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ss一覧 短編01 短編02 短編03 短編04 《D》については短編の02と03を参照。番外としてはこちらから。 10月8日――。 ――白昼夢を見ている。 楢本ヒカルが絶対神フィラーハから授かった"奇跡"の力ではない。そう。とてもおぼろげで、とても曖昧で、メモを残さなければすぐに忘れてしまうような、ただの夢……。 ふと気づくと、楢本ヒカルは《F》の敷地内にある芝生に座り込んでいた。ひとりで――いや……ひとりではなかった。 辺りを見回すと、そこには大勢の人々がいた。時間は夕暮れ、景色はオレンジ色に染まり、人々の顔には影が差し、誰が誰かはわからない。 ……私は、何をしているの? 困惑しながら、ヒカルは影の差す人々の顔をのぞき込んだ。そこには……同じような黒いスーツを着て、ヒカルを取り囲むように立ち並び――怒りと軽蔑の眼差しを向ける男や女の顔が無数にあった。「ひっ」 思わず息を飲み、身を震わせた。 人と人との間に見える向こうに、倒れて動かない別の人々が見える。芝生の上に倒れているのは大人だけではなく、老人や子供もいる。学生らしき制服を着た若い少年や、妊婦らしきお腹の大きな女性もいる。 ヒカルは神の名を叫ぼうとした。だが、まるで金縛りにでもあったように、口はおろか、体もまったく動かせなかった。 ……助けてください、フィラーハ様。私を……どうか……どうかお救いください。 次の瞬間、ヒカルの周囲から、豪雨のような罵声が浴びせられた。『下劣な詐欺師女っ、死ねっ!』『イカれた犯罪集団めっ、消えろっ!』 全身を戦慄が走り抜ける。恐怖に目を見開いて両手を握り、天を仰いだ。『死ねっ』 黒いスーツを着た大勢の人々が自分をなじり、けなし、罵声を浴びせ続ける。『死ねっ』 スーツを着た人々はジリジリと歩みを進め、少しずつヒカルを包囲していく。『死ねっ!』「いやっ……いやっ……いやっ……」 恐怖に凍りつきながら、うわ言のように繰り返す。夢であるはずなのに胃が痛む。「……助けて……フィラーハ様……誰でもいい……誰でもいい、から……」 その時――罵声を続ける男女の壁の隙間から、ひとりの男が姿を見せる。『……うんざりだっ! もう、たくさんだっ!』 それは……投げやりで、乱暴で、とても……とても力強い声だった。『こんなことをして何になるっ? 俺たちはっ、何も変わらねえじゃねえかっ!』 男の力強い言葉が心に響く。それは……投げやりで、乱暴で、とても、とても優しく、すごく……暖かい声だった。そして、次の瞬間、聞き覚えのある電子音が脳に響いた。 予めセットしていたアラーム音に、ヒカルは目を覚ました。 ソファから体を起こし、部屋の中を見回す。心臓が喉から飛び出しそうに高鳴り、全身にびっしょりと汗をかいている。「……そんなはずはない。フィラーハ様以外で、私を助けてくれるヤツなんて、いるわけがない……ありえない……ありえないんだ……」 ヒカルはそう呟くと、汗で濡れた下着やシャツを着替えるために立ち上がった。 時計の針は午後14時を指している。陽光の中でシャツを脱ぎ捨て、下着を脱ぎ捨てる。ベッドの脇にあるサイドテーブルの上で、携帯電話が瞬く。ふと液晶を見ると、『次の準備が整った 宇津木』とメッセージが入っている。「……宇津木さん」 そうだ。 私を助けてくれる人は他にもいる。それが宇津木さん。《F》代表、宇津木聖一さん……。 ヒカルは自身の"奇跡"を最初に信じてくれて、自身に莫大な資金援助をし、自身を《F》の"聖女"にしてくれた恩人の顔を思い浮かべながら、クローゼットから新しい下着とシャツを取り出した。――――― 岩渕誠が《D》名駅前店の入口を抜けると、そこで《D》名駅前店支店長である鮫島恭介に呼び止められた。「岩渕、悪い、頼みがあるんだ」「……先輩? どうかしましたか?」 鮫島は申し訳なさそうに「すまん」と言い、アゴを指でかいた。「お前、今から宮間んとこに見舞いに行くだろ? 帰りに、名大病院に寄ってくれないか?」 鮫島とは上司と部下の関係だが、いつものように敬語は使用せず岩渕にきく。「名大病院って……息子さんのいるところ? えっツカサ君、どうかしたんですか?」「いやよぉ……アイツ、今日一時退院の日でさ……迎えに行く約束してたんだわ」「あー……今夜は幹部会議の予定でしたね……いつ終わるかわからないし……」「……俺のデスクで大人しく待たせるからよ、連れて来てくんねえか?」 いつも粗野で豪快な鮫島が、叱られた子供のような顔をする。