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12月下旬から始めたバッハのフランス組曲第1番の練習も、ようやく最終曲のジーグまでたどり着き、毎日コツコツとアルマンドからジーグまで全曲を弾いている日々なのであるが、あるひとつの行為についつい悩んでしまう。本来、ここらでペダルを使用したい、と頭では思うのにもかかわらず、バッハを弾いていると「ペダルが踏めない」、という習性である。フランス組曲第1番のサラバンドあたりでは、微妙にペダルを付加しないとうまく音がつながってくれずに、美しくない。(それとも私の弾き方がいけないのか。)しかし、思えば私のレッスン時代、バッハのインヴェンションとシンフォニアではペダルは無縁の存在であった。そのせいだろうか、バッハではペダルを踏むことを躊躇してしまう習性が自分のなかでできあがってしまったのだ。この話は以前にもチラリと日記上で漏らした事があったと思うが、あいかわらずバッハとペダルの関係に悩んでしまう。おまけに、バッハではひとつひとつの音をくっきり明快に弾きたいところだが、そんななかでも、ノンレガートにすべきか、そこまで激しく区切らず弾くべきか、そういった点も悩ましい。それを特に強く感じたのが、フランス組曲第1番のメヌエットである。今のところ、何人かのピアニストの演奏を聴きながら自分なりにかみ砕いて取り込んでいるのだが、やはりバッハほど独習が難しい作曲家はいないのではないだろうか、とさえ思ってしまう。しかし、しかしだ。バッハほど指導してくださる先生によって解釈が左右する作曲家もいないのではなかろうか。そんなふうに感じるのは自分だけだろうか。バッハにお疲れ気味の今日このごろである。(だったらレッスンを受ければ良いのに、と言われてしまいそうだが、状況的にいよいよ難しくなってきた)◆ ◆ ◆ ◆ ◆最近、テレビのCMでやたら耳につくのが、小岩井無添加野菜・果汁。軽快な音楽に合わせて歌うその歌詞がなんともドキッ。女の子「いつでもちゃんとお掃除してイマス」 おじいちゃん「ウソ」女の子「いつでもちゃんとお弁当つくりマス」 おばあちゃん「ウソ」特におじいちゃんおばあちゃんの「ウソ」の響きに、きっと「あちゃー」と思っている主婦の皆さんも少なからずいるような?お弁当は毎日作ってるけれど、掃除は毎日ちゃんとしてないな・・・でも「いつでもちゃんとおピアノ弾いてマス」「ホントッ」これだけは自信をもって言いたいところだ。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】(基礎練習省略)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。テンポをあげるとまだもつれ気味な箇所あり。広音域でグイッと広げる進行で音ミス多し。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,II,ジーグメヌエットI:弾きこみ段階。メヌエットII:弾きこみ段階。ジーグ:まだゆっくりテンポ状態が続くが、リズム感はようやくつかめてきた。この調子でしばし慣れること。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16 #17#16:通して1回#17:弾きこみ段階。●シューベルト=リスト「水車屋と小川」dolce部分以降、ブロックごとに部分練習をしながら曲に慣れる。左の10度分散がわざとらしくならぬように。----------------------------------------------------本日のおさらい●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(水曜日ではないけれど)●シューマン アラベスク Op.18●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化からインテルメッツォ
Feb 28, 2006
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長らく探していたシューベルト=リスト「水車屋と小川」の楽譜だが、某輸入楽譜専門書店で探してもらい、ようやく私の手元にやってきた。あれこれ悩みながら自分の手で探すよりは、楽譜のプロにお任せした方が早かった、ということである。リスト編曲の「水車屋と小川」については既に以前の日記でも解説しているが、原曲はシューベルトの歌曲「美しき水車小屋の娘」の第19曲「水車屋と小川」。鈴木弘尚さんの演奏でこの曲に惚れてしまった、というのも以前言ったとおりだ。そんな「水車屋と小川」が掲載された楽譜は、ムジカ・ブダペスト社(EMB)新リスト全集シリーズIIの第7巻であった。国内でも一部扱っていたのだが、シリーズII(編曲集)のほうはなかなか在庫がなく、結局海外発注となってしまった。節約しなければならないこの時期に、たった1曲のためにウン千円もかけた自分がちょっと恥ずかしい。だったら、「たった1曲のために」なんて言っていないで、他にも興味がある曲はないだろうか、とパラパラと楽譜をめくってみる。掲載されている曲は以下のとおり■新リスト全集シリーズII 第7巻(EMB社)・ベートーヴェン:「アテネの廃虚」よりトルコ行進曲・シューベルト:「6つのメロディ」1番 別れ ・シューベルト:「6つのメロディ」2番 乙女の嘆き・シューベルト:「6つのメロディ」3番 葬列の鐘・シューベルト:「6つのメロディ」4番 しおれた花・シューベルト:「6つのメロディ」5番 いらだち(第1稿)・シューベルト:「6つのメロディ」6番 ます(第1稿)・シューベルト:「美しき水車屋の娘」より水車の歌1番 さすらい・シューベルト:「美しき水車屋の娘」より水車の歌2番 水車屋と小川・シューベルト:「美しき水車屋の娘」より水車の歌3番 狩人・シューベルト:「美しき水車屋の娘」より水車の歌4番 嫌いな色・シューベルト:「美しき水車屋の娘」より水車の歌5番 どこへ?・シューベルト:「美しき水車屋の娘」より水車の歌6番 いらだち(第1稿)・シューベルト:ます(第2稿)・シューベルトによる行進曲1番 葬送行進曲・シューベルトによる行進曲2番 大行進曲・シューベルトによる行進曲3番 特別大行進曲冒頭からベートーヴェンのあのトルコ行進曲が掲載されているとは・・・。しかし、今はそんな気分になれない。と、あれこれ楽譜の世界をさまよっていたら、「ます」を発見。シューベルト=リストの「ます」といったら、確か広瀬悦子さんのCDの中に収録されている、あの曲に違いない。と、CDを引っ張り出してくる。シューベルトの「ます」でありながら、リスト的エッセンスが多数盛り込まれているのが、非常によくわかる。逆に今回練習を試みる「水車屋と小川」は、あえて「リスト編曲」と言わなかったら、これが本当にリストの編曲なの?と思ってしまうほど控え目だ。これはまさしくシューベルトそのものである。(って、私ったらリストに絢爛豪華な印象を持ちすぎてはいないか?)さぁ、今日から切ない気持ちをたっぷり抱えながら「水車屋と小川」を練習してみよう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ここのところ、1日朝・昼・晩と3回薬を飲まなければならない生活が続いている。そのせいか、妙に1日が経過するのが早いと感じてしまうのは、気のせいではあるまい。さっき薬を飲んだばかりなのに、また飲む時間??こんなことの繰り返し。1日って本当に短い。そんなことを、薬を飲むことで実感する自分がちょっと笑えてしまう。1日が経つのが早いと実感する瞬間、それは・・・勿論ピアノを練習している時間も十分に当てはまるのだが。1日1日、確実に年をとっているのだな、そんなことを最近特に実感している自分がいた。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。まだ強弱の付け方が不自然気味。左手側の動きが右に合っていない箇所あり。ピタッと合わせよ。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,II,ジーグメヌエットI:弾きこみ段階。メヌエットII:弾きこみ段階。ジーグ:まだゆっくりテンポ状態が続く。横の流れをつかめ!!●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16 #17#16:現在のところ仕上げ目標というよりは指運動代わりと化してしまった感あり。#17:弾きこみ段階。フォルテッシモが激情に流されすぎないように!!●シューベルト=リスト「水車屋と小川」楽譜が届いたので、今日から譜読み開始----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------
Feb 27, 2006
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2月26日未明から降り出した雨は、朝になっても降り止むことはなかった。そんな灰色な日曜日の朝9時から不動産会社のIさんと一緒に、新たなる土地を見に行った。この日はわざわざIさんが車で自宅まで迎えに来てくれ、更にそのままIさんの車で現地まで向かったのである。しかし、我々は前の日の晩に既にその土地を見に行っていたことを、Iさんに素直に告白。するとIさん「あらまぁ」と驚きながらも「これは脈ありかな」ときっと思ったにちがいない。現地周辺の駅、スーパー、その他商業施設などを次から次へと案内してくれる。Iさんは積極的だが決して押しつけがましくなく、とても誠実でサバサバした女性。この人ならば任せても安心、という印象を強く残して、土地見学会は終わったのであった。「いいねぇ、あの土地」「でもやっぱり高いなぁ、値段が・・・」「その分、建物にしわよせがくるかな」しかし、既に我々はこの物件に大乗り気になっていた。地獄の支払が待っているというのに。そして、午後からは家具店巡り。こういっては語弊があるが、ウィンドウショッピングの類というのは、ある意味お金のかからないレジャーに近いものがある。というわけで、最初に訪れたのが多摩センターの大塚家具。しかし、ソファにしてもテーブルにしても、価格ランクはかなり高い方に偏り気味に感じる。「目の保養にしかならない我々って・・・」結局、喫茶店でお茶を飲んですごすごとでる羽目になった訳だが、次に立ち寄った村内ファニチャー 府中店は価格帯の幅も広く、かなりリーズナブルな家具も並んでいる。こちらならば手も出せそう、といったところか。間取り図を持参すれば、それに合ったコーディネートをするキャンペーンもしているらしい。この村内ファニチャーでは、我々のお気に入りであるイノベーターの家具も扱っているので、何か買うならばやっぱりココか、と確信して帰っていった。
Feb 26, 2006
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ここのところ、土日といったらほとんど家探し関連で1日潰れてしまう。25日も例外ではなく、18時からハウスメーカとともに前回とは異なる不動産会社と顔合わせ。というのも、前回までは東京都下神奈川方面に強い業者だったのだが、やはり多摩・武蔵野方面で探しなおしたいという我々の強い要望により、別の不動産会社を紹介されたのである。しかし、やはり条件が良さそうな場所は当然ながら高価だ。私たちが望む条件というのは、・とりあえず徒歩で15分前後・今利用している鉄道と同線であればバスも仕方なし。・なるべく閑静な住宅街でたったこれだけのはずなのに、なかなか見つからない。一体何がいけないのだ?そんななかで1箇所だけ、とても気になる土地をみつけた。今までと同じ路線が利用できるうえに閑静な住宅の一角、徒歩で19分という点は、この際目をつぶろう。しかし、予算はやっぱりオーバー。しかも少々・・・ではなく、思いっきりオーバーである。それでもどうしても気になってしかたがない場所ゆえ、結局明日不動産会社のIさんと共に見に行ってみることにした。って本日はこれでおしまい・・・のはずだったのだが、打ち合わせ後の帰り道、不動産会社から頂いた略図を頼りにコソコソと現場に行ってみてしまったのである。なんとも気が早い話だ。「閑静な場所だねぇ。」「高速のICからそこそこ近いのも良いね」と、なかなかの好印象な場所である。車好きの家族からしてみれば、近所にハチロク(トヨタ レビン)が2台も駐車されていたことが、えらく気に入ったらしい。この付近には車好きがいるのか。近所にピアノを弾く人がいたら、いいな。っとそんなふうに思うのは私だけか。
Feb 25, 2006
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2月24日は我が愛しのクラーマー様の誕生日であることを教えてもらい、ショパンをさしおいて「クラーマー=ビューロー60練習曲を弾き倒す日」と称して、早速1番から今まで練習してきた27番(26番を除く)をガシガシと弾いていく。が、医師に処方して貰った胃薬の影響からか、朝・昼・晩と薬を飲み続けるせいで1日中、精神的にぼんやりとしてしまっている。まぁ、つまりのところ「眠い」のである。若干、手のしびれを感じる時もあるため、思うようにピアノが弾けない。それでも「なんとか弾くぞ」という気持ちだけで、クラーマー=ビューローを次から次へと弾いていく。毎日指慣らし代わりに弾いている曲たちは、肩の力を抜いて楽しく弾いていけるのに、こんな時でもないとなかなか弾く機会がない他の曲たちは「げげっ、全然弾けてない・・・弾けてないよ」といった具合。逆に、普段たった1回ずつ通して弾いておくだけでも、レパートリー維持には有効なんだな、と改めて実感したりも。バッハ的進行で私の大好きな27番はといえば、ここのところの練習不足からなかなか思うようには仕上がってくれない。モチベーション下がり気味のせいもあるかもしれない。いや、ここは薬のせいにでもしておこうか(笑)弾きたいのに弾けない、焦るのは気持ちだけ。でもピアノからは離れたくない。◆ ◆ ◆ ◆ ◆夜、家族とともに録画していた番組を観ていたのだが、それを見終わってふとHDDレコーダーの再生ボタンを"停めた"途端、「えっ・・・・・・・・・・・・・・」夜中だというのに大声をあげてしまった。そう、そこにはあのショパンコンクールの覇者であるラファウ・ブレハッチ氏が映し出されていたのである。ちょうどインタビューが終わり、ブレハッチ氏がショパンのマズルカ Op.56-3を演奏している場面に切り替わった。「な、なになに?この番組、一体何??、これ何チャンネル?」私の尋常でない慌てように、家族が思わずHDDレコーダーの録画ボタンを押してくれたが、時既に遅し。マズルカOp.56-3の演奏を最後にそのコーナーは終わってしまった。改めてネットのテレビ番組表を確認すると、TBSの報道番組「NEWS23」の金曜深夜便コーナーでラファウ・ブレハッチ氏の演奏をまじえて筑紫哲也氏が対談が組まれていたのである。ガーン、知らなかった。ショック。呑気に録画した番組なんて観ている場合ではなかったのだ。あぁ、どなたかこの番組を観られた方はいただろうか?◆ ◆ ◆ ◆ ◆まぁ番組は観ることが出来なかったが、たけみちゃん情報により、ショパンコンクールライブCD(輸入盤)の第15枚目のCDとして「ショパンコンクール入賞者演奏会」(2005年10月22~24日)でのブレハッチ氏の演奏が収められた盤が発売されていることを知った。収録されているのは、マズルカOp.56全曲、英雄ポロネーズ、ワルツOp.64-1,2、マズルカOp.17-1、そしてなんとドビュッシーの「月の光」。「月の光」が収録されていると聞いたら、これはもう買わずにはいられない。というわけで、早速タワーレコードオンラインで申し込み、土曜日に届くのだ。これでも聴いて、番組が観られなかった悔しさを癒すことにしよう。胃の痛みを癒す効果もありそう?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。いまひとつシャッキリと弾ききれないのは何故だ。無理に焦って弾かずにテンポを控え目にしても1音を丁寧に弾いて。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,II,ジーグメヌエットI:弾きこみ段階。メヌエットII:弾きこみ段階。ジーグ:付点進行とそうでない箇所でリズムが合わない。まだまだ拍感に問題有りか。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #01~#25まで一気に弾き倒す。前半は既にボロボロ状態となってしまっていた。
