すれ違い




              ずっと大人 もっと子供。

              あなたはね、私が思っているよりも
              きっとずっと大人なの。

              けれどもね、あなたは自分が思っているよりも
              きっともっと子供なの。


              私はね、あなたが思っているよりも
              きっとずっと大人なの。

              けれどもね、私は自分が思っているよりも
              きっともっともっと子供なの。


              だから手を離したくないの。




              「すれ違い」
              もう少しで彼と付き合い始めて二年。
              こんな言葉が私の頭をよぎる事が多くなった。

              前はもっとお互いを見ていたはず…。
              でも今は…?

              会えば愚痴ばかりをこぼすようになって、
              甘える事もできなくなった。
              毎日の生活の中で絶えず出てくる、様々な問題。
              これ以上、彼に負担をかけたくはない。
              せめて私といるときぐらいは気を楽にしてほしかった。

              けれど、時が経つにつれて二人とも何かを溜め込んで、
              ストレスが積み重なっていく状態。
              小さなことでイライラして、
              ちょっとしたことで相手がわからなくなる。
              付き合うという事に自信までなくしてしまう始末。

              なんでこうなったんだろうなぁ…
              やっぱり私のせいだろうか…?
              彼は私を好いてくれてはいるけれど、
              本当に、私のことを考えてくれているのだろうか?

              そんなことを思い巡らせていると、案の定、
              彼は自分の中で余裕がないのだと言った。
              しかも理由はわからないんだとか。

              それじゃあ私のこともちゃんとは考えられないだろう。
              私としては余裕をなくしている彼には、
              私のことは考えないで欲しいと思っているし…。

              余裕がないといったら私だって余裕はないのだ。
              だから助けてもらいたかった。
              …きっと彼もそうだったのかもしれない。

              でも私はそこで器の小ささを全面に出して
              彼を突き放してしまった。
              結構残酷。。。

              私は人の傷つくことを平気でできる人間なんだなぁ…

              そんなことを思いながらペアリングをはずした。



              私は…彼にとっていい女になろうと背伸びしてしまったんだろうか?
              その代償がこのすれ違い?
              理不尽な話だけれど、こうなってしまったんだもの。
              受け止めていくしかない。

              そう、私は割り切る力のある大人であると同時に、
              無い物強請りにわがままを言う子供なんだ。

              彼はそれを受け止めてくれてるだろうか?

              そうでなければ…やっぱり道は一つしかないんだろう。。。


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