今回もエールを送っていただきました。大丈夫、まだまだもっと上手くなるよなんて、なかなか言ってもらえないですから嬉しかったですね。こんなに内容の濃いフリーレッスンをいくつも受けられて、本当にラッキーだったと思いました。 競技会の準備はOK?
2023/07/10
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来月開催されるJBDF関東甲信越の県別対抗戦に向けた練習会に参加してきました。第47回東日本県別対抗アマチュア競技ダンス千葉県大会です。参加したのは茨城県代表選手と茨城県登録選手の有志数組。場所はヒロウエムラダンススタジオの守谷教室でした。茨城県ボールルームダンス連盟の新会長に就任された宮崎真人先生、屋宜正直先生、横尾篤嗣&美由紀先生、そして会場となった教室のオーナー上村宏之&堀内由紀先生が指導と踊り込みに参加してくださいます。ウォーミングアップで軽くスタンダード4種目(ヴェニーズ以外)を踊りましょうと言って始まった練習会。1曲1分40秒とちょっと長めで連続4曲だったんです。私たちは前期スタンダードの試合に全く出ていなかったので、連続4曲踊るのは久しぶり。練習不足もあり酷い出来で、こんなので代表でいいんですかみたいな状況でした。続けてラテンは少し音楽短めで4曲連続で踊り、体も温まったというより、ウォーミングアップの域をこえて既に汗だくです。この後、スタンダードの曲を3曲ずつ流して自由練習になり、先生方が回ってきてアドバイスをくださるというなんとも贅沢な時間になりました。質問してもいいし、踊りを見て気になった点を言っていただいてもいいという、ワンポイントアドバイスというよりワンレッスンずつみたいな感じです。横尾先生たちに質問したのは、会場によってサイズの違うフロアにどう対応されているかということでした。フィガーを追加したり減らしたりというよりは、リーダーが少しずつ大きさや向きを調整して行ってフロアサイズに合わせていくとおっしゃってましたね。女性は空間を絶対座標で認識しないで、死守するのはリーダーとの相対関係のみ、つまりリーダを信じてフォローに徹するということだそうです。先生たちに組んでいただいて、私のポジションをもっと左にと言われました。絶対男性にくっついていようと思うと踊りが硬くなるので、それより男性の右に大きく空間を保ってポジションをキープすることが重要とのこと。石原先生にはコネクションを1ミリもずらすなと言われましたけれども、それよりも二人のトップの開きを意識した方が、側からみて確かに綺麗でしょうね。屋宜(やぎ)先生からもポジションについてのご指摘をいただきました。身長差のある私たちのようなカップルは、上への広がりよりも横への広がりを見せた方が女性が隠れなくて済むとのこと。リーダーは右手は動かさない、左手を動かせば女性は反応してシェープを作ってくれると言われました。これ、すごい目から鱗だったので、大将はこの後ずっと右手固定、左手可動の練習をしてましたね。右手も一緒に動かすと、女性を巻き込んでしまうんですね。これらのポイントを胸に、4種目を2ヒートに分かれて踊り込みしました。ウォームアップの時と比べると、ずいぶん良くなった気がします。宮崎会長からは、審判の視点というお話を頂きました。選手のいい点で目に付く箇所は各審判それぞれによって違うけれども、悪いところはどの審判も共通して目につくものだそうです。ベーシックルーチンの前進後退が正しく出来ていないとか、そう言った基本的なところでポイントを落とさないようにとのご指摘、大変ありがたいと思いました。長くなりそうですので、ラテンに関してはまた明日。どうぞお楽しみに。競技会情報はこちらから
2023/07/09
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怪我をするとしばらく踊れなくなるし、下手をすると選手生命が終わる可能性もあります。年を重ねてくると、だんだん臆病になってくるんですね。たまにダンス始めた頃のビデオを目にしたりすると、下手だけど思いっきりのいい踊りをしていたことに気付かされます。今日ルンバのレッスンで先生にご指摘いただいたのは、自分の身体能力をもっと信じて、相手のことをもっと信じて可動域ギリギリまで身体を使えと言うことでした。私たちはシャドー練習することが多いので、二人で作るギリギリのバランスを磨いてきていないんです。いつも一人でも踊れる踊りしかしていないんですね。常に自分のバランスで立っているので、突然手を離されても倒れることはありません。