Feb 24, 2006
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先日、ジョルジュ・シフラのショパンエチュードに卒倒したばかりであるが、今度はマレイ・ペライアの「ショパン エチュード集」をじっくり聴いてみることにした。私もだんだんとショパンエチュードコレクターの道を歩き始めそうな、そんな予感である。先日の日記でチラリと話題としてあげた際、ペライア氏のエチュードを既にお持ちの方も何人かいらしたようで、それぞれに感想を聞かせて頂き、更に聴きたい度が急上昇中だったのだ。そんななか、胃カメラの呪縛から解き放たれた私のもとに届けられたペライアのエチュードのCDを、早速聴いてみることにした。■春の陽射しに光る水しぶきのようなエチュードOp.10-1まずエチュード第1番から、あぁ、それはまるで春の温かな陽射しのなかにみる噴水の水しぶきのよう。かなりの超技巧のピアニストであることはわかるのだが、それをあからさまに押しだすのではなく、余裕に満ちた歌い方をしている。特にOp.10-1のアルペジオの連続など、勢いにまかせて突風のごとく弾く者も多いが、ふっと自然に息を抜いて弾いたりするあたりが、妙に心地よい。また、同じくOp.10-1前半部での短調部に変わる際、ピアニッシモ的に、且つペダルをかなり控え目(ほぼ踏んでいないくらいに)にして弾くあの弾き方は、私が所有するエチュードCDのなかではアシュケナージも同様の表現を用いている。が、アシュケナージはどうしてもアルペジオの流れが途中で分断しがちなところを、ペライアは見事に1本の流れを貫き通しているのも印象的だ。ポリーニのエチュードOp.10-1を聴いた時も非常に衝撃的だったのだが、ペライアのエチュードもなかなか耳に心地良い。■テンポに違和感を感じるエチュードOp.10-6ただ、ひとつ気になったのは、ペライアのエチュードOp.10-6、つまり第6番変ホ短調のエチュードの解釈が、自分が考えていたものとは大きくかけ離れていたことにある。エチュードOp.10-6は、エチュード全曲のなかでもかなり地味な存在ではあるが、アンダンテで多声的な進行が美しい曲である。普段、ポリーニの演奏で聴き慣れている私としては、ペライアのこのOp.10-6には唖然。「はっ、速すぎ・・・そこまで速く弾かなくても・・・」非常によく歌いこまれている流れではあるのだが、いかんせんテンポが速いのだ。■上声が美しく歌い、内声は深みあるエチュードOp.25-1(エオリアンハープ)ペライアのエチュードのなかでも、とても印象深かったのがこのエチュードOp.25-1通称「エオリアンハープ」。ショパンのエチュードを弾かれている人ならばこの曲を弾いた経験がある人も多いと思うが、上声と内声のアルペジオが美しく響く曲。ペライアの演奏は上声が美しく歌うだけでなく、内声のアルペジオに非常に「深み」を持たせているのだ。個人的には、ポリーニのOp.25-1よりも好きだったりする。◆ ◆ ◆ ◆ ◆とまぁ、さすがに全曲についてあれこれ書いている時間はなかったため、特に印象に残った曲について数曲あげてみたが、全体的な印象としては、「己の技巧を最大限に活かしながらも存分に歌いあげた芸術的なエチュード」といったところだろうか。ルバートの仕方など、人によってはちょっと違和感があると感じられる人もいそうだが、最近の技巧派志向の流れが強いなか、こういうエチュードにはハッとさせられるものがある。参考までに、シフラのエチュードレポートの時と同様に、全曲演奏時間を参考までに記しておこう。ついついポリーニと比較してしまうが、まぁこれは自分のなかでどうしてもポリーニがデフォルトであるがゆえ、である。エチュード番号マレイ・ペライア氏演奏マウリツィオ・ポリーニ氏演奏Op.10-01 ハ長調1分59秒1分57秒Op.10-02 イ短調1分24秒1分28秒Op.10-03 ホ長調3分51秒3分42秒Op.10-04 嬰ハ短調2分01秒2分02秒Op.10-05 変ト長調1分40秒1分40秒Op.10-06 変ホ短調2分25秒3分10秒Op.10-07 ハ長調1分28秒1分30秒Op.10-08 ヘ長調2分21秒2分22秒Op.10-09 ヘ短調2分09秒2分07秒Op.10-10 変イ長調2分12秒2分04秒Op.10-11 変ホ長調2分15秒2分16秒Op.10-12 ハ短調2分32秒2分38秒Op.25-01 変イ長調2分15秒2分13秒Op.25-02 ヘ短調1分34秒1分29秒Op.25-03 ヘ長調1分41秒1分53秒Op.25-04 イ短調1分42秒1分43秒Op.25-05 ホ短調2分53秒2分55秒Op.25-06 嬰ト短調1分54秒2分04秒Op.25-07 嬰ハ短調5分08秒4分51秒Op.25-08 変二長調1分08秒1分06秒Op.25-09 変ト長調1分00秒0分58秒Op.25-10 ロ短調3分51秒3分58秒Op.25-11 イ短調3分34秒3分31秒Op.25-12 ハ短調2分38秒2分34秒◆ ◆ ◆ ◆ ◆余談だが、このペライアのCDジャケットを初めて観たとき、「黙ってオレ様の音楽を聴け」と言っているようにしか見えなくて、なかなか手が出せなかった、という裏話があったりして・・・ごめんなさい、ペライアさん。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日、ハウスメーカとの打ち合わせにつき、ほとんど練習できず●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。一部両手がしっかり合っていないところがある?レガートだからといって1音1音を曖昧に弾かないで。
Feb 23, 2006
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木曜日は夜からハウスメーカと打ち合わせ。一旦は神奈川方面へ引っ越すことを覚悟した我々であったが、生活環境があまりに変わりすぎることに抵抗をおぼえ、結局は候補地となっていた土地を一旦リセットすることとなった。賃貸ならば、気に入らぬ土地と感じたら容易に引っ越すことも可能だが、持ち家となったらそうはいかない。候補地をリセットした理由は・周囲の交通渋滞の激しさ(尋常ではない)・大通りに面していること(洗濯物を干しづらい)・プロパンガスであること(ボンベの交換に際し駐車スペース横を通られるのが心配)・ゴミ問題(近所とのトラブルになりかねない)・私の実家からかなりアクセスが不便になり行き来が不便になる捨てがたかった点は・近くに公園や本屋さん、ペットショップがあること・駅まで平坦地であることつまり、周囲の施設的な点ではかなり好印象だったのだが、やはり細かな点をあげていけばきりがないということだ。まぁ、何か引っかかったまま新たな土地へ行くというのはよろしくない。ということで、ここは慎重にいこう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆一方、ハウスメーカのほうでは現時点での候補地での間取り・外観プランを提案してきた。外観に関しては、なんとなんとミニチュア模型まで作ってきてくれ、それはもう積極的なアプローチである。ただ、候補地がリセットになってしまったため、今回のプランでは今後進められない部分も出てくるであろうが、ほぼ我々が考えていた計画に近いものに仕上がっている。こうして、漠然と抱いていた自分たちの計画が、形となって目の前に提示されると思わず「ほほ~」と感動せずにはいられない。前回、居間に配置されていたピアノも、もともと私が考えていた1階の洋室に変更されていた。特に私のほうからは指定していなかったのに「きっと楽譜を沢山お持ちでしょうから、このあたりに楽譜棚を設けるのも良いですね」としっかり場所を確保されている。しかし、限られた容積のなかでひとつ犠牲になったものはといえば、客間がなくなった、という点である。もし、両親が泊まりに来たら一体どこに寝てもらうのだ?って、実は今の家にも無いのだが(笑)。もしかして、私のピアノのために専用の1室を設けるだなんて、贅沢な話だったのか。いや、これは譲れない。譲りたくない。というわけで、現時点での間取りは・LDK(わんこスペース付き)・寝室・家族の書斎(マシンルームともいう)・ピアノ部屋・納戸(おまけ程度)二人暮らし+わんこだもの。この程度で十分といえば十分だが、マシンルームが納戸に移動なんて話もチラホラと・・・。あぁ、ここまで上物の計画は順調に進んでいるのに、土地、そして資金計画のほうはまだまだ暗い闇の中。
Feb 23, 2006
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とうとう胃カメラ検査当日になってしまった。通勤ラッシュの電車のなかで、やっぱり私は顔面蒼白であった。ほんと、小心者で困ったものだ。態度はデカイが気は小さいのだ。神奈川の某駅から歩いて約5,6分、その間、私は携帯電話付属のミュージックプレイヤーでひたすらショパンの「バラード第4番」に耳を傾けながら、なんとか心落ち着けようと必死だった。それでも足どりは重い。心落ち着けるならば、ショパンのバラード4番ではなくて、同じくショパンのノクターン16番あたりがピッタリなはずなのに、何故か無性にバラード4番が聴きたくてたまらない。多分、無理に気持ちを落ち着ける方向に持って行くよりも、バラード4番のクライマックスの激情を今の自分の感情にそのままぶつけてすっきりさせたかったのかもしれない。ここで今更解説する必要もないだろうが、ショパンのエチュード第4番 ヘ短調 Op.52といえば、穏やかな冒頭から主題が現れ、それが様々な形に変化していき、まるでエチュードOp.25-12のような激情な形が登場、その後ふっと静寂を向かえると、再び大うねりのような激しいコーダで終曲・・・といった感情の起伏に富んだ名曲中の名曲である(と私は信じている)。一生かかっても私にはこの曲を弾ききるほどの技量は望めないかもしれないが、それでもいつかはやっぱりこの曲にチャレンジしたい、そう考えながら歩いていると、いつの間にか病院に着いていた。◆ ◆ ◆ ◆ ◆まずは、胃カメラを受けるうえでの説明を軽く聞いたうえで血圧を測り、いよいよベッドへ。まずは点滴を血管に入れるのだが、実はこの私、病院泣かせの超極細血管持ちである。しかも、グイッと拳をにぎりしめても血管が浮き出てくれないため、看護婦さんは毎度困っているのだ。結局、手の甲にブチッとさされる羽目となるのだが(まぁ毎度のことだ)、これが結構痛い。さぁ、そしていよいよベッドごと移動し、胃カメラの検査場所へ。(怖いよ、怖いよ、やっぱりやめたいよ)心の声が脈拍となって現れたか、先生に「だいぶ緊張されてますね。大丈夫ですよ。リラックスして」と言われても、そう簡単にはリラックスできそうにない。そうして、点滴に鎮静剤、そして続いて鎮痛剤が注入されても、まだ意識がはっきりしている。げげっ、私にはこの手の麻酔が効かないのだろうか、と考えているうちに意識が朦朧とし始めた。しかし、私は完全には眠りにはつかなかった。先生が胃カメラを挿入したのも、なにやら胃に何かが入っているように感じるのも、おぼろげながら覚えているのだ。といっても、痛みも吐き気も全くしない。えっ、こんなに楽でいいの??ぼんやりとした意識のなかで自分はとことん驚いていた。検査が終了し、ベッドが検査室から仮眠場所へと移されるのも、なんとなくウトウトしながら感じていたが、まぁとりあえずここはのんびり寝ておこう。するとほどなく、私より先に胃カメラ検査を終えたご婦人の意識が戻ったのか、「えっ、もう終わったのですか?全然気付きませんでした。」と驚きの声を発している。結局、麻酔の効きが浅かった私は、どっぷり熟睡することもなく、ぼんやりと考えていた。いやぁ、あの恐怖の日々は一体なんだったのか・・・と。確かに今回訪れた病院の院長は、内視鏡検査歴も非常に長く、大のベテランである。つまり、私の不安を2重3重にも解消してくれた場所であったということだ。また何かあったら、ここに来よう、そうしっかり胸に刻みつけた。◆ ◆ ◆ ◆ ◆で、かんじんの結果であるが、食堂・十二指腸共に正常、但し、胃に出血の痕と、少々のびらんがあった。これか、私を苦しめていたのは!!とりあえず薬で治るが、ストレスというものを本気で考えないと、結局はまた同じ目に遭うぞ、と怒られてしまった。しかし、ストレスのない生活って一体・・・結構、プラス思考なつもりなのだけど、割とくよくよ考えすぎなところはある・・・かな?だいたい、悩まされる事柄が多すぎるのだ。何のしがらみもない世界なんてだいたいこの社会には無いのだろうが。というわけで、血液や尿検査の結果については、また来週にでも病院に出向くことにはなりそうだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆皆様にはご心配おかけしてしまったのだが、無事にこうして胃カメラは終了。大騒ぎした割には、割とあっさり目な幕引きであるが、地獄の苦しみがなかっただけ、良しとしよう。まぁ、しばらくは胃に優しい食事でもしていこうと考えている。って、胃に優しい食事って、なんだなんだ?お粥くらいしか思いつかない自分が情けない。◆ ◆ ◆ ◆ ◆おっと、「胃カメラお疲れ様!」といわんばかりに、ちょうどタワーレコードから、タイミング良くペライアの「ショパンエチュード集」、そしてシフラの「Les Rendez-vous de Senlis」(たけみちゃんお薦め盤)のCDが届いた。さぁ、これは明日にでもゆっくり聴くことにしよう。今日は身も心もすっかり疲れてしまったのでこのへんで・・・----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。本日もテンポ86のメトロノーム練習●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,II,ジーグメヌエットI:弾きこみ段階。メヌエットII:弾きこみ段階。ジーグ:どうも拍感がいまひとつ定まっていない。付点の扱いが曖昧になりがち。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16 #17#16:だんだんこの曲をこのまま練習に組み込んでいて良いのか、自信がなくなってきた今日このごろ。#17:弾きこみ段階。もうちょっと歌わせたいところだが・・・----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(水曜日編)●シューマン アラベスク Op.18
Feb 22, 2006
