2005.04.12
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カテゴリ: SLP
二人のクラスメートから聞いた (1) に関する体験談が特に印象に残っています。
どちらも私のようにタイプ型コンピューターを持っていました。

クラスメート1: 受付に行きアポがある事をコンピューターを使って伝えた。
二人のうち一人がアポ相手のオフィスに電話をした後「すぐ来ます」とジェスチャーつきで言ったのでにっこりして待っていた。
そうしたらその受付の二人が目の前で話し始めたそうです。
「彼女耳が聞こえないね」「私もそう思った」「人工内耳手術ってあるよね。どうしてしなかったのかなぁ?」など。
相手の目の前でそういう話をすることと、話さないというだけで耳が聞こえないと思ったということが私には衝撃でした。

クラスメート2: 指定のアドレスにあるビルに入るとそこは小部屋で、どこからか「氏名と用件を言ってください」というアナウンスがあった(どんな場所に行ったんだろう…^_^;)

うわー…

でもこれが日常、という人がたくさんいるんですね…

★★★

私たちが持たされたAACの道具(ハイテク)には、大きく分けてコンピューター型と電動型人工咽頭がありました。

二つを比べると、コンピューター型の方が見た目が自然だし、一旦タイプするとメッセージもはっきり見えるのでとっつきやすそうに見えるような気がします。
でも実際使ってみると、タイプするたび会話が途切れるので、相手が会話する気まんまんじゃなければ「自然な会話」は難しいかなと思いました。
相手が話している間にタイプしておこうと思っても、話している相手の目を見ずにタイプするのは失礼なように感じてできませんでした。

一方電動型人工咽頭は、見た目が特殊と言えるし、使う方も聞く方もある程度慣れないと難しいんじゃないかと思います。
ボリューム調節がないと図書館なんかでは使いにくいんじゃないかな。
でも使った人達に聞くと、一旦自分も相手も慣れるとあとは全く普通の会話ができて冗談なんかもいい放題だったとか。

ちなみに電動型人工咽頭を使うと、音の高低がないフラットな話し方になります。

http://www.dlfl.dk/2b2.html
4つのサンプルのうち、一番下は食道発声のサンプルです。上手ですねー。

バリアフリーとかよく聞きますが、聞こえなかったり話すのが難しかったりするような目に見えない障害に対してはまだまだ鈍感な社会なのかな、と思ったりした一日でした。





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Last updated  2005.04.13 06:21:56
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