三条實美（さねとみ）祀る.......萩の花咲く・梨の木神社

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2011.10.04

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カテゴリ：京の見どころ

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　梨木神社（正式にはこれで"なしのき"と読みます、ﾀｲﾄﾙの梨の木神社は通例呼び名）

　別格官幣社（朝廷より承認され維持費を支弁される神社）として格式あるも、一般的に京都では萩の花で有名な神社として知られ萩の宮とも呼ばれています
公卿の元三条家の邸宅跡で所在が梨木町と呼ばれていたところから梨木神社と名付けられる

　幕末から明治維新への原動力となった功労者公卿・三条実万（さねつむ）とその息子で維新の大業を達成した三条實美（新漢字で実美・さねとみ）親子を1885年（明治18年）に創祀された神社です
　三条実美は明治維新達成後、右大臣・最後の太政大臣・副首相などを歴任岩倉具視らと共に日本政治の礎をきずく

　（左）京都御苑の東側清和院御門に隣りあわせの梨木神社一の鳥居
　（右）神社中門より舞殿と社殿を臨む　

　（左）神社社殿と奥に見える屋根が本殿です（参拝は社殿前か内のみ）

　（右）梨の木神社のもう一つの名所「染井」（そめい）の井戸です　
　醒ヶ井（さめがい）・県井（あがたい）と共に京都三名水の一つと謂われましたが、唯一現存し水がでるのはここ「染井の水」のみです　この水で染物をすると綺麗に染め上がるといわれこの名が付いたようです、現在もこの美味しくまた身体に良いとされる名水を求める人は一日中途切れることありません

　細長く奥へ続く参道　両側には萩の花　風にゆれています　

　（右）今丁度今年の受賞決定の時期ノーベル賞、1949年日本初で物理学賞を受賞された湯川秀樹博士の歌碑がありました　博士はことのほか萩を愛でられここで萩の会をつくられています

　萩の花　小ぶりで可愛い花が群れて咲いています、しなやかに風に揺れると美しく俳句や和歌にも数多く登場します、古来より風流な花としてその優美な姿は万葉人に愛され、万葉集では最も多く詠まれた花だそうです　

　（左）ヤマハギ　薄紅紫色の花　萩の中でこの種一番多く咲いています
　（右）シラハギ　白い花もまた清楚で清らかに咲いています

　萩の花　多くの県市町村の指定花になっています、宮城県（ミヤギノハギ）を始め北海道岩内町・茨城県水戸市・東京都武蔵野市・京都府福知山市など12県市町村で指定されています　なかに仙台市（センダイハギ）の歌舞伎「伽羅　先代萩」からその名を貰ったケースもあります

　アップして見るとまた違った花に見えます　蝶々が羽根をひろげて飛んでいます　　

　春の七草は薬草・食用なのに対して、萩を筆頭とする秋の七草は観賞用の草花ばかりですが
そのなかで「あんこ餅」　春の彼岸には牡丹の花から牡丹餅→ぼたんもち→ぼたもち　となり秋の彼岸には萩餅→おはぎもち→おはぎ　と呼ばれるものもあります

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京都市バス　「府立医大病院前」下車　西へ徒歩5分

梨木神社HP　URL--- http://nashinoki.jp