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お悔やみ申し上げます.このところ,お名前を拝見する機会が少なくなったようで御身案じつつ,久しぶりに下村青さんの舞台を拝見し,また四季の舞台にも足を運ぼうかと思っていたところでした.下村尊則(青)さん,石丸幹二さん,保坂千寿さん,野村玲子さんが当地の劇場に御出演いただいていた頃に足を運んだほどの寡聞の身ですけれどもほぼ月替わりで演目が代わるという贅沢なときを友人と楽しませていただきました.学生時代に初めて観たミュージカルのジーザス・クライスト・スーパースター ジャポネスクバージョン,三島作品を最前列で体験した鹿鳴館,映画を観てから舞台ツアーにも参加できたオペラ座の怪人,下村さん観たさに遠征したスルース!とハムレット,最後尾の席で,招待されたと思しき体験者の方の声を耳にしつつ鑑賞した昭和の歴史三部作 等々…ありがとうございました.「劇団四季鑑賞の日記」
July 19, 2018
劇団四季のミュージカルに。福岡に続く二度目の鑑賞に臨みました。【舞台の内容に触れますのでお読みになりたくない方はどうぞスキップなさって下さいね】最近では公開中の映画のプロモーション映像を目にする機会が増え、二年前の鑑賞時の復習にもなっていたため、幕が上がると同時にスムーズに劇中に入り込むことができました。見知ったお顔があまりないのが少し残念でしたが、三人の父親候補のうち、お声に聞き覚えのある方がいましたので幕間でキャスト表を確認すると「クレージー・フォー・ユー」で拝見したことのある荒川務さん。福岡で拝見したときは、知っている方がいませんでしたのでかえって役を役として見られたのか母親のドナの印象が強く残っているのですが今回は娘・ソフィの相手役としても通りそうな荒川さんのサムに自然に意識が向きました。心身の弾むナンバーが続き、フィナーレも楽しく。ペンライト持参の方もいらっしゃいました。「マンマ・ミーア!」名古屋公演は今月で千秋楽を迎えるとのこと。当日券も一部あるようでしたので、ご確認の上、よろしかったらどうぞ。 「劇団四季鑑賞の日記」
February 9, 2009
基本的に舞台を地元で観ることにしているのは相当に淘汰された良いものを拝見できるという期待と地元の上演状況を鍛えたいなという願いもあって。遠征で済むものとされてしまえば、良いカンパニーにスキップされる当地の傾向にますます拍車がかかってしまうように思いますので。それでも、旅行やヨガ学会で遠出をする際には、現地で良い舞台を観る機会を捉えるようにしています。そういったときに、全国の都市に劇場を持つ世界最大の演劇カンパニー、劇団四季の存在はとてもありがたいもの。常時、一定水準以上の舞台を体験できますから。自由劇場の「スルース!」四季劇場での「オペラ座の怪人」福岡では「マンマ・ミーア!」が、遠出の際に拝見できたもの。はじめに舞台ありきではない場合もあるのですが遠出をする当初の目的が霞むほどの愉悦に彩られるのです。さて、今年の京都行きは、新選組縁の地めぐりと決めたところでちょうど同じ時期に「ジーザス・クライスト・スーパースター」の京都上演があるとのこと。NHKの大河ドラマをDVDで観ていて、壬生にいた最初のメンバーやパッケージの隊士の数が13人だったこと、局長の最期などが暗示的だなと思いつつジャポネスクバージョンにあわせて、旅行の日程を決定。20年前、ミュージカル初体験になった歌舞伎バージョンを京都で観られるなんて恭悦の極み。大好きなヘロデ王にお目見えできるのもとても愉しみ。下村尊則さんのヘロデ王→ジーザス&芝清道さんのユダ→ジーザスでしたら夢が叶います☆ 「劇団四季の日記」
October 7, 2007