ただ自分が観客だとすると、確かに物足りない感はあるかもしれないと思っていました。そこらへんがパーティダンスと競技ダンスの違いかもしれないですね。気持ちよくもうひと伸びして欲しいところが寸止めになっていると、無難で悪くないけど面白さに欠ける、みたいな。ダンスというより体操みたいになってしまうんです。フロアサイドから見ていて目がいく選手は、動きの幅が大きかったり、スピードの変化が大きかったり、リズムを小気味よく刻んでいたりするものです。動きの幅は二人で作る方が、伸縮幅も形の変化量もいろんなバリエーションが考えられます。音に合ってないと何やっても意味がないんですが、音の中でどれだけ変化が見せられるかっていうのも、自分で勝手に限界を決めないでギリギリ狙ってチャレンジしていくのも面白いなと思いました。
2023/07/08
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試合の日は早起きしたり移動したり、普段とは違うエネルギーを使いますので、終わった後にレッスンなんてことはこれまでなかったように思います。でも昨日は夕方からコスモス・クラブの日でした。疲れてるから1レッスン(約1時間)でいいよと言っていたんですが、参加者の都合上2レッスンすることに。試合と言っても5曲しか踊ってませんから、それほど疲れてないんですよね。なんとコスモス・クラブの出席者の約7割が、千葉県選手権出場者だったんで、弱音を吐いていられませんでした。コーチとして東京から来てくださっている石原正幸・ララ先生たちがJDCからJCFに移られて初めてのレッスンです。石原家はお父さんもお兄さんたちもみんなJCFで活躍しておられますから、可愛い末っ子が戻ってきて喜ばれたでしょうね。移籍後すぐの試合で優勝されてましたし、これからの活躍が楽しみです。さて前期は1度もスタンダードの試合に出ないまま来てしまいましたが、新しく変わったスローフォックストロットのルーチンもなんとか1周踊れるように練習したので正幸先生に見ていただきました。前回レッスン時間がたりなくて、最後の方は私たちで勝手に繋げて最初に戻るように組んでいたんです。スタンダードの目で見るとどうも無理がある流れだったようで、さらっと変わってしまいました。結構試行錯誤して繋げたんですけどね。やっぱりラテンのノリとは違うようです。他にもピボットが1周足りなかったり、コントラチェックの入りが変だったり、数ヶ月の間に自分流に色々創作してたみたいです。ルンバクロスという新しく入ったステップも、上がったり下がったり(ライズ&フォールですか?)のデザインが違っていて、とんでもなく違うステップに変貌してしまう前に軌道修正してもらえてよかったです。これは以前にもご指摘いただいたことだったんですが、フェザーステップのスイングはQQのところで急上昇するのではなく、スローのローではもう上昇気流に乗ってなくちゃいけないというのも忘れてました。先生は男性役も女性役も上手なので、私たちが訳分かってなくても上手にリードしてくれて踊れちゃうんですよね。よし!と思って二人で組むと、全然できないんです。分かってないことが判明すると、1歩ずつ丁寧に噛み砕いてステップを見せてくれます。そんな感じであっという間に1時間は過ぎました。後期はスタンダードも試合に出て、新しいスローフォックストロットでデビューの予定です。早くビールが飲みたい!
2023/06/25
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レッスンでジャイブも見ていただきました。キックジャイブはいいけど、スイング系がちょっと怪しいとのこと。『最初に踊ってるのって、シュガー・プッシュ?』先生がお手本として見せてくれたシュガー・プッシュは、私の踊りとは別物のようなステップでした。そもそもこのステップを作ってもらったのは、かれこれ10年前。半年後にみてもらった時、既に勝手に簡単なステップに変更してたみたいなんですよね。10年も経つと、相当自分流になってても不思議はありません。シュガー・プッシュのオリジナルはスイング・ダンスです。動画を見ていただくと分かるように、女性が2歩前進して男性に押し返されるステップです。私がずっとやっていたのはこれでした。シンプルです。ところが先生が見せてくださった踊りは、ただの2歩前進じゃなかったんですね。こちらのアンナ・コボロバさんがやってるようなひねりを交えたステップです。社交ダンスでは、こう踊るみたいです。ジャイブの速い音についていけるかしら....。 競技会の準備はOK?