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朝になっても激しい吐き気はおさまらなかった。極度の睡眠不足と緊張と胃痛、このトリプル攻撃で私はすっかりマイッテしまっていたのだ。このまま胃カメラ検査を受けたら最悪な状態を招くのは目にみえている。「やだやだー、検査いかなーい!検査こわーい!!もう吐きそう!!!」はっきりいって、ただの「だだっこ」である。顔面蒼白の私を、家族が見るに見かねて病院に電話し、検査をキャンセル。いやはや・・・本当にお恥ずかしい。しかし、このままではいつまで経っても胃痛の原因がわからぬまま、というわけで、私はネット検索を駆使して、東京近郊で鎮静剤を使用した胃カメラ検査を実施してくれている病院を探してみた。(最初の病院に行く前からそうしておけば良かったものだが、実は楽に胃カメラ検査が受けられる手段がある、ということ自体、全く知らなかったのである。今回、ブログに掲載した「胃カメラ検査を受ける」話題に対して頂いたコメントで、初めて知ることとなった私だったりする。コメントくださった皆様、本当にありがとう!)すると、「全く苦痛なく胃カメラが受けられて本当に良かった。また何かあったらこの病院にいこうと思う」といった胃カメラ経験者が書いたブログを発見、場所は東京ではなく神奈川であるが、この際どこででも行くぞ、とその病院に問い合わせしたうえ、1時間ちょっとかけてその病院に行ってみた。あれこれと症状や現状を先生に伝えると、予想はしていたが先生からは「ストレスを胃にためやすい体質みたいですね。とりあえず胃カメラ検査はしてみましょう」とのお言葉を頂く。結局のところ胃カメラは避けられないが、先生曰く「胃カメラが初めての人はどうしても恐怖に感じてしまうのは、仕方がないですよね。大丈夫ですよ。ウトウトしているうちに終わっちゃいますから」というその言葉で、かなり気持ちが楽になったりも。そうよそうよ、そういう言葉を待っていたのだ。患者をびびらせてどうする?(>もともと胃カメラを受けるはずだった某病院)胃カメラの際に鎮静剤や鎮痛剤を使用する点に関しては、賛否両論あるというのも今回あれこれ調べていて分かった。検査そのものは5~10分もかからぬ間に終わるのに、わざわざ身体の負担となる鎮静剤などを使うのはいかがなものか、と鎮静剤使用に異を唱える病院も当然あるだろう。それはそれでいい。でも、やっぱり怖い・・・怖いものは怖いのだ。ここ数日間、胃カメラ検査を受けることになって以来、更に胃の調子は悪くなる一方だった。もしかして、これもかなりのストレスになっていたのだろうか。しかし、このストレスも今晩限り。今回訪れた病院では胃カメラ検査予約が混雑気味だったのだが、明日の朝にキャンセルがたまたま入ったため、私はそこにすべり込むように検査入りすることになってしまったのだ。再び胃カメラ検査前夜となってしまった私には、もはやピアノを弾く元気すら残されていなかった。
Feb 21, 2006
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21日朝は恐怖の胃カメラ検査なため、前の晩は早めにご飯を食べ、必死に心を落ち着けようとしばらくの間、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」を弾いてみる。そう、こんな日はどんよりした曲よりも、明るく優しい曲で自分を癒すしかない。しかし、胃の痛みに加え、心の冷静さが保てないのか、きらきら輝くお空の星も、どうにも「ギラギラ星」となってしまい、聴くに堪えない。って、誰も聴いていないのだが。結局、我を忘れてクラーマー=ビューローの27番に没頭。これが効いてくれたのか、しばし胃カメラ恐怖と胃痛は頭からすっ飛んでくれていた。あぁ、27番はまさしく我が心の友だ(オーバー過ぎだ!)何か不安になった時やナーバスな感情な時に「とにかく忘れさせてくれる1曲」を持っているだけでも、結構救われるみたいだ。まぁ、今晩は何も考えずにとりあえず寝よう。ところが、夜の闇のなか、来たる胃カメラの恐怖に耐えきれず、激しい吐き気までもが襲ってきた。頭のなかでは「地獄の苦しみも先生次第・・・」「でも私の検査は経験の浅い研修医の先生がやるらしい・・・」「あの病院では、鎮静剤は使用してくれないみたいだし・・・」こんな思いがぐるぐると回りだし、とてもじゃないが眠れるどころじゃない。こうして夜は更けていってしまったのであった。このままでは本当に地獄の胃カメラ検査になってしまう。翌朝、私がとった無様な行動とは!!(翌日の日記に続く)----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。今日は練習するつもりではなかったのだが、やっぱりこれを弾かないと落ち着かない、というわけで、テンポ86で確実に弾ける事をとりあえずの目標に。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,II,ジーグメヌエットI:とりあえず通して1回。メヌエットII:とりあえず通して1回。ジーグ:まだまだ譜面にかぶりついて弾く状態が続く。----------------------------------------------------本日のおさらい●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(月曜日編)●モーツァルト きらきら星変奏曲語呂合わせ練習というよりも、心穏やかに楽しく弾ける曲を、ということでこの曲を選択。主題と全変奏曲を軽く流す程度に弾いてみる。
Feb 20, 2006
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土曜日に引き続き、日曜日もまたまた朝から町田の住宅展示場で打ち合わせ。先週、私たちの新居に対する曖昧な計画についてぽつぽつ話した内容をもとに、ハウスメーカーのほうで家の間取りをざっくりと書いてみてくれたのである。いきなりそこまでしてくれるとは思いもよらず、ビックリ。さてさて、私は洋間の1室にピアノを置きたい、と考えていたのだが、提示された間取り図をみてみると、「あら、リビングルームにピアノが配置されてる?」営業マン曰く、「もともと遮音性の高い壁材に加え、防音材をピアノがある一角に張りますので、これで外に漏れる率はかなり減ります」とのこと。そりゃ、グランドピアノがあるリビングルームなんて、お洒落に違いない。絵になる生活そのものじゃないか。し・か・し・・・冷静になって考えてみれば、このリビングルーム、実はダイニングキッチンへと続いているため、料理中の湿気がかなりの確率でピアノに影響を与えてしまうだろう。おまけに、「居間にピアノがある生活」がどれほど日々のピアノ練習に制限を与えるか、ということは、自分自身、非常に身に染みて分かっている。だって、家族が居間にいると、なかなかピアノの練習がしづらいのだもの。確かにピアノ部屋として1室設けるよりも、その分リビングを広く確保した方がコスト的にも有利だし、見栄えもするだろう。しかし、私は「練習」がしたいのだ。毎日、リビング演奏会をする訳ではない。更に、そのピアノの配置が南側の窓際、という最も陽の当たりやすい場所であったのである。おいおい、これって、ピアノを置いてはいけない場所ベスト1,2に入る場所ではないか?テレビのドラマやCMなどではたまに観られる「ピアノがある風景」ではあるが、実際のところ現実的ではない。結局、「居間にピアノを置く」案は私のほうから却下することとなった。まぁ、まさか先週にちょっと話をしただけで、これだけの図面をひいてくるとは思わなかったのだが、私が「みっちりピアノの練習をしたい」という意図が伝わっていなかったために、こういう提案になってしまったようだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆午後からは、埼玉にある私の実家へ。体調が悪いのに、どうしてこんな忙しい思いをしているのだろう、とそろそろ息切れ気味の私であるが、そうも言ってられない。2月は父の誕生日ゆえ、途中でケーキを買っていき、即席お誕生日会。母の誕生日の時は「ハッピーバースディ変奏曲」を弾いてあげたのだが、今回は無し。家の件でバタバタしていて楽譜は忘れてきてしまったし、そもそも練習していなかったではないか。しかし、改めて実家のピアノを眺めると、あることに気付く。実家のピアノも居間に設置されているのだが、やはりダイニングキッチンとは仕切りがないために、湿気の影響を確実に受けてしまうのだ。もしかして、随分長い間、可哀想なことをしてきたのだな、と今更ながらにピアノに対して申し訳なく思ってしまう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆実家の両親も、家を建てることに関しては特に反対はしていないのだが、ぽつりと「今住んでいるところよりも更に遠くなるのね」と漏らした。私が一人娘であるゆえ、本来はもっと実家の近くに住んであげられたら、と思うのは山々なのだが、そうなると、今度は家族の会社通勤が犠牲になってしまう。もしかして、私ったら軽い板挟み状態なのか?はぁ・・・本当に難しいのね。なんだか、本当にこのまま計画が自然消滅していきそうな予感。
Feb 19, 2006
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土曜日は、ハウスメーカA社提携の建設会社が探してくれた土地を何カ所か見に行くため、朝早くから町田の住宅展示場に向かった。まずは軽く打ち合わせをした後、本日廻ることとなった土地は7箇所。7箇所も廻れば、案外あっさりと気に入った土地が見つかるかもしれない、そんな甘い期待を抱いていたのだが、それはもろくも崩れ去ることになった。最初に廻った場所は、大通りに面した土地。まとめて5区画ほど販売に出され、そのうち2箇所は既に買い手がつき、工事も始まっていた。ただ、この地域はとにかく渋滞が多いところ、なにか引っかかるものを感じる。そして2番目に廻った場所は、上記から一転し閑静な住宅街のなかのひとつ。今はまだ古い家が建っているが、買い手がついたら壊して引き渡しとなる場所だ。価格はちょっと高めだが、最寄り駅から徒歩7分、比較的大きな公園も近くにあったり、本屋さんもすぐそばにあったりと、私としてはかなり嬉しい場所だったりする。ただ、隣接して古く壊れかけたような家があり、そこは既に何年も住んでいない様子。これは、治安的に不安を感じたりも。それでも「ここ、良いな」、その時は買う気も上昇気味となっていた。その後に観た5箇所は、土地の配置がいまひとつだったり、工場の向かいだったりと、ピンとこない。結局、7箇所のなかでは最初の1,2番目の土地だけがそこそこ好印象として記憶に残された。しかし、ただ土地を見ただけでは分からない部分がある。というわけで、土地を紹介してくれた営業マンと別れた後、改めて菓子折を買って2番目の土地の向かいに住んでいるお宅を訪れてみる・・・と「ここに住んでいらっしゃった方の厚意で、ここ何年もこの家(つまり、今回紹介された土地)の前に10軒分のゴミが置かれてますよ」ちょっと待て、10軒分のゴミって一体どのくらいになるのだ??ゴミ集積場所というのはこの辺にはないのか??まさか、ここに住んでもなおこの慣習がそのまま残ってしまったら・・・あれこれ考え始めたら、いきなり買う気急下降となってしまった。確かにこの土地、昨年から売り出されているのになかなか買い手がつかず、土地の値段を少し下げているという経緯もある。そしてもうひとつ気になる点といえば、この辺り一帯が全てプロパンガスである、ということ。今まで都市ガス経験しかない私としては、未知な領域だ。しかも、都市ガスに比べてプロパンガスは料金が高い、屋外に置かれた重そうなボンベを業者が交換する際に、万が一カースペースに置いてある車にでもガンと当てられたらどうしよう、なんて変なことまで考えてしまった。もしかして、我が家の面々は揃って神経質なのか?しかし、土地選びって本当に難しい。今まで住んでいた場所とは慣習も大きく異なりそうだし、まして、古くから建っている住宅街にポツンと新参者がやってきたら、それこそ「転校生」の気分になるだろう。楽しいはずの「家造り」が、はやくも重圧に感じてきた今日このごろである。◆ ◆ ◆ ◆ ◆実は、今住んでいる場所自体に未練もある。なんだかんだ不満はあっても、電車で移動するにしても車で移動するにしても、便利な位置にいるうえに、春には桜いっぱいのサイクリングロードがすぐそばにある、環境的にはそこそこ良い場所である。そこから遠く離れ、やっていけるのだろうか・・・と。今回、土地を紹介してくれた営業マンとしては、我々が今住んでいる場所では、予算的に合わないですよ、とそればかり。今までそんな良い場所に住んでいたのか、私は。ただの田舎町のはずなんだけど(笑)
Feb 18, 2006
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ここのところ、テレビのニュースやワイドショーなどではひっきりなしに、トリノオリンピックに関する話題が流れている。スポーツ観戦といえば、モータースポーツ以外はほとんど縁のない我が家であるが、これだけテレビ各局で取り扱っていると、自然と耳に入ってくる。この日、ちょうどテレビでは男子フィギュアスケートの高橋大輔選手の話題がやたら取り上げていた。というのも、フリー演技の冒頭での転倒が影響してしまったか、結果は8位と本人としても悔しい結果となってしまったのだ。大きな舞台を経験している人ならばきっと分かるであろうが、こういう舞台には魔物(実はそれは自分のなかの「不安・恐怖・プレッシャー」といった"心"だったりもする)がこっそりと隠れていたりもするので、それに打ち勝つのはなかなか難しい。しかし、いつまでもその場に立ち止まるのではなく、前を向いて次のオリンピックに向けて猛進して欲しいと願っている。それにしても、報道はちょっとイジワル過ぎないか。何度も何度も転倒シーンだけをしつこく繰り返し流すのだもの。まるで、番組NG特集かのごとく、あまりにしつこいのでちょっとうんざり気味。もう少し配慮ある報道の仕方が出来ないものかしら、と思わずチャンネルを変えてしまった。ところで、ちょうどその高橋大輔選手がフリー演技の際に選曲したのが、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。クラシック好きには勿論、ピアノを愛する者たちの間でも人気の高いこの「ピアノ協奏曲第2番」に、思わずフフフン~と耳を傾けていたら、家族が一言聞き捨てならぬ言葉を放つ。「この曲ってさ、昼ドラみたいだね。」ひ、昼ドラ??昼ドラって、ドロドロベタベタの、あの昼さがりのドラマたち??まぁ確かにこの曲、決して明るくはない。ドラマティックな展開で、私としては昔から映画音楽風とは思っていたのだが、さすがにこの曲を「昼ドラ」と言われてしまうと、なんとも複雑な気持ちだ。(実際、昼ドラといえばクラシカル且つドラマティックなBGMでドロドロ具合を盛り立てている様子も伺えるが。)◆ ◆ ◆ ◆ ◆実は、白状してしまうと、昔からこの曲が好きだったという割には、中村紘子さんが演奏したCDしか所有していないという、寂しいライブラリ状態である。あとは、テレビやラジオで聴いたり、遠い昔に実家の父のLPを聴いた記憶しか残っていない。あぁ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番といったら、誰の演奏が名演なのだろう??----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。本日もメトロノーム練習で。テンポは76から始まり80→86へ。テンポ86では若干曖昧なところが出てくるため、もう少々練習の必要有り。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,II,ジーグメヌエットI:弾きこみ段階。メヌエットII:徐々に17小節からの左トリルが改善し始めている。この調子で頑張れ。ジーグ:譜面に従って弾くレベル。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16 #17#16:テンポ126で繰り返し練習。#17:弾きこみ段階。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1やはり時々弾くレベルではとてもじゃないが進歩の度合いは低い。まぁ後退していなかっただけマシか●ショパン ノクターン第3番 Op.9-3ちょっぴり譜読みしてみる。といっても、最初の1ページのみ(笑)----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5
Feb 17, 2006