「昼は鹿鳴館、夜はオペラ座」。映画「オペラ座の怪人」熱が嵩じて1月に東京へミュージカルを観に行くと決めたときにこの計画を思いつき、まずは映画公開一周年記念日あたりの週末にまず、フランスのファントムの方を収得。ひとりにんまりと、もう一方の作品のチケット発売日を待っていたのですが、なんと上京する日が楽日にあたり、即、ソールドアウト。わが国の誇る仮面の男・三島由紀夫氏の名品「鹿鳴館」人気を甘くみておりました。それでも、どうしても観たいと違う日にチケットを二枚とったものの、現地在住の友人との予定が折り合わず、結局はオークションへ。比較的早く引き取っていただくことができたのも、皇居&迎賓館を擁するかの地の三島&鹿鳴館好みゆえでしょうか。1月末が楽日と思っていた公演は、延長を重ね、4月までのロングランに。【鹿鳴館を創った男】さてさてそれほどの人気ならば、当地へもお出ましいただけるはず。昨年、四季の自由劇場で好評を博した「オンディーヌ」もロングランになったのちに、全国公演に。「オンディーヌ」はフランス演劇主体だった劇団四季の出発点になる作品で、浅利慶太氏の思い入れ深い「鹿鳴館」もまた、かの劇団の原点のひとつ。ここはお待ち申し上げようと決めたところ、やはり新・ミュージカル劇場の月替わり公演のナンバーに決定、しかも昭和三部作のすぐあと、という出来過ぎとも思えるベストタイミング。さらに鑑賞当日は、偶然にも三島氏の月命日。初日の新聞記事には、カーテンコールで彼の大きな写真が花に飾られて舞台に登場している写真が載っていました。ご自分のことが書かれている記事は、残らず読み、上演される舞台にもよく足を運ばれていたとのこと。昭和三部作で増え始めた客層は、本作品にもぴったり合うようで、女性陣で占められることの多い劇場に、70、80代と思しき男性の姿がたくさん。映画・「春の雪」の客席の雰囲気に似て、稀代の作家の気配がしました。【あらすじ】時は明治の天長節(11月3日)。大臣を務める影山伯爵の妻・朝子は、新橋の名妓という出自にもかかわらず、社交界の人望を集めているが、夫の職務である鹿鳴館での外交的もてなしには一切参加せず、洋装も拒否して和装に身を包んでいる。そんな骨のある彼女に娘・顕子の駆け落ちの相談を持ちかける大徳寺侯爵夫人・季子。顕子の相手は影山伯爵の暗殺を企てる自由党の残党、清水永之輔の息子・久雄であり、鹿鳴館の夜会に乗り込もうとしているという。朝子は、久雄がかつて愛した清水との、生まれてすぐに相手に渡したのちは20年来会うことのできなかった我が子であると気づく。しかも、母であることを告げた朝子に、影山伯爵の暗殺ではなく、庶子である自分を省みない父・清水を殺めようとしていると伝える久雄。愛する父子の悲劇を避けるため、朝子は初めて、鹿鳴館での女主人役を務める決心をするのだった。・・・【三島由紀夫十代書簡集】あらかじめ原作を読んでおくべきか迷いつつ、舞台鑑賞直前に読了。この作品が書かれたのは、昭和三十一年、つまり昭和と歩みを共にする三島氏31歳のときのもの。原作を読んでいたときは気づかなかったのですが、舞台が始まると設定した年代が重なるためか「鹿鳴館」は「春の雪」、そして「奔馬」がオーバーラップすることがわかります。特に久雄の、一見、時の政治への反逆と思える父親への愛憎表現は、皇族の許婚を奪った清顕、クーデターを企てた勲の原型。三人ともが、美学に殉じて20歳の死を選ぶのも同じ。若き日からこだわり繰り返されるモチーフなのでしょうね。舞台の途中から、久雄を演じる役者さんのセリフが、天長節のある11月を選んだ三島氏の最期の口吻に聞こえてしまい、改めて、世間を、人生を舞台にし切って去った仮面の男を思いました。昨年来続く「オペラ座の怪人」熱も彼にアプローチするための一助だったのかしらとさえ。彼の夢の跡を、いまだ踊り続ける日本なのかもしれません。【日本の近代化とスコットランド】さて、蜷川幸雄氏の「卒塔婆小町・弱法師」、美輪明宏氏の「黒蜥蜴」行定勲氏の映画「春の雪」、田中千代子氏の記録映画「三島由紀夫・みやび」。そして今回の浅利慶太氏の「鹿鳴館」を、一気に拝見できるというここ一年あまりの僥倖。かの作家の作品を演ずることは、そのまま鎮魂の能舞台になるゆえにとり込まれずに作り上げることも、演出家の器量のうち。それぞれに見所はございましたが、やはり一点の迷いもなく美しかったのは映画・「春の雪」、フィルムで後世にまで残されるべき作品でしょう。それにもまして、ライブで全てを四方八方から衆目にさらしてもなお、完璧に観るものを魅了したのは舞台・「黒蜥蜴」。他の舞台作品は、舞台美術、衣装、役者、すべての点においてふと現実に引き戻される瞬間があったように思います。70の齢を重ねても、原点の作品に接すると、アンダーグラウンド、学生演劇の初々しさがふと滲み出るといったような。それでも、これも観る方それぞれのお好み。また様々に、愉しんでゆきたいと思います。「演劇・映画・文学談義」「オンディーヌを観劇」「卒塔婆小町&弱法師を鑑賞」「黒蜥蜴鑑賞記」「春の雪・ハンカチ必携」「三島由紀夫・みやび鑑賞」
