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グラット氏

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2017.01.08
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カテゴリ: レンズ泥沼




FD FLレンズはキャノンがEFレンズに切り替えた時台に第一次危機を迎え、デジイチが本格普及する頃に第二次絶滅危機に瀕したレンズだ。

特にデジイチ普及時代の危機は深刻だった。銀塩なら使えるボディがいくらでもあるが、なにしろデジイチにはFDをつけるボディが見つからないのだ。デジタルキャノンがいち早くフルサイズをリリースしEFユーザーがこの世の春を横臥しているのを横目に旧来のFD愛好者は忸怩たる思いだったことだろう。

しかし長い長い雌伏の時代を経てFDFLユーザーに福音がもたらされる。救い主は銀塩時代に想像もできないメーカーだった。そう、ソニーやパナソニックといったデジタル時代にカメラ業界に本格参集してきたメーカーだったのだ。

ソニーにしてもパナソニックにしてもレンズラインナップが乏しい現状や、FDユーザーを取り込むという意味で実にウィンウィンの関係なのだ。

一時はジャンク箱に大量に並んで更に見向きもされなかったFDレンズ群にやっと光があたったのだ。また現役時代に大量に出回ったせいで特に高騰することなく安定した在庫があるというのも好ましい。特に嬉しいのがライバルのニッコールより安価な価格だ。このレンズも、これがニッコールなら価格が2倍から3倍になっているのだ。

このレンズもその魅力は外観にあると言って良いと思う。ただでさえ大きかったf1,4の55mmを超える58mmのフィルター径は85mmと見間違う威風堂々たる風貌だ。重量だって500g弱のヘビー級、手にズシリと来る感触が良い。ローレットは軽金属製、冷んやりとした温度が「ゴムじゃないぞ」と主張している。

さて、この時代は新種ガラスの開発に各社が凌ぎを削っていた時代。そして「エコレンズ」などが主流の現代では作ることのできない硝子が作られた時代だ。製造過程でカドミウムなどの猛毒が排出されるレンズ、そしてもうひとつのレンズが放射性元素を材料に含む硝子を採用したアトムレンズと言われるやつだ。



この前の58mmf1.2はアトムだが、このレンズはアトムレンズなのかはわからない。ただ、撮ってだしの絵が実にビビッドで現代のレンズ以上に鮮やかなのには驚かされる。パっと見、黄金色にコーティングされたレンズが古色蒼然としているだけにギャップが面白い。

光学ファインダー時代には嬉しい明るいレンズも電子式では絞りを変化させた一瞬だけしかファインダーの明るさ変化を感じられない。それでも良いのだ。でっかい単焦点レンズでピントを合わせてく過程が至福の時なのだ。





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最終更新日  2017.01.08 11:34:49
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