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キリキリ痛む胃をかかえ、更には下腹部も痛いため、とうとう病院に行く羽目に。朝10時に病院に入り、内科と婦人科の受付を済ませる。が、最初にかかる内科の順番はいつまで経っても回ってこない。気が付けば14時近い。やっぱり病院ってある程度元気じゃないと行けないところだ。そう痛感しながら、ようやく内科を受診したのは14時過ぎ、婦人科の受診を終えたのは15時過ぎであった。つまり5時間もの間、病院に閉じこめられたせいで、いざ診察するころにはすっかりヘロヘロになっており、朦朧としながら医師の診察を受けていた。ところが、そんな私をいきなり襲った衝撃の言葉、それが、「胃カメラ検査しましょう」であった。い、い・か・め・ら??・・・い・・・いやだ・・・「胃カメラ、あれって辛いんですよね」と泣きそうな声の私。「痛いですよー、胃カメラ」、医師はあっけらかんと答える。ふふん、所詮は他人事か。しかし、「半月も胃が痛いなんて異常ですよ。潰瘍があるかもしれないし、必ず検査しましょう」ガーン・・・本人としては、思いっきり神経性胃炎のつもりなのだが。こうして21日(火曜日)の午前中、私は魔の胃カメラ検査を受けることになってしまったのであった。この日は割と強めの胃薬を貰って飲んでいるが、胃が楽になったような気がしない。あいかわらず胃の痛みは続き、本当に調子が悪いようだ。それでいて食欲が落ちないのだから、まったくもって不思議な胃。ちなみに私、普通の人よりも喉が敏感なため、とても心配。検査の日までとてつもなく憂鬱な日が続きそうである。楽に胃カメラを受けるコツって何かないかしら。やっぱり気持ち悪いものは気持ち悪いのかしら。◆ ◆ ◆ ◆ ◆さすがにこの日ばかりはピアノに向かう元気すら残されていなかった。私の特効薬もこの日だけは役目を果たしてくれなかったようである。しばらくは、攻撃的な曲ではなく気持ちが落ち着く曲でも選んで弾いていたいと思ってしまった、トホホな1日であった。うーん、それにしても何が良いだろう?ドビュッシーの「月の光」?ショパンの「別れのワルツ」ではちょっと不吉だし?同じくショパンでも、お馴染みのノクターン第2番(Op.9-2)あたりならばゆったり出来そう。考えようによっては、超攻撃的な曲で、心のモヤモヤを全て吹き飛ばすなんていうのも良いかもしれない。
Feb 16, 2006
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ここ半月ほどずっと胃の調子がいまひとつで、胃薬を飲んだりもしていたのだが、ここ数日はまったくその効力もなくなりつつあった。身体がだるい、だるくてどうしようもない。それでもピアノは弾きたい。調子が悪くても、いざピアノの前に座れば不思議なくらいに練習に没頭できる。ピアノが私にとっての特効薬みたいなもの。でもやっぱりそれにも限界があったみたいで、いつもの練習をこなすのもギリギリな状態だったのか、2時間ちょっとピアノの前で格闘の末、結局寝込む羽目になってしまった。次の日は病院に行こう・・・行かなきゃだめだ。胃に何か爆弾でもかかえちゃったかな?ただの神経性胃炎ならばいいのだけど。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。もう少しガシガシと弾きたいので、とりあえずメトロノームでテンポを調整しながら弾き慣れていくことに。まずはテンポ76から。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,II,ジーグメヌエットI:弾きこみ段階。メヌエットII:17小節からの左トリルをなんとかクリアさせるべくちょっとテンポを落とし気味にしてジーグ:今日から譜読み開始(調子が悪いのに、譜読み開始して良かったのだろうか)●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #17#17:弾きこみ段階。和音の構成音がたまに増えたり減ったり。勝手に音を追加しないで!(#16は体調不良で弾けず・・・)●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5
Feb 15, 2006
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2月14日バレンタインデーという日のタイミングをすっかり逸してしまったが、まぁとりあえず言葉少なげにウダウダっと書いておくことにしようか。独身時代は、がらにもなく手作りチョコなんて作ったものだっけ。勿論、手作りは本命オンリー、世間でいう「義理チョコ」つまりお歳暮チョコは近くのデパートで買ったりしていたが、よくよく考えたらそちらの方が美味しかったりして。まぁそれはさておき、中学時代の想い人(?)がよく弾いていたのが「マイファニーバレンタイン」、ピアノではなく、エレクトーンだったのだが、初めて聴いた時からすっかりトリコになっていた。その彼のことは勿論のこと(笑)、その曲にも。ジャズのスタンダードナンバーとしてもよく聴かれる「マイファニーバレンタイン」だが、そのエレクトーンアレンジでは、クラシックのオーケストラ演奏のような壮大なアレンジだったりする。確か、有名なエレクトーンプレイヤーによるアレンジだったと記憶しているが、どうしても思い出せない。ジャズピアノソロアレンジの「マイファニーバレンタイン」も近頃聴いたことがあるのだが、あぁ、私もあんなふうに弾いてみたい、と思ってしまった。たまにはクラシックから離れてみるのも良いはず・・・と言いながら、なかなか抜け出せないままなのだが。マイファニーバレンタインの良いピアノ楽譜をご存じの人、いるだろうか。それにしても、「マイファニーバレンタイン」とは一体どんな意味なのだろう?ファニーって、「おかしい」とか「滑稽な」という意味のはずだが、それでは「私の滑稽なバレンタイン」??うーむ、英語は苦手だ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆バレンタイン、バレンタインと大騒ぎするのだが、そもそもバレンタインとは何なのだろう? もしかして、それを知らぬまま、ただの「告白の日」と思いこんでいる人も少なくないのではないだろうか。えっ、知ってるって?そう、野球の監督。ではなくて、3世紀頃のローマでは皇帝によって兵士たちの結婚が禁じられていたのだが、司祭であるバレンタインは秘かに兵士たちを結婚させていたらしい。それを知った皇帝がバレンタインを処刑、その日が2月14日だったのである。その後、バレンタインを愛の守護神とし、愛する者同士気持ちを伝え合う日となった・・・とか。それにしても、どうしてそれがチョコレートとなったのか、やはり昔ながらの噂通り、菓子メーカの策略なのか。ちなみに、もともとバレンタインデーは女性から男性に気持ちを伝えるに限ったことではない。事実、アメリカでは男性から女性に花やアクセサリーなどを贈ったりもしているとか。だから勿論ホワイトデーなんてない。うーむ、何時の間に日本独特の習慣が出来てしまったのだろう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆で、チョコはちゃんとあげたのかって?はい、あげましたとも。ザッハトルテなるチョコケーキを。ホール型ケーキだったらかなりの割合で私にもおこぼれが来るであろうと信じて・・・多分・・・----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】(体調不良で結局これしか練習できずじまい・・・)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。少しずつ強弱を考慮して弾いていく段階へ。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,IIメヌエットI:弾きこみ段階へ。メヌエットII:17小節からテーマ再現部手前意外はほぼまともに弾けている状態なのに、どうしても左手のトリルが綺麗に入らない。まるでクラーマーの22番のトリル苦戦の再来かと思いたくなる。----------------------------------------------------本日のおさらい●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド
Feb 14, 2006
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2月17日現在、ただいま13日の日記をせっせと書いている。私はやはり虚弱体質なのだろうか、まぁそれについては時系列にしたがって日記のなかにチョコチョコと織り交ぜていくとしよう。律儀に過去の日記を書くことにこだわらなくてもいいのに、と思われてしまいそうだが、まぁ己の備忘録としては書いておくのも悪くない・・・というわけで。そろそろ我が家の愛車の点検時期である。どうも最近ブレーキパッドの残りが少なくなってきたため、そろそろブレーキ交換をせねばならない。そこで、点検の予約をいれるべくディーラーに電話をした。そして「ブレーキも交換したいのですけど」というと、なんと耳を疑う数値が営業担当さんからとびでる。「前後輪あわせて24万くらいかかりますよ」に、にじゅう、よんまん????そりゃいくらなんでも高過ぎないか。ふと、自分が毎日付けている家計簿を頭に思い浮かべた。確か、前回ブレーキ交換をした時には12万円だったはず。これでもそこそこ高いはずではあるが、まぁ我が家の車は走りに特化した性能ゆえ、それも仕方がないとは思っていた。しかし、何故今回は二倍に値段がつり上がるのだ?・・・家族が申し訳なさそうにチラリと私の顔をみる。しかし私は「うぅ」と唸りながら「ブレーキだけで24万はちょっとなぁ。別のメーカー製のものを検討してみては?」ついつい言ってしまった。と、そこで私の脳内では自問自答が繰り広げられる。自分が興味ある分野、つまり例えば音楽の分野であったならば、楽譜が例え1万円を超えていたとしても、それがぺらっぺらの数頁の譜面であったとしても、惜しいとは思えない。しかし、自分の興味の範囲外であると、どうしてこうもシビアになってしまうのだ。。。家族の趣味にもっと寛大にならないと、いずれは自分の首も絞めることになろうが、やっぱり辛いものは辛い。きっと家族も同じように思っていることだろう。だいたい防音室に数百万もかけてどうするのだ?音楽教室でも開くのか??と。家族って難しい。なんだかここのところ、ずっと胃が痛い。ちょっと忙しすぎてしまったのか、精神的にちょっとお疲れ気味か。P.S 後日談 ディーラーの勘違いにより、ブレーキは前後輪合わせて12万であった。ほっと一安心。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25,#27#25:手首を使う練習3。本日でとりあえずおしまい。#27:両手レガート練習。土日に全く弾かなかったせいか、進行が更に怪しげに・・・。金曜日の時点に戻すだけで時間が経過してしまった。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,IIメヌエットI:ようやく弾きこみ段階へ。メヌエットII:いまだ17小節からテーマ再現部手前まで繰り返し練習が続く。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ126で練習。#17:弾きこみ段階。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド(おさらいモードに移行)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------本日の語呂合わせ・・・のはずが全く無関係に●シューマン アラベスク Op.18
Feb 13, 2006
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土曜日に疲れ切って帰宅したものの、まだまだこれで終わりではなかった。日曜日は朝早くから集合し、ハウスメーカA社の入居宅バス見学会に参加することとなったのである。前日にフラリと展示場を訪れ、次の日にはいきなり入居宅の訪問とは、なんたる超速な展開か。まぁいろいろ見て回るのは決して悪いことではない。神奈川方面へ車で向かうには、渋滞のメッカである国道16号や246号を使わなければならないこともあって、朝6時過ぎには起きてせっせと準備し、自宅を出発した。ところが、日曜日の朝はさほどの渋滞もなく、あれよあれよという間に着いてしまい、逆に近くのファミリーレストランで時間を潰す羽目に。遅刻するよりはマシか。そうして集合場所に行ってみれば、既に何家族かが会場におり、更にぞくぞくと集まってくる。げげっ、こんなにいるのか(約30名強)。ちなみに、バス見学会では、建築中現場、築2年入居宅、築30年入居宅の3箇所をぐるりと回るのだが、偶然にも私の心をガッチリとつかんだのは、築30年の住宅であった。というのも、居間にドーンとグランドピアノが置いてあったのである。私は前日の営業マンのセールストークを鵜呑みにしたくはなかったので、思わずその住居のご夫妻にあれこれ質問してしまう。「築30年ということですけど、特に床の補強はしなくとも大丈夫ですか」「防音工事はされましたか」「床がフローリングですと反響音が気になりませんか」うんぬんと。ここの家では、床補強は特にしておらず、更には防音設備も施していないらしい。しかし、もともと住宅自体の遮音性が高く、更に庭が広い(この点は大きい・・・)ため、外に音が漏れる率はかなり低いようだ。私は入居宅バス見学会に参加していることも忘れ、うっとりとグランドピアノを見つめてばかり。おいおい、何しに来たのだ、私。そのラブラブ光線に気付いたのか、そのご夫妻も「実際に弾いてみますか」と声をかけてくれたのだが、あぁ、こんな時に弾けない自分が悲しい。って、それ以前に、そんな図々しいことは出来ないだろう。というわけで、私なりに考えた結論。ここのハウスメーカで住宅を造った場合、床補強は必要ないが、庭がほとんどとれそうにない住宅事情を考慮して、防音工事は当然必要であるということ。営業担当者も「本格的に防音工事を施すならば、窓は潰したほうが良いですよ」と、前日に言われていたような。えっ・・・・窓、潰すの? 音を通さない窓って無いのかしら??窓が無いだなんて、私お得意の季節感を感じながらピアノを弾く、という行為ができなくなってしまうじゃないか。おまけに、時間の感覚がなくなってしまい、1日じゅう弾いてしまいそうだ(笑)えっ、ホールにもスタジオにも窓はないじゃないか?なんてつっこみは無きよう。床材や壁の素材も考慮しなければならないだろう。ピアノの音がデッド過ぎても嫌だし、ライブ過ぎても嫌だし、あれこれ考え始めたら、すっかり頭がこんがらがってしまった。こんな時、ハウスメーカに防音工事を頼んだ方が良いのか、それとも防音室設計メーカー(ってあるのかしら?)に建築と同時進行で依頼した方が良いのか、考えることが多すぎる。家族はといえば、「てっきりアップライトだと思ったら、グランド考えてるの?」とギョッとしている。そういえば、ピアノが欲しいとは前々から言ってはいたが、はっきりと「グランドピアノ」とは言ってなかったっけ。初告白は「展示場」だったのである。どさくさにまぎれて、我が家にグランドピアノを置く、という話は事実上通ってしまった。よっしゃ!◆ ◆ ◆ ◆ ◆しかし、家を買う、という話をまだ実家にはしていなかった。実家の両親は二世帯住宅ということは考えていないようなので、特に反対するようなことはなさそうだが、親の立場としてはいろいろ心配なのだろう。意を決して実家に電話すると、「ちょっと顔かしなさい」ひぇ・・・コワイ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆実は、グランドピアノを置くのは生まれて初めて。設置に関して何か注意点などがあったら、ぼそっと教えて頂けると嬉しい。本気で試弾曲、考えないと!
