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カテゴリ: Hiekka aikaa




朱子学者、武士道とは死ぬことと『靖獻遺言』に見つけたり
山本常朝(やまもとつねとも)著『葉隠』の
「武士道とは死ぬことと見つけたり」という一文は広く世に知られています。
万治弐年(1159)生まれの山本常朝より7年早い、
承応元年(1152)に生まれた浅見絅斎(あさみけいさい)は儒学者で、
『靖獻(靖献)遺言(せいけんいげん)』を著して尊皇思想を説きました。


昭和十四年発行岩波文庫版『靖獻遺言』の序説にて、
譯註者である五弓安二郎氏は

「 今や儒教國に儒教亡びて、儒教は我が邦に存じて居る。

 闇斎(※)絅斎の二先生の如きは師弟共に尤も其の點に力を注がれたので、
 靖獻遺言も実に其の産物に外ならない。
 前にも申す通り、此の書は實に君臣の名分を明かにし、
 隠約の間に一種の活動力を有して、天下後世の人士をして感奮興起せしめ、
 終には皇政興復の一大原動力ともなつたのである。
  今や世は先生の時と異なり、國運は隆昌にして、皇威は發揚し、
 殊に昨年、皇軍は到る處に連戦連捷を博して居る。
 されど未曾有の大事變なれば、有終の美を収むべく、
 我が國家は、國民精神の総動員を實行することとなつた。
 此の時此の際、出征の将兵といはず、
 各自一部の靖獻遺言を懐にして之に参加せば、

 東洋永遠の平和を確立するのみならず、
 畏れ多くも「国家興隆の本は國民精神の剛健にあり」と宣ひし
 聖詔に奉答することが出来て、剛健の気風を永遠に維持し、
 国家の興隆に靖獻せらるることは萬々疑が無い。
 これ實に予が此の書に譯註した本志である。

  昭和十三年九月      」

と以上の檄をとばしているのですが、
『靖獻遺言』に挙げられた英傑8人はすべて中国の歴史上の人物なのです。



 ※山崎闇斎(やまざきあんさい)。朱子学者、垂加神道の発案者。
  浅見絅斎の師匠にあたる。





     山本七平著

     http://books.rakuten.co.jp/rb/item/4921591/

9784480423689






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Last updated  2011年05月16日 00時48分10秒


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