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ヤミ、闇、病み
エンゲージリング第一話
「そう言えばみやびちゃん来週誕生日だよね?」
私は帰ろうと準備をしていると竜也くんに話しかけられた。
竜也君とは小学校から同じで男子の中では仲がいい方だと思う。
向こうがどう思ってるかは分からないけど・・・。
「そうだけど?」
そう来週は私の15の誕生日。
忘れるはずもない。
あの人が毎年祝ってくれたから。
私の生まれた意味を確認する日。
あの人が私だけを見てくれる日。
「だからさ、誕生会やろうぜ。来年からはみんな違う所に行っちゃうわけだし
さ。な、いいだろ?」
気持ちは嬉しい。
確かに来年からは高校生になるから、みんなと離れてしまう。
それでも誕生日だけは・・・。
「なぁ。孝介も行くだろ?」
「え?」
いつの間にか孝介くんは私の後ろにいて、話を聞いていた。
突然の事で驚いて声を上げてしまった。
「まぁいいんじゃねぇか。みやびはどう思う?」
孝介くんが私に意見を求めてくる。
私を見つめる瞳に目を奪われる。
吸い込まれそうなほど綺麗な瞳・・・・・。
「おい、みやび?大丈夫か?」
「う、うん・・・大丈夫」
孝介くんの瞳に見惚れてたなんて言えない。恥ずかしすぎる。
私は目をそむけることしか出来なかった。
「で、いいのか?」
改めて孝介くんに聞きなおされる。
答えなんて決まってる。
「うん、孝介くんも来るんでしょ?」
孝介くんが来るならイエス、来ないならノー。
私は孝介くんが好きだから、来てくれなきゃ私の誕生日なんて意味がない。
「ああ、当たり前だろ?」
孝介くんは当然だろと言うように笑っている。
私はその言葉を聞いて安心した。
大丈夫。
「うん、じゃあいいよ」
私は頷いた。
「よっしゃ、じゃあ適当にメンバー集めてくるから、それじゃな」
そう言って竜也君は教室を出ていってしまった。
きっと早速誘いに行ったのだと思う。
そういうのは早い人だった。
「さて、帰るか?」
孝介くんに話しかけられ我に帰った。
「うん!」
「うう~さみぃ~」
孝介くんは体を出来るだけ縮めている。
孝介くんは昔から寒がりだから仕方ないかもしれない。
でも今年は例年より暖かいんだよ?
「ふふっ、そうだね」
「でもマフラーしてるじゃねぇか」
孝介くんは羨ましそうに私のマフラーを見る。
寒がりじゃないけどやっぱりあって困るものじゃない。
「こうすれば、少しは暖かいよ?」
そう言って私は孝介くんの腕に自分の腕を絡める。
暖かいなんてただ理由、ホントはただ手が組みたいだけ。
それが恥ずかしいだけ。
「お、おい・・」
孝介くんは恥ずかしがって顔を真っ赤にしてる。
可愛いなぁ。
恥ずかしがりながらも手は離さないんだね?
