遊裕動脈

遊裕動脈

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2025年07月
2025年06月
2025年05月
2025年04月
2025年03月
2025年02月

Freepage List

Free Space

設定されていません。
2008年09月08日
XML
カテゴリ:
先日、イタリアのフラッグキャリア「 アリタリア航空 」の
経営破たんが報道されました。

ネットニュースでみた限りでは、非効率運営と強い労働組
合による度重なるストなどが悪影響し、一日3億円近い赤
字だとか。

度重なる政府の支援が報道されるにも拘らず、労働組合の
反発でリストラクチャリングが進まず、ハブ空港だった
マルペンサ の発着枠を ライアン・エアー
から、雲行きは怪しいと思っていました。

一方、この前に報道された政変による売却話のご破算は、
経営戦略を再考するのであれば、単なる売却よりも良い
判断だったのでは、とも思っていました。

邪推かもしれませんが、会社の再建に向けて経営陣が計
画を立てても、労働組合の反発で実行ができないのであ
れば、会社の経営を一旦法律の管理下に置いた方が良い
という判断がなされた計画倒産かもしれません。

従来、各国を代表する航空会社(日本では JAL ね)は、概ね
国際線と国内線とを基幹空港で結ぶ「 ハブ・アンド・スポー

経営をしていましたが、航空自由化とともに格安航空会社が
参入し価格競争が激化。従来のビジネスモデルでは効率面で
不利となって、チャネル独占戦略が陳腐化してしまいました。

ヨーロッパは、ECがEUとなり通貨が統合されて以降、
巨大化した市場で自由な競争が加速しており、競争力が

なっています。

日本からヨーロッパをみると、統一された巨大市場に見え
ますが、現地に行ってみると各国毎に経済の強さでコント
ラストがあり、のんびりしている南欧の方はフリーキャッ
シュレートがそのままハードル・レートなのではないかと
思うくらいです(そういう面では、日本で現在叫ばれている
格差社会とよく似ている)。

さて、アリタリアのようなフラッグキャリアが再建するに
は、徹底した効率化が要求される近距離路線と、どちらか
といえば多様なサービスが要求される大陸間移動の国際線
とでは別々のビジネスモデルが必要となるはずです。

ですから、今回の報道にあるような事業会社と精算会社に
分けて再建するというだけでは収益モデルとしては不十分
で、長距離国際線と近距離路線で会社を分けるところまで
踏み込むべきだと思います。イメージとしては、日本の国
鉄の分割民営化のスキームですね。

事業再建で重要なことは、正しいビジネスモデルの採用と
再建実行のスピードです。

この点、どこかのフラッグキャリアの再建問題も、一会社
の利益に留意して競争力が落ち、国益が損なわれることの
ないよう、スピードを重視した戦略スキームを「全社員が
経営意識をもって」考えてほしいと思います。

それよりも何よりも、目下一番の問題は今もっているチケッ
トがきちんと使えるかどうか!

アリタリア航空

安全第一で楽しいフライトをお願いしたいです。

Grazie!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年09月08日 11時51分50秒
コメント(0) | コメントを書く
[] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: