東村山グルメ日記

東村山グルメ日記

PR

プロフィール

マサ@東村山

マサ@東村山

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2005年02月12日
XML
カテゴリ: 焼き鳥・串焼き
 西武池袋線・秋津駅とJR新秋津駅までを結ぶわずか200メートルほどの通りには、20店近く「焼き鳥」を看板に掲げる飲み屋がある。焼き鳥好きの私にはたまらない通りなのだが、中でも私の心を惹き付けて止まないのが、昼間から営業している立ち飲みの焼き鳥屋だ。2軒あって、「入りたい」と通るたびにいつも思っていたのだが、真っ昼間だというのに2軒ともいつも混んでいて入れなかった。




 間口は狭いが奥行きはある。といってもカウンターは10人も入ればいっぱいだ。さて、何を注文しようかなとメニューを探すが、立ち飲み屋にそんなモノがあるワケがない。店内を見回すと、中央の壁に大きくメニューが張り出されていた。



 どうです、この値段! 焼き鳥はすべて1本90円。安いよ。他の食べ物も高くて300円。人気なのは当然だ。
 飲み物類を見ると……あった、あった、ホッピー。しかも300円。中の焼酎だけなら200円という激安価格。ホッピー好きにはたまらないだろうね。事実、このお店では「ビール」と頼む人より「ホッピー」と注文する人の方が圧倒的に多かった。
 さて、飲み物を頼んだら次は焼き鳥だ。私が「地どり、レバー、つくね、とり皮、ハツ、かしら」と6種類を言うと、注文をメモしていた女性店員は「大丈夫かしら?」という不安そうな顔を私に見せた。さらに私が「それぞれ2本ずつで」と言うと、「あのぉ、1本は結構大きいですよ」と女性店員。「大丈夫です。今すごくお腹が減ってますから」と私は答えておいたが、内心は(大げさだなぁ)と思っていた。
 しかし、女性店員の言葉が大げさでも何でもなった。出てきた焼き鳥の大きさと言ったらもう……。



 これは右からハツ、レバー、地どり。それぞれ1串に3切れしか付いていないけど、1切れの大きさは鳥の唐揚げ1個分ぐらいある。オシャレで美味しい焼き鳥屋「 和楽 」と比較すると、2・5倍はあるんじゃないだろうか。これで1本90円は驚異的だ。




 右からとり皮、つくね、かしら。すべてタレで頼んだ私はまずハツから食べてみた。デカいから歯応えが凄い。タレが薄いと感じたが、それはタレのせいではなく、大きさのせいだ。これほど大きくて分厚いとタレをたっぷり付けても、薄く感じるのは仕方のないこと。常連らしき人は串から肉を外して、少しかじってはタレに付けて、また食べていた。なるほど、そうすれば美味しく食べられるワケだ。
 頼んだ6種類の中で美味しかったのは地どりとかしら。普通の大きさだったら、私の場合、地どりとかしらを塩で注文し、まだ食べていないタン、もつ、なんこつを頼むところなのだが、このボリュームにやられてもうお腹はいっぱい。(12本しか食べられなかったよ)と屈辱感を抱きながら、会計を頼むと、若い女性店員は「お客さん、12本も食べたんですか?」と驚いた顔で聞いてきた。女性店員のその言葉に周りのお客さんも「エッ、12本も食べたの、お兄ちゃん?」と驚いている様子。お客さんの1人が「大将、12本も食べたんだってよ」と焼き鳥を焼いている大将に言うと、「店の最高記録は27本だから別に驚かないよ」とひと言。
 私はむしろ「最高記録は27本」に驚いてしまった。普通の焼き鳥なら、今でもそれくらいの本数は食べる自信はある。でも普通の2・5倍あるこのお店の焼き鳥を27本なんて凄すぎる。
 会計額を聞いてさらに私は驚いた。たった1880円なのだ。焼き鳥12本にホッピーと中の焼酎のお代わり2杯だから計算は合っている。それにしてもこれだけ食べて2000円を切るとは思わなかった。しかし、周りを見渡すと、ホッピーとともに「オニオンスライス」(150円)と焼き鳥を2~3本という人がほとんど。これだと1000円もかからない。安過ぎる。繁盛するワケだ。

 秋津―新秋津間の乗り換えの道のり200メートル。スッと入って、ホッピーと焼き鳥で小腹を満たし、ココでしか会わない人と「いやあ、やっぱり来ましたか」「寒いから寄っちゃったよ」などと言葉を交わす……いいねぇ。ココは貧乏サラリーマンのつかの間の憩いの場であり、楽園だ。

   ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 天気がよかったので西武園まで電車で行って、そこから自宅までブラブラと散策してみた。西武園駅の周辺は住宅街なのだが、ちょっと裏手に入ると畑が広がっている。何だか歩いて気持ちがいい。
 人によっては「だから嫌だ」と言うかもしれないが、私にはこういう田舎っぽい光景が身近に残っているというのはうれしい。
 テクテク歩いていると、「SEIWAテニスクラブ」の近くで「野菜直販所」という小さな建物を見つけた。



 入ってみると、畑仕事姿のおばあちゃんが「いらっしゃい」とニッコリ。中にはさつまいもやトマト、ニンジン、ホウレンソウなどが置いてある。



 値段を見ると、どれも安い。ホウレンソウなんてスーパーのモノより1・5倍くらい大きくて1束100円ですよ。私はホウレンソウとニンジンを買って、また散策を続けた。




 野菜の入った箱に値段が書いてあり、買った分だけ料金箱に入れていくシステムだ。人を信じているからこそできるシステムなのだが、ある無人販売所にこんな張り紙があった。
「きちんと料金通り入れてください。一円、五円で買える野菜はありません」
 1円玉や5円玉を入れて野菜を持ち帰る人がいたのだろう。「泥棒よりマシ」という考え方もあるかもしれないが、やはりそういう人間が同じ街に住んでいるというのが悲しい。変なところばかり都会化しているような気がするのは私だけだろうか?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年10月13日 06時05分11秒
コメント(14) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: