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グラット氏

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2017.04.30
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ええっと、多分このカメラ以前このブログか他のブログで紹介したと思うんだけど、デジカメばっかりじゃ面白くないから二度目の登場(じゃじゃん)



ストロボ内蔵カメラといえば、1975年発売のピッカリコニカことコニカC35EFが有名だ。んで良く見られるのが「世界初のエレクトロニックフラッシュ(ストロボ)内蔵カメラ」という枕詞。

ある意味では正しい。しかしある意味では間違っている。ストロボ内蔵ならピッカリより先立つこと10年、1964年にフォクトレンダー社から第1号が世に出ている。それが「ビトローナ」だ。10年だぞ10年。流石フォクトレンダー、凄い技術じゃないか。というかそもそもフォクトレンダーに電気技術などなかったはずだが。

デジタル時代になってISO1万超えが当たり前になり、3200は鑑賞に堪えるなんて世の中になったんだけど、1960年はISO100がフィルムの主流だったのだ。なので、室内撮影(あぁ、当時の室内なんて現代よりずーっと暗いですよ)ではフラッシュは必須だったのだ。

なんでカメラケースにはストロボを収納する小さいケースが付属してたざんす。んで、このストロボを本体に収納できれば便利だよねって考えるわね。しかし実際開発を始めると難題山積み。しかしこの難問を克服し(というかむし回避して)、世に出たのがビトローナ。


何と言ってもファインダーに隣接する発光部が特徴だよね。しかもこの発光部、拡散用にダイヤ状にカットされてて実に美しい。本体は当時の普及クラス特有のオニギリみたいなダサダサスタイルだけに一層この発光部が目立つんだわ。


一目で「ただ者ではない」雰囲気を醸し出してるんだけど、カメラをひっくり返すと更に面妖なものが目に入る。バッテリー室が見当たらず代わりに謎の電極がある。そうなのだ、ストロボは内臓したが、電源部分は内蔵できなかったのだ。はははは



んで、プラスチック製の電源部を兼ねたバッテリーグリップがこれだ。このグリップは電池がない状態でもそこそこ重い。昇圧トランスやコンデンサー(この辺りは電気に疎いので適当言ってます)、が入っているのだろう。これに電池(単2みたい)を入れたら、凶器に使えそうです。

そもそもビトローナとピッカリコニカではボディの材質が違う。ビトローナは当時一般的だった金属、んでピッカリはプラスチック。これも推測なんだけど、ストロボの発光部をボディに組み込むことはそれほど困難な作業ではなかった一方で、電源部の組み込みはかなりの難事業だったんじゃまいか。そう「漏電」「感電」の問題なのだ。この辺り、サクっと回避したフォクトレンダー、さすがはカラクリ大好きなフォクトレンダー、素晴らしい。

ピッカリコニカはプラスチックボディで漏電の危険性を排除できたことにより開発の目途がたったみたい、ピッカリを境にコンパクトカメラのカメラボディは金属製からプラスチック製に雪崩を打って変わったんだよね。もしピッカリが世に出なかったらコンパクトカメラのプラスチック化はまだ先になったかもね。


んでグリップを付けた姿がこれ。結局、グリップがないとストロボは機能しないから、これなら外付けストロボと大差ないわね。なので正確には、世界初の「発光部内臓カメラ」ですわ。はやり完全なストロボ内蔵カメラはピッカリコニカにその栄誉が与えられそうです。






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最終更新日  2017.04.30 11:51:15
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