「了解です。パパと違って"おとなしい"ツカサ君なら社員も歓迎しますしね。それに、《D》の社内なら安全でしょうし……」 岩渕がそう言って笑った時、背後から、「お疲れ様ですっ、岩渕さんと鮫島先輩っ」という声がした。 振り返ると、とても大金を盗まれたばかりとは思えない、何を考えているのか全くわからない《D》大須店支店長の川澄奈央人がにこやかに笑いながら立っていた。「……お疲れ」「名駅前に何の用だ?」 わざとらしく威嚇するような声で鮫島がきくと、川澄は「ちょっと人事部長と社長に相談事です」と言い、前髪を指でいじった。「……宮間の件、か?」「はい」 川澄が鼻先で笑う。「ちょっと思いついたことがあるので」「俺たちに内容は教えられない、か?」「……岩渕さん。正直、僕は今ね、"声を出す"のも遠慮したい気分なんですよ」「……?」「ヤツらの情報網が何なのか不明な以上――その網をくぐり抜ける方法があるのなら、僕は何でも試してみるつもりです」 笑みを消し、岩渕を挑むような目をして睨みつけて川澄が言う。「……それが、来社の理由か?」 興味をそそられた鮫島がきく。だが、川澄が鮫島に答える前に、岩渕が、「ムチャはするなよ」と言って微笑んだ。「アンタに言われたくないよ」 川澄が言い、鮫島が「同意だな」と呆れたように答える。「……例えば、『女子サッカーの三浦成美選手』をネットで検索したい場合、『サッカー』と『三浦』だけで足りると思いますか?」 聞き取れるギリギリの声量で、川澄が岩渕と鮫島を交互に見てきく。「無理だろ。それじゃあ、キング……三浦知良選手が先頭だ」 そう川澄に言って、鮫島は腕を組む。「……つまり、情報を検索・把握したいのなら、多少でも個人情報が必要ってことです。逆に考えるのなら……僕らに共通している《D》を肩書から一瞬間だけでも外せれば…? ヤツらは僕たちの行動を把握できなくなる……かもしれない」「……ちょっとワケわかんねえな」 鮫島が半ば本気で悩む。それを見た川澄は急に腕のHublotに目をやり、「あーっ、やばいやばい。遅刻したら社長に殺されるっ」と言って、名駅前店の自動ドアを抜けて行った。 視界から消えゆく川澄を見つめながら鮫島が、「……ツカサの件、頼むな。岩渕」と告げて店内へと戻る。それらを見て岩渕は、なぜ澤社長が川澄の現場復帰を認めたのか、少しだけわかったような気がした。――――― 僕はB型肝炎ウィルスに感染している。母親からの母子感染だ(パパから聞いた話だと、母親は何か危険な薬物の中毒者で、それを注射する針の使い回しが原因と言っていた)。 B型肝炎はすごく怖い病気だ。僕の場合――肝機能が低下し、将来は肝硬変、肝細胞ガンを発症するらしい。インターフェロンや抗ウィルス療法の薬がなければ、明日にでもガンを発症し、遅かれ早かれ死んでしまうのだろうと思う。 でも、怖くはない。 そう。鮫島ツカサは、死ぬことが別に怖いとも思わなかった。確かにインターフェロンの注射はすごく痛いし、検査は苦痛で泣いてしまうほど怖かったけれど……それでも……死ぬのが怖いわけじゃあない。 そう。ツカサが本当に怖いと思うことは……僕が死んでパパがひとりぼっちになってしまうのが怖かった。パパが悲しんで泣いてしまうのが怖かった。 今――僕の手を握って、一緒に歩いている人。岩渕さん。たまにだけど、岩渕さんは恋人の?京子さんと一緒に病院へお見舞いに来てくれる。岩渕さんたちだけじゃない。パパは僕が寂しくならないように、《D》のいろんな人を連れて来てくれた。宮間さん、ていうすごくキレイな人もいたし、坂口さん、岩清水さん、それに……スタンボー・花さんていうハーフの人もいたし……パパには内緒だけど、月に一度、澤社長も来てくれている。《D》の人たちは僕に勉強を教えてくれたし、貴金属のことも教えてくれた。だから、僕は将来大人になったら《D》の鑑定士になると決めていた。パパやみんなと一緒に仕事をするのが、僕の夢で目標だ。 岩渕さんの車が見える。「フィアット500だ。世界で一番カッコイイ車だぞ」と岩渕さんは僕に言うけれど……ごめんね。僕はやっぱりパパの乗るシーマが一番カッコイイと思う。「……いいか? フィアットは100年ほぼデザインが変わらなくてな……地球環境にも優しいエコな車で……あの大怪盗も……」 岩渕さんはニコニコと優しく笑い、僕も笑っていた。 でも…… ――"それ"は ――突然、来た。 ――唐突に、僕たちの前に現れた。 フィアットの倍以上もあろうかという大型の黒いバンが4台……5台?猛スピードで名大病院の駐車場に侵入し、僕と岩渕さんとフィアットを包囲するように停車する。 