August 29, 2006
劇団四季・昭和三部作の最後を飾る「南十字星」に。この公演が初演されたときは、当地はいまと同じく、ほとんど月替わりで公演が行われていましたので、すぐに鑑賞できるものと楽しみにしていたのを、万博に伴って百獣の王が来臨、おわしますこと二年以上に渡ったためようやく今月、拝見することができたのでした。【ライオンキング ブロ-ドウェイ・ミュ-ジカル版】☆京大法科の保科勲とインドネシアからの留学生リナは恋仲だったが太平洋戦争が勃発し、生き別れとなる。軍人としてインドネシアに派遣された勲は、南十字星の輝くその地で、リナとの再会を果たす。日本軍は現地の人々とともに数百年に渡る支配を続けたオランダ軍を退け破竹の勢いで勢力を広げるも、戦況は悪化、敗戦の日を迎える。再び戻ってきたオランダ軍は復権を図るが、元日本軍の中には武器や戦略の提供をして現地の人々と共に戦う者も現れる。その一方で、BC級戦犯として捕らえられ、絞首刑の判決を受ける勲。獄に忍んできたリナに、敵の報復感情にを和らげるため、歴史の流れに身を捧げることが自分の運命と語り、勲は死に赴く。その後、インドネシアは多くのアジア・アフリカ諸国の先陣を切って、独立を果たすのだった。 【いわゆるA級戦犯】今回の作品は、どちらかといえば無名に近い人々の物語。タイトルロールのスター「李香蘭」、近衛家の御曹司の「異国の丘」と違って、より鑑賞する側に近い存在ゆえに、共感が深まるように思います。セットは本水を使った面白いもの。舞台の床がスライドして、川になったり水田になったり。水上で披露されるインドネシアの舞踏も、水面にまかれる花々も、美しく映えていました。【ミュージカル・ベスト・ヒッツ オルゴールCD】さて、昭和三部作すべてを拝見できたあとのお愉しみは、記念のオルゴールがいただけること。毎回、スタンプカードを持参して、三作目の今回、無事に手に入れることができました。三作のうちのどの曲かは指定できないのですが、「南十字星」の中で歌われていたものがとても素敵で、心の中で鳴り響かせながら、帰って箱の裏を見てみましたら、その曲「ブンワンガソロ」。2006年夏の、よき思い出のひとつになりました。【南十字星 劇団四季】来月は三島由紀夫氏の月命日に「鹿鳴館」鑑賞。今年一月に東京の舞台を見逃してしまいましたのでこちらもとても楽しみです。「異国の丘・鑑賞」「李香蘭・鑑賞」
July 24, 2006
劇団四季の昭和三部作のふたつめ、シベリア抑留を描いた「ミュージカル・異国の丘」を鑑賞。ヨガのテストが終わった直後の開放感のなか、HPで主演が下村尊則さんであることを確認、洋菓子と石けんの差し入れも用意して劇場に向かいました。近衛首相の子息が、主人公のモデル。アメリカ留学中にパーティで出会った蒋介石の姪と恋仲に。お互いの立場に苦しみながらも、日中の関係改善に努め、開戦阻止に奔走するもあえなく失敗、そのまま満州戦線に配属される。終戦と同時に多くの人々とともにシベリアに送られて強制労働、さらに、その出生のために厳しい尋問と思想転換を迫られ、実に11年間も抑留されたのちに、帰国の当日に暗殺されてしまう。 【プリンス近衞 【夢顔さんによろしく】 殺人事件】「ミュージカル・異国の丘」は二度目の鑑賞。かなり前方のお席で、吹雪の音とともに噴出すスモークの冷気を体験。前回は最後列での拝見でしたが、シベリアの何もかもを氷に閉ざしてしまう殺伐とした寒さが隅々にまで伝わる演出で、アメリカンジャズの流れる華やかな回想シーンとのコントラストが際立っていました。冒頭のハムレットの墓堀のシーンのような、亡くなった方を埋葬するシーンでは凍って丸太のようになっている、というセリフで「ああ、本当にそうだった。」とつぶやいていらっしゃる男性も。当地にも本当にたくさんいる抑留された方々。劇団四季は「異国の丘」の上演の際には、そういった壮絶な経験をされた方々を申し出により招待しているのだそうで、80歳を越えると思われる男性の姿が会場のそこかしこに見えました。【異国の丘】前回の石丸幹二さんの端正な貴公子ぶりに対し、今回は直前までライオンキングのスカーを演じ、悪に徹した下村さんがいかに良家の坊ちゃんになりきるのかが楽しみでしたがやはり聖なる怪物に連なるお方、品行方正な中にも、どこか妖艶さが滲み出る悲劇の御曹司ぶり、さすがです。【ライオンキング】かの戦いを、さまざまな角度から描き出す昭和三部作。