Feb 12, 2006
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ぽかぽか陽気の土曜日、はっと思い立ったように「住宅展示場に行ってみよう!」と言い出した私。実は、住宅展示場という場所は一生縁がないものだと思っていた。しかし、今時の家というものはどんなものなのか、一回くらいは見てみるのも良いのではないか、と軽い気持ちであった。そう、世の中には住宅展示場巡りがレジャー代わりなんて家族もいるくらいなのだから。しかし、自宅付近にある展示場は規模が小さいため、ちょっと足をのばして町田にある「森野住宅公園」を訪れてみることにした。敷地内の駐車場に車を停め、いざ辺りを見回せば、いろいろな家・家・家!!(当たり前だ、ここは住宅展示場なのだから)一体どこから見ればよいのだ?と迷うほどである。しかも、事前知識もほとんどないまま来てしまったため、とりあえず敷地の端から見ていこうということになる。(って、実は個人的にはワンコ仕様の家があるA社と、建売分譲でそこそこ良心的な価格帯の住宅を提示していたM社あたりにターゲットを絞っていたのだが)■いざM社へ「ひぇー、ここは社長宅?」最初に入ったのはM社の家。しかし、入っていきなり、私たちには場違いな家であった。まぁ展示場の場合、少しでもそのハウスメーカーの特徴を強く出すために、様々な仕様を盛り込んだ家となっているのだが、いわゆるここは「社長宅」?。これでは参考にしようがない(笑)。とりあえず物珍しげに見るだけ見て去ろうと思っていたら、いきなりお姉さんがやってきて案内し始めた。しかし、我が家にはこんな豪邸仕様は要らない。とにかく気になるのはワンコへの配慮、そして私的にはピアノ!この2点。床の補強はいるのか、ワンちゃんが滑りにくい素材の床材などはあるのだろうか、と聞いてみたものの、案内人のお姉さんは困ってしまい、結局、別の営業担当者が出てきた。といっても、私たちとしてはまだどのくらいの価格帯の家に住めるのか、などの見当も全くついていない状態。何から話したら良いのかも分からなかったのだが、営業マンは年収や現在の家賃から購入できる住宅の価格範囲を割り出してくれた。ざっくりと出してくれた価格をみて思わず「へぇ~」資金計画のことなど、いろいろアドヴァイスなども頂けたのだが、残念なことといえば、家自体の構造の説明は全くなく、展示されている家の内装面を中心とした説明ばかり。例えば、シェフが立って料理するような調理場を見せられて説明されても、「ふーん」「すごいですねー」な感覚でしかない。やはり、縁がなかったということか。■あっ、ココ良いかも!A社次に向かったのはA社。このA社ではワンニャン仕様(ペットと暮らすために配慮された住宅設計)があるため、住宅展示場を訪れる前から気になっていたところである。いざ家に入るとちょうど営業マンと目が合ってしまった。こうなったら、積極的にいこう。「すみませーん、ここの会社ではペット仕様の家づくりをされているタイプもありますよね。カタログありませんか」と催促、ほどなく手にしたカタログはかなりボリューム満点、「えっ、これ、貰って良いのですか?」と聞きたくなってしまうほどだ(でも、ちょっと写真集風だったりもするが、またこれがペット大好き心をくすぐる)。一見、おとなしそうな営業の方であるが、話し出したらいきなり元気いっぱい、これにはビックリ。しかも、私たちが知りたかった家の構造についてもかなり詳しく語ってくれ、更には「床補強無しでもピアノはOKですよ」と嬉しい言葉。遮音性もかなり高い。防音の話についてもレスポンスが早く、これは話が早そう。展示ハウスは2世帯を前提とした家であるが、キッチンにしても部屋の内装にしても、そしてベランダや屋上を利用した庭造りについても、かなり参考になるところがいっぱいで、私以上に家族のほうが大乗り気である。ここでも資金計画や実際の家づくりスケジュールについてもアドヴァイスを貰い、更には都下・神奈川周辺の土地の坪単価などについても、資料を頂くことが出来た。ただ、ここのネックはやはり建物の価格だろうか。他のハウスメーカよりもどうしても高い。といっても、某S社には及ばないが、それでも家を建てる際にはそれなりの資金が必要だ。そ、そんな金、あるのか?我が家に。◆ ◆ ◆ ◆ ◆結局いろいろ話し込んでいて、このハウスを出たのは夜22時近く(営業時間は18時までだったのに、いやはや、申し訳ないことをしてしまった)。しかも、翌日はこのA社住居のバス見学会に参加することにしたため、家に帰ったらすぐに寝ないと起きられそうにない。だって、朝9時15分までに神奈川県の某所に行かねばならないのだもの。軽い気持ちで出向いた住宅展示場であったが、思いのほか、充実した時間を過ごしてしまったうえに、なにやら念願の家づくりへの第一歩がスタートしたような気がしてならない。で、結局、ローンの審査がおりずに計画はあえなく断念なんてことになったりして(笑)
Feb 11, 2006
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先日、ジョルジュ・シフラ氏が演奏するショパンエチュードを聴く機会に恵まれた私であったが、それについてまだこの場で語っていなかったので、今日はこの件についてぽつぽつと話をすることにしよう。ジョルジュ・シフラ氏といえばハンガリー生まれの、まさしく超絶技巧なピアニスト。リスト弾きとしても知られているが、なんといっても彼の録音でビックリなのはリムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」のシフラ自身の編曲バージョン。聴いたことがある人も、勿論実際に弾いたことがある人もいると思うが、シフラ編曲版では、あの半音階的進行をなんとオクターブで弾いているという超絶技なのである。一体、シフラ以外に誰がこれを弾けるというのだ?というほどの、ある種の恐怖すら感じる。そんなシフラ氏のショパンエチュードも、聴けばビックリ仰天である。なんというか、とにかく豪傑というか、まるでリストのようなショパンとでもいうか、火山噴火というか、あぁ、うまい言葉がみつからない。そして、エチュードのなかで私が最も注目している第4番(Op.10-4)に至っては、「は、はやっ!!はやすぎる!!」速すぎて、頭がついていかない。といっても、テンポに割と緩急がある。それでいて1分47秒(2分ジャストでも速い部類である)で弾ききるというのは、超人技である。おまけに最後には聴き慣れない音までオマケ付きときたものだ。(オマケといえば、Op.25-11の木枯らしの最後の音にも和音のオマケ付きが??)シフラ氏のエチュードを聴いていると、バス音に強烈な印象を受けることが多い。突如、ドーンときたり、伴奏部であってもあえて浮き出してみたり、わざとムラっ気を出してみたり。それでいても、歌うところはしっかり歌っているから、聴いていて飽きない。とにかく100面相のような変化に富んでいるのだ。ただ、万人に受ける演奏ではなく、好き嫌いがハッキリ分かれそうな解釈だったりも。そんな印象を受けた。というわけで、これはどう考えてもシフラ氏にしか弾けないショパンエチュードであり、他の誰もマネは出来そうにない、ということがよくよく分かった。テンポ話が出たついでに、折角なのでポリーニ(つい基準にしてしまう)との演奏時間比較をオマケにつけておこう。豪傑でとにかく全体的に爆走気味なのかと思いきや、いやいや、速いところはより速く、ゆっくりな部分はよりゆっくりと、それらが絡み合った曲においては、「超速な印象を受ける割にとは、トータルの演奏時間は決して異常過ぎるわけではない」といったところである。それでもやっぱりOp.10-4は誰もが認める超速であるが。エチュード番号ジョルジュ・シフラ氏演奏マウリツィオ・ポリーニ氏演奏Op.10-01 ハ長調1分52秒1分57秒Op.10-02 イ短調1分21秒1分28秒Op.10-03 ホ長調4分19秒3分42秒Op.10-04 嬰ハ短調1分47秒2分02秒Op.10-05 変ト長調1分34秒1分40秒Op.10-06 変ホ短調3分34秒3分10秒Op.10-07 ハ長調1分31秒1分30秒Op.10-08 ヘ長調2分16秒2分22秒Op.10-09 ヘ短調2分24秒2分07秒Op.10-10 変イ長調2分06秒2分04秒Op.10-11 変ホ長調2分31秒2分16秒Op.10-12 ハ短調2分36秒2分38秒Op.25-01 変イ長調2分25秒2分13秒Op.25-02 ヘ短調1分19秒1分29秒Op.25-03 ヘ長調1分33秒1分53秒Op.25-04 イ短調1分31秒1分43秒Op.25-05 ホ短調3分12秒2分55秒Op.25-06 嬰ト短調1分43秒2分04秒Op.25-07 嬰ハ短調5分09秒4分51秒Op.25-08 変二長調1分01秒1分06秒Op.25-09 変ト長調1分00秒0分58秒Op.25-10 ロ短調4分36秒3分58秒Op.25-11 イ短調3分34秒3分32秒Op.25-12 ハ短調2分36秒2分34秒◆ ◆ ◆ ◆ ◆あぁ、こういう演奏を聴いてしまうと、私も早い時期にショパンエチュードの練習を復活させたいな、と思ってしまう。しかし、「まだ技術が未熟な状態なのに、無理して難曲に挑戦しても思うようには進まないぞ」、と囁く自分と、「人生は限りあるのだから、弾きたい曲を弾かなくてどうするのだ!」と囁く自分、ことある度にこの狭間で悩んでしまう。ショパンエチュードの名盤をまたまた探していたら、某サイトにて「マレイ・ペライアの盤はエチュードの決定盤その2」と評価されていた。近くの山野楽器でもペライアのCDは見かけたものの、なかなか手にしないまま現在に至っていたため、なんだか無性に聴きたい気がしてきた。実際に聴かれたことがある人は、いるだろうか。出来れば感想などをぼそっと教えて頂けると嬉しい。自分が好きな曲となると、ついつい様々な演奏家のCDを買いあさりたい衝動にかられるのは、仕方がないこと・・・と思いたい。そういえば、そのノリでシューマンの「クライスレリアーナ」のCDを一体何枚買ったことか。ピアノを再開しなければ、ここまでクラシックのCDが増殖することはなかっただろうに。きっと同じような目に遭っている人も結構多そうだ(笑)。これはもう宿命?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25,#27#25:手首を使う練習3。弾きこみ段階。数日安定したらとりあえず一区切りということで。#27:両手レガート練習。指遣いを極たまに我流で弾いてしまいがち。よくよく楽譜をみて。今はそれでも弾けていても、テンポを上げていけば我流過ぎな指遣いではうまく弾けなくなる恐れもあるのだから。●バッハ フランス組曲第1番 メヌエットI,IIメヌエットI:どこまでも優雅さは保って!下声と中声がごっちゃになることがあるので、整理して。メヌエットII:17小節からテーマ再現部手前まで、特に下声のトリルがいまだすっきりせず。じっくり練習は続く。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126で練習。及びノン・メトロノームで。#17:弾きこみ段階。あまりテンポを焦らないで弾こう。盛り上がってくると自然と駆け足になりがちなので注意。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド(おさらいモードに移行)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------
Feb 10, 2006
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ここのところ、楽器店でピアノの試弾をしてみたい、と真剣に思い始めているのだが、ここで大きな問題が一つ持ち上がった。そう、ピアノを再開して1年ちょっとが経過したのに、私が自信を持って暗譜で弾けるのは、・24長短調の4オクターブスケールとりあえず全部・ブラームス51練習曲の#7,8,9,15,16たったこれだけなのである。しかも、これらって、スケールとハノンもどきだけ。とてもじゃないが暗譜で弾けるだなんて自慢できるモノではない。暗譜して弾かなくても良い曲ばかり暗譜して、かんじんの楽曲の類がなにひとつ暗譜できていないとは、なんたる失態か。そういえば、日々練習しているクラーマー=ビューローにしても暗譜せずにそのまま進んでしまっている。レッスンを受けていた頃は、楽曲は勿論としてツェルニー等の練習曲であっても必ず暗譜しなければならなかったのに、結局、独習の甘さがここに出てしまっているようだ。特に覚えようと思わなくとも覚えてしまう曲と、気合い入れて覚えようと思ってもなかなか覚えない曲、一体何に違いがあるというのだ?先日、ブログ上で試弾に関して「練習目的でなければ楽譜を見て試弾しても良いですよ」というありがたいコメントを頂き、ほっと胸をなでおろしてはいるのだが、やはりここは1,2曲は暗譜でかっちり弾ける曲を用意する「時」がきたのではなかろうか。それに、楽譜を見て試弾しているうちは、ピアノの微妙な差を感じ取る余裕が生まれないかもしれない、そんな気もしてきた。寝てても弾けるくらいの曲が欲しい、欲しい!確か、以前にもピアノ試弾の話題をチラリとしたことがあったが、まだまだ遠い話だと思っていたので、どうにもエンジンがかからなかった。しかし、そろそろここらで本気を出したいところだ。よし、ここはそんな決心をした意味もこめて、ちょうどただいま練習中のクラーマー=ビューローの27番をしっかり弾き倒そう。楽器店で試弾かねてクラーマーの普及なんていうのも良いかもね。(冗談冗談!)