一瞬、呼吸が止まった。尿意を感じ、下腹部が痺れる。……怖くない。……怖くなんて、あるものか。大きくひとつ深呼吸をしてから、ツカサは岩渕の手を握り直す。そして震える声で、「ねえ、岩渕さん……この車は? ……誰?」と、きいた。「……ツカサ、俺から離れるな」 岩渕は奥歯を噛み締め、僕の小さな体を背から抱くように覆った……。瞬間、岩渕さんの心臓の音が聞こえる……。同時に、僕は自分の心臓の音を聞く……。気が狂ってしまったのかと思うくらいに、少年の脈は激しく鼓動する。 ……吐き気がする……痛い……胸が痛いよ……。 でも――…… 怖くはない。 怖くなんてあるものか。 本当だよ? 怖くは……ないんだよ? ……パパ。―――――「お迎えにあがりました。《D》の岩渕誠様、と、鮫島ツカサ様、でよろしいですか?」 自分でも思うが、かなり慇懃な口調だ。これはクセだな、と思い苦笑する。「……アンタらは誰だ?」 岩渕は落ち着いている"風"に言い、質問を重ねる。「宮間を襲ったのはアンタらか?」 質問に答えている暇はないので、話を進める。「……我々と一緒に来ていただけませんか? 聖女様がお待ちです」「……?」 予想はできていたが、会話は成立しそうにない。問答は無用と判断し、私はバンの中で待機していた部下の信者たちに合図を送り――それぞれの車から男たちが次々と降りる。「……抵抗すれば、その男の子――ツカサ君はケガをします。これは警告です」「……嘘を言うな」 私を睨みつけ、吐くように岩渕が言う。これには少し――驚いた。「……アンタはこの子にケガをさせるようなヤツじゃあない」「……なぜ、そう思うんです?」 こんな会話は時間の浪費だ。そう思うが、少し興味もある。……彼とは初対面なんですが、まったく、不思議な男です。「俺は鑑定士だ。専門は貴金属だが……人を見る目には……洞察力にはそれなりの自信がある。アンタは……他人をキズつけて喜ぶようなゲス野郎に見えない……」 なるほど。 感心する。 素直に感心する。「……しかし、抵抗されればやむなし、ということもありますよ? 個人的には無抵抗での招致を期待しますが……御二方、いかがされますか? 岩渕様、鮫島様?」「この子は関係ない、と言いたいが……ダメなのか?」 信者たちに腕をガッチリと掴まれた岩渕が弱々しく言う。鮫島少年はただ沈黙し、静かに状況を伺っている。……賢い子だ。「……申し訳ありません。では、御二方、我らが《F》の聖地へご招待いたします」 ――ここで、ここまで来て、私は、ようやく、大切なことを岩渕に伝えていなかったことを思い出した。「……自己紹介が遅れて申し訳ありません。私、《宗教法人団体フィラーハ》の代表、宇津木聖一と申します。以後、お見知りおきを……」 バンに乗り込む岩渕の顔が、訝しげに歪む……。 ――――― 『聖女の《F》と姫君の《D》!』 fに続きます。 今回オススメはもちろん? seesが愛する『カンザキイオリ』様……。 カンザキイオリ様。 圧倒的な歌詞力のボカロP。その一言に尽きます。 喜怒哀楽のある歌詞は世の中に吐いて捨てるほどあるけれど、これほどまでに感情豊かに悲哀を表現できる方はおられません。この方の動画で何度泣いたことか( ;∀;) もっと評価されるべき方のひとりです。……最近ではその通りになりつつありますが。 雑記 お久しぶりです。seesです。 ようやく寒くなってきましたw seesはスーツの上にユニクロのパーカー着て、安物のマフラー巻いて、顔にマスクして外に出かけます。買い物はマックスバリューばかり行き、他のスーパーには行きません。WAONのポイントがたまるけど、使いどころがわからない。 外食は行くけど牛丼やラーメンばかり、贅沢する時はうなぎ屋に行きます。自炊する時はシチューやカレーなどの汁、鍋物ばかり作ります。単身赴任だから寂しいけど、友達も少しはできました。それだけです。 仕事はデキるほうだと思いますが、それを周りにアピールしてはいません。目立つのはキライです。褒められるのも……ほどほどが一番です。 ちなみに、ブログで物書きのマネしていることは、秘密です。 今話はまずまずのデキ。seesの考え方とマッチしているし、想像がうまく形になってくれたのかな、と思います。惜しむらくは今後の展開のムラや不整合な部分をうまく調節できるか、否か、みたいな感じw 多少のストーリーの変更はございましたが、大筋はこれで完成。後はseesの脳内の話とうまく近衛がとれれば……。ラストにまつわるネタバレ部分もあったけど、まぁまぁご愛敬すね。 