観るべき伝えるべき作品群、機会がありましたらぜひ。「李香蘭鑑賞・歌唱セミナー参加」☆浅利慶太さま、「夢から醒めた夢」の当地での上演、夢の配達人は下村さんで観たいです☆************************************************明日、7月11日の12時2分より、満月が始まりますね。メールマガジン第34号をお届けいたしますので、ご登録いただいている皆さま、よろしくお願いいたします。「『恋でキレイに~源氏物語で恋愛セミナー~ 』源氏物語を題材にした現代に通じる恋愛セミナーを中心に、ヨガ・心理学・手作り石鹸・自然療法・文化などを交え、楽しくキレイになる方法を。新月と満月の日に、あなたも生まれ変わってみませんか? 」毎月、満月と新月の始まる時間に発行予定。ご興味をお持ちいただいた方は、よろしかったらバックナンバーをご覧下さいませ。『恋でキレイに~源氏物語で恋愛セミナー~ 』
July 10, 2006
劇団四季の昭和三部作の第一弾、「李香蘭」を観賞。野村玲子さんの舞台をビデオで拝見していましたので、新キャストでどのようになるか、楽しみに足を運びました。ちょうど日本人の精神性について、レポートに書いていたところでしたので戦後の精神文化に多大な影響を与えたと思われる先の戦争について描かれた一連の物語は、私にとってとてもタイムリーな作品。【山口淑子(李香蘭)《コロムビア音得盤シリーズ》】清国の復活を目指して、日本人として諜報活動に身を投じた川島芳子と、満州と日本の架け橋として、その美貌と歌声を響かせた山口淑子こと李香蘭。ふたりのよしこの生き様から焙り出される抗日運動、第二次大戦の一側面が浮かび上がります。【清朝の王女に生れて 改版】李香蘭の相手役・杉本には芝清道さん。「ジーザス・クライスト・スーパースター」以来、5年ぶりの名古屋とのこと。彼のユダと、下村尊則さんのヘロデ王に接して、私の再びの演劇鑑賞歴が始まったのを懐かしく思いながら拝見していたのですが、やはりこの方、飛びぬけてお声がよく、観客席の隅々にまできちんと想念の伝わってくる役者さんなのです。二階席にいる人にも、きちんと視線を配るさまも主役となるにふさわしく。【ピアノソロ ミュージカルベストセレクション】「オペラ座の怪人」のファントムをしたいと、昨年おっしゃっていたという記事を拝見しましたが、この方なら素晴らしい仮面の男ができあがるでしょう。ユダ→ファントムの手順もきちんと踏むことになりますので、浅利慶太さま、ぜひ、芝・ファントムのご検討を☆ラッキーなことに、公演が終わったあとの「歌唱セミナー」にも参加できました。舞台で歌われる歌を、俳優さんたちに教えていただき、一緒に歌えるこの催しが、たまたまチケットを取っていた日にあることを知って、申し込んでおいたのです。お教えいただいた歌は「松花江上(ソンホアジアン シャン)」。舞台でも中国語で歌われていて、満州事変で故郷を追われた中国の方々を結び合わせる大きな原動力になった歌。いまでも現地では子供から大人までよく知られている歌で、四季の中国公演では舞台と客席が一体となり、大合唱になったのだそうです。【李香蘭 劇団四季】当日、曲の解説を読んだとき、もしかしたらラ・マルセイエーズのように勇ましいものかと思い、この曲を日本人が歌っていいものか、迷ったのですが、とても叙情にあふれた素敵な詩で、私の名前に関する文字が何度も出てきましたのでこれはご縁と、やはり参加することに。【フランス革命秘曲集】合唱部で行っていたのと同じ発声練習のあとは、30人くらいずつ5つのパートに分かれます。さきほどまで舞台に立っていた女優さんと、中国から四季に参加している若い役者さんに発音を教えていただきながら歌う貴重な体験でした。昭和三部作、次の公演はシベリア抑留された貴公子を描いた「異国の丘」。さまざまな角度から、かの戦争にスポットを当てて描き、海外からも若き才能を受け入れて成長し続ける劇団四季の姿勢に、大きな拍手を送りたいと思います。
April 30, 2006
