時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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March 1, 2008
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「差がつく読書」 (樋口裕一:角川書店)もそんな読書法について述べた一冊である。

 読んで気がつくのは、著者はとにかく分類好きだということである。まず読書の目的を大きく 「実読」 「楽読」 に分ける。 「実読」 とは、 「何かの役に立てるための読書」 であり、 「楽読」 とは、 「楽しみのための読書」 であるという。また、 「実読」 「多読」 「精読」 、または 「全読」 に分けられ、更に 「部分読」 には 「アリバイづくり読み」 「独立読み」 「裏づけ読み」 「飛ばし読み」 「斜め読み」 の5種類があると主張している。しかし、 「楽読」 については、それほど分類はされていない。


■文庫本棚(60cm幅・ブラウン)■


MECE (Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive) というものがある。要はもれなくダブりなくということである。しかし、この本に述べられている読書法の分類は、必ずしもMECEになっていない。

 まず、「多読」と「精読」は必ずしも対立する概念ではない。なぜなら、時間が有り余っていれば、「多読」で「精読」するというのは、少なくとも理論上は不可能ではない。「多読」には「少読」、「精読」には「速読」というのが対立概念であろう。また、「部分読」を細分した「アリバイづくり読み」、「独立読み」、「裏づけ読み」、「飛ばし読み」、「斜め読み」であるが、「アリバイづくり読み」や「裏づけ読み」は、読書の目的からの分類の匂いが強く、その他の3つは本の読み方からの分類である。

 とはいえ、個々のテクニックには色々参考になることも多いので、体系的なことは無視して,役に立ちそうなところを拾い読みするのが良いであろう。


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Last updated  March 20, 2008 11:04:48 PM
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