お子様視点の描写は《ゴーレム》以来久しぶり。興奮するぅぅ。 ……しかし、《d》パートが思った以上に閲覧数伸びてたな……何で?seesに関しての情報はもっぱらTwitterを利用させてもらってますので、そちらでの フォローもよろしくです。リプくれると嬉しいっすね。もちろんブログ内容での誹謗中傷、 辛辣なコメントも大大大歓迎で~す。リクエスト相談、ss無償提供、小説制作の雑談、いつ でも何でも気軽に話しかけてくださいっス~。"イイネ"もよろしくぅ!! でわでわ、ご意見ご感想、コメント、待ってま~す。ブログでのコメントは必ず返信いたし ます。何かご質問があれば、ぜひぜひ。ご拝読、ありがとうございました。 seesより、愛を込めて💓 適当ショートショート劇場 『キャッシュレスの穴』 sees 「最近近所にできたアレ――『海へ』、食いにいかね?」 同僚 「あっイイね~」 そう。最近、職場の近くにできた回転寿司(ちょい高めの回転寿司)に同僚 と行くことになりました……。 sees 「ヒラメ。……しかし、どこもかしこもキャッシュレスの宣伝ばっかやね」 同僚 「中とろ。……ホンマそれ。……まぁアタシも使うけど」 カウンターの職人さんに直接注文するスタイルの回転寿司?で、seesは同僚 の女子社員とパクパクと寿司を食らう……。 sees 「サンマ。ワシは楽天カードとエネオスカード、WAON、nanaco、楽天Edy、 ID……それと、電車通勤の時のスイカ……くらいかな?持っているの」 同僚 「アタシも似たようなもんだけど……やっぱり今はペイペイとか、メルペイ? クイックペイも使うけど……」 カタカナ語ばかりが流行る昨今の事情には疲れます。 sees 「ウニ。クレジットもそんなにポチポチ使えんしなぁ……」 同僚 「ホタテ。それそれ~……来月の支払い怖くないんかな?って思うww」 チャージもワンクリックで可能とか……正気か?とは思う。 sees 「……タマゴ。そろそろお腹いっぱいやね。帰るか?」 同僚 「メロン。そうね。今日はおごるね。こないだご馳走になっちゃったし」 さて、聡明なseesの読者様であれば、本日のオチも容易に想像できること かと存じます……。 そう。ソレが本当に、現実として、あってしまったのであります……。 ブブゥーー……。 同僚 「あれ? 残高不足? じゃあ、クイックペイで」 ブピィーー(無理)……。 同僚 「……あれれ。これは?」 ピピピー(悲)……。 同僚 「……seesさん( ノД`)」 sees 「……クレジットは? (鬼)」 同僚 「……実は財布、会社に忘れたみたいで……今は電子マネーしかなくて…… 後で返すから……お願い……ゴメンなさい……こんなハズじゃあなかった のに……ゴメンね……本当に……許して……ゴメンね……」 メンヘラぽく言うてはいるが、直訳すると『お前がおごれ』だ。 sees 「……お待たせしました」 seesはしかたなく、お気に入りのアズールの財布に指を突っ込み、 sees 「なんぼです?」ときいた。 店員 「……7940円です」 よう食うたなっ!!!! ワレッ!!! (# ゚Д゚)……とワシw いや……ワシもか……凹凹凹 電子マネーも便利やけど……管理もしっかりせなあかんな……。 🍣了こちらは今話がオモロければ…ぽちっと、気軽に、頼みますっ!!……できれば感想も……。人気ブログランキング
2019.11.25
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ss一覧 短編01 短編02 短編03 短編04 《D》については短編の02と03を参照。番外としてはこちらから。 ――――― 名古屋市中区名城病院。 クリーム色の壁に囲まれた狭い病室のベッドの上で、宮間有希は膝を抱えて座っていた。その傍らで、岩渕誠は同僚の顔を見つめている。 宮間の長い睫毛が震えている。大きなマスクの裏では、奥歯を強く噛み締めているのがわかる。悔しい、情けない、怒り……様々な感情が彼女の中で渦を巻いている。岩渕にはそれがはっきりとわかった。痛いほど、わかった。 ……いったい、何が? 宮間の真剣な顔は同僚の岩渕には見慣れたものではあった。だが、今はいつもとは違うのだ。宮間は今、仕事をしているわけではないのだ。その重苦しい雰囲気が、岩渕を息苦しくさせていた。 午後14時過ぎ――宮間と連絡が取れないと鮫島から聞いた。岩渕も宮間に電話を入れたが繋がらない。鮫島は心配のあまり、出先の顧客にも宮間の行方を尋ねたのだが、相手先からは『午後1時には帰った』とされた。