待ちに待った劇団四季・月替わり公演再開の第一弾は、映画にもなった「コーラスライン」。マイケル・ダグラスが演出家・ザックを演じる映画版は大好きで、幾度も観た上、学生のときはダンスの発表会でも曲を使いました。(あの有名な、ビールのCMにもなっている「One!」の旋律で舞うラインダンス。美容にとってもよくて、発表会の練習で踊り続けていたときは一ヶ月で4キロほど体重を落としました。特に腿の贅肉がとってもよく取れますよ☆)さてさて、劇団四季の「コーラスライン」、舞台は予想どおり、とってもシンプルなつくり。真っ白いラインが引かれた床、ホリゾント前がガラス張りになって、ライトの加減によっては、キャストと共に観客の顔までくっきりと映る。映画との違いを楽しみつつ、拝見しました。【映画・コーラスライン DVD】大好きなキャラクターで、舞台でも注目したかったのが、年増のシーラと整形美人のヴァル。映画と同様の(というより、ブロードウェイオリジナル版がそうなのですね)ゴールドのレオタードに身を包んだシーラは、ダンサーにあるまじき?ややふくよかな体型も、貫禄たっぷり。ダンサーを続けるか、ダンスの講師にでもなろうか、というセリフは、不安定な身分で、ブロードウェイのダンスシーンを支える多くのダンサーたちの状況が如実に現われる表現でした。(彼女をタイツをはいてでも演じようかと言っていたジェリー。あなたのお好みはやはり、ふくよかなママ・モートンタイプなのかしら?)整形美人のヴァルは、「オンディーヌ」でベルタを演じた大平敦子さん。「Dance:Ten:Looks:Three 」は自分の美しさがうれしくてたまらない、美貌を生かしてどんな場所にいってものし上がってゆく、と高らかな宣言。自分の手に入れた美貌を誇るしたたかさを演じるには、ややふっ切れ方が足りなかったように思います。面白いなと思ったのは、映画では黒人男性が演じていたリチーの演出。ブロードウェイのオリジナル版を四季がやることになったとき、演出家のマイケル・ベネット氏が「全員、ノーメイクで。」と指定したとのこと。リチーの自己紹介のセリフに「I'm Black」とあるので、浅利慶太氏は途惑ったそうですが、「リチーは思い込みの激しい男っぽい男というのが肝心のイメージ。」との助言で「俺は男だ。」に変更。アメリカンジョークと同じく、このセリフにも笑いが起こり、四季の舞台を観たベネット氏は、他でもこの演出を使わせて欲しいと言ったそう。映画でのリチーの名曲、高音域のとても美しい「Surprise,Surprise」が舞台にはなかったのが残念です。オリジナルバージョンにはあったのでしょうか?【コーラスライン】頭1つ抜け出てよかったのが、グレッグの武藤寛さん。宝塚などでもずらりと並んだラインのダンサーで、まったく同じ踊りをしていてもどうしても目に付いてしまう方が、次代のトップになってゆくもの。下村尊則さんが「ジーザス・クライスト・スーパースター」でヘロデ王をされたときにそんな印象を受けていたところ、あれよあれよと言う間に、石丸幹二さんと同じく主役級の役をされる機会が多くなっていかれたものです。武藤さんも、そんな方のようにお見受けしました。これから注目してゆきたい役者さんです。(いま、キャストボックスを見ましたら、下村さんが明日からスカーを。観たいです☆)ブロードウェイの「コーラスライン」は、「キャッツ」がその記録を塗り替えるまで公演回数6137回、15年のロングラン記録を誇っていたそうです。ロングランの最中に作られた映画版が、その経験値を踏まえ、より洗練された作品として昇華しているさまは、「キャッツ」が塗り替えた記録をこれまた破った「オペラ座の怪人」に通じるものがあります。「オペラ座の怪人」の舞台と違い、「コーラスライン」が観られるのは、ただいま日本だけ。ゆえに今回の公演は、とても貴重な機会。全国公演も予定されているそうですので、お近くでの公演があれば、ぜひ、足を運んでみてくださいね。全国公演予定地「岩見沢・旭川・札幌・苫小牧・函館・北上・八戸・弘前・秋田・いわき・ 山形・福島・宇都宮・前橋・長野・塩尻・新潟・富山・姫路・岡山」「静岡・四日市・富士・浜松・羽島・金沢・福井・大阪狭山・伊賀・近江八幡・尼崎・周南」「One!」、「Music of the night」収録☆【ベスト・オブ・ブロードウェイ】(再上映を重ねている映画とロングランが続いている舞台両方で、「オペラ座の怪人」を同時に見比べることのできる国にいるのは、考えてみれば、とてつもなく贅沢なことですね。) 1923年版 1943年版 2004年版【☆新旧作品を比べるのも一興☆】さて、2ー4月の「コーラスライン」、4ー7月の昭和の歴史三部作「李香蘭」、「異国の丘」、「南十字星」に続いて、8月からは待望の「鹿鳴館」がお目見えと、四季会報「ラ・アルプ」情報。東京公演のチケットが取れなかったのを悔しく思っておりましたが、きっと次はこちらへ、と願っていたのが叶い、嬉しく。三島由紀夫の美学の極致がどのように表現されるのか、東京でも延長公演となっているので、期待大。そして9月からは「夢から醒めた夢」。こちらも愛を様ざまな形で見せてくれる純日本製の素敵なミュージカル。お子様とご覧になっても、大人が観ても楽しめます。よろしかったら、どうぞ。