2023/06/22
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社交ダンスでルンバを習い始めて一番最初に踊るステップは、多分オープン・ベーシック・ムーブメントなのではないかと思います。パーティダンスでも、男性の左手と女性の右手を繋いで向かい合い、ルンバの曲が流れたらまずこのステップから始まるのではないでしょうか。先週、山本英美先生のグループレッスンを受けて、気になっていることがありました。去年から習っているラテンコーチは英美先生の教室に毎週通っているそうなので、間接的にでも同じ系列のことが習えるかなと思って聞いてみたんです。とんでもなく基本的なことですが、新しい発見がありました。ルンバのオープン・ベーシック・ムーブメントで女性は、カウント41で男性右足前進に合わせて左足後退から始まります。次にカウント2で男性のチェックに対して女性は右足後退ですね。そしてカウント3で女性は前進に転じます。この後退から前進に転じるときのボディのうねりみたいなのを、英美先生は集める動作の切り替えとして発生するとさらっとおっしゃったんですよ。ところがカウント2で男性がズ〜ンと前進してくると、そのエネルギーを吸収するので目一杯で、右足の上でぎりぎり耐える感じになってしまうんです。その状態でどうやって背中のうねりみたいなものを出せるのか分かりませんでした。昔、左のつま先で床をぐいぐい押して背中の動き出すみたいなことやって足首を痛めたことがあったんですね。全治3ヶ月のギブス生活ですよ。使うのは足先ではなくて腹筋とか背筋とかなんだろうなとは思っていました。カウント2で右足に体重乗る前に一瞬ですが通過するポーズがあるそうなんです。それがココ!私のレベルに噛み砕いて教えてくださったのだと思いますが、それは左の骨盤が前で上がり、右の肩甲骨が後ろというちょっとねじれたポーズです。すごく変な感じですがそのポーズを意識すると、なんか背中が動いてる感じに見えるみたい。ちょっと右肩が上がるのは修行不足なんですが、軸足側の肋骨と動いてる方の足側の骨盤をクロスに使って集め、それを切り替えるというのは前後の動きでこうやるのかというのがやっと分かりました。まだうまく体現できてないんですけどね。よくベーシックを見ればその人のレベルが分かるという話を聞きますが、最初の3歩くらいで分かってしまうということなんでしょうかね。参照した動画はこちらです。 競技会の準備はOK?
2023/06/10
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金スマの社交ダンス企画でキンタローや浅田舞さんを指導しておられるカリスマコーチ、山本英美先生のグループレッスンに参加してきました。ダンスを始めたばかりの頃に、英美先生たちの踊りを見て衝撃を受けたのは忘れられません。テレビや競技会でも何度も姿を拝見してますので、自分にとっては初対面な感じは全くしなかったのですが、正真正銘の初対面です。大将が『京都七条の出身です。』と自己紹介するとパっと顔を輝かせて、そこからは京都弁トークで盛り上がってました。とっても気さくで明るい先生です。教室の先生方が作成されたこのシュールな歓迎の飾りで、『演歌歌手みたいやな』とオオウケ。午前と午後の2回とも私たちは参加して、これまで英美先生が培ってこられたダンスのエッセンスを惜しげもなく提供していただき、2回受けても得るものが多すぎてオーバーフロー気味でした。さらっと話される一言の中にも数十年の試行錯誤が詰まっているんですよね。テーマは大きく分けて3つです。1 集める2 線で動く3 腕の動かし方集めると言うのは、軸足側の肋骨と軸足じゃない方の骨盤を中央に集めると言う意味です。(続)山本英美先生に聞いてみたでご紹介したYouTubeで既に知っていましたが、ずっとやり続けることでバランスが安定し縦にも横にも動けると言うのを体感させてもらえました。動く時はほんの少し肋骨を動きたい方向に動かすと、軸足じゃない方の足をその先に出したくなります。そこから軸足を使って体を乗せていって、乗ったらまた直ぐに集めます。これをするのに重要なポイントの一つは、肋骨と骨盤をなるべく離して立つ状態をキープすることです。上体を高く保つのが最近のダンスの傾向なんだそうですよ、特に男性は。昔は違ったのかな?次に線で動くと言うのをルンバウォークで見せてくれました。2、3、4のカウントでパタっと体を乗せる動きは点の動きだそうです。私も長いことその点で動く方で踊っていて、そう習ってきた方々も多いかと思います。間違いじゃないんですけどと先生はおっしゃってました。中間バランスを意識して軸足に長く立ち、動いている方の足を時間的に長く見せるのが綺麗なんですね。脚の綺麗な人限定かもしれませんが。『外人の踊り見て、脚がずいぶん前やなと思った。』とおっしゃってた先生の言葉、すごく納得です。