午後15時になって、警察から《D》に連絡が入った。そして、警察署員の口から、『東区のコインパーキングで宮間有希が強盗に襲われケガを負わされ、救急で名城病院に運ばれた』という経緯を聞いた。 ……宮間は用心深い女だ。 ……それがどうして? 岩渕はそう思いながら、壁の一点を鋭く凝視する宮間有希を見つめた。 雑務を切り上げ、病院の住所を調べ、出張中の社長へ報告し、渋滞を抜けたり、といろいろあって、岩渕が駆けつけたのは、もう夕方が近かった。ナースステーションに詰めていた看護師に話を聞くと、宮間のケガは軽度の捻挫と打撲、スリ傷や切り傷を全身に……さらには顔面にいくつものキズを負っていたらしい。たぶん……犯人との格闘の末、というより――拘束から逃れようと無理に暴れて駐車場のアスファルトやコンクリートに顔や体を打ったためのケガらしかった。 畜生っ……聞きづれえな。やはり岩清水や坂口を連れてくるべきだったか? 《D》の女子社員たちの顔を思い出しかけた時――宮間の視線が岩渕に向いた。「……死んじゃあいないみたいだな」 岩渕は同僚をからかうかのように言った。情や労いの言葉を宮間が好かない性格ということは知っている。「……ええ、生きてるわ。だからこそ……本当――イラつくわ」 鋭い目つきで岩渕を見つめ、小さな声で宮間が言った。「……来てくれてありがとう、あなたが一番乗りだわ」 岩渕を見つめる宮間の目は怒気で満ちていた。「……当たり前だろ? ……社長は明日だが、もうすぐ部長も来る予定だ」 何を奪われた? ブツは無事か? 犯人に心あたりは? 原因はお前じゃないのか? そう問いたい気持ちを岩渕は飲み込んだ。そんなことで宮間を責めても何の解決にもならなかった。「……骨の検査と治療で今日と明日は入院しろってよ。……《D》のことは心配するな、少し休め」 鼻で深呼吸をしながら岩渕は言った。ティファニーのピアスが揺れる宮間の長い髪からは、今もほんのりと香水の匂いが漂っていた。「……心配をおかけして申し訳ありません」 その時ようやく――宮間の目から力が抜け、彼女は力なく頷いた。「警察からはまだ何の話も聞いていない。……もし、警察には話したくないことがあるのなら……今、教えてくれないか? ……いろいろと《D》で調べておく」「……わたし……わたしは……岩渕クン……」 岩渕から目を逸らし、宮間がうつむいた。同僚のその様子を見て岩渕は、自分が彼女に思い出したくないことを思い出させてしまったことに気づいた。「……奪われたわけじゃあないの……ただ、壊されて……私の仕事が……私の、誇りが……私の……私の秘密も……ただ……汚されて……汚されたの……」 宮間は両腕で顔を覆い――ポツリ、ポツリと話を始めた。時折、彼女がむせび泣いて声を詰まらせるのを見つめながら――…… ――岩渕は黙って、ただ、黙って――それを聞き続けた……。――――― 肉が食道を流れ胃に落ちる感覚を楽しみながら、田中陽次は瑞穂区にある高級ステーキレストランである『キッチンハウス・リボン』で早めの夕食を食べていた。 うめぇ。 鉄板の上に盛られた松阪牛のステーキを咀嚼しながら、田中は心の中で歓喜した。最上級の肉の塊を行儀悪く噛みちぎる。芳醇な甘い香りが鼻腔を刺激する。 最高だ。田中は心の中で呟くと、脇に添えてあるフォアグラの塊にフォークを突き刺した。まるで原始人のように肉を食いちぎり、乱暴に噛み砕く。今度は注がれた赤ワインを水のようにゴクゴクと飲み込む。ひたすらに呼吸と咀嚼を繰り返し、繰り返し――まるで肉食獣のような声で唸った。 胃が膨れ多幸感で満たされるのを感じながら、田中は胸のポケットに入った財布を手でまさぐり、その厚みを確かめた。財布には、"スズキイチロー"こと川澄奈央人の倉庫から盗んだ現金の一部が入っていた。 それにしても……。「……あの女、イイ女だったなぁ……。どうせならヤっちまえば良かったぜ……」 誰にともなく呟くと、田中は宮間有希の顔を思い出し――思い出して、想像する……。「……午後13時5分に、宮間有希が東区のコインパーキングに駐車していた《D》の車に乗り込むわ。タイミングは13時15分まで10分間――その間だけ、人や車の通行はないみたい……監視カメラもダミーばかりで本物は精算機の上だけみたいだし――そこを襲って」 ソファに腰を下ろし、田中の顔を見つめてヒカルが言った。「……川澄の倉庫に続いて、これも田中さんにお願いするわ」「わかりました。……ついでですしね」 そう答えながら、田中はヒカルの唇や胸を――いつかは自分のものにしようと、いつかは自分だけのモノにしようと考えている聖女の体を見つめる。