時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

PR

Profile

風竜胆

風竜胆

Favorite Blog

某オークションで落… New! ブラジョンさん

新しくみつけたAV女… New! じらーるぺるごーさん

スマホからの投稿 ライラック7611さん

気まぐれんな旅行屋… 富士家のぱこさん
マークス・ストーリー マークス5406さん

Archives

November , 2025
October , 2025
September , 2025
August , 2025

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

August 29, 2007
XML
 「博士が愛した数式」に出てきた博士は、オイラーの公式を美しいと思っていたが、もっと単純で美しい数式があると思う。ただし、数学での話ではなく、物理学でのことである。

 それはE=MC^2(^2は2乗を現す)というエネルギーと質量の等価則である。導き出したのは、もちろんアインシュタインだ。

 世の中に天才と呼ばれる人はたくさんいる。天才の定義はなかなか難しいと思うが、アインシュタインは、誰もが文句無く認める天才の一人であろう。

 そのアインシュタインは、驚いたことに、ある時期までは、ほとんど無名の存在であった。ろくな就職口も無く、やっともぐりこんだスイス特許庁で役人をしていた青年アインシュタインは、1905年、いちやく時の人となる。奇跡の年と呼ばれるこの年、彼は、異なる分野での5つの論文を立て続けに発表する。それは、すべてノーベル賞級のものであった。そのうちの一つが、有名な「特殊相対性理論」である。科学技術を専攻した人なら実感があると思うが、現在の科学技術は細分化しており、大学などでも隣の研究室では何をやっているのか良く分からないのが普通である。異なる複数の分野で、ノーベル賞級の仕事をするということは、いかに彼がスケールの大きな天才だったかが分かるというものだろう。

 ちなみに、アインシュタインが1921年にノーベル賞を受賞したのは、「特殊相対性理論」ではなく、この5つの論文の一つ「光の粒子説」に関連してであった。一説には、相対性理論が難解すぎて、ノーベル賞選考委員が、その価値をよく理解できなかったためだと言われている。

 現在では、彼の理論は、色々な科学技術に応用され、様々な分野で使われている。

「アインシュタイン丸かじり」 (新潮社)は、そのアインシュタインの大ファンを任じる静岡理工科大学教授の志村史夫氏が、その理論について、やさしく解説した本である。

 もちろん一般向けの解説書であるこの本だけで、彼の理論が本当に理解できるわけではない。この本の題名のように「丸かじり」などとてもとても。せいぜい薄皮1枚をかじったくらいである。しかしこのような本をきっかけに、物理学に興味を持つ子供達が増えて欲しいものだ。



「アインシュタイン丸かじり」(志村史夫:新潮社)



○応援してね。 人気ブログランキング にほんブログ村 本ブログへ


風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)は こちら





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 21, 2008 07:41:09 AM
コメント(6) | コメントを書く
[日々の読書(学術・教養)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: