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『リチャード三世』
シアターBRAVA!
2008年2月23日(火・祝)13時開演 2階A列30番台
上演時間:3時間半(1幕2時間・休憩20分・2幕1時間10分)
作 :ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:三神勲
演出:いのうえひでのり
音楽:岡崎司 美術:池田ともゆき
照明:原田保 衣装:前田文子
映像:上田大樹 音響:井上哲司
音効:末谷あずさ ヘアメイク:宮内宏明
特殊効果:南義明 小道具:高橋岳蔵
演出助手:菅野將機 舞台監督:芳谷研/吉見裕司
出演: 古田新太 リチャード三世
安田成美 アン
榎木孝明 スタンリー卿
大森博史 バッキンガム公
三田和代 故ヨーク公爵夫人
銀粉蝶 マーガレット
久世星佳 エリザベス
天宮良 リヴァース伯
山本亨 ヘイスティング卿
増沢望 ケイツビー
西川忠志 ラトクリフ
川久保拓司 リッチモンド伯
森本亮治 ドーセット候
逆木圭一郎 イーリーの司教 他
河野まさと 刺客 他
村木仁 ロンドン市長 他
磯野慎吾 ヨークの大司教 他
吉田メタル 使者 他
川原正嗣 ティレル 他
藤家剛 兵士 他
山内映見莉 エリザベス(娘役)
桝井賢斗・三村和敬 皇太子エドワード
富永凌平・中村咲哉 ヨーク公リチャード
藤木孝 エドワード四世(12月) (※1月は久保酎吉)
若松武史 クラレンス公ジョージ
ストーリー:
醜く不自由な身体をもつがゆえ虐げられてきたリチャード三世は、
口先のうまさと2枚目であるというだけでちやほやされる世の中に嫌気が差してむしろ敵役になってある野望を果たす決意をする。
病床の長兄でもある王エドワード四世を陥れるため、まず最初に狙ったのは次兄クラレンス公ジョージ。
ありもしない罪でロンドン塔へ投獄。
次に狙うは先王の皇太子妃アン。
義父でもある王と夫の皇太子を殺された憎悪を逆手に取られ、言葉巧みなリチャードの求婚をアンはついには受け入れてしまう。
一方宮廷では。
リチャード・バッキンガム公・ヘイスティング卿らは、
エドワード王妃エリザベスとその兄リヴァース伯・エリザベスの前夫との子ドーセット卿ら一族と対立していた。
和平を望むエドワード王は両者の手をとり和解をさせようとするが、先王の王妃マーガレットが現れ、
王座を奪ったものどもみなに呪いの言葉を浴びせて去る。
さらにその場にクラレンス公処刑の知らせが届けられた。
誤解は解けたはずだったのに間違った処刑命令が実行されてしまったのだ。
心痛と後悔の念に襲われ病状が悪化したエドワード四世もまたこの世を去っていった。
ひとりほくそえむリチャードの次の狙いは王位継承者の皇太子らだ。
腹心のバッキンガム公、部下のケイツビー・ラトクリフらをたくみに使った魔手から逃れるすべもなく、
ロンドン塔に幽閉され殺害されてしまう。
こうして邪魔者は次々と葬り去り、ついに、形の上では『どうしてもと望まれて仕方なく』王位に。
しかし王位についてもなお悪意の赴くまま突き進み、腹心であるはずのバッキンガム公まで邪魔者として消し去る。
母である故ヨーク公爵夫人はあまりのことに我が身を嘆き、そして呪うしかなかった。
王リチャード三世の次なる狙いはエリザベスの娘。その娘を娶ることで磐石の地位を得ようとしたのだ。
言葉巧みにエリザベスを篭絡し娘を得ようと画策する。
暴君リチャード三世はしかし、その前に各地で発生した反旗に怒り狂い制圧のための出陣。
が、数々の悪行に業を煮やしたスタンリー卿やリッチモンド伯はついに反旗を翻し、正義を声高らかに宣言する。
戦いの中、リチャードは殺してきた亡霊たちの呪詛にも追い詰められ・・・。
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それにしてもシェイクスピアですよ!