しかし、ペダルを付加したときの響き具合やバス音の深みなども気になるところ、ピアノによって当然異なる部分であろう。やはりここはショパンかシューマンあたりでキメたいところだ。バス音といえば、1年ほど前にショパンのエチュードを練習していた際には、確かにOp.10-1も暗譜できていたはずなのに、現在はといったら、最初の1ページもろくに弾けない。弾かなくなったその日から着実に記憶から消し去られていくことを、まさに実感している。楽器店でのピアノ試弾といえば、どうしても他の人に聴かれてしまい、かなり恥ずかしいという気持ちもあるのだが、ある意味、人前練習代わりにもなるのかな、と思ったりも。まっ、プラス思考でいこう。って試弾程度でドキドキしててどうする?どうするよ、私。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25,#27#25:手首を使う練習3。弾きこみ段階。数日安定したらとりあえず一区切りということで。#27:両手レガート練習。完全に進行に慣れていない状態で、ついついテンポを上げたくなってしまうのは、模範となる演奏を聴きすぎたせいだろうか(笑)。早くあのように弾きたい、という気持ちばかりが先走りして。中間部の進行がまだまだ頭にたたき込めていないので、もうしばし我慢。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:弾きこみ段階。サラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)メヌエットI:メヌエットIIに続くことも考慮し、テンポを上げすぎないこと。メヌエットII:昨日に引き続き、17小節からテーマ再現部手前までをゆっくり部分練習。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126で練習。及びノン・メトロノームで。進歩はなし。こうなったらじっくり構えるゾ。#17:弾きこみ段階。凡ミスがちょっと多いので、もっと丁寧に。主旋律を実際に歌いながら弾いてみる。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1前奏曲17番が後半の予備練習的な存在になってくれている。Lentoの左手のアルペジオがバラバラにならないように。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------
Feb 9, 2006
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2月7日の朝、いつものように弁当を作るべく7時20分に起き、まずはテレビをつける。ここのところ、「今日のわんこ」コーナーを楽しみに、毎日フジテレビの「めざましテレビ」を観ながら弁当を作ることが多い毎日なのだが、なんとこの日、いきなり画面に現れたのは、ドーンとピアノである。思わずテレビの前に座り込み、「今日はピアニストの特集でもしているのかな」と、まじまじと画面を見つめる。すると「学校の数学教師であり、ピアニストでもある金子一朗さんが・・・」とナレーションが入る。そ、そのお方って、もしやピティナのピアノコンペティション2005年度に特級グランプリを受賞した先生ではないか。そう、現在ではリサイタルも積極的にこなす、教師兼ピアニストである。リサイタル前の密着取材だったのか、通勤途中に楽譜を真剣にチェックする姿や(その楽譜にはビッシリと書き込みがされていた)、学校内で「今日も練習できそうにない・・・」と頭をかかえていたり、夜間にレンタル練習室を借りて真剣にピアノに向かう風景が映し出された。そしてリサイタル当日、演奏前の緊張がひしひしと伝わってきて、観ているこちらがドキドキしてしまう。しかしいざ始まれば、余裕たっぷりの顔つきと演奏に、プロたる貫禄が感じられる。(この時は、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、そしてベートーヴェンのソナタ「ハンマークラヴィーア」の一部が放映された)音楽と数学は共通しているだったか、似ているだったか、と語られていた金子さん、きっとどちらか一方が欠けてはいけないのだろうな、両方あるからこそ、きっと今のような素晴らしい演奏が出来ているのかな、なんて感じてしまった。私は、ピティナのWebサイト内でしか金子さんの演奏を聴いたことがないので、一度生で聴いてみたい。(ピティナのサイト内ではショパンのノクターン第16番の音源が公開されている。私の大好きな1曲でもあるこのノクターン、金子さんの演奏は上声と内声ともにそれぞれが美しく歌われていてとても心地よい。割とテンポが速めに感じられたのだが、最近ゆったり目な16番を聴くことが多かったせいかもしれない)というわけで、またまた偶然にもピアノ関連番組に遭遇してしまい、録画すら出来なかった。あぁ、失敗!!後でよくよくピティナのWebサイトを読み返してみたら、この日のテレビ出演のことも事前にニュースとして掲載されていたではないか。ここのところ、ピティナのサイトを読む時間がなかったため、全く気が付かなかった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆余談だが、ピティナサイトのお楽しみのひとつである連載漫画「ショパン物語」もいつの間にか未読分がたまっており、さきほど一気に読んでしまった。現在の進行は、ちょうどノアンにてショパンとサンドが暮らしているところであり、ショパンがその生活にちょっと飽きを感じ始めてきている、実に微妙な時期だったりする。さぁ、この後、どのように描かれるのか、ドキドキ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆話は戻るが、ひとつの分野にて大成するのも非常に大変だというのに、同時に複数の分野で活躍するとは、いやはや、素晴らしい。そういえば、芸能人でも、様々な副業をお持ちの方もいたような。例えば、俳優の片岡鶴太郎さんや歌手の八代亜紀さんは美術の分野でも活躍されているし、名前は忘れたがどなたかタレントさんだったか、宝飾デザイナーとして活躍されている方も確かいた、と記憶している。音楽の分野では、「音楽」という広い業界のなかで活躍の場を多数広げていらっしゃる方は多いだろうが、全く異なる分野で並行して活動するというのは、やはりなかなか大変なのだろうな・・・と思ってしまった。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日も練習時間がほとんどとれず、なんとか以下の曲のみ練習●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。まだまだ譜面どおりに弾く段階。前半、そして前半の再現となる最後の部分はきちんと弾けるようになってきたのだが、中間部がいまだ慣れず。中間部をもう少し重点的に弾く必要あり。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:弾きこみ段階。サラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)メヌエットI:譜面どおりには弾いているのだが、どうもいまだ舞曲らしさに欠ける。メヌエットII:17小節からの左トリル、いまだしっくりこない。17小節からテーマ再現部手前までをゆっくり部分練習。
Feb 8, 2006
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2月7日、この日は楽天のブログ内から誕生した「クラーマー友の会」の懇親会であった。「クラーマー友の会」ってなんぞや、と思う人はとりあえずフリーページを読んで頂くとして、こうして懇親会が実際に開催されるまでに成長したのかと思うと、実に感慨深い。当初はもう少し大人数となるところであったが、なかなか皆さんの都合が合わず、当日集まったのは5名(みっとんさん、たけみちゃん、tyeesさん、YURIKOさん、ふゆのほし)。しかし、集まった面々はみな、強者揃い。私なんてもうタジタジである。◆ ◆ ◆ ◆ ◆おっとっと、話は家を出発する前にさかのぼる。久々に外で夜を過ごす(なんだか怪しい響きだ)私としては、やはり家族のために夕食はしっかりつくっておこうと、昼過ぎからカレーをコトコト煮込み、「カレーをたっぷり食べてねー」と置き手紙、ではなく、置きメールを送信。これで準備もOK。しかし、出発前にとりあえずピアノも弾いておこうと思ったのがいけなかった。時計をみれば「げげっ、時間がない!」(まぁ、いつもこんな感じだ)慌てて自宅を飛び出していき、銀座に着いたのは18時20分。開宴の19時にはほんの少しだけ時間があるぞ、とイソイソと山野楽器に入ると、楽譜コーナーでなんと以前からずっと探していた楽譜を発見(シマノフスキの変奏曲Op.3とシベリウスの即興曲Op.5)。「ウホー、あったぞあったぞ!今日はなんてラッキーな日なんだ」と、むんずと楽譜をつかむとレジへ。やはりいつも訪れる都下の山野楽器とは、品揃えに大きな差がある。あぁ、山野楽器銀座本店の隣に住みたい。そうしてルンルン気分(死語)で、会場に向かう私であった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆19時ちょっと前に店に入ると、幹事さんが既に待ちかまえていた。そして次々と皆さんお店入り。今日、初めて逢った人たち(いや、一部違うか)ばかりなのに、初めて逢ったという感覚がない。それはまるで旧友のような・・・。つくづく面白いものだ。そしてそして、みんな喋りまくるものだから、折角の料理がなかなか進まない。まぁ料理より美味しい音楽談義、ということで、勘弁してもらおう。後半で登場した「まるごとカニ」、だいたいカニを食べ始めると会話は止まるというのが定説だが、カニより話に夢中で、カニはまさか自分がこんな扱いを受けるとは思いもよらなかっただろう、とても寂しげだった。一体どんな話で盛り上がったのだっけ?思い出すのも一苦労なくらいに、数々な話題が音速のように駆けめぐる。そう、そこで分かったこと、皆さん、バイタリティに富んでいて、それこそがピアノの活力源になっているのだ、ということ。そうそう、以前、この日記でもちょっぴり話題となったケージの無音な音楽「4分33秒」の楽譜、これをたけみちゃんが持参されており、この楽譜に一同唖然。貴重な楽譜を見せて頂き、ありがとうございました!それにしても、いつもあれほど大量の楽譜を持ち歩いているとは、あぁ、それだけでも筋力強化にもなりそうだ。その他、ショパンコンクールにまつわる話やら、日々のブログの話題やら、いきなりローカル線?な話題やら、とてもじゃないが書ききれない。当初、2時間の予定が結局3時間になっていたのだもの。あれ、ところでクラーマーな話は??あっ、まぁ気にしない気にしない。こうして時間を忘れてピアノ談義に盛り上がるひととき、というのは、自分にとってもかなりの刺激となった。本当に皆様、お疲れさまでした!◆ ◆ ◆ ◆ ◆ここで私から参加者の皆さんへのひとこと私信・みっとんさん>残念ながらスカッシュのお相手はできませんがお酒の相手ならば出来そうデス・たけみちゃん>楽譜鞄に感動しました。バッハのトラウマを消し去っていろいろ弾いてくださいね・tyeesさん>ブレハッチ氏のCD、とりあえず1枚買いましょ!聴かないままだと損ですよ(笑)・YURIKOさん>クラーマ2曲弾いた経験有りならば会員資格大アリですよ。この際入会いかがですか~?急遽不参加となってしまった・hifuminさん>逢いたかったデス、ほんとに。つもる話もありましたので是非また今度!◆ ◆ ◆ ◆ ◆この分だと、なにやら次回がありそうな予感である。今回、参加できなかった皆さんも、そして遠方につき、なかなか参加が難しいと感じた皆さんも、何らかの形で楽しめるような、そんなことを考えてみたいものだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆とまぁ、懇親会の話はここまでなのだが、この後、楽しい気分を吹き飛ばすある事件が勃発したのであった。実は、この日は帰りが遅くなりそうだから、と駅まで相方に車で迎えに来てもらう予定となっていた。ところが、帰り道、携帯に着信した相方からのメールを見て呆然。「家の鍵を忘れたから、家に入れないヨ。」そう、相方はいつも家の鍵を持たずに会社に行くものだから、この日もつい鍵を持たずに出社してしまったらしい。つまり、私が帰らない限り、家には入れないというわけである。これでは、車で迎えに来てもらうどころではない。駅に着くと、相方が改札口でぽつんと佇んでいた。ありゃりゃ・・・・もともと毎日帰宅時間が遅い相方なので、何時間も待たせた訳ではなかったのが不幸中の幸いだった。家に帰って、カレーを温め直しながら、気が付いたらすっかり寝込んでしまった私であった。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。まだまだ譜面どおりに弾く段階。出かける前にとりあえずこれだけは弾いておこうと、繰り返し数回練習。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)>1回通してクーラント:弾きこみ段階。>1回通してサラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)>1回通してメヌエットI:>1回通してメヌエットII:>1回通して おっ、どことなくウキウキ気分的なメヌエットになってる?