「可愛いなぁ」
「何がだよ・・・」
恥ずかしさと寒さで孝介くんは不機嫌になってる。
子供みたい。
「そういうとこ」
そう言って私はクスクスと笑う。
孝介くんは訳が分からないという顔をしてた。
私たちは街を歩いていた。
街路樹の葉っぱも散って枯れ木になっている。
冬という感じがした。
この街のメインストリートということもあって人も多い。
その中にはカップルもいる。
ウィンドウショッピングしながら楽しそうに話している姿を見て胸がキュンと
なる。
私もいつか孝介くんと・・・。
「じゃあここでな」
いつの間にか家の前についていた。
もう終わり・・・私は孝介くんの瞳を見つめる。
でも、孝介くんは何も気づかずそのまま家に帰ってしまった。
私は誰もいない孝介くんの家の玄関を見つめる。
昔みたいに簡単には入れればいいのに・・・。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
従者の彩華が門の前まで来ていた。
私は彩華にかばんを渡して、
そのままついて行った。
「寒かったでしょう?お飲物をお入れします。コーヒーとお紅茶
どちらにいたしましょう?」
家に入ると彩華が聞いてきた。
孝介くんと一緒に来たから寒くはないんだけど、飲みたい。
「紅茶を私の部屋に」
「かしこまりました」
彩華は奥の方へと消えていった。
今から準備を始めるのだと思う。
私はマフラーを解き、自分の部屋へと向かった。
部屋に入ってかばんを投げ出した後、ベットに横になる。
私の腕に孝介くんのぬくもりがまだ残っている。
体が熱い・・・。
トントン
「お嬢様、お紅茶をお持ちしました」
「机の上に置いておいて」
「かしこまりました」
彩華は机に紅茶の入ったティーカップと砂糖入れを置いて出ていこうとした。
でも、ドアの前で振り返った。
「今日は久しぶりに孝介さんとお帰りになったのですね」
彩華は微笑を浮かべている。
私が孝介くんが好きだと知っているのは彩華だけ。
両親が一年のほとんどを海外で過ごしているから、彩華が私の親代わりになっ
ている。
相談も乗ってくれて、いつも適切なアドバイスをくれる。
姉の様で、母親の様な存在。
それが彩華。
「うん・・・」
帰っている最中を思い出して顔が熱くなる。
今考えるとすごく恥ずかしい事をしていた。
「過ぎた事を言いますが、お気持ちが変わっていないのならすぐにでも伝える
べきかと・・・」
彩華はそう残して部屋を去ってしまった。
「ふう・・・」
私はため息を一つつく。
分かっている。
私だってすぐにでも気持ちを伝えたい。
でも、嫌われるのが、拒絶されるのが怖い。
マイナスのイメージばかり浮かんでくる。
今の幼馴染という関係は正直言って心地いい。
このままでいれば、嫌われることなんてないしこの関係が崩れるなんて事もな
い。
でも・・・。
私は寝がえりを打つ。
このままじゃダメなことぐらい分かる。
この関係に終わりが来る事も、いつかは孝介君にも好きな人が出来る事も。
でもそれとこれは話が違う。
どんなに勇気を振り絞っても
「好き」
という、たった二文字が言えない。
こんなに想っているのに、想い続けてきたのに・・・。
彩華みたいに綺麗ならばもっと自分に自信が持てたかもしれない。
彩華は綺麗だと言ってくれるけど、正直自分に自信がない。
私は窓の外を見る。
ちょうど孝介くんの部屋に光が灯る。
1分もかからない距離なのに凄く遠く感じる。
たまに孝介くんを家に誘ったりしても最近は断る事が多くなった。
孝介君にも事情がある事を頭では分かっている。
でもどうしても嫌われてしまったのではないかと思ってしまう。
どんどん悪い方に思考が進む。
私は彩華が淹れてくれた紅茶の事を思い出し、体を起こす。
砂糖入れから砂糖を二つ取り出して紅茶の中にいれる。
そしてゆっくりかき混ぜてから口元に運んだ。
「おいしい」
暖かさが心にしみる。
考え事をしている内に私の体は冷えていた。
私は飲みかけの紅茶を置き。引き出しから日記帳を取り出した。
いつから始めたかは忘れたけど、毎日の習慣になっている。
私は一番新しいページを開く。
11月20日
今日は孝介くんと一緒に帰ったの!!
いっぱいおしゃべりしたかったけど、緊張してちょっとしか話せなかった。
でも、誕生日会に来てくれるって。
今年もプレゼント貰えるんだ。うれしいなぁ。
私の宝物がまた一つ増えるんだ。
ちゃんと孝介くんのプレゼントも用意するからね。
ここまで書いて私は日記帳を閉じ、引き出しの中にしまう。
そして違う引き出しを開けた。
その中には今まで孝介くんがくれたものが入っている。
それしか入っていない。それ以外いらない。
私はその中のビー玉をとって眺める。
孝介くんが初めて私にくれたものだった。
私は今でも大事にしまってある。
時々取り出して眺める。
もうすぐこの中に新しい記念品が増える。
「早く来ないかなぁ」
私の誕生日。
孝介くんの誕生日。
私は夕食が出来るまでの時間ずっとビー玉を眺めながら過ごした。
第2話
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