時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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August 14, 2007
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 正月に百人一首を楽しむ家は、最近はあまりないかも知れない。しかし、一度くらいはやってみたことのある人も多いだろう。百人一首の面白さの一つは、お手つきをするということである。なぜ、お手つきをするか、それは、同じような語句を使った歌が多いからである。

 更に、百人一首には、色々謎があるという。取りあげられている歌人全てが必ずしも著名な歌人と言うわけではなく、選ばれた歌も、必ずしも彼らの代表作というわけでもない。また、なぜ「百人百首」ではなく「百人一首」と呼ぶのか。百人一首を選んだのは藤原定家であるが、彼はどんな意図があって、これらの歌を選んだのであろうか。

 これらの疑問について解き明かそうとしたものが、 「百人一首の謎」 (織田正吉:講談社)である。織田氏によれば、百人一首の歌は、クロスワードのように相互に関係しあっており、隠されたメッセージを含んだ「暗号」である。そして、その目的は後鳥羽上皇と式子内親王の鎮魂であるというのである。

 織田氏の説は、高田崇史が、「 QED百人一首の呪 」を書く際にも参考にしているようで、参考文献のリストにも織田氏の名前を見ることができる。もっとも結論の方は少々異なるのであるが。

 百人一首に隠れた法則性に気づき、そこから何らかのメッセージを見つけ出そうとする試みは、画期的あるといえよう。しかし、なぜ百人一首を選ぶことが鎮魂になるのかということについては、この本を読む限りそれほど明確とは言えない。やはり、怨霊信仰だとか言霊信仰などをもっと前面に出さないと説明が難しいのではないかと思う。また呪詛を恐れた後鳥羽上皇と、慕っている式子内親王が、どうして、同じ百人一首により鎮魂されているのかということについても疑問が生じる。

「QED 百人一首の呪」の記事は こちら



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「百人一首の謎」(織田正吉:講談社)



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Last updated  July 13, 2008 10:29:34 AM
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