どんな風に魅せてくれるのか、もうわくわくしちゃいました。
そして舞台は私の貧相な期待と想像なんぞを遥かに上回っておりました。
いのうえさんって・・・なんで・・・なんであんな発想ができるのか本当に不思議で、でもその素晴らしさには大拍手です!
セットは、まず色合いが暗めのメタリックシルバーで、近未来的でダークな雰囲気。
手触りがひんやりして無機質な感じです。
舞台前方の上全体をアーチが覆っていて、左右には大小のTVモニターがいくつも設置してあり、都市の夜景を映し出しています。
更に上手には階段と上りきったところに短いバルコニー。
下手には上部にバルコニー風の通路が奥から手前に。
その通路の下にはトンネルのように丸い通路が下手奥に続いている。
正面は中央奥から下手へゆるくカーブしたスロープがあり、中央は段差もある。
更に中央下手よりの奥には檻のような出入り口。
コレは舞台が始まってからエレベーターの出入り口と判明。
・・・この説明で「絵」浮かぶかしら?(苦笑)
パンフ読んだら、キーワードは「閉塞感」とありました。納得!
どう考えても地上ではなく、地下のイメージでしたから。
特にあのトンネル風の出入り口がそう感じさせてくれました。
そしてイントロがいつもと違いました!!!
そう、あの重低音が流れない!!!
蒼い照明が下から上へと流れない!!
発車ベルがないーーーーーーーーー!!!(ジタバタ・笑)
やー。
まぁね、もしかしたらパルコプロデュースだし、ひょっとしたら・・・と心の片隅で予測してなかったわけではないのですが、
それでもやっぱりちょっぴり、いんや正直にいいます。
ひっじょーにさみしーーーー(ちょっち涙)。
が、そんな涙が出て乾く間などてんでないまま舞台上がいつしか暗くなります。
次に明るくなったとき舞台真ん中で座り込んでいたのはリチャードでした。
出たーーーーー!
って、幽霊じゃないんだから(笑)
まぁ原作は過去2度読んでますし(天保十二年のいのうえ版と蜷川版の観劇前にね)、
今回も行きの新幹線で30分ほど、途中までですが。
そんなこんななので、でだしが古田リチャードの独白からってのはわかっていたんです。
が、まずは衣装にびっくりーーー(@@)。
え?え?え?
なんでかクラシカルな衣装だと思い込んでいたのです。
チラシとかから。まぁアノ通りとは思ってませんでしたがね。
で、どんな衣装だったかというと・・・上着はカタチは時代がかった貴族的な、クラシカルなもの。ルネッサーンス風といえばわかりやすい?(笑)
でも色合いが・・・サイケなのです。
襟は花柄。とにかくそれがなんだかすごいインパクトで、でも似合うって・・・(笑)。
エンジ色の背中はこぶのあたりに狼(だったと思います)のワッペン?
パンツが裾広がりが極端な継ぎはぎが凝ってるジーンズ風。
ベルトはデカイバックル付き。オペラグラスで確認したけど丸いバックルにはUNDERGRAUNDの文字入り。
その衣装にびっくりしてる間にやおら語りだす古田リチャード。
でも、アレ?
手に何か持ってる。
どうやらボイスレコーダーのようなものみたいです。
それを口元に持ちながらの独白でした。
そしてお顔。
左目の周りが赤黒い痣になっていました。
そして見るからに性格悪そうな冷たい一重まぶた(笑)。その痣のせいで一層強調されていたような気がします。
髪型はストレートな黒髪で真ん中分け(6:4だったかも)。
その後劇中で顔にかかるのが気になるのか、何度もかき上げる仕草。
コレ絶対ワザとだと思いました。
あーーーもう。
書きたいことが山のようにあるけど、やんなきゃいけないこともてんこ盛り。
ってことでつづくーーー。
ってか、まだ幕開いたところじゃん舞台・・・年内に書き上げられるんかいな(汗)。
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