母しゃん

母しゃん

第六話  仕事復帰


休んでいた。
いつまでも休んでいる訳にもいかないし、体の調子も良いので、いよいよ復帰することになった。
スタッフのみんなはとても優しく迎え入れてくれて、本当に有難かった。
女性の職場は、嫌な面もあるけど、妊娠・出産についてはやっぱり理解があって、
本当に嬉しい限りだったのです。
ただ、手術でお腹の中を触っているので、お腹が張りやすくなっているのは事実で、「ウテメリン」という張り止めの薬を飲みながらの仕事になり、職場のみんなに迷惑をかけたな~とも思うのです。
それでも予定日ギリギリまで仕事をし、いよいよ産休にはいったのでした。
産休に入って間もないころ、看護学校時代の友人が遊びにきた。
彼女いわく、「私が遊びに来たら、次の日とかにみーんな陣痛が来て、産むんよねー。」とのこと。「予定日までは一週間あるし、初産だから、さすがにそれはないよ」と笑ってはいたものの、ちょっとウキウキしたのでした。
  しかし彼女は本物だった。
その日の夜、どうも下腹がズーンと下がったような気がして、しかも陰部から肛門にかけて、圧迫されてるように痛く、重いのだ。
今まで経験のない感覚。なんだかいや~な予感がするものの、もしや・・の事態に備えて、病院へ持っていく荷物を再点検し、早めに寝る事にした。


      次回  第七話  血性破水!!!
            お楽しみに



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