ゲーム開発者のつぶやき

ゲーム開発者のつぶやき

2006.08.11
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カテゴリ: 小話
人生において、 貴重な出会いというのは誰しもが訪れる ものであると思っておりますが、
私にも、その出会いがやってくる事になりました。
最初の貴重な出会い、それは、
偶然にパソコンの授業に協力するために来ていた フリープログラマーとの出会い です。
この方はゲーム関係のプログラマーではありませんでしたが、
その方とプログラムの話をする間に意気投合し、
ゲーム外のアプリ作成のお仕事を頂ける関係までに発展していきました。
初の商品化されるものをプログラムした経験 であり、
非常に貴重な経験だったと思っております。
私は、 この経験を土台にプログラマーとしての第一歩を踏み出せた のです。
今でも、その当時、私に仕事をくれた方へも、その出会い自体にも感謝しております。

そして、この仕事を終えた私が向かった先は、ゲーム業界です。
このゲーム外アプリの経験を元に、目標へ向かってのステップアップを目論見、
私は ゲーム業界のドアをノックしました
尤も、学生だったためにアルバイトでの採用のお願いに向かいました。
はじめての接触するゲーム業界、本来であれば極度の緊張が襲うのでしょうが、

私は、 筆記試験と面接試験を受ける約束まで取り付ける事に成功 したのですが、
本番当日になって愕然 とする事になります。
この筆記試験ですが、信じられない程に難しかったのです・・・
試験は、数学、プログラム、物理を基本に複数科目のテストを受験したのですが、

私は、この試験に全力を投じましたが、はっきりと 不合格を確信しました・・・

そして、この後に面接試験へと挑む事になるのですが、
不合格を確信していた私にとっては、
面接で良い印象をアピールする事に意味を見出さずに、
この機会を何とか自分の技術を進歩させる機会にしたい という気持のみでした。
そこで、面接という機会を使って、プログラムの技術的な話に焦点を絞り、
色々と技術を盗む方向へと面接を持っていきました。
例え、僅かでも技術を盗む事が出来れば、不合格だったとしても一歩前進する事が出来る、
私の頭の中には、そのような考えしかありませんでした。

そして、試験を終えた次の日に、一本の電話が鳴りました。
その電話は、その会社からのものであり、 何と採用という通知の電話 でした。
採用を諦めていた私にとっては、何よりも嬉しいお知らせです。
ここで、 ついに私はゲーム業界へ足を踏み入れる事に成功 したのです。
思い返せば、筆記試験の後に開き直れた事が結果的に良い方向に作用したのかもしれません。
面接での行動も、熱意の表れと受け取って頂けたのかもしれません。

数日後、遂にゲーム会社へと出社する日になりました。
ここからは、順調に活躍して上へと飛翔していく野望を企てておりましたが、
野望は儚く散る事になります・・・そこには、高い壁が聳え立っていたのです


人との出会いは運命を動かします





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Last updated  2006.08.11 17:53:54
コメント(10) | コメントを書く


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やはり・・・  
ドジっ虎 さん
やはり順風満帆に行くわけもないわけですね……
面接で開き直って技術を盗もうなんて普通考えないでしょう。
おそらく諦め切って次のことを考えているでしょう。
ですが結果として採用をいただけたのでしたらそれも「アリ」ということでしょうね。
技術に関して突っ込んだ話題を持ち込めば上は好印象を持てるのでしょうかね?
面接で緊張して変なことを言わないあたり、大物のにおいがしますよ?ww (2006.08.11 18:24:10)

Re:私の略歴~ゲーム業界までの道のり~ その3(08/11)  
筆記試験皆が多分同じように感じていて、その中でも立派な成績だったのかも知れないです。
面接も積極性が認められたのだと思います。
実力です。
まだ20代ですものね。
これから大きな花が咲くような気がしてます。
(2006.08.11 21:05:11)

ゲーム会社への道のり  
ごろ-  さん
その1~3まで読ませていただきました。
私と同世代のようで驚きました。
(しっかりした文章を書いてるので年上と思ってました。)

会社に入るまでの道のりって本当に人それぞれなのでとても興味があります。続編期待しております。

ちなみに私の場合は以前書いたことがあるのですが、大学(文系)休学->専門学校入学->入社(大学中退)という人には説明し辛い過程でした。。。 (2006.08.12 01:44:44)

Re:やはり・・・(08/11)  
ドジっ虎さん、こんばんは。

>やはり順風満帆に行くわけもないわけですね……

そうですね。
経験の浅い人間が最初から上手くいく事を期待していた事自体が甘いと言えるでしょうね。

>面接で開き直って技術を盗もうなんて普通考えないでしょう。
>おそらく諦め切って次のことを考えているでしょう。

私も、次の事を考えておりましたよ。
その次を考えるからこそ、技術の研磨が必要だったのです。
学生にとってはプロの人間と接点を持てる機会は多くありません。
例え、それが面接という場だったとしても、
それを有効活用すべきだと考えました。

>ですが結果として採用をいただけたのでしたらそれも「アリ」ということでしょうね。

少なくとも、その面接官は「アリ」だと判定したという事ですね。
然し、この方法が果たして、全体的に有効な方法であるのかどうかは疑問です。

>技術に関して突っ込んだ話題を持ち込めば上は好印象を持てるのでしょうかね?

