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2011年09月05日
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※この記事は 9月1日に配信したメールマガジン の内容です。

私はいまベルギーに来ています。8月なのに朝の気温は10度ちょっ
と。風が冷たく身震いする寒さです。街のショウウィンドウには、
FALL IS COME!と書かれ、秋冬物のファッションがスター
トしています。

日本は9月1日に入って防災の日でしょうか。首都圏で大規模な防
災訓練がなされていると思います。

日本ではほとんどテレビを見ないのですが、外国に来るとその国の

なしにします。

そのTVニュースのなかで、日本の原発事故について報道されてい
ました。早口のフランス語なので断片的にしか分からなかったので
すが、震災でダメージを負った日本経済について触れられていまし
た。

気になったのは、テレビで報道される映像が、東日本大震災のあと
雪の舞う中で行方不明者の捜索に当たる自衛隊員と、自動車メーカ
のアセンブルライン等の資料映像と思われるもので構成されていた
ことです。

もちろん日本にいらっしゃる皆さまは、地震や被災地、福島第一原
発に関するニュースに触れているので、3月以降刻々と状況が変化

本で実際に取材した素材が放送されていないため、ステレオタイプ
な情報が今も報道されているなと感じました。

また、こんなことがありました。

ブリュッセル中心街にある、あの有名な「小便小僧」を訪れていた
ときのこと。ドバイから来たという家族連れに話しかけられました。


人が亡くなったことを気の毒に思っている、と言うのです。

それは親切にどうもありがとうと答えましたが、福島の原発事故で
は1人も亡くなっていないよ、地震と津波で多くの人が亡くなった
んだよ、とも付け加えました。

先のテレビの報道とも共通するのは、日本でもまま見られることで
すが、地震と津波と原発の被害を混同していることです。原因と結
果の関係が整理されず、一緒くたにされているのではないでしょう
か。

私が日本を出発する頃は、島田紳助さんの引退情報が報道を賑わし
ていたときで、それは突然の大ニュースでしたが、それよりも重要
なニュースがいくつもあるのでは?と感じていたときです。

ベルギーに来て新聞を手に取ったら、民主党の代表に野田佳彦氏が
決まったと小さなコラム記事が掲載されていました。第一党の代表
のため次期首相になることに書かれていましたが、記事の最後でこ
の5年間で6人目の首相だとも触れられていました。


 - - - - - - - - - - - - - - -


外国から日本をみると、細かい点がすべて削ぎ落とされて全体的な
総論が伝わってくるため、はっきりと分かりやすい全体像が得られ
るというメリットがあります。1本1本の木は忘れて、ひとつの山
だけを見ればいいという容易さがあります。

しかし、現場に行けば雑多な細かいことが積もって山を構成してい
て、とてもきれいに情報を整理分類して進むべき方向を打ち出すの
は困難を極めるという現実もあるでしょう。

そういう現場(日本)にいて情報洪水のなかで混乱しそうなときに、
問題を解決して未来の志向を見つけ出せるのは、思考と言葉の力で
す。

例えば日本のマスコミ報道をみると、街頭でインタビューをする際
に「○○についてどう思いますか?」という質問形式をとることが
多く見られますが、「思いますか?」と聞かれれば、考えを述べる
ことも、感想を述べることも、感情を述べることも、感覚を述べる
こともすべて自由なため、思ったことをそのまま答える傾向が視ら
れます。

これが、もし「○○についてどう考えますか?」という質問形式だっ
たら、聞かれた側は考えを述べることにフォーカスせざるを得なく
なりますから、その人の情報整理を一度は経た後の答えを引き出す
ことができます。

被災地も、原子力発電所も、経済市場も、国会議事堂も、あなたの
職場も、現場が混乱して先に進む方向を打ち出すことが難しいとき
には、述べられた考えをさらにもう一度蒸留して帰納法的に言葉を
見つけ出せば解決に近づきます。

もっと大切なのは、蒸留して紡ぎ出した言葉を外に向かってきちん
と発信することで、メッセージを発信するからこそ外部からの視座
や評価が好意的に変わってくるのではないでしょうか。

カレンダー上では今も防災の日ですが、去年までは”あるかもしれ
ないけど出来れば起きないでほしい”という「防災」がコンセプト、
今年からは”必ず起こる。起こったときに損害を最小限にとどめる”
という「減災」がコンセプトと進む方向が変わっているはずです。

このことを外国に発信して、「もう新しい日本は始まってるよ」と
アピールしましょう。必ず日本への評価は好転しますし、あなたの
環境も好転します。

※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジ
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ベルギー・ブリュッセルにて。

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Last updated  2013年05月27日 11時02分28秒
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