February 28, 2006
名古屋での劇団四季・「ライオンキング」の後に「コーラスライン」と「李香蘭」「異国の丘」「南十字星」の昭和三部作が上演予定とのメールが友人より。「春の雪」を読んでいたときでしたので、ことのほか面白く思い、感謝しました。劇団四季HP「コーラスライン」は映画(マイケル・ダグラスがダン)にもなった大ヒット作品。四季の舞台でお目にかかれるのは嬉しいこと。♪Dance 10、looks 3♪の彼女はどなたがされるかしら?お気に入りなんです。(ジェリーは確か、ファントムの次はシーラをやろうかとジョークを。)「李香蘭 」はBS放送にて拝見。只今は、京都で公演とか。「異国の丘 」は2002年に当地の劇場にて。今年の東京公演からは、下村尊則さまが主人公・九重をされるようになったとのこと。(当地にもいらしていただけるものと確信☆しております。よろしいですわね?)「南十字星」も、2001年の東京での初演のあと、すぐこちらを回ってくださると期待。とても首をながーくしてお待ちしておりました☆「劇団四季との出会い」さてさて、昭和三部作がお目見えとなれば、次は「鹿鳴館」にもご登場いただきたいもの。いかがでしょう、四季の無敵のファントム、浅利慶太さま☆
October 11, 2005
「夢バトン」で鹿鳴館を、「春の雪」で三島作品について書いた途端のこの情報。ブログのシンクロ、やはりあなどれないものがあります。2006年1月 東京・劇団四季自由劇場にて「劇団四季HP」【楽天ブックス「鹿鳴館」】自由劇場は席数500あまり。とても観やすい、ストレートプレイ専用の劇場です。六月には「スルース」を拝見、役者の息遣いの聞こえる舞台の近さと演じられる作品の趣の深さに感銘を受けて帰ってきました。四季劇場【秋】では今年、昭和の歴史三部作・「李香蘭」、「異国の丘」、「南十字星」も上演されます。【『松竹女優シリーズ 山口淑子(李香蘭)(ビデオ)』】浅利慶太氏、美輪明宏氏、蜷川幸雄氏と、いずれも70代の昭和を知りえるたぐいまれな演出家が相次いで三島作品を取り上げること、戦後60年の今年、僥倖なことではないでしょうか。☆美輪明宏さん演出・及川光博さん出演での「鹿鳴館」上演もぜひ!!!「卒塔婆小町」を蜷川さんと美輪さんがそれぞれ演出されたように、美輪さんと四季との作りかたの違いも、観てみたいのです。************************************************3日19時28分より新月が始まりますね。メールマガジンをお届けいたしますので、ご登録いただいている皆さま、よろしくお願いいたします。「『恋でキレイに~源氏物語で恋愛セミナー~ 』源氏物語を題材にした現代に通じる恋愛セミナーを中心に、ヨガ・心理学・手作り石鹸・自然療法・文化などを交え、楽しくキレイになる方法を。新月と満月の日に、あなたも生まれ変わってみませんか? 」毎月、満月と新月の始まる時間に発行予定。ご興味をお持ちいただいた方は、よろしかったらバックナンバーをご覧下さいませ。『恋でキレイに~源氏物語で恋愛セミナー~ 』
October 1, 2005
四季の誇る看板俳優、野村玲子さん、石丸幹二さん、日下武史さんご出演の「オンディーヌ」に行ってまいりました。**ストーリー**貧しい漁師に育てられている人間の姿をした水の精・オンディーヌ(野村さん)の前に15才になる直前の夜、漁師小屋に騎士・ハンス(石丸さん)が現れる。一目で恋し、妻であるかのように振舞う美しいオンディーヌに、都で婚約者が待つ身のハンスも夢中になり、結婚を承諾。水の世界の住人はハンスがいかに誘惑に弱いかを教えようとするが、聞く耳をもたないオンディーヌに、水の王(日下さん)は「裏切られたら、ハンスは死に、お前は彼の記憶の全てを失う」という契約を交わさせる。二人は結婚の報告をするために宮廷に足を運ぶが、オンディーヌのあまりの自然児ぶりにハンスは苛立つ。