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『蛮幽鬼』 梅田芸術劇場
2009年11月22日(日) 12:30 1階15列下手サブセンター
【作】 中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【美術】堀尾幸男
【照明】原田保
【衣装】小峰リリー
【音楽】岡崎司
【出演】伊達土門/飛頭蛮(だてのどもん/ひとうばん):上川隆也
サジと名乗る男:堺雅人
京兼美古都(きょうがねみこと):稲森いずみ
方白/刀衣(かたしろ/とうい):早乙女太一
稀道活(きのどうかつ):橋本じゅん
ペナン:高田聖子
音津空麿(おとつのからまろ):粟根まこと
稀浮名(まれのうきな):山内圭哉
遊日蔵人(あすかのくらんど):山本亨
京兼惜春(きょうがねせきしゅん):千葉哲也
鳳来国の大王:右近兼一
音津物欲(おとつのものほし):逆木圭一郎
ガラン:河野まさと
浮名の妻・鹿女(しかめ):村木よし子
果拿の国・舟役人:インディ高橋
惜春の密偵・丹色(にしき):山本カナコ
果拿の国王:磯野慎吾
ロクロク:中谷さとみ
美古都の侍女・七芽(なのめ):保坂エマ
監獄島看守:村木仁
京兼調部(きょうがねしらべ):川原正嗣
東寺無骨(とうじのぶこつ):前田悟
拿果の学者:武田浩二
他
【物語】(チラシより)
天空を覆う星降りの夜、
閃く裏切りの刃が人の心の誠を切り裂いた。
一瞬にしてすべてを失った男は、闇の底で祈り続ける。
神よ。
天地を司る荒ぶる神よ。
我にこの辛苦を耐え忍び、無念を晴らす力を与えよ。
そして闇の中、新たな友と出逢う。
全身から血の匂いを漂わせ彼は語りかけた。
切り開け、自分の運命を。そして壊せ、おまえが気に入らぬもの全てを。
神の心に背く邪悪な者たちを、憤怒の炎で燃やし尽くせー。
だがその大いなる憎悪の前に、
地上の神ーこの世を治める大君が立ちはだかった。
それは、女。
男がかつて心から愛した、かけがえのないその人だった・・・・・・。
次々と連鎖していく醜悪な裏切りの怨嗟。
闇の友と繰り返す終わりなき復讐の殺戮。
そして変転していく運命の果て、
男の目に見えてくる本当の地獄とはー。
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もうね、本当に待ちかねた公演でした。
まず劇団新感線、ってだけでにんまり。いのうえ歌舞伎、でにへら。
キャストに上川さんと堺さん、さらに早乙女くんでうひゃひゃってなもんです(笑)。
日程が決まり、チケット確保し、公演が始まってもそこは東京。
大坂まで、しかも後半日程だったからもう本当に待ち遠しくてねぇ。
でもね、待った甲斐がありましたよ~♪
期待通り、いえいえ期待以上に素晴らしい公演でした!
同行の友人と、観る前も観た後も表情が緩みっぱなしで、それでも足りず帰宅後の夜、別の友人に電話して語り倒したりなんぞもして(爆)。
いやでも本当にねぇどれだけでも語れそうな公演でした!
ってことで、たぶん・・・また長いですからね(^^;;)。
劇場に入ってまずはパンフ・戯曲を購入。
と、堺さんの出されたエッセイ本もあるではないですかー♪
近所の本屋さんにもないし、実は密かに劇場にあるのでは?と思っていてネット注文を控えていました。
えへへ。なんかもうこの時点で怪しい笑みが(笑)。
ちなみにCDはすでに入手済みだったり←大楽に近かったので売り切れが心配で東京公演で友に購入依頼しておいたのですよん。
お席は全体の真ん中下手よりで、全体をみるのにちょうどよいお席でした。でもお目当ての上川さん・堺さん・早乙女君・じゅんさんとかの表情のUPも気になるのでもちろんオペラグラスも用意して♪
そして流れるのはもちろん大音量ジューダス♪&青い照明、そして発車ベル♪♪
キタキタキターーーーー!!!
あぁもうパブロフの犬状態ですよ~条件反射で心臓バクバク!暗いからいいけど顔が緩む~(爆)
舞台の上の幕の文字が【蛮勇記】→【蛮憂記】→【蛮幽鬼】に揺らぎながら変化していくのがこれからを暗示していて印象的。
舞台上。天文観測する4人の留学生。
土門・調部・浮名・空麿。
ネタバレ平気な方ですが、あえて今回はわざわざ感想を探したりはしないで、でも目に入った感想はまぁOKなスタンス。
あ、簡単なあらすじくらいは読んでましたがね。
そんな状態だったのでイキナリ調部@川原さんが登場してらしてちょっとびっくりー。
しかもなにげに熱血さわやかだし(笑)←だって今までは暗殺者とか裏切り者とかのクセモノ役が多かったんですもんっ
同じく秀才さわやか土門@上川さんの笑顔がまぶしいし(*^^*)
そしてボンボン浮名@山内さん、どこか調子よくせこい空麿@粟根さんも期待通り。
星振りの雨が何気にキレイーーー。今ならしし座流星群ってとこでしょうか?
学者先生がコレを吉とみるか凶とみるかの問いをされて、帰国直前でいかにも明るい未来を信じる若者らしい答えの土門にみてるこっちも、ほぉ。
先に戻った先生と浮名・音麿。残るは土門・調部。
帰国したら、学んだことを生かすためにも父親たちのような政治のやり方と断固戦う決意表明をする調部がかっこいいんだなー。
土門にも協力を頼みつつ、父親とは意見対立で板挟みになる妹を婚約者でもある土門に託す。
あぁ熱き友情。
でもここで物語の大事な布石がすでにされてたんだねー。
その後の急展開にめを奪われてしまうけれど、うーーんここらがやっぱりいのうえ歌舞伎だわ。
一瞬の間にナイフで刺殺されてしまった調部。
驚愕し、悲しむ間もなく犯人と疑われた土門。
潔白を証明してくれるはずの、仲間と信じていた浮名・音麿の裏切り。
ありえない急展開に思考がついていかずとまどうばかり。
しかし容赦なく犯人として扱われ、死刑は免れたものの脱獄不可能な獄門島へ一生おいやられてしまうハメになる。
獄門島に着いたときも、まだ現状に納得がいかず吼える吼える吼える!!!
けれど看守はどんな戯言もココを抜け出すことができないから意味はないと。
その言葉にキレた土門が怖かったー。看守@村木さんのスキをついて目玉を抉り出し食べちゃったんだもん。ぅぇー。
ま、後姿でしたが充分憤怒は伝わりましたよ。
また、たぶん薄いベールをはさんだような映像でそのシーンを見せていたし。再びぅぇー。
島に押し込められ呪いの言葉を撒き散らし、恨み骨髄のふたりへの復讐を誓う土門の形相がとにかくスゴイ迫力。
そしてここでタイトル幕が上がる←コレがなくっちゃ新感線じゃないもんね♪舞台HPで聞きなれたメインテーマがドーンと流れ、なんともいえない興奮更なる期待にワクドキしつつゾクゾク。
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