Feb 7, 2006
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ここのところ、毎日住宅情報を眺めながら新たなる家に思いをはせている私であるが、やっぱりなにもかもが「高い、高すぎる」そして「条件が合わない」。つまり、建て売り住宅の多くは、1階の間取りが「リビング」と「和室」というパターンが多く、この分では和室にピアノを置かねばならなくなってくる。ピアノに「和」のテイストを演出するのも、またそれはそれで良さそうだが、出来ることならば、「リビング」と「洋室」にしたい。ところが、たまにそんな物件を見つければ、先日のような「道幅狭すぎて車庫入れ大変」状態だったり、そもそも駐車スペースそのものがなかったりする。実は先日探し当てた物件、そのひとつは、なんと1階に数部屋の洋室があり、2階全てがリビングだったりする。これは私が最も望む条件だったりして、それだけに悔しい。じゃぁ、いっそ注文住宅にすれば?となるが、とてもじゃないが、それは無理そう。住む場所だって、今のところは十分田舎だと思っていたが、いざ物件の値段を見ていればなかなかどうして高い。ここって田舎じゃなかったのか?都下は都下でも、もっと西の外れに行くしかないのか、と思いきや、西の外れとなると、「駅までバス ウン十分」という条件が加わってくる。これだと、家族が強固に反対するので、選択できない。なにしろ、家族はバスに5分乗っただけでも酔う「恐怖のバス酔い性」なのだ。毎日の通勤のことを考えると、これでは可哀想。いっそ、お隣の神奈川県や埼玉県にまで範囲を広げるか。というわけで、先日神奈川県の某物件を見て、撃沈したわけである。(なんだか、ここしばらくはお家探し日記となりそう?)◆ ◆ ◆ ◆ ◆そして大いなる問題、それは「ピアノを何にするか」である。家もまだどうなるかもわからぬのに、ピアノの選定に悩むのは気が早すぎるかとも思うものの、やっぱりピアノのことを考えるのは、幸せな時間でもある。まぁいわゆる「夢くらい見させてよ」といったところか。しかし、先日頂いたコメントのなかで、アップライトピアノだったらサイレント機能も後付けできるが、グランドピアノは発注時に指定しないとサイレント機能は付けられない、というアドヴァイスを頂き、はてはて、これは困ったな、ということに。つまり中古の選択がかなり厳しくなったわけである。また、安いグランドピアノよりも、しっかりとした性能のアップライトピアノの方が良いのではないだろうか、等と考えてしまったり、いやいや、ここは買う時期を遅らせてでも、自分が納得のいくグランドピアノにした方が良いだろうか、と悩みは尽きない。ただ、家族の手前、なかなかそれも難しい。実際のところ、私がピアノのために貯めていたお金が、新居の頭金の一部に取り込まれてしまう恐れもある。そうしたら、ピアノどころではなくなるだろう。現実はキビシイのだ。あれもこれも一気に、という訳にはいくまい。でも、こういう夢を見ているのも結構楽しい。しばし壮大な夢を繰り広げることにしよう。えっ、ちょっと空しい??今はただただ、この電子ピアノがある日突然壊れる、といった事態に見舞われないことを願って。(↑実は、ここが今、最も恐れているところだ)もし、電子ピアノが壊れたら・・・・まさか毎日実家に帰る訳にもいかず、レンタル練習室をずっと借りる訳にもいかず、あぁ、考えたくない。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25,#27#25:手首を使う練習3。弾きこみ段階。左手のスタカートがデコボコにならないように気をつけて。#27:両手レガート練習。まだまだ譜面どおりに弾く段階。バッハの指遣いでよく用いられるアンダーラッピング(4指の下を5指がくぐる)が何カ所かあったり。但しオリジナル版にはこの指遣いは採用されていないため、ビューローが変えたものだろう。中間からコロコロと移調する箇所がまだ完全には慣れていないので、更に繰り返し練習だ。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:弾きこみ段階。サラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)メヌエットI:メヌエットIIに続くことも考慮し、テンポを上げすぎないこと。メヌエットII:本日も下声で発生するトリルを中心に練習。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:再びテンポ120→126で練習(ペダルも付けはじめて)。何日間か弾いていなかったことが逆に良かったのか、スランプはいつの間にか抜けていた。しかし、まだまだ左跳躍が確実につかめておらず、ペダルを踏むと非常に汚い。#17:弾きこみ段階。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(月曜日編)●モーツァルト きらきら星変奏曲 主題~変奏6まで
Feb 6, 2006
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日曜日の朝10時過ぎ、寝ぼけ眼のまま何気なくテレビをつける。チャンネルをウロウロしていると、いきなり目に飛び込んできたのが、トラックに載せられたピアノを子供たちが見送るシーン。な、なんだなんだ?これは、といきなり目が覚めた私はそのまま画面に見入る。そう、私がそのまま引きこまれてしまった番組、それはNHK総合テレビの「思い出の音色ふたたび~老ピアノ復活物語~」なるドキュメンタリー番組であった。事前に、この番組の存在を全く知らなかったため、つい先日掲載した「2月のピアノ関連テレビ番組」で紹介できず、自分自身も番組の途中からの視聴となってしまい、あぁ残念。(って、この番組自体、既に再放送であった。)舞台は島根県浜田市のとある小学校。戦前、この小学校の旧木造校舎が完成した際に、地元の方からグランドピアノが寄贈された。そして先生や生徒たちに親しまれたグランドピアノだが、長い長い年月と共に痛みも激しくなってしまい、まともに音を奏でられる状態ではなくなってしまった。そんなピアノを、新校舎のオープンに合わせて修復しようということになり、関西にあるピアノ修復技師の元にピアノが送られた。修復前のピアノが画面に映し出された時は、思わず絶句してしまった。長い間多くの人々に愛された証拠ではあるものの、鍵盤が摩耗し、白い鍵盤が剥がれおちて下地がむきだし状態になっている。修復技師が最も心配していた響板は幸い割れていなかったが、塗料を全て剥がして再度塗り直したり、鍵盤をひとつひとつ修復したりと、職人の作業風景がしばし流れる。そうして半年もの期間をかけた甲斐あり、ついにピアノは72年ぶりによみがえり、小学校に戻ってきた。当時の生徒さんだったのだろうか(番組の冒頭を観ていなかったため定かでないのだが)、その知らせを受けて小学校に駆けつけた年輩の男性が、早速試弾する。その曲は、クレメンティの「ソナチネ9番」、そして、ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」本当に嬉しそうに、そして懐かしい気持ちであふれんばかりの思いでピアノを弾き続けるそのシーンに、思わずこちらまで涙がほろりと流れる。クレメンティのソナチネ9番といえば、私も小学生の頃、よく弾いたものだ。今でもこの曲を弾くと、当時の思い出がよみがえる。2005年10月、この小学校ではピアノ復活コンサートが催され、生徒たちと一緒にモーツァルトの「おもちゃのシンフォニー」が演奏された(他にも数曲演奏されたようだが、放映されなかったので割愛)。その後、当時の生徒さんたちがピアノに駆け寄り、皆それぞれにピアノとの思い出に浸りながら音色を楽しんでいた。年輩女性がおもむろに鞄から当時使用していたと思われる古い古いモーツァルトの楽譜を取りだし「ピアノソナタ イ長調 K.331」を弾き出したり、ピアノの前で記念写真を撮ったり。現在、修復されたこのグランドピアノは、小学校の玄関ホールで生徒たちとふれあう日々だ。おっと、書き忘れるところだったが、このピアノ、なんとなんとスタインウェイだったりする。戦前にスタインウェイのピアノを寄贈する人とは、一体どんな人だったのだろう。先日の日記で、「私は年をとってもずっとピアノを続けていくだろうか」なんて話をしたばかりであるが、こうして、年輩の方々が皆、楽しそうにピアノに向かう姿を見ていたら、私もそんな人生を歩きたい、そう思ってしまった。だって、みんなピアノに向かう時の表情が、とても若々しいのだもの。ステキに年をとっていきたい。本当に本当に、そう思う。◆ ◆ ◆ ◆ ◆午後になって、気になる住宅物件が2軒ほどあったので、神奈川の某所に観に行ってみた。私の条件は「とにかく1階に居間以外に6畳程度の洋室があること。他は多くを望まないから」だったのだが、その希望を上回る間取りの物件を見つけたのである。しかも、その間取りにしては無理をすればなんとかなりそうか?という価格(って当然長い長いローン生活になるが)。しかし、世の中そんなに甘くはない。実際にその物件がある場所に行ってみると、家前の道路幅が3ナンバーの車がギリギリ通れるかどうかのところ。車の切り返しも容易ではなさそう。2軒目にいたっては、物件の前にまで車で行けない・・・という場所であった。おまけに周囲には「墓地建設反対!」なる立て看板が幾つもあり、「あぁ、これだけの間取りでこの値段、なるほどな。」と納得せざるを得なかったのである。はぁ・・・、そんなに簡単に自分の好みの家が見つかるとは思えないが、やっぱり家探しは難しい。まだまだ闘いは始まったばかりだ。へこたれるな、私。(実のところ、既にへこたれ気味)
Feb 5, 2006
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現在、クラーマー=ビューローの25番がようやく弾きこみ段階に入ったところであり、次は26番・・・のはずなのだが、実は私は27番が気になってしかたがない。更に、26番の陽気すぎる曲調がどうにも今の私には合わないため、とうとう、私は己のルールを破り、1つ飛ばしをして27番に手を出してしまった。己のルール、それは実にちっぽけなものであり、単に曲番どおり練習を進める、たったそれだけのことである。しかし、このクラーマー=ビューローの練習を始めたころから、ずっとずっと気になっていたのが27番ハ短調の練習曲。どことなくバッハの平均律1巻のプレリュード2番を感じさせるような流れは、教則CDを初めて聴いた瞬間から惚れこんでいた(つくづく惚れっぽい性格だ)。それでも、「今は自分の技術を高めるとき。練習していればおのずとその曲に近づいてくる」と言い聞かせ、これまでずっとずっと気持ちを抑えて順序良く進めてきた。しかし、今こうして射程圏内に入った途端、我慢の糸がプッツリと切れてしまった。やっぱり弾いちゃお。己に課したルールなんてこんな程度のものか・・・今までたまりにたまった欲求を全てこの27番にぶつけ、ただひたすらに譜読み譜読み。楽譜どおりにぽつぽつと弾けるようになったと思ったら、既に2時間が経過していた(譜読みに何時間かけとるのじゃ)。というわけで、いつもの練習をする時間はすっかりなくなっていた。まぁ、こんな日があっても良いか。ようやく出逢えた運命の人、のようなものだもの。そこまで惚れてるクラーマー=ビューロー27番。惚れた曲にはとことん尽くす!これが私の信条だ。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。とにかくこの曲が弾きたいという欲求にまかせてついつい練習を。詳しくは日記本文にて。----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習●湯山昭 お菓子の世界から「ドーナツ」----------------------------------------------------
Feb 4, 2006
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土曜日の昼下がり、ピアノ語呂合わせ練習・・・ではなく、頭に浮かんだのは「土曜日のドはドーナツのド~」。というわけで、遅い昼食を済ませたすぐ後にドーナツ作りにいそしむ。ピアノばかりにうつつを抜かしていては家庭不和に陥ってしまうので、たまにはこんな家庭サービスだって必要だ。しかし、ご存じ?(いや、誰も知らないか)のとおり、私は料理のたぐいは至って苦手である。ドーナツだったら、材料をただかき混ぜて形を作って揚げるだけ、という非常にシンプルな工程だというのに、私は生地と格闘戦を繰り広げたうえに、ドーナツ型にするにも一苦労。しまいには「えいやーっ、げんこつ型でええのや」とゴロゴロと丸くしただけで、油にボットンと落とす。こんなことだから、岩石のようなドーナツのできあがりだ。さぁ、ドーナツを作ったら、当然のように私の頭に浮かんでくるのが、湯山昭のピアノ曲集 お菓子の世界から「ドーナツ」。折角、ドーナツを作ったのだから、この曲を弾いてあげなくてどうする? というわけで、夕刻になってからピアノに向かい、とりあえず初見で弾いてみる。湯山 昭:お菓子の世界[改訂版]全音楽譜出版社湯山昭のピアノ曲集「お菓子の世界」については、以前も何度か話題にしたので、記憶にある人も多いと思うが、とにかくこの曲集には様々なお菓子を題材とした小曲がいっぱいだ。シュークリームを食べたら、「シュークリーム」が弾きたくなるし、昨年の己の誕生日のためには「バースデーケーキ」を弾いてみた。とにかく、甘いモノ好きにはピッタリな曲集なのである。以前、曲目を全て紹介したつもりになっていたのだが、いざ過去の日記を読み直してみたらところどころ抜粋しただけだったので、今回は一気に全曲掲載してみよう。なにしろお菓子の山なのだから。1.序曲 お菓子のベルトコンベアー2.シュークリーム3.バウムクーヘン4.柿の種5.ショートケーキ6.ホット・ケーキ7.間奏曲(1).むしば8.ウエハース(子守歌)9.ドロップス10.チョコバー11.バースデーケーキ12.クッキー13.間奏曲(2).どうしてふとるのかしら14.ヌガー15.ソフトクリーム16.ボンボン17.鬼あられ18.マロングラッセ19.間奏曲(3).くいしんぼう20.金平糖21.プリン22.ポップ・コーン23.チューインガム24.甘納豆25.ドーナッツ26.終曲 お菓子の行進曲この「ドーナツ」は、どことなくジャズなノリを感じさせる楽しい曲。思わず「イエーイ!」とか言いながら弾きたくなってしまう。・・・のは、やまやまだったのだが、なにしろ初見ではとてもじゃないが、そうはいかない。結局、私が弾いた「ドーナツ」は、本日のドーナツの出来によく似た、げんこつ型の不格好なドーナツとなってしまったのだが、うむうむ、やっぱり楽しい。よし、これからも湯山昭のお菓子の世界のタイトルに沿ってお菓子を作って、そしてその都度弾いてみるのも良いかもしれない。楽譜とお菓子レシピが一緒になった本なんていうのがあっても、面白そうなのに。このお菓子の世界、実際にどんな曲なのか聴いてみたいという人向けに、CDも販売されている。〈湯山昭の音楽の窓〉とっておきのピアノ曲実は私もこのCDはもっていて、時々聴いたりもしているのだが、自分が弾いた「ドーナツ」がデコボコ型の石ころならば、CDに収録されたドーナツは、あぁ、ミスタードーナツの美味しいドーナツ!といったところか。はぁ・・・・(またしても自虐ネタで終わってしまった)
Feb 4, 2006