初対面の時は貧相で貧弱だった聖女の体は、今ではすっかり健康を取り戻し――女らしい……悪くないスタイルだ。「……川澄からはカネを奪うだけでいいのだけど、宮間有希に関しては……どこかの企業から買い取った高級時計を……〇〇〇で〇〇して頂戴……」 そう言ってヒカルは脇に置いてあった"神託"を手に取ってパラパラとめくる。「俳句を趣味にしているらしいから、それも適当にバカにして……顔にキズでもつけてあげて」「へえ、俳句ですか? ……顔にキズも?」 田中は唇を舌で舐める。「何か、意味が?」「よくわからないけど、俳句のコンテストで優勝したみたいなの。顔にキズでもつければ、授賞式には出られないでしょ?」「……いやいや、今時――そんなにプライドが高い女って……います?」 田中が言い、ヒカルは「女のことは女が一番よくわかるの」と言って笑う。田中も笑う。気がつくと――涎が口の中で激しく分泌されていた。《F》の屋敷の食堂で聖女様からもらって来た地図を広げ、東区にあるコインパーキングの詳細と、大須にある川澄の倉庫について計画を練る……。 大須の倉庫には1億近くの現金がゴミのように捨て置かれているらしい――考えるまでもないが、犯罪行為によって集められたカネだろう。……ここに俺から奪ったカネもあるに違いない。あのチンピラ野郎……。《D》総務課長の宮間有希。川澄に関しては私怨も強いが、この女に関しては何の恨みもない。――が、川澄と同組織である《D》に所属し、かつ聖女様の命令であるならば……俺は何も考えない。何も考えちゃあいないが……少しばかり遊んでやってもいいかもな。 川澄の倉庫から現金を盗んだ後は……想像以上に簡単に物事が進んだ。 監視カメラ対策にマスクとゴーグルをし、宮間有希がやって来るのを待つ。女がやって来たところを――男3人で囲む。膝を下ろさせ、両腕を背に回す。女は猛烈に抵抗し、カン高い叫び声を上げるが、誰も来ない。当然だ。近くに人や車がいないことは"知っている"。しかし少々面倒くさくなったので――俺が宮間の腹に拳をめり込ませると、女は嗚咽を漏らして呻いた。背筋がぞくぞくと震え、我慢できずに女の胸を揉みしだく。 宮間有希、この女はとても美しい顔と髪をした女だったが、身動きひとつできない状況で、俺に向かって、「殺すっ! 絶対に殺してやるっ!」と凄まじい形相で叫んだ。《F》の後輩信者のひとりに命じ、《D》の車の助手席に置かれていたアタッシュケースを外に運び、開ける。鍵は宮間のスーツのポケットに入っていた。「それに……触るなっ」と宮間がほざいたので、俺は女の首を片手で掴み、また胸をまさぐった。「……この、外道っ」女の悲痛な呻きを聞くのは楽しいが、口から飛ぶ唾液や血が服に付いてしまうのが困る。 首を締め、腹にもう2~3発拳を叩き込むと、宮間はようやく静かになった。女は狂ったかのように目を血走らせ、血が滲むほどに拳を握り締めていた。「お前ら……何者だ?」と弱々しく喋るが、別に答える義務はないので無視をする。 アタッシュケースを開くと、そこには高級そうなスケルトンの自動巻き腕時計が3本も収納されていた。スポンジ素材で包まれた腕時計の上にはそれぞれメモ書きが置いてある。『ロジェ・デュブイ エクスカリバーシリーズ 本物 備考――スケルトンタイプ』 素人でも理解できる。こいつらは俺のような一般の地方公務員では生涯触れることもでない一流品で、100万200万では到底買えるものではないということ。 宮間は土下座させられたような恰好で、必死の形相でもがいている。それらを見た後輩信者たちも「お前らのような富裕層のクズがいるから……我らの聖女様は……」と興奮した様子で宮間の頬を――まるでハンドジューサーでレモンを絞るかのように、ゴリゴリとアスファルトに擦り当てた。それでも、女は呻き、声を張った。「……それは《D》のエクスカリバーだ……シリアルナンバーも控えてある……現金化できると思うなよ……お前らは……全員、殺してやるっ……」 ……腕時計を奪われるとでも思っているのか? その口調には本物の殺意や敵意が込められているのはわかる。どうでもいいがな。 ――だが、違う。 俺たちの目的は、聖女様の命令は、それとは違う。 自分たちが持参したバックの中から8オンスのネイルハンマーを取り出す。アタッシュケースの中からエクスカリバーを引っ張り出し、コンクリートの上に置く。何かを察したのか、宮間が絶叫する。「……やめて、やめてっ! 殴るのなら私を殴れっ! やめてえっ!」 ……女の叫び声は最高だな。