メレンゲ アクションのように膝を内側、足先は外側を意識して動くとより美しくなります。『脚の間は虫1匹通したらあかんよ。』だそうです。3つ目は腕の動かし方。肘を先行させて指先まで横に伸ばし、ひっくり返してから戻る時も肘からお腹に向かって腕を動かします。先生は肘をグッとお腹に刺すようなポーズを五木ひろしとおっしゃってました。 これ、集める動作と連動していろんな場面で使います。手を上げる時は、ボールを抱えるように手のひらを上に向けた状態から耳の後ろを通って手のひらを返し後ろに上げます。ニューヨークなどはこれです。女性らしさを演出したいときは、後頭部を触って、そのまま首を触りながら手を下ろすとか、後頭部を触ってから肋骨を回して肘前にしてから手を下ろすというのも紹介してもらいました。腕は体と連動した踊りの大切なパートなので、本当はブラッと遊んでる暇はないんですよね。午前は個人で参加されるサークルの方々、午後はアマやプロの競技選手が多かったですが、どちらも教室満員の大盛況でした。基本的な内容は同じでしたが、午前中は個人で身につけたいテクニック、午後はカップルダンスで必要なコネクションなどにオプションが設定されていた気がしました。ルンバのオープンベーシックもファンからの足の踏み替えも、先生がやると別物のように綺麗です。途中地震があったりして、茨城県民の日常茶飯事的な反応に先生は驚かれてましたね。拍手するとレッスン終わりかと思って飛び出してくる愛犬モミジが可愛かったです。今日は一日たくさんの刺激を頂きました。企画して下さった先生方、ありがとうございました。
2023/06/04
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手作業は目の前でするのが普通ですので、ダンスでもつい自分の懐の中というか、目の届く範囲で相手と踊りたくなります。前ばっかりに注意が向いていると、背中が丸まって首が前に出るんですよ。年取ってくるとどんどん姿勢が崩れていくので、相当意識しないと首はまっすぐ保てませんね。審判に見て欲しいのは背番号がついている背中なんですね。試合前夜のラテンレッスンでご指摘を受けたのは姿勢のことではないんですが、間接的に姿勢も治るというありがたい教えでした。それが、背中を意識した踊りです。例えばチャチャのニューヨーク。二人が向き合った状態からニューヨークに開いた時、相手と背中が向き合うような意識で上体を絞っていくと自然と頭も上がるんですね。相手と入れ替わるようなステップでは、それぞれが相手の背中を狙う形で動くとボリュームが出ます。全ての種目において、そういったステップはありますので、一つ一つ確認していくともっと全体の質の向上につながる気がしました。背中を常に意識することで姿勢も良くなるというおまけ付き。よかったら皆さんもお試しください。 競技会の準備はOK?
2023/05/22
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朝型か夜型かは遺伝子で決まるので直せないそうです。父は早起きを全く苦にせず早朝ゴルフに通ってましたし、母もどんなに遅くても8時より後に起きてきたのを見たことがありません。二人の遺伝子は多分朝型でしょう。そうなると自分も朝型という事になりますが、私は5時起きして早朝からサンバなんて踊るのは苦手です。本当に遺伝だけなんでしょうかね。体内時計をコントロールする「時計遺伝子」という遺伝子が存在するのだそうです。そしてもっている時計遺伝子の数によって、朝型の度合いが決まります。英国の研究チームによると、351個ある時計遺伝子のうち最も多くもっている上位5パーセントの方は、最も少ない下位5パーセントの方と比べて平均で25分早く眠りにつくとのこと。たった25分?大将は放っておくと昼まで寝てますけど、時計遺伝子がほとんどないんでしょうか。うちの両親はお酒を全く飲まなかったのに対し、私がのんべえなのは両方の爺様が大酒飲みだったから隔世遺伝だと言われてきました。時計遺伝子も隔世遺伝するかもですね。よく歳をとると早起きになると言いますが、一般的に20代で最も夜型に近く、その後は少しずつ朝型にシフトしていくと言われています。朝型人間は二度寝をすることはあまりないそうです。目覚ましが鳴る前にシャキッと起きられるので、早朝ゴルフにはもってこいですね。夜型は何時間寝ないとダメということがなくて、集中力が長時間持続する傾向があるとのこと。試験前に頑張って一夜漬けしたり、夜通しゲームにどっぷりハマったりできそうです。まずは自分はどっちのタイプかを知って、無理なく生活パターンを確立していくのが健康維持にはいいでしょうかね。血液検査とかで時計遺伝子の数が簡単にわかれば面白いですけど、用意されているのは問診のようなテストです。やってみたら、私はほぼ夜型でした。みなさんもよかったらやってみて。朝型? or 夜型?