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先日、シューベルト=リストの「水車屋と小川」楽譜の所在について有力情報を頂いたので、早速輸入楽譜を扱う大手サイトに問い合わせてみた。まず1軒目、サイト内の楽譜検索情報では「在庫あり」となっていたため、ウホウホっと喜び勇んで注文したところ、ほどなく「商品は品切れのため、注文をキャンセルします」というメールが届いた。「在庫ありって表示されたのに・・・つ、冷たい」、しかし、ここでめげる私ではない。トホホ気分はさておき、2軒目の書店サイトに依頼したところ、「この商品は既に絶版となっておりまして入手できません。」ガーン・・・・・・・・なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん(リピート)しかし、その書店の対応は優しかった。欲しい曲目を教えて頂ければ他の出版社でもあるかどうか探してくれる、というのだ。というわけで、そのお言葉に甘え、現在探してもらっている最中であるが、それにしても、どうして私が欲する楽譜というのは、皆揃って絶版なのか。リストが編曲したシューベルトの「水車屋と小川」ってとてもステキな曲なのに。ここ数年でいえば、鈴木弘尚さんのデビューアルバムにも収録されていて、それはもう一目惚れ、いや、「目」ではないな、「ひと聴き惚れ」か?してしまったというのに。どうも最近私はこんな目に遭ってばかりだ。ちょっとでも欲しいと思った楽譜は躊躇することなく、「また今度にしておこう」なんて考えずに、とりあえずすぐに入手しておかないと、これからもきっと同じ目に遭うことは間違いないような気がしてきた。あぁ、それにしても私は一体何度この場で、この言葉を呟いてきたことだろう。私ってそんなにマイナーな曲ばかり選んでる??そんなつもりはないのだが。◆ ◆ ◆ ◆ ◆2月3日といったら「節分」。いやはや、すっかり忘れていた。だから、豆すら買ってない。つい先日まで「柿ピー」ならばあったのだが、ビールのつまみにぼりぼりと完食してしまった。こんなことだから、家に鬼が住みついているのか。あっ、鬼は私だったりして(・・・笑えない)そうそう、地方によっては、節分の時に蒔く豆も違うらしい。「大豆」が多いのかな、と思いきや、どこだったか、殻付き落花生を蒔くところもあるとか。何故殻付き??って、床にまいても衛生的だから。あぁ、なるほど。◆ ◆ ◆ ◆ ◆「豆」といえば、昔、エレクトーンの大会で「南京豆売り(ピーナツベンダー)」をアンサンブル演奏したことがあったっけ。ラテンナンバーの定番曲でノリノリに演奏した記憶が今でも頭に焼き付いている。いいねぇ、折角の「豆の日」ということだし、久々にこの曲が聴きたくなってしまった。えっ、ちょっと主旨が変わってるって?「豆の日」じゃなくて「豆"まき"の日」でしょうに。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。弾きこみ段階。問題の17小節~22小節の部分も、18小節の3拍目最後の5指でつまずかなければスムーズに流れるので、残すはここのみ。力まずに落ち着いて弾けば既にクリアしているのに、つい無駄な意識することでつまずくため、後はとにかく弾いて弾いて安定させよう。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:弾きこみ段階へ。上下に表れるテーマを意識することでだいぶ曲にメリハリが出てきている。サラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)メヌエットI:テンポをあげると後半20小節の下声オーバーラッピングがどうもスムーズに運ばない。要注意。メヌエットII:上・中声のトリルはほぼOKなのだが、リピート後の下声側トリルがどうにも無様。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------
Feb 3, 2006
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ここ数日、掲示板に2月放映の要チェック!ピアノ関連テレビ番組情報が寄せられたので、ここでまとめて掲載しよう。情報提供者は、浜Qさん、かおるさん、sakurairoさん、以上3名のピアノ弾きの皆さん。本当にありがとう!!ついでに私のほうでもちょっぴり発見したので、一緒に混ぜておくことにしよう。興味ある番組があったら、皆さんも要チェックだ!■「スーパーピアノレッスン」大曲に挑む[1~3回の再放送](情報提供者:浜Qさん)放映日:2006年2月4日(土曜日)放映局:NHK教育テレビ時 間:15:00~15:25,15:25~15:50,15:50~16:15(3回分)備 考:ハイドン「ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.16-49」1~3楽章のレッスンふゆのほしから一言:ピアノ仲間の浜Qさんから早速のスーパーピアノレッスン再放送情報だ。本放送でプロコフィエフのソナタのレッスンが始まったため、再放送では一気にハイドンのソナタレッスンが放映される。ということは、この次はベートーヴェンのソナタ再放送も控えていることだろう。ちなみにショパン編は夜中の再放送だったが、「大曲に挑む」編では再び土曜日の午後に再放送枠が設けられたようだ。午後のひととき、世界の巨匠のレッスンを今一度振り返ろう(あぁ・・・レポートがとまったままな私である)■「芸術劇場」アントルモン モーツァルトを弾く(情報提供者:ふゆのほし)放映日:2006年2月5日(日曜日)放映局:NHK教育テレビ時 間:22:00~24:15(そのなかの一部)曲 目:スーパーピアノレッスンモーツァルト編の模範演奏と思われる・モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475・モーツァルト:ピアノソナタ ハ短調 K.457ふゆのほしから一言:今年はモーツァルトイヤーということで、昨年放映のスーパーピアノレッスン モーツァルト編の講師アントルモン先生の模範演奏が再び聴ける。レッスン番組の後半での模範演奏コーナーでは、長曲の場合、放映時間の制限で1曲まるごと聴けずじまいだったのだが、この機会にじっくり聴いてみよう。■「BS2クラシック倶楽部」鈴木弘尚ピアノリサイタル(情報提供者:sakurairoさん )放映日:2006年2月13日(月曜日)放映局:NHK-BS2時 間:10:00~10:55曲 目:2005年9月紀尾井ホールでのリサイタルから・ラフマニノフ 練習曲「音の絵」からOp.33-2,Op.33-5,Op.39-9・シューマン:交響的練習曲 Op.13・ヒナステラ:アルゼンチン舞曲から「はぐれ者のガウチョの踊り」ふゆのほしから一言:実はこの番組、BSハイビジョンで今年の1月に本放送があったばかりのものだが、私はそれを見逃してしまった。すっかり気落ちしていたところにsakurairoさんから再放送の予定を聞かされ、本当に感謝!!というわけで、見逃した皆さんも是非いかが?このリサイタル、実は私も聴きに行っていた・・・というのは昨年9月の日記を読んでご存じの方もいるかな?■「芸術劇場」ルイサダ ショパンを弾く(情報提供者:かおるさん)放映日:2006年2月19日(日曜日)放映局:NHK教育テレビ時 間:22:00~24:15(そのなかの一部)曲 目:スーパーピアノレッスンショパン編の模範演奏と思われる・ショパン:華麗な大円舞曲 変ホ長調 Op.18・ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31・ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2・ショパン:ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1ふゆのほしから一言:スケルツォ第2番練習中のかおるさんならではの鋭い番組チェックに感謝!2月5日放映の芸術劇場でのアントルモン先生に引き続き、19日放映分ではスーパーピアノレッスン・ショパン編の講師ルイサダ先生の模範演奏をまとめて聴くことが出来る。もしかして、スーパーピアノレッスンの視聴者から「模範演奏をまるごと聴かせて」という声が多かったのかな?と思ったりもしている。■「BS2クラシック倶楽部」小山実稚恵ピアノリサイタル(情報提供者:ふゆのほし)放映日:2006年2月22日(月曜日)放映局:NHK-BS2時 間:10:00~10:55曲 目:2005年6月の王子ホールでのリサイタル模様・スクリャービン:即興曲 嬰ハ短調 Op.14-2・スクリャービン:3つの小品 Op.2・スクリャービン:前奏曲 Op.11-1,4,5,6,7,10,13,20・スクリャービン:ピアノソナタ第3番 Op.23・スクリャービン:2つの詩曲 Op.69-1「アレグレット」・スクリャービン:ピアノソナタ 第10番 Op.70ふゆのほしから一言:オールスクリャービンリサイタルの一部が放映される。実際にこのリサイタルに行かれた方もいると思うが、他にソナタ9番や詩曲 「焔に向かって」も演奏されたようだ。小山さんのスクリャービンはCD「ファンタジー」のなかに収録された幻想ソナタしか聴いたことがないので、これだけ一気に聴けるとなると、あぁ幸せ!!6月の小山さんリサイタルのチケットのプレオーダーももうすぐだ!◆ ◆ ◆ ◆ ◆と、2月の気になるピアノ関連テレビ番組をチェックしてみたが、他にも何かあるだろうか。しかし、2月後半の放映となると、ついつい録画を忘れてしまいがち。時々、日記を読み返しながら思い出さねば!と自分に言い聞かせる私であった。他にも何かオススメ番組があったら、是非教えて!◆ ◆ ◆ ◆ ◆全然関係ない話だが、最近、白髪が一気に増えた。とても悲しい。長い髪に白髪が交じっていると、無性に抜きたくなる。そしてブチッと抜いた真っ白な髪をみて「これ、たこ糸になりそう」ってそんなに頑丈じゃないよ、私の髪の毛。それにしても、年とったな、と感じる場面がここのところ、一気に増えたような気がするのは、気のせいか。一体、何歳くらいまで、この指はガシガシと動いてくれるのだろう。何歳までピアノを弾き続けられるのだろう?ふっと考えてしまった。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)#32a(3-4指を交互に保持)>#15,16の応用として今日から開始●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。弾きこみ段階へ。苦手意識ある17~小節の手前で力まないで。自然とつながるように弾こう。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:ついついいつも聴いているシフの演奏のテンポを標準に考えてしまっていたが、もう少しゆっくり目でも良いのでは。どうもそのせいで余裕がない騒がしいクーラントになっているのだから。サラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)メヌエットI:昨日机上であれこれ検討したテーマの浮きだしを実行に移してみると、なかなかメリハリがあって良い感じ。よし、この調子でいこう。メヌエットII:昨日に引き続き2拍目のトリルで奮闘中。つくづく自分はトリルが苦手であることを認識させられる。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:まずい・・・スランプ気味。今まで出来ていたことが軒並み出来なくなってきている。ここは冷静になって右はリズム変奏で、左手はいまいちど跳躍を意識して。(どうもその原因のひとつは、やはりペダルを付加したことにより、左の和音のつかみの悪さが表面化してしまったことにある)#17:弾きこみ段階へ。伴奏部の和音をもう少し丁寧に粒良く弾きたいところ。旋律は浮き出ているのだが、どうもデコボコしている感があるので、もっと歌って。いや、自分で実際に歌いながら弾いてみるのも良いかも。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------
Feb 2, 2006
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ひっそりと練習を続けているバッハのフランス組曲第1番であるが、この舞曲集は、「インヴェンションとシンフォニア」「平均律クラヴィーア曲集」等と違って分析本の類がほとんどなく、ピアノ独習者にはいろいろ悩む部分が多い。頼みの綱であった市田儀一郎氏版の楽譜の解説もかなりシンプルなため、以前購入した「バッハ演奏と指導のハンドブック」と「ピアノ教師バッハ」を読みあさりながら、ぽつぽと練習を進めている。さて、今日は文献を片手に、各舞曲をどのように弾いていったら良いのか、おさらいしてみたい。といっても、今回はフランス組曲第1番で用いられている舞曲に限ることにする。■アルマンド構成:1部(3分割)[リピート]2部(3分割)[リピート]演奏の注意点・流れるような感じで弾き、決して活発且つうるさい感じで弾いてはいけない・テンポをしなやかに揺らすのもポイント・和声を響かせて厳格さを保つ・アルマンドという踊りは腕や手の動きが基本なので、それをイメージして・(上記にて流れるような感じでとは書いたが)決して基本はレガートではない■クーラント構成:1部(3分割)[リピート]2部(3分割)[リピート]演奏の注意点・イタリア風コレンテの基本流れは16分音符で3/4拍子系が多い・フランス風クーラントの基本流れは8分音符で3/2拍子系が多い・イタリア風は快活に明るく(テンポは速め)・フランス風は厳格にそれでいて華やかに(テンポはゆっくり目)・進行によってアクセント位置が変化することを考えて■サラバンド構成:1部(分割無し)[リピート]2部(2分割)[リピート]演奏の注意点・組曲のなかでの位置づけは静寂と安定と品格・装飾音によって流れを乱さないように・重みがある(2分音符など)2拍目はアクセントではなくテヌート気味で■メヌエット構成:1部(分割無し)[リピート]2部(2分割)[リピート]演奏の注意点・フランス語で「小さい」という意すなわちステップ幅が小さいことに由来・曲進行の周期は4小節単位・メヌエット2はトリオ的な性格をもつ・8分音符は音階であるならばイネガルに弾いても良いということだが↓・イネガル奏法とは8分音符等の連続を不均等に弾くもの>別途話題にしたい■ジーグ(ジーグにも種類があるため、今回は第1番のジーグに限って)構成:1部(3分割)[リピート]2部(3分割)[リピート]演奏の注意点・踊りの特徴は激しい動きとジャンプ・付点を強調し、長い音符は長く、短音符はより短く◆ ◆ ◆ ◆ ◆フランス組曲には、他にもブーレ、ガヴォットなどの舞曲があるのだが、これはその都度勉強していくことにしよう。今、取り上げても忘れてしまいそうだ。こうして、いまいちど舞曲の演奏について頭に入れたうえで、フランス組曲第1番アルマンドの譜面を眺めてみると、リピートを境として第1部と第2部は実にみごとな対照となっていることに、「今更」気付いた。そう、今更である。(普段、いかに何も考えずに弾いてしまっているかを思い知った瞬間だ)。「あぁ、このテーマの変形がここに出てきて、あぁ、ここから流れが変わって・・・。おぉ、1部と2部では細かな分割の小節位置も一緒みたいだ!」などと、譜面のなかはさしずめパズルゲームのようである。だからバッハは面白い。って、インヴェンションとシンフォニアであれだけ経験してきたことなのに、しっかりしろ!私。多分、昔使った楽譜でそのまま復習してしまったため、先生が「ここがテーマ」などと譜面に大きく丸印をつけていたコメントに頼り切ってしまい、自らの力で学ぼうとしていなかったのである。これでは成長するはずもない。と、今日は長々と机の上で楽譜とにらめっこする羽目となってしまった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆以前は、割とチョコチョコと様々な曲に手を出していたのだが、ここのところ、安定してひとつの曲に取り組む体勢になってきた。が、なにかひとつ物足りない。いや、決してぬるま湯のような練習を続けている訳ではないはず。というのも、技量的には非常に悩ましい曲だって抱えているため(例えばショパンの前奏曲16番など)、練習時間はある種の緊張状態が続いているのだが、何か心のなかで欠けているような気がする。それが分からない・・・どうしてだろう?もしかして進歩量が以前よりもガクッと落ちてしまったから??(多分これは大きい)ここからが正念場なのだろうか。時々、こういうことに心悩まされる時があるから困ったものだ。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。15小節の2拍目を中心に上声がブチッと切れ気味。手の使い方に問題ありか。そのせいでそこだけリズムが崩れがち。無理してテンポを上げすぎないで。17~22小節は今日も個別に練習したものの、上声の4-5,4-5連続の指遣いが頭のなかで混乱してしまうようだ。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:各所に出てくるテーマとその変形を意識して、ただなんとなく弾いているだけではダメ。サラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)メヌエットI:3拍子であることをもっと意識して。どこをメインに出したいかも今一度考えて。メヌエットII:まだまだ譜面どおりに弾くことが先決。独特の指遣いにまだ慣れず・・・。2拍目のトリルが綺麗に入るように検討。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:今日はメトロノーム練習は休止。ペダルを含めて練習しはじめたところ、何故か今まで弾けていたパッセージがボロボロになりかけている。困った・・・#17:予想していたことだが、16番より早くおさらいモードに移行できそう。しばし表現面を充実させながら練習。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(水曜日編)●シューマン アラベスク Op.18●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化からインテルメッツォ●シューマン 子供の情景から#01,02,03,04(初見),07,08
Feb 1, 2006
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