きもの好きな方ならよくご存じとは思うのですが、
帯締めは手組みで作られた帯締めと機械で作られた帯締めとでは締め心地がぜんぜん違います。
きものを着はじめのころは色で選んでいた帯締めですが、 気に入った色でも締め心地が悪いとだんだん使わなくなり
使うほどに馴染んでくる手組みの帯締めは固すぎず柔らかすぎず、
なんとも表現しがたいのですが、柔らかいのにきゅっと締めるとまったく緩みません。
一度できちんと締まってくれるので、何度もやりなおす必要がないのです。
一番違いが感じられるのは、結び目を作って締めているとき。
手組みの帯び締めは、手に持っていると滑らかなのに重みもあるので下に下がっています。
手組みでない帯締めは妙にハリがあって、下に下がらず浮いてる状態になります。
手元で馴染んでくれるので、なんといっても締めやすい。
なかでも「龍工房」の帯締めは秀逸。一度手にしてしまうと他の帯び締めが使えなくなります。
はじめて手にした時は、その滑らかさと柔らかさに驚きました。
台を用いた昔から変わらない方法で作られていて、組み紐職人さんの手によるもの。
大量生産はできないので、1日1作の制作だそう。
本来、帯び締めは組み紐職人さんの手によるもの。
職人さんの手の温もりを感じられる帯締めはとても素晴らしいです。
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