新興国ファンドはエマージング・ファンドというカッコ良い呼び名で言われていますが、「大破局」によるともともとはこれらの第三世界の国々が発行している債券を保有していたアメリカの商業銀行が、第三世界危機のため売るに売れなくなり(つまり暴落した)、買う気を起こさせるような良いネーミングはないかと考えたものとのことです。 最初は「低開発諸国」としたのですが、これはネガティブすぎてダメ。次が「LDC(Least Developed Countries)債券」、これは省略語でLの意味を忘れさせて買わせようとしたけどこれもダメ。次が「発展途上国」としたけどこれもいまいち。そして最後にあるセールスマンが「エマージング」という言葉を発案し、それにウォール街が乗ったと書かれています。