カタビーチのはずれにある、海を眺めるシーフード屋さん。「カタママシーフード」。
だいぶ前、まむあんさんにこのすぐ近くの「スカバー」に連れて行ってもらって、そこから見えていたレストランなのだけど、ずーっと気になっていたので、カロンビーチに2泊した今回、プーケット最終夜に行ってみることにした。
ソンテウに乗ってカロンからカタへ。子連れの運ちゃんが送ってくれた。うーむ、たしかこの辺だったような・・・遠い記憶をたどりつつ、 扁桃腺で高熱の頭でふらふらしながら、やっとこさお店の入り口発見。
まんずはメニューチェック。ローカル価格じゃなきゃいやだもん。
「????」・・・何か鋭い視線を感じて顔を上げると・・・ぎゃー!ふ、 藤原組長じゃないっすかあ? なんでこんなところにいらっしゃるので?
メニューをチェックする日本人乙女に、 思い切りガンを飛ばしたまま突っ立っているのは、藤原組長そのもののお顔で、金のブレスレットをした強面オヤジ。
→つまりこんな顔、でも無愛想だからこんなにかわいくない。
・・・メニューはお安いし種類は豊富だからここにしよって心が傾いてるのに、 組長が恐くてちびりそう。やめようかなあ・・・。
くいっ。
いきなり無言で顎をしゃくって入れと言う仕草の組長。 うわあん、恐いよう。どうぞとか、こちらへっていうサービス業のアレを感じられないんだけど。まだ入るなんていってないのに。 ・・・しょーがない、入ってしまえ。
組長、テラス席じゃなくって、屋根のある場所を指し、顎をしゃくる。
「組長、テラス席がいいよ・・・」とぼこぼこにされることを覚悟しながら進言 すると、組長は、ああん?と目を見開く。 うぎゃあ、ごめんなさい。 子猫のように震えながらも 「いや、だって、あの、海、見たいし、ね・・・」 となおも抵抗し続ける。やべえ、無事に日本に帰国できるかな(大げさ)。
しかし組長は見かけによらず、 石原良純よりもはるかに繊細な天気予報 をしているようで 、 「お嬢さんよ、空を見てごらん。雨が降るはずだ。」 と言う。
「わざわざカロンからカタへ来たあたし、引き下がるわけにはいかない。
「しょーがねーな。じゃ、雨が降る前に店の中に入ってこいよ!」
・・・勝った・・・。 組長に勝った。
このレストランにきたかったのは 砂浜が目の前の素晴らしい立地だったから。 海を間近に感じられなきゃ意味がねーってもんです。
あいにくの曇り空でキレイじゃないけど、 やっぱリゾート来たら、海沿いで食べたいよね。
まずは トムヤムタレー(魚介のトムヤム)、ホイメンプーオップ(ムール貝の鍋ごと蒸したやつ)、定番のパクブンファイデーン、そしてー、一番気になったカニのガーリック炒めを注文。
ここ、海沿いのものすごい立地でありながら、 メニューはそんなに高くない。 いいじゃなーい。組長。あれ?組長?
組長とどんな関係なのか知らないけど、同じボーズ頭で、今度はひょろりんとしたやる気のなさそうな男が背後でメニューを伺っていた。 え?ここボーズが社則? 違った。もう1人は長髪だ。組長にしてもこいつにしても 妙に無愛想なのが気になるが、まあいいか。
で、で、で、ここ、 料理うまーっ!
トムヤムタレーは 辛く、澄まし汁そのもののクリアなスープですっきりした大人味。 あ、写真がない。
ホイメンプーオップのこのうまさといったら。もう ガーリックのきいた汁をがばがばのんでしまいたいぐらいうまいし、貝の身もほどよくやわらかいぞ。
で、一番の絶品はこちら、 カニのガーリック炒め。
ガーリック部分だけでご飯3倍、ビール10杯いけるようなコクのある味。これどうやって味付けしてるの?カニの身もたっぷりでまじでうまし! いやーん、 ガーリックが香ばしくてカラごといけちゃう よ。あっ! 歯に挟まった・・・カラはやめておこう。
目の前では 近所のお店の従業員の子供達が楽しそうにゴム段中。 いいなあー、のどかで。タイって職場に子供連れてきてるから面白い。
お母さんが 遊ぶ子供をおっかけながらおかゆを口に入れてやってるんだけどなんで(爆笑)?
ひょろりとしたボーズ君。時間がたつにつれだいぶおいらに気を許した模様。「なに人なの?そう、日本人。タイ語うまいね。どこで勉強したの?」などと話しかけてくるようになった。
「僕。日本人の友達がいるんだ。名前がねー、りお。」
「りお?女の子じゃない?」
「ちがーう!男!」
「りょう?」
「日本人でもタイ人も彼女いなーい。何年もいないよ。」
・・・だれもそんなことは聞いていない。
「プーケットに住んでいる人?」
「いんや、毎年来るんだ。でもここ数年来ない。どうしたんだろう。」
・・・うーん、それは 友達じゃないかもね。
そんな会話を楽しんできたら夜の帳が下りてきた。
→夜も夜でいい雰囲気。
しかし、いきなり藤原組長、がに股でこちらに突進してきた。 やべぇ、組の若い者としゃべってたら殺されるのかな?
「やい、もうすぐ雨が降るぞ!店の中に入れ!」
「えーーっ。まだ大丈夫だよ」
「降る、絶対降る!信じろ!」
・・ ・コンクリート詰めにされて海に放り投げられそうな剣幕 なのでしぶしぶ屋根のある席へ移動。店員は全員クロスをたたみ、空をうかがい始めた。
・・・降りませんよ、組長・・・。
そのうち、諦めたのかまたクロスを広げて、あらたな客をテラス席へ・・・っておい! あたしも戻りたいよーー!
おもわずひょろりんボーズに「ちょっとーー!」と視線を投げると 「てへっ」といってすっとぼけた顔してるし!おいおいおいおいおい!
途中から出てきたニューキャラ、無愛想な上に仕事のできない女店員にもむかついてきたので、そろそろ店でようかと会計をすませる・・・
と?藤原組長手を振りながらにこにこ近付いてきた。やばい、 今度は薬でも売りつけられるのかな。
「タイ語うまいね。」「いっ、いやちょとでゲス。」・・・実はいい人だったらしい。最初からニコニコしてくれたらいいのに。ひょろひょろボーズ君も握手を求めてきて「次はいつ来るのー?」「んー?来年かなー」などと会話しつつ、店を後に。
なかなかいいじゃん、カタママ!あの女店員以外は全ていいぞ!よぉし、次に来る時にも顔を出そう。
そう思っていたら、 なんと土砂降り。 あー、ちくしょー。 テラス席のお客がドリフのコントみたいにパニック になりつつ、 組長やひょろボーズが「ぎゃーすか」怒鳴りあいながらテラス席から客を店内に案内しているところが見れなかった。 もう少し待ってりゃよかったなあ。
・・・あ、席たりないかも。ああっ、席足りないところも見たかったーー! ん?きっとあたしが「おい、どけ、日本人」って追い出されたかも?
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