2023/05/18
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競技ダンスは舞台演劇に似ていると習ったことがありました。テレビドラマのようにカメラが寄ってきてくれないので、遠くの審判や観客にも見えるように、大袈裟に表現する必要があるんです。ルンバを先生に見ていただいて冒頭の部分で言われました。『どんな自分になりたいですか?』見て欲しいのは『強い自分』なのか『可憐な自分』なのか『エレガントな自分』なのか。私がモジモジしていると、大将が言い放ちました。『クール・ビューティです。』いやいや、そのイメージとはほぼ対極にいるちびまるこちゃんのようなわたしが、そんな大それたこと、思ってても言えませんよ。でも踊りは演技ですから、なりたい自分になっていんですね。演出するのも自分です。言われてみると最近はリズムやテクニックを考えすぎてましたね。演じることを完全に忘れていました。周りからどう思われようと、1分半は自分の世界で、なりたい自分になっていいんです。以前はそういえばマトリックスのトリニティとか、トゥームレイダーのララ・クロフトとか言ってキャラ作りしてました。ここのところ試合でも練習でも、曲がかかると仕事をこなすような感覚で踊っていたんですね。目指すはノーミスみたいな。でもキャラになりきって踊ると、どう見えてるかは別として楽しさが倍増します。それによって相手を押したり引いたりして迷惑かけるのはよくないと思いますので、なりきるための身体使いを個人練習で磨く必要はあります。『もっと出来ることはないか』を考えながらのシャドー練習って、ただのルーチン確認みたいなシャドーよりずっと楽しいですよ。皆さんはどんな自分になりたいですか。
2023/05/13
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通勤途中に聞いているラジオ番組に、ラッパーGAKU-MCさんが様々なジャンルのゲストを招いてインタビューするコーナー『WORDS FROM THE FIELD』があります。とても興味深い話が聞けるので毎週楽しみにしています。今朝のゲストはJリーグFC町田ゼルビアの黒田剛監督でした。28年間監督を務めた青森山田高校から町田ゼルビアの監督に今年就任され、現在J2首位を走っています。高校サッカーのことはあまり知りませんが、全国高校サッカー選手権で3度優勝に導いた監督だそうです。印象に残った言葉は、『褒めて伸ばすは無責任』ということです。長所を褒めて伸ばすのはもちろん良いことですが、それだけだと、もしそこを潰されたら他に何もなくなる。監督は、短所にこそ目をむけ、苦手を克服して、できる限りたくさんの武器を選手に持たせてあげる方がいいとおっしゃってました。アニメ『アオアシ』で主人公が、サッカーの基礎が出来てないことを知って必死に練習するシーンを思い出しました。自分の苦手を知り、それに寄り添って克服しなければ、いつまで経ってもレベルを上げることはできません。これはダンスにも通じることだなあと思ったんです。リズムが甘い、トーンが弱い、スタミナがたりない、ステップが曖昧、スタイルが悪い、これらは全部自分に当てはまることなんですが、克服することなく目を瞑ってただいつものように練習するだけでは進歩は望めないですね。試合で期待した成績が出ない時は、すぐに先生やコーチなどの目の確かな第三者に聞いてみることをお勧めします。原因は分かっていると自分で思っていても、先生から全く別の切り口のアドバイスをもらえる場合もあるので、やはりレッスンは重要。苦手なポイントが分かったら、それと向き合って、克服するためにどうしたらいいかを考え、対処するのが近道です。『百戦百打 一瞬の心』青森山田高校が初めて全国優勝した時の石碑に刻まれている黒田監督が大切にしている言葉だそうです。百回試合をやっても百回シュートを打っても、そのうちの何本かうまくいけばいいではなくて、どんな時でも1本のパス、1本のシュートに全ての気持ちを込めてプレーをしなさいという意味の黒田監督が考えられた言葉とのこと。朝からいい話が聞けて、今日はついてるなと思いました。
2023/05/12