王やベルトラム伯爵はそんなオンディーヌをかえって気に入ったが、宮廷に魔術師として紛れ込んだ水の王の策略で、ハンスはもと婚約者である王の娘・ベルタの洗練された美しさにも再度心惹かれてしまう。さらにベルタが実はオンディーヌの育ての親の漁師の本当の娘であることが判明。行き場のなくなったベルタがハンスの城で暮らすことをオンディーヌは受け入れ、心揺れるハンスに「水に気をつけて」と忠告する。それから半年。ハンスはベルタと結婚することになっている。「裏切ったわ、ベルトラムと!」という言葉を残し、オンディーヌがハンスのもとから去ってしまったからだ。婚礼の朝、オンディーヌを魔女として訴えていたハンスに彼女が捕まったことが知らされる。魔女裁判が始まり、ベルトラムとの関係は潔白とわかるも、魔女としての罪により死を宣告されるオンディーヌ。そのとき、大鎌をもった女が現れハンスは死にいたり、オンディーヌも全ての記憶を失ってしまうのだった。****劇団四季といえばミュージカル、というイメージがありますが、慶応の学生だった浅利慶太さんと日下武史さんたちが旗揚げされた頃は、フランス演劇などのストレートプレイを上演されていたのだそう。先日お伝えした「スルース」の上演された自由劇場は、そんなストレートプレイのための空間。柿落としにはこの「オンディーヌ」が選ばれるほど、四季にとっては思いいれ深い作品。オンディーヌといえば、私が真っ先に思うのは「ガラスの仮面」。主人公・北島マヤのライバル、姫川亜弓さんの(どうしてもさん付け☆)所属するのが「劇団オンディーヌ」。美しく華やかなイメージのあるこの劇団の名前は、きっとこのジャン・ジロドゥの作品からとられたのでしょう。第一幕、オンディーヌはハンスに向かい、最初から最期まで「きれいな人!」と褒め上げ続けます。確かに石丸さんは美しく「そうそう」と納得しながら見てしまうのですが、ストーリーを追ってゆくと、オンディーヌが始めて出逢った男性ゆえに一途に恋していて、本当は美しくも賢くもないことがわかってきます。これにはどうしても違和感が。セリフの内容を気をつけて吟味するとようやくわかるのですが、言い回しや演技によってそれが伝わればもっといいと思います。第二幕はユーモラスな場面も。日下さんや広瀬さんの掛け合いはさすがで、舞台を引っ張ります。広瀬さんといえば、先ほど書いた「スルース」で下村尊則さんと二人芝居を6月末までお勤めしていたばかり。平行して練習していらしたのでしょうか、その変わり身の早さに驚きます。第三幕、横たわるハンスを見たオンディーヌのラストのセリフ。「このきれいな人はだあれ?生き返らせることは出来ないの?惜しいわ、生きていたらきっと好きになったでしょう。」初恋の相手に身を捧げたオンディーヌの姿は、そのまま「劇団四季がなくなるときは、そのまま女優・野村玲子がいなくなるとき。」という真摯な姿に重なりました。当日、7月14日は四季の創立記念日で、カーテンコールで日下さんがこれまで演劇を続けて来られたことについて観客へ向けて感謝のご挨拶をされました。チケットを売るのも街角に立ち、観客よりも役者が多いような時代もあり今のようになったのはほんの最近のこと、と以前おっしゃっていましたから52周年を迎えられたということ、その日に「オンディーヌ」を上演したということはとても感慨深いものがあったでしょう。新しい「オンディーヌ」の出来映えは、まだ道半ばというところですけれど、四季にとっての思い入れ深い作品を高めることへ、思いを新たにしていただきたいと思います。
July 17, 2005
本日は四季の7月公演「オンディーヌ」のチケットを購入。フランス演劇・ジロドゥの作品を鑑賞するのは初めて。今はミュージカルで有名な四季も、慶応の学生劇団でのスタートはこのようなストレートプレイからだったのだそうです。学生の頃、初めて舞台で観たミュージカルが「ジーザス・クライスト・スーパースター・歌舞伎(ジャパネスク)バージョン」「ジーザス・クライスト・スーパースター」それまで知っているミュージカルといえば「サウンド・オブ・ミュージック」または「キャッツ」などを映画や音楽で。「ジーザス」の存在を知ったのは小学生の時。黒柳徹子さんの「チャックより愛をこめて」という、アメリカ滞在時のエッセイ。一年の休養を取り、ニューヨークに住んで、演劇のレッスンを受けたり観劇したりした様子が綴られている中に、その名はありました。