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2006年12月06日
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その中の1軒のホテルにすぐさま予約を入れる。
店のフロントで暇そうに座っていた中年男性は
なんとか英語を理解してくれた。

そのホテルの玄関付近では、小さな子供達が
何人か遊んでおり、ホテルを出たり入ったり
とにぎやかである。
彼らはどうもそのホテルに住んでいた気がする。

そのホテルは値段も安かったが、なかなかキツいホテルだった。

「いつか、もっとお金を貯めて、今度はニースの高級ホテルに泊まるわ!」
とバスタブにあった穴がぼこぼこあいているタオルを見つめてエリコは言う。

翌朝早々ホテルを逃げ出して
ようやく電車に乗り込むことができた。
しかしその電車はバルセロナまで直通ではなく
ペルピニャンという駅で乗り換えのためにいったん下車し
3時間ほど待った後に、やっとバルセロナ行きの
電車に乗れる、というプランだった。

ペルピニャンはフランスの端っこにある駅だった。
150px-Perpignan_dot.png
駅前は、日本の田舎の駅同様、低い建物ばかりで
のどかな雰囲気である。

3時間を過ごす。なにもしないで過ごす3時間は相当長い!

ついにバルセロナ行きの電車に乗り込む。

しばらくして、私たちの斜め前に一人のスペイン人らしい
青年が座っていることに気付く。
なぜか彼はチラチラとこちらを気にしていたが、立ち上がり

しかし、それはスペイン語、
今ひとつ上手くコミュニケーションができない。

彼は手帳のようなものに何かを書いて、わたし達に
差し出した。どうやらそれは彼の名前らしい。
彼は私たちが日本人と知り、彼のスペイン語の名前を
漢字で書いてほしい、とジェスチャー交じりで頼んできたのだ。

残念ながらその時の彼の名前は忘れてしまったが
なるべく悪い意味の漢字にならないようにして
漢字を書いてあげると、彼は跳びあがって喜んでいたウィンク

そうこうしているうちに、窓の外を見るとそこは・・。
赤茶けた土が舞う大地が広がり
建物は殺風景に四角い。
今までの曲線がうねった窓や屋根とは違っていた。
空の色まで、違って見える。

「ピレネーを越えるとそこはアフリカである」
という言葉があるが、今までのフランスの景色とは
まったく違う風景がそこにあった。

スペインにようやく入ったことに安堵しつつ
すっかり暗闇に包まれていく中、
宿の予約をしていない私たちは不安になりながら
バルセロナ到着を待ったのだった。






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最終更新日  2006年12月06日 15時25分49秒
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