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あれはまだ4月だというのに肌寒い、というかまだまだ冬のような天気のロンドン・ガトウィック空港からわたし達(わたしとエリコ)はイタリア、トリノ空港行きの飛行機に乗った。
まず機内に乗り込んだときにビックリというか衝撃を受けたことがあった。それは、機内の人達がとてもおしゃれというか粋なのだ。
というか・・・イギリスの人達ってなんて地味なんだろう!と痛感したこと。イギリスでは冬になると、スキー場で着るみたいなジャンパーを着込んでいる人が多い。とりあえず、赤や青など色はカラフルなのだが洗練されてるとはいいがたい。
靴だって、スニーカーとかが多い。
でも機内で隣り合わせになったおじさんは、使い込まれた、でも
味のあるデザインの靴を履き、スーツも洗練されている。
若い女性も、凝った感じのフレームの眼鏡をしていて
服も色は黒や茶色で地味なのだが、華やかさがある。
自分たちの服装もすっかりイギリステイストに
侵されていることをここで痛感。
今から行くイタリアかそのあと続けて予定しているスペインで何か買おう!と決意する2人。
トリノ空港ではジャンパウロ夫妻が車で出迎えに来てくれていた。
その後彼らの町へ向かう。
車内から見たトリノは、片側に白い雪が残った山々がデンと並び
少し長野の松本の景色に似ている、と思った。でもこちらの方が
断然、標高高そう。山があるほうはスイスなのだ。
車は市街地を抜けて、景色はのんびりとした雰囲気になる。
ブドウ畑が広がったり、せま~い石畳の道を抜けていったりと楽しい。
ふと、広い畑の中に、ポツンと立っている女の人を発見。
その人は畑の中にいるのには完全にそぐわないようなビビッドなカラーの服を着ている。
どちらかというと肌を露出したような服だ。
「あの人は一体何をしているの?」
質問してしまってからしまった、と思った。
それはジャンパウロとクラウが少しきまり悪そうな表情をしたからだ。
思うにあれは娼婦なのである。
しかし、文化が違えば娼婦のライフスタイルも違うものだ。
あんな明るい真昼間に、畑の真ん中のバス停に立っているってのも
ありなんだなーと、妙に感心する。
暑いだろーなー、日傘をさしていた気がするが。
なんだかそれは一枚の絵のようにわたしの心に残っている風景だ。
続く
ニースからバルセロナ、ペルピニャン経由 2006年12月06日
ニースで困ったことになる。 2006年11月20日
イタリアからスペインへ 2006年11月14日