タノシクイキタイ

タノシクイキタイ

3歳7ヶ月/1歳8ヶ月


日本語から覚え始めたが、昨年の夏に美術学院に通い始めてからは、韓国語がぐんぐん伸びて、日本語が一応公用語となっているうちの中でも韓国語ばかりがぽんぽん飛び出すようになっていた。
だから、日本に行っても韓国語、なかなか抜けないんだろうなあ・・・。と思っていた。

…ら!

何が何が。
ついて直ぐはほとんど何を聞かれても韓国語で答えていたのに、1週間もしないうち、ほんの3,4日で、ほぼ日本語オンリーに切り替わっていた!!!
しかも、よく見ると相手によって使い分けている!
弟のアイや、いとこのあっ君(まだ話せない0歳児)には、韓国語で話しかけ、周りの日本人の大人には、日本語で話しかけているではないか!

おもしろすごい・・・。

しかしそれもしばらくの間であった。

2週間もすると、アイやあっ君に対してもすべて日本語になっていた。

もう、どこから見ても、韓国暮らししてるなんて見えないわね!れっきとした日本人の子!

と、私は喜んでいた。

なのに。

いつまでたっても、私のことを呼ぶときは、 「オンマ~!」 なのである・・・。私がどんなに強調して「なあに? お母さん のこと、呼んだ?」と、お母さんを刷り込もうとしても、なおらない・・・。ま、いいけどさ。(ちなみに韓国に来てから一度だけ、ふいに「お母さん」と呼んでくれた。う、うれしい・・・。)

こうして日本滞在1ヶ月があっという間にたった。ユウの日本語は文法もアクセントもバッチリで、ながーい修飾節のついた複文や重文も話せば、おじいちゃんやおばあちゃんの話す方言までバッチリマスターして、方言を使って笑わせてくれたりもした。

今度は韓国に帰っても、韓国語が話せなくなっているんじゃないかと心配になった。
案の定、韓国についた日、ハルモニに電話して変わってやっても、ハルモニの質問に、べらべらと日本語で答えている・・・。ハルモニ、ちんぷんかんぷん・・・。

その2日後から美術学院を再開。先生には、韓国語忘れてるかもしれないんで・・・と私からことわっておいた。

昼過ぎ、心配しつつ幼稚園バスの迎えに行ってみたら、「ユウ君、日本語、 一言も 話しませんでしたよ~」ですって。びっくり。
さらに次の日には、先生いわく「日本でミニカーで遊んだことを韓国語で話して教えてくれましたよ~」って。
でもうちの中では今もまだすべて日本語。韓国語のかの字も出ない。
幼いながらも切り替えできるんだな、と感心してしまいました。


今度はアイの事。
アイは1歳半。日本に行く前は、まだ「オンマ、バイバー、わんわん,まんま、パクパク(魚)、ブーブ(車)、ブー(水、牛乳)、カッカ(お菓子)、パン」くらいしか話せなかった。

それが日本にいる一ヶ月の間で、語彙数が倍以上になってしまった。
「コッコ、ガーガ(アヒル)、チュッチュ(小鳥)、にゃーにゃ、パンパ(パンダ)、あちっ(熱い)、いてっ(痛い)、ねんね、ないない(片付け)、っちっ(うんち、おしっこ)、うーうー(消防車)、ピーポーピーポー(パトカー)、ブーン(飛行機)、いや、かっこ(だっこ、あっくん、らっこ)」などなど。
ほかにも、大人の話すのをそのまま真似したり、時には音も上手に真似したりして、大人に話しかける。たとえば、上の階で物音がしたら、私の肩をたたいてから、上を指差し、「ゴン!や。」という。(なぜ〆の言葉が「や」なのかは不明。隠れ関西人?!)

こちらの言うこと(日本語)もよく分かる。なんとなく力んでるかな、と思ったときは、ウンチした?と聞けば、したときはこくんとうなずき、してないときはううんと首を横にふる。オムツ持ってきて、といえば持って来て、ごろんして、といえば、寝転んで、ぽいしてきて、といえば捨ててきてくれるし、お兄ちゃん起こしてきて、といえば、寝ているお兄ちゃんのところまで走っていって肩をたたいて起こしてくれる。はいポーズといえば、首をかしげて手を上げてポーズを作ってくれるし、不用意にテレビなんていえば、頼んでも無いのにテレビをつけてくれたりもした。ま、どれもこれも気が向いたとき限定なんだけどね。
そう、実はアイ、早くも反抗期に差し掛かっているのだ。気に入らないとところかまわずすぐひっくり返って泣き喚く。これを外でやられるとほんとに困ってしまう・・・。

とにかく、あんまり日本語になじんでいるので、これまたオリニチプに行ったら苦労するんじゃないかと思っていたら、こちらも親の取り越し苦労だったみたい。
先生によると、韓国語の指示をちゃんと聞き取っていうとおりにしてくれたんだそう。

子どもって、すごいわー・・・・。

二人ともがんばって、そのうち母ちゃんの 生き字引 になっておくれー!!!


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