背筋がまた――ぞくぞくと嬉しそうに震え……ハンマーを降り落とす。リューズが歪み、ガラスに亀裂が入る。「いやーっ!」 自分のことでもないのに不思議だな、と思いながら2発目を落とす。「やめてっ! 許してっ! お願いっ、壊さないでっ!」 土下座のような姿勢のまま、宮間はまるでカエルのようになって猛烈に身悶えする。「しかし、理解できねえな」3発目。「こんなもん、ただの腕時計だろ?」4発目。「ただの道具じゃねえか」5発目。ここで、エクスカリバーの1本は完全に砕け散った。 2本目を手に取って地面に放る。チラりと横を見ると、宮間は涙を流している。「……いやだ……やめて……私の仕事が……私の、すべてが……」 宮間は大粒の涙を流してアスファルトを濡らしている。……まぁ、そんなに心配するな。残りの時計をブッ壊したら解放してやるからよ。「エクスカリバーなんて大仰な名前つけやがって……壊しちまえばゴミじゃねえか」 泣き崩れる宮間に俺は言う。「アンタ、俳句ヤるんだろ? 『山田山子』さん。そっちの名前はクソみたいでよ……俺は好きだぜ」言いながら、ゲラゲラと笑う。 笑いながら、ハンマーを降り落とし続ける……。 目を閉じて、思い出す。絶望に歪んだ女の顔と、恐怖、怯え、羞恥、屈辱。宮間有希の目にはそれらがないまぜになって混在し――楽しませてもらった。 しかし……本当はもっと、もっともっと楽しめたはずだった。聖女様の"神託"さえあれば、宮間有希を拉致して犯すなど実に簡単なようにも思われた。川澄奈央人を待ち伏せ、捕え、殴り殺すことなど実に簡単なようにも思われた……それができなかったのは……。 そう。 それを自分だけの判断で実行すれば、"あの男"の機嫌を確実に損ねるからだ。それは今の段階では避けたい……。 まぁ、いい。 今は、な。――――― 10月7日午前0時――。「……宮間の話は聞いたか?」『ええ。大体の経緯は』「社内の様子はどうなンや?」『平穏ですね。取り乱したヤツはいないですが……静かすぎるくらいです。まあ、みんな、考えるところがあるんでしょう』「岩渕の小僧は?」『岩渕さんなら、警察の取り調べ、エクスカリバーの修理依頼、宮間さんの心のケア、いろいろ動いてくれてるみたいですね」「おめぇは? 今まで何してやがったンだよ?」『あははっ、ちょっと今は秘密、ですねえ』「川澄……俺様がてめえを飼ってやってンのは、なぜだと思う?」『社長……わかってますってば……』「……てめえを飼ってンのは、てめえが"緊急時"に役に立つ男だからだ……カン違いすンじゃあねえぞ?」『……そうすね』「犯人グループの正体とアジトが判明次第即報告しろ……当然、どんな些細なことでもだ」『了解です……ボス』「姫様には適当に言っておけ……教えるのは最後でいい……」『アジトを発見したとして……どうします? 焼き討ちでもします?』「……そんな野蛮なことはしねえ。だが、このツケは支払ってもらう……死ンでもな」『……一応、ヤツらのメンバーに心あたりがあるので、探ってみますね……それと……』「ゼニなら用立ててやる。交渉役が必要なら岩渕を使え、用心棒なら鮫島を使え。命令や」『んー……かしこまりました。ただ……』「ただ? なンや?」『……社長や役員や社員も全員――気をつけてくださいね……ヤツら、《D》の関係者を狙って襲って来る可能性――"特大"ですから……』 通話を切る。《D》代表取締役社長――澤光太郎は、出張先で宿泊していた東京のセンチュリーサザンホテルの上層階で、首都圏の夜景を眺めていた。明日、朝一の新幹線で名古屋に帰社し、社内の陣頭指揮を執るつもりだった。 最悪――戦争の用意も必要か? ふと、《D》名駅前店の倉庫に眠る、ジェラルミンの盾のことを思い出す……。 ――――― 『聖女の《F》と姫君の《D》!』 eに続きます。 今回オススメはもちろん? seesが最も愛する『Aime』様……。 Aimer様……。 説明不要のスーパーシンガーwハスキーな歌声に伸びのある声質……。難しいとされる英語歌詞や難解なメロディをしっとりと歌い上げる技量……天才かつ最高。 惜しむらくはメディア露出が極端に少ないことと、アニメやドラマのタイアップが非常に多い事(そんなことしなくても売れるのに……)。 やはり見た目が少し地味なのが影響か? ……穿った意見でスイマセン。 ……ホント、クソみたいなドラマやアニメで使われて欲しくない。てのが本音かな。 安売りはしないでくれ……。 アルバム各種。買うべし聞くべしw 雑記 お久しぶりです。seesです。 更新頻度鈍いなw自分でもイライラする。 