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2011年09月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
初めてその存在を知ったのはいつのことだっただろう?ちょっと
色気付いた中学生くらいだったのではないかと思う。地球上には
こんな場所があるのかと思った。

モン・サン・ミシェル

お恥ずかしい話、モン・サン=ミッシェルと名前を聞いても、へぇ
とかふ~んという感じだったし、フランスにあると知ってもフラン
スがヨーロッパのどのあたりなのか、モン・サン=ミッシェルがフ
ランスのどのあたりなのか、はたまた自分自身がその場所を訪れる
なんてことは想像することすら出来なかった。

憧れたといえばその通りだけれど、憧れたという言葉になるほどの

のツアーパンフから切り抜いた写真を、カセットテープのレーベル
か何かにして、なんとなくヨーロッパとか、なんとなくクラッシク
という理由にならない理由で、ヴィヴァルディか何かが録音されて
いたんじゃないか。いま思い返すと滅茶苦茶ぶりに笑ってしまう。

でも、中学生くらいの生活で想像できる範囲はそのくらいではない
かとも思う。それより、今まで忘れないでいて実際に現場に出掛け
ようと思いたったことの方が大切だ。

きっとこれだけが目的だったら、10年くらい前にツアーかなにか
で来れたかもしれない。でも行きたいところに自分の力で来たから
こその充実感もある。こうして、ようやく辿り着いた。

ブリュッセルからパリを通って今度は西へ。パリ・モンパルナス駅

潟のようなところを走っている。バスの左側の車窓にはあのモン・
サン=ミッシェルが見える。夢が叶う感覚。

バスを降りたら目の前だ。すでに方々からのクルマやバスが駐車場
に入り、人々が巡礼者のように島に入っていく。

ノルマンディーの北方だから、ベルギーと同じようにヨーロッパ大


あちらが極寒で震えたというのに、こちらはTシャツでも汗をかく
暑さ。やっぱり極東での想像とはまったく違う。

11時前だから、今日のモン・サン=ミッシェルは始まったばかり
だ。階段を登っていくと、なぜこんな複雑な構造なのかと思うけれ
ども、修道院から始まった歴史は、実際には要塞だったり監獄だっ
たりしたことも長い。ロンドン塔のようだ。

修道院だったこともあり、内部はとても質素な作りで驚く。大都市
のカテドラルのような装飾が全然ない。むしろ監獄時代の食事を運
ぶ大きな滑車(のレプリカ)があったりして興味深い。

元々はトンブ山という岩山だったところに、708年聖堂が建設さ
れたのが始まりだそうだから1300年の歴史がある。フランス革
命での修道会の解散から監獄となり、現在工事の足場が組まれてい
るのは1874年から始まった修復工事が今も続いているのだとい
うのだから驚く。

また驚いたのは島に繋がる堤防道路で、朝到着したときには道路だ
けだったのが、見学を終えて午後になって戻ると、干潮から両脇の
干潟が姿を現し駐車場になったことだ。相当に潮の流れが速い。

モン・サン・ミシェル

おかげで幸運にも干潟を歩くことができた。一見、粘土質に見える
干潟は実は細かい砂で、指でつまむと粘土のように取れるのに指で
こするとサラサラして消えてなくなる。ちょっと今まで見たことが
ない細かさだ。

この微細な砂が早い潮に乗るのだから、満潮と干潮で風景が変わる
のが理解できる。一時期は干上がってしまったそうだけれども、以
前の姿に戻すための工事が進んでいる。

もし再び来ることがあれば、そのときには堤防道路がなくなり橋が
架かっているだろう。そして再び100年前のモン・サン=ミッシェ
ルの姿を観ることができるだろう。

感謝!







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Last updated  2013年05月27日 11時02分41秒
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