技術に関して突っ込んだ話をすればする程に、
相手に自分の力量が正確に伝わる事にはなります。
その結果として、想定以上の実力があれば、
好印象を持っていただけるかもしれませんね。

>面接で緊張して変なことを言わないあたり、大物のにおいがしますよ?ww

面接では緊張はしませんでしたね・・・
昔から、このような場では緊張しない性格なのです・・・

加えて、筆記試験で不合格だと思っておりましたから、
緊張しようにも緊張しようが無かったですね。
(2006.08.12 02:38:23)

Re[1]:私の略歴~ゲーム業界までの道のり~ その3(08/11)  
ショコラ・ベルさん、こんばんは。

>筆記試験皆が多分同じように感じていて、その中でも立派な成績だったのかも知れないです。

その当時は点数を聞く事はしませんでしたが、
その可能性もあるかもしれませんね。
このテストは本当に難易度が高く、
次の年には、難易度が落とされたと聞きました。

そもそもが、このテスト自体が、アルバイト用のテストではなく、
正社員の採用テストを受験させられたわけですので、
学生が解くには難しいテストであったかもしれません。

>面接も積極性が認められたのだと思います。
>実力です。

それであれば非常に嬉しいですね。

>まだ20代ですものね。
>これから大きな花が咲くような気がしてます。

大きな花を咲かせる事が出来るように頑張っていきたいですね。
(2006.08.12 02:47:49)

Re:ゲーム会社への道のり(08/11)  
ごろ-さん、こんばんは。

>その1~3まで読ませていただきました。
>私と同世代のようで驚きました。
>(しっかりした文章を書いてるので年上と思ってました。)

私の事を実際の年齢以上だと思われていた方が多いようですね・・・
そこも含めて上手く文章で伝えていきたいですね。

以前にも違う方にもレスを書きましたが、
仕事の役割柄、年上とのやり取りが多い事も原因かもしれません・・・
部下も年上が多く、同じ役職者同士も年上ばかりです。

>会社に入るまでの道のりって本当に人それぞれなのでとても興味があります。続編期待しております。

今回の題材は長くなってしまいそうですので、
気長にお付き合い頂ければ幸いです。

>ちなみに私の場合は以前書いたことがあるのですが、大学(文系)休学->専門学校入学->入社(大学中退)という人には説明し辛い過程でした。。。

このような経歴の方は多いですよね。
以前にも、ごろーさんのブログで書いた事があったかと思いますが、
私の会社でも上記のような経歴の方はいらっしゃいます。

珍しい事ではありませんから、
説明し辛いとお感じになる必要は無いかと思いますよ。
(2006.08.12 02:53:53)

Re:私の略歴~ゲーム業界までの道のり~ その3(08/11)  
ジャングル さん
続きはまだですか?www (2006.08.12 21:24:28)

Re[1]:私の略歴~ゲーム業界までの道のり~ その3(08/11)  
ジャングルさん、こんにちは。

>続きはまだですか?www

お待たせして申し訳ありません。
本日にはアップ予定です。
(2006.08.14 15:13:49)

こんにちは  
久遠2873  さん
正に努力と心のコントロールのたまものとも言える
結果だったのですね。
当時の自分にはなかった、素晴らしい心のコントロールを
身につけていらしたクリエーターさんには本当に敬意を
表したいです。

試験の難しさから、すぐに面接を技術を盗むための
場へと心をシフトさせたのは、本当に驚きです。
正直自分では思いつかないだろうなぁ。

行きたい方向へ進むためにドアをノックしてみる
挑戦心と大胆な行動。
常にチャンスをつかもうとされる姿勢。
本当に拝見していて参考になることばかりです。
ありがとうございます。 (2006.08.16 10:45:47)

Re:こんにちは(08/11)  
久遠2873さん、こんにちは。

>正に努力と心のコントロールのたまものとも言える
>結果だったのですね。

心のコントロールに関しては、出来ていたわけでは決して無いかと思います・・・

この当時は、私も20歳前の子供でした。
例え、不合格だったとしても再挑戦する事も容易ですから、
心をコントロールしなければいけない程の難しい状況では無かった事が幸いでした。

そもそもが、物事に対して、
しっかりとした現実感を持てていたのかも怪しいところです。

>試験の難しさから、すぐに面接を技術を盗むための
>場へと心をシフトさせたのは、本当に驚きです。
>正直自分では思いつかないだろうなぁ。

ただの開き直りだったのですが、
結果から見れば功を奏したと言えるのかもしれません。

この時は、かなり強引に、そちらの方向に焦点をずらしましたので、
面接官から見れば、むしろ悪印象かと思っておりました。

>行きたい方向へ進むためにドアをノックしてみる
>挑戦心と大胆な行動。
>常にチャンスをつかもうとされる姿勢。

何も考えていないだけ・・・と言い換える事も出来ますね。
前述の内容と重なりますが、
この当時は、ただの子供でしたから、
その行動が起こす事によってのマイナスの影響等は一切、考えておりませんでした。
そのため、何の疑いも無く行動出来たのだと思います。
ある意味では、無知というのも力なのかもしれませんね。

>本当に拝見していて参考になることばかりです。
>ありがとうございます。

とんでもありません。なんとも、お恥ずかしい限りです・・・
このような経験は、恐らく何方であっても経験している事かと思いますので、
特に珍しい話でもないかと思います。
今回のブログはご依頼もあってアップしてみましたが、
改めて考えますと、わざわざ載せる程の内容では無かったかとも思います・・・
(2006.08.16 11:42:29)

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