誰でもかかる病気


鬱(うつ)は『こころの風邪』!

確かに”誰でもかかる病気。特別なことじゃない。こころだって風邪を引く。 風邪が治らなければお医者さんに行きますよね。うつだって同じだよ。” そういう意味で、[こころの風邪]というネーミングはピッタリだと思います。私たち の気持ちもこの表現でずいぶん救われた時がありました。  

風邪をひきやすい環境や風邪の症状は、だれでも知っているから、その予防も対処も素早いですね。

ところが、「こころの風邪」と呼ばれる「うつ」は?・・・憂鬱の「うつ」だから、気分が落ち込むことよね?ぐらい。知らないから、手当てが遅れちゃう。現に私たち夫婦がそうでした。
家族やひとにぎりの親友には打ち明けることができても、他人には話しにくいもんです。まして、お医者さんで3日分クスリもらってハイツ完治! なあんて具合にはいかなかったのです。






誰でもかかる病気!の理由

うつ病をひきおこす状況は、以下の通り。
(そんな事がきっかけでなることがあるなんて・・・と驚きます。)   

配偶者や家族・大切な人の死   
離婚した   
結婚した   
妊娠した   
出産した   
大きな病気・怪我をした   
リストラされた   
退職した   
大きな借金ができた   
家族構成が変わった   
職場が転勤・配置替えになった   
労働条件が変わった   
多忙による過労   
昇進・栄転した   
進学・卒業した   
引越しをした   
身近な人とのトラブル   
職場の上司とのトラブル  


まだまだ ありますがこの位にします。喜ぶような事柄までがきっかけになるなんて、知れば知るほど、うつ!恐るべし・・・ですね。
うつ病は誰にでもかかる可能性があって、急増しているのも納得できます。
もはや人知れず悩む時代ではありませんね。

風邪と似ていた うつの症状

いったいいつから鬱になったのでしょう?今、振り返るとそれは、新婚時代までさかのぼります。
うつ病は、その症状が2週間以上続いた場合を受診の目安としましょう。
とNHK教育テレビで呼びかけていました。

しかし、主人の場合"うつ病"と病名がつく前に、飛び飛びで,じわじわ忍び寄ってきていました。
ストレスがたまると、体は度々 警告を発していたのでしょう。

休日出勤 ・平日の深夜残業 ・始発の新幹線に乗り、最終で帰る日帰り出張
・気を遣う接待のはしご酒 ・会社では昼食を摂る時間がない日も珍しくありませんでした。

こんな過酷な勤務が、15年以上続いていました。

常に疲れていて風邪をひきやすい状況だったので、うつの症状を風邪と間違えたのです。

なかなか治らなければ、風邪意外の病気を疑ったのでしょうが、会社を休んで栄養・休息・水分とって・・・とかぜの看病をすると1~3日もすれば治ったのです。

うつ症状はHPの最初にあげましたが、まだあります。
□ 寒気がする
□ 微熱がでる または 熱があると感じる

この症状に、本人さえも「疲れから風邪をひいた」と思ったのです。



ヒントはその症状がでるタイミングにありました

連休明けに襲う うつ症状

3連休明け、ゴールデンウイーク明け、お盆休み明け、
最も確率の高かったのが正月休み明けの初出勤・・・体調をこわすのです

休みだからといって、ダラダラお昼まで寝ている家族ではありませんでした。
休日でも3食しっかり食べて、昼は外出したり、ビデオを見たり、
夜は楽しい晩酌、明日からまた会社という夜は、早めに床につく。
むしろ健康には気を遣っているほうでした。

それなのに、 夫だけが、 □  下 痢をする  □  風 邪 (実はうつ症状) をひく

「会社の人達は、私達がよっぽど連休に不摂生してると思ってるんじゃないの?なんだか妻が、だらしないみたいで・・・」寝込んでいる枕もとでイヤミを言ったこともありました。(ごめんなさい)

くつろいで、楽しんだ後だからこそ「また、あの苦しい職場に戻らなければならない」と一気に落ち込んだのでしょう。

旅行にご注意

夫が最もくつろいだ年末年始の遠い実家への帰省。
夫の母は料理上手で贅沢でおいしい料理を山ほど作ってくれます。
仲の良い両親・兄弟達と年に一度酌み交わすお酒は、夫をいつも以上に饒舌にさせました。

楽しかった・おいしかったでルンルン気分でいられるのは
毎年1月3日の夜まででした。
具合の悪くなった夫に
(実家が寒い地方なので)「気温の差で風邪ひいたのかしら?」
「ちゃんと暖かくして寝たの?」「コタツで寝るからよ!」
「いくらなんでも飲みすぎよ!」と見当違いをしてばかり。

"楽しみ"の後ろから、『うつ』はひたひた、やってくる・・・
我が家の教訓です

うつ病の人を気分転換に旅行に連れ出すのは、逆効果 のケースがあるそうです。
旅行中は美しい景色などで一時気分は晴れ、そこそこ楽しむことができても、
帰宅後、もっと重い症状がでるというのです。

うつ病ご本人の気力と体力の回復を待って、
ご本人の口から自然に「旅行に行こうか。」とでるのを待ちたいものです。


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