イエス最後の一週間をロックで、しかも忠実に伝えるミュージカルを二十代の若い人が作ったこと、マイクを持ったジーサスがロックを歌い、十字架が客席にまでせり出す迫力で、大ヒットしていることなど。若い人、とはもちろんアンドリュー・ロイド・ウェーバー。後に「キャッツ」をヒットさせ、日本の演劇界にも革命が起きるきっかけを作り、「オペラ座の怪人」で世界を制しました。「オリジナル・ロンドン・キャスト/キャッツ」実際に舞台で観た、ロックで歌いまくるジーザスとユダをはじめとしたキャスト。やはり相当な刺激でした。私の一番好きなシーンは、ヘロデ王登場。美女二人を従がえ、コミカルな曲にあわせてジーサスの罪を検分する、全体的に深刻な舞台の、幕間狂言のような役目。ジャパネスクバージョンの雰囲気がよく出ていて、美女二人は舞妓姿。とても高いポックリを履いて、隈取り鮮やかなヘロデ王の傍らで艶然と笑う。そのころ当地は客席の反応が悪いと言われていて、この粋を凝らしたヘロデ王登場にも今ひとつ。ひとり手を叩いて喜び、カーテンコールも大拍手で迎えたため、ヘロデ王役の方に苦笑いされました。それから10数年。四季劇場が地元にもでき、足を運びたいと思いつつ日々の雑事に取り紛れておりました。ようやく観たのは、またしても「ジーザス」。こちらは「エルサレム・バージョン」。柳瀬大輔さんのジーザスのはまり方もさることながら、釘付けになったのがやはりヘロデ王。立っているだけで妖気漂う俳優さんで、ただ者ではないと一度でファンになったのが下村尊則さん。その後、石丸幹二さん(芸大在学中にラウルでデビューされた四季における白馬の王子様)とダブルキャストで「ハムレット」や「壁抜け男」を演じられるように。「コンタクト」と「ハムレット」を拝見したときは、かなり長い間余韻にひたっておりました。その頃は二ヶ月ごとに演目が変わる夢のような時期で「異国の丘☆」、「クレイジー・フォー・ユー」、「夢から醒めた夢」、「アスペクツ・オブ・ラブ(こちらもALWの三角関係作品☆)」、「赤毛のアン」、「アンデルセン☆」などをほどんど一年のうちに地元で堪能。(☆は石丸幹二さん出演。「こちらの観客の反応は熱い。」とおっしゃって下さったそうです。隔世の感あり。)その後、万博関連事業として「ライオンキング」のロングランが今年の八月まで続くことに。敵役のスカーを下村さんが演じたこともあると聞き、期待をこめて二回鑑賞しましたがこちらにはお見えでないとのこと。ジュリー・テイモア監督は「ライオンキング」も「フリーダ」「ライオンキング」は「ハムレット」と共通する点が多いのだそうです。スカーはさしずめクローディアスといったところでしょうか。ホワイトライオンとデンマークの王子の融合とも。ライオンがこの地を去ったあと、次に何が来てくれるのかも、とても愉しみにしております。「南十字星」・「マンマ・ミーア」・「オペラ座の怪人」あたりはいかがでしょう、四季の無敵のファントム・浅利慶太さま☆
April 17, 2005
去年、四季劇場で観たライオンキングがロングランに。「一年後の姿を再びみたい。」と即チケットを取り、昨日観劇しました。オープニングの太陽が昇るなか、色とりどりの様々な動物たちが集い歌声が盛り上げるシーンは、去年と同じくジワっと涙ぐんでしまう見事さ。全編に貫かれた、繋がり伝える尊さという熱いメッセージを強く受けとめて帰ってきました。一年ぶりに足を運び、四季劇場は演劇を観るための視点にたって作られていることを、改めて実感。もっとも廉価な席(マチネで2000円)でも舞台の隅々が観え、役者が非常に近くに感じられる観客席。前席の方で舞台の一部もしくは大部分を観ることができないこともある多目的ホールとは一線を画しています。また、HPでチケットを収得すれば、座席指定が自分でできるのもうれしいです。全国に10を数える劇場を持つに至った株式会社劇団四季は、いまや世界一の規模の演劇組織なんだそうです。ディズニーやブロードウェイミュージカルはもとより、ハムレットなどのストレートプレイやオリジナル作品も多数。いままで足を運んできたなかでも、いつもクオリティの高い作品をみせてくれました。役者さんひとりひとりのレベルも非常に高い。有望株を見つけ、応援しながら成長を見守るという宝塚や歌舞伎に似た楽しみ方もできますね。
September 13, 2004
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