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揺れる電車やバスに中で、つり革につかまって下さいとアナウンスが流れることがあります。通勤通学でそれらを使っていた時、時々わざと手を離して揺れに耐えるチャレンジをしていました。別にバランスを鍛えるためにやってたわけではなく、急な揺れに備えていつでも掴まれる準備はしつつ、ただの遊び感覚でやっていたんです。それって実は、良い筋トレだったみたいですね。ラテンのレッスンを受けたんですが、先生が最近バルクールやダンス以外の競技に触れる機会があった話を聞きました。斜めの床や壁などでもバランスを失わない感覚を体感すると、床に真っ直ぐハンコを押したような踊りではなく、ボディの可動域が上がってリズム表現に幅が出るとのこと。最近の私たちの踊りはどうも安全地帯の中の、さらに安全な場所から絶対出ないような守りの態勢になっているようで、それだと見ている人の期待を裏切る形になるようです。なんとなくそれは分かります。ここまでいくだろうと思っていたらずっと手前で止まって戻っちゃった〜みたな。社交ダンスは二人で踊るので一人ではできないことがいろいろできます。初対面の人と踊る時はそんなチャレンジはしませんが、競技ダンスで一緒に戦う同士なら、もっと全幅の信頼を置いて二人でつくるバランスを信じても良いのかなと思いました。私は大将に何度も落っことされたり手を離されたり、わざとじゃないんですが、そういったアクシデントを経験していますのでいつのまにか自己完結した踊りになっていたかなと思いました。いつ手を離されても自分のバランスで立っていられる範囲内でしか動かなくなっていたんです。フィギアスケートのペア競技のように、絶対的に相手を信頼して女性が投げとばされて4回転して着氷みたいな凄いチャレンジはできませんが、もうひと伸びくらいならできそうです。先生はもう少しグリップを強くしたらどうかと提案してくれました。外人の選手って凄い握力で握る人が多いんですよ。サーカスの空中ブランコでもするみたいに。私たちの繋いでる手は、軽く引っかかる程度だったんですが、もっとしっかり握り合っていると安心できるので、身体の他の部分の力が抜けていいそうです。よかったらお試しください。握力鍛えられるかも。
2023/04/22
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ルンバを少し自分たちで改良してみたので先生に流れを見ていただきました。男性が女性に持って行かれているように見えるといわれ、それは男性がパラレルなのに無理にクロスの女性にあわせようとしているからではないかとのこと。数年前にダンス合宿で話題になった4スタンス理論のことかなと思いました。人間には持って生まれたバランスみたいなのがあって、クロスタイプとパラレルタイプに分かれるという理論です。当時は自分が何タイプなのかも良く分からずにモヤモヤしたままそれっきりでした。先生がパラレルタイプなので、自分と同じタイプの人間をすぐ見つけられるそうです。大将は典型的なパラレル男子だとのことでした。パラレル男子の得意な動きは、横とか縦の直線的な動きなので、それをやるときはとても自然で強く見えるそうです。逆にクロスタイプの動きをすると、たとえば足を深くクロスするとか体をひねって女性を見るとかするともつれてるような弱い見え方になるんだとか。女性の方は典型的なクロスタイプなんだそうで、バーンと強く立ってる男性の周りを絡みつくように動くとよく見えるとのことでした。タイプが同じ人同士のカップルの方が相手の動きを理解しやすいみたいです。タイプが違う人同士で組んでる場合は、先生たちもそうらしいのですが、相手のやり方に無理に合わせると持って行かれるのでその必要はないとのこと。それぞれの特性をよく理解して、お互いやりやすいように折り合いをつけるということでしょうね。ペットボトルの持ち方でどちらのタイプか分かるとか聞きましたが、今日試したのは片手を前に出して片足をそれに向かって上げて、どちらの足の方が自然かというので判別されてました。内旋とか外旋とかもおっしゃってましたね。前にも書きましたがどのタイプだからいいというわけではなく、どちらのタイプにも素晴らしいアスリートがいますのでご安心を。
2023/03/18
