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23日あけぼの千葉(乳がん体験者の会)の主催の『乳がんの医療相談』に初めて参加しました。
聖路加国際病院乳腺外科の矢形先生に質問をし、答えていただくという会でした。
自分の今かかえている悩み、疑問を持っている方の話を伺ったのですが、大変深刻な状態の方が多いのに、驚きました。
先生は質問を聞いて一つ一つ丁寧にわかりやすく説明をしてくださいました。答えるのに難しい質問に対しても率直に先生の考えで答えてくださいました。
どこの病院に行ってもこのようによく話を聞いて的確に答えてくださる先生ばかりだったら、我々患者は安心していられるのにと思いました。
標準的治療が現在は確立されているようですが、病気は個人差がありますからその微妙なところで、患者側の悩みが出てくるようです。
再発、転移の方が二人質問なさいましたが、その場合は化学療法が主となるとのことでした。
化学療法が効果あり、CT,MRIで影が消えても手術をしないそうです。
それは検査には出てこないような微小なガンがありうるから手術しても取りきれる保証が無いからだそうです。
それでも、もし不幸なことに乳房やリンパにあるガンが、大きくなって痛みとかが出てくると、本人にとってそれは大変なこと、痛み止めを使用したり、放射線をかけることも検討するそうです。
その治療法は医師と本人が十分話し合い、検討して一番よい方法を選択することになるそうです。
実際わきの下のリンパが大きくなり痛みも出ている方がいて、なんとか手術をしてこの痛みから解放されたい、とおっしゃっていたが、手術をしたほうがいい場合とその他の治療を選択する場合とが考えられるそうです。
私の妹も、再発して脇の下のリンパが5センチくらいになり、痛みで我慢できなくなりそれを取る手術を受けたが、傷はふさがらず、浸出液で悩まされ、そのうち細菌感染までおこし、それは大変な状態になっていた。
妹の場合、そのふさがらない傷を治すためといってもう一度手術を受け、傷口にがん細胞が出ていたのでそれをとり皮膚移植をしたのだが、移植した皮膚も役に立たず、肺に水が溜まり助からなかった。
一番の原因は妹が適切な治療を受けずに状態がひどくなるまで放っておいたから手遅れになり、命を短くしてしまったのだが、再発に気がついた時ちゃんと化学療法を受けていたら、細く長く生きることが出来たのではないかと今回の話を聞いて思いました。
他には抗がん剤の副作用で手がしびれ痛みが常にあるという方がいらっしゃいました。薬をお休みすると症状が軽くなるそうで、そういった場合は薬を変えたりして様子を見るそうです。
治療効果と副作用の両方を天秤にかけて治療をする方法をきめるのだそうです。。
そのほかにいいと思われるのは、化学療法を受けながらいろいろ自分にあったエクササイズをすることも副作用を和らげる効果があるとおっしゃいました。
痛みに対して、鍼、気功、漢方も検討することもありだそうです。
私はもう何年も気功を細々と続けていますが、これも私にとっていい結果を出しているのかもしれないと思いました。
今回かなり重い話をたくさん伺って、もし自分がそのような状態になったら、どうするだろうかと考えてしまいました。
今の自分を見てみると、何の症状も無いから、好きなことを自由にしていられるが、リンパが腫れて痛みが出たり、手がむくんで重く痛かったり、胸が苦しくて呼吸が大変だったりしたら、現在のように楽しく遊んでいられないだろうと思います。。
私は両側の乳がんで、最初の時から数えると15年もガンと付き合っているのですが、それでももし再発、転移となったとしたら、心落ち着いて、冷静な状態でいられる自信はまだありません。
自分の置かれている状態が納得できるようになれば、もしかしたら自分が何をし、生きた証をどう残すかを考えるようになれるかもしれなませんが、それもまだ経験してないのだから、現在のように静かな気持ちでいられるかどうかわかりません。
最近、柳田邦男さんの『人生の答えの出し方』を読み、今回伺った皆さんの話しを自分なりに考えると、人それぞれ人生の最後に向けて歩きつつ、その答えを探していくのだなと実感しました。
乳がんにかかる人が、最近かなり多く私の周りにもたくさんいて、そして辛い状態の人の話を聞くと、自分がすごく恵まれていることに気付きます。
そのことに感謝して、これからも元気に生きていけるようにと心から思いました。