さて、近況ですが……特に何もないw今回は本当に何もないw しいて述べるのならば、私、松阪に赴任してから1年が経過したということぐらいか。sees的には2ヵ月で帰る予定だったのだが、昨今はどこも人材不足ということで説きふせられ……今に至る……むむむ、さいですか……。はいはい。ああ、ういろう、食いてえ。 久しぶりの澤社長の登場パートにseesも気合注入💉ドピュー!! 後はまぁ、惰性ですねw岩渕氏は相変わらず主人公属性らしく地味な立ち居振る舞いの徹底化。セリフの強弱を考え、比較的おとなしめ……。まぁ、制作時間に関しては今回短かかったですしね……。 キャラクターの性格と言動がテンプレ気味なのが少々違和感。まぁ……あまりに細かく設定してもね……それに、それがseesの才能の限界だとも思う。まじで。 田中氏鬼畜すぎーーwwwでもseesは好き♪ 次回は――ある方とある方がある方によってあることをされて、それによって京子サマとある方が激おこ😡みたいなwもう少しヒント出すと、岩渕さんと○○(京子様でも川澄でもない方)が大ピンチになりますw ああ……ああ……もっとホラーな話をつくりたい……ドロドロで、もふもふで、にちゃにちゃな……いやいや、我慢我慢(´・ω・)💦 seesに関しての情報はもっぱらTwitterを利用させてもらってますので、そちらでの フォローもよろしくです。リプくれると嬉しいっすね。もちろんブログ内容での誹謗中傷、 辛辣なコメントも大大大歓迎で~す。リクエスト相談、ss無償提供、小説制作の雑談、いつ でも何でも気軽に話しかけてくださいっス~。"イイネ"もよろしくぅ!! でわでわ、ご意見ご感想、コメント、待ってま~す。ブログでのコメントは必ず返信いたし ます。何かご質問があれば、ぜひぜひ。ご拝読、ありがとうございました。 seesより、愛を込めて💓 適当ショートショート劇場 『会食と価値観(つまらない話)』 sees 本日は会社関係での会食。ツイにも呟きましたが、ちょっとばかり有名な 隠れ家的フランス料理店に来ました。会員制です。とても期待しています。 ……え? 何でそんなに丁寧な口調ですって? いやいやこれが私ですよ? 局長 「sees君、今日は存分に食べてくれたまえよっ! ガハハッ!」 うるせえな。 だったらマルゴーとかシャブリとかの高級ワイン飲ませろや。 局長 「sees君、これは○○産の○○を使ったソースで、○○が○○で○○な……」 うるせえなジイジ(暴言?)……ワシをナメてんのか? しかし……ウマイな(〃▽〃) 前菜はアンチョビの甘酢あんかけ?みたいな。 サラダは海藻と水菜と香草?と玉ねぎと白髪ネギと……いろいろな野菜に サラサラのオリーブオイルと何やらポン酢ゼリー? ジュレ? 頭が……。 局長 「ほらほら、飲み物も好きなモノ頼んでいいからね💓」 ……うぜえな――しかし……。 sees 「……ペリエ(水)で」 局長 「あれれ~(コナン君調)、遠慮しなくてイイんだよ~」 アホな上司は置いといて……。 スープは何と……鳴門金時(さつまいも)のポタージュ! これがまた 美味かった……。甘いようで優しくて……正直、おかわりしたかったw 局長 「いや~美味しいねえ美味しいねえ、また来週にでも来ようかな~」 ……無視無視。 メインは豚・鳥・牛・魚から選択。seesは迷わず魚。 ……美しい。 皿に盛られたのはカレイのムニエル?に南蛮風味のソース、カイワレやら ネギやらの野菜盛……(料理系の表現は難しい……)すげ。 ウマイ、美味すぎる、十万石饅頭……(埼玉県ネタ)。 局長 「sees君、どうだね? 予約していくかい?」 プライベートでの次回来店を進める局長……うるせいなぁ……。 sees 「……しかし本当に美味しかったですね……(本当に定期的に来たいな)」 そして……seesは見た。 離れた席に置いてあったメニューをそっと手に取り、価格を確かめた……。 結論から思うに――見なきゃ良かったw ランチコース 3000~6000円 ディナーコース 5000~15000円 ペリエ 600円、ワイン、グラスで1500~??? どんだけ~っ!! sees 「……今日はありがとうございました<(_ _)>」 庶民にゃ無理か……。思い知ったわ、いや、思い出したわ。 ワシには……日高屋のラーメンがお似合いやな……。 🍜了こちらは今話がオモロければ…ぽちっと、気軽に、頼みますっ!!……できれば感想も……。人気ブログランキング
2019.11.07
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