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CMCレッスンでスローフォックストロットを見ていただきました。私たちは出した足に体重を乗せるのが早すぎるそうです。出した足にスパっと乗ってしまうのはラテン人の習性が抜けないからなんでしょうね。スローフォックストロットでこれをやると、前乗りの突っ込んだ踊りになってしまいます。1小節を4分割すると、フェザーステップのスロー・クイック・クイックは12・3・4と数えることができます。スローがワンツーということですが、ワンの時はまだ足を出すだけで体重が乗ってはいけないんですが、分かっていてもちょい早めに乗ってしまっているようでした。スローカウントはたくさん出て来きますから、これを意識するだけで踊り全体のイメージが大きく変わります。カウント2で乗ればいいと言っても足の出る場所を決めるのはカウント1なので、ボディは進んでいる必要があります。カウント1で足だけ出して、後ろ足に体重を残したままボディが動かないのは間違い。前進する人が足を出してくるスペースが必要ですので後退する人は早めに足を下げる準備をします。スタンダードの前進後退の超基本なんで、皆さんは当然出来てると思いますが、しばらく踊ってないとラテン人はラテンワールドに戻ってしまうんですね。細かいご指摘も色々いただきました。フェザーステップからバウンスフォーラウェーに切り替わるところ、その次のリバースターンに入るところ、この2点は女性が頑張って早めに右足を大きく右ななめ後ろに後退に出すこと。リバースターンの女性ヒールターンに合わせて男性は女性から離れないように後ろ足のヒールをすぐに着かないこと。女性はヒールターンのあと出した足にすぐに乗らないでゆっくり前進すること。しばらく踊ってないとこう言った基本も忘れそうなので、せめて書いておいて復習できるようにしておくことにします。実はルーチンも少し変わりました。こっちは完全に忘れそうなのでスマホで録画させていただいてます。ルンバクロスという名のクイックステップのベーシックが、スローフォックストロットに追加されました。なんでラテンみたいな名前なのか、ちょっと気になってます。
2023/02/27
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車の6ヶ月点検みたいにダンスも定期的にメンテナンスしないと気づかないうちにポンコツになっていきます。以前ジャイブでゆるんだ踊りを締めなおしてもらった記事を書きましたが、昨日コスモスクラブ(CMC)でサンバを見ていただいたんです。ゆるみやすい箇所はだいたい想像できて、まず絞りが甘くなる、リズムが甘くなる、表現がテキトーになるの3つなんですね。サンバとジャイブはリズムが独特で、1カウントが3/4と1/4に分かれています。ワン(3/4)ア(1/4)ツー(3/4)ア(1/4)みたいに。この『ア』の1/4がゆるんだ踊りでは見えなくなってくるんです。早い話が省略しちゃうんです。めんどーだから。でもこの『ア』の表現がないと、サンバなのかチャチャなのか、ぼやけるんですよ。まずご指摘いただいたのはサンバ・ウォーク。あーー、またそこからか〜。という感じですが、ダンスの基本は歩きですのでそこが出来てないと全部ダメってことです。サンバ・ウォークで『ア』の音は後ろ足の回収です。つま先で床を擦ってヒールは着きません。ステーショナリー・サンバ・ウォークでは『ア』の音で後ろ足に体重を移して前足をスライドさせます。他にも『ア』の音はボディのもうひと伸びで使ったりヒップのスイングで使ったりと使い道はいろいろ。梅干し弁当の梅干しみたいな絶対必要なアクセントなんですね。次にご指摘いただいたのは背中の動きです。さぼると楽なんでつい楽な方へ〜と流れていきますが、使わないでいるとヌリカベのような動かない背中になってしまうんですね。いつの間にか種目がサンバからルンバに移っています。センターに集めて伸びるといった伸縮性のあるボディであり続けることが求められ、一枚岩のようだったスライディングドアもほんの少しですが動きのあるカーテンのようにヒラリと見えてきました。さいごにちょっとだけジャイブを見ていただいたんです。『休んでいるようにみえる』箇所があって、実際密かに自分の中では休憩ポイントだったりするんですが、背中も足ももっと使えと言われ、ちょっとだけの予定が汗だくジャイブになってしまいました。たった1分半ですから、その中でフルパフォーマンスしないでいつやるんだってことでしょうかね〜。
2023/02/26
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