原田信一



 日本言語学界を彗星のように駆け抜け、夭折した。 
 今でもその早すぎる死を惜しむ声は多い。

 1947年横浜に生まれる。
 関東学院小、中、高で学ぶ。
 12歳にして研究社『世界言語概説』を、15歳にして『Sybtactic Structures』訳本をひもとく。のち、MIT学位論文そのほかを取り寄せて読む。
 1966年東京大学文科三類に進む。
 医学部附属音声言語医学研究施設、東京言語研究所理論言語学講座で、黒田成幸、久野すすむ、井上和子、服部四郎、長谷川欣佑らと交流。
 1970年同大学大学院人文科学研究科進学。
 1971年伊東かづ子と結婚。
 1972年修士号取得。医学部附属音声言語医学研究施設助手。
 1978年東京医科歯科大学附属病院で自殺。享年30歳。

 生成文法的な枠組みにもとづく統語論と意味論のインターフェイスをはじめ、伝統的な国語学もとりこんだ意欲的な研究を展開し、その短い人生にあっては膨大な量の著作を残した。




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