第三十三停車:デリート・ディノジン


チャージアンドアップ
レイノスダイナ「これで決める!!」
ダイナミックチャージ

ガコン、ジャキンッ

竜王ファイナル「必殺、俺達の必殺技!3回目!!!」
レイノスダイナ「ダイナミック レイ!!」

ズゴォオオオオ!!
龍牙ボルケーノ「ぬぁあっ!!!」
ドゴォアアアアア!!!!
龍牙ボルケーノ「ぐうぅおおおおおおおおおああああ!!!」

第三十四停車:デリート・ディノジン


 2つの究極技が決まる。
後ろの山まで吹っ飛び、目の前は焼け野原となっていた。
龍牙の姿は見えない。
竜王ファイナル「どうなんだ・・・。」
レイノスダイナ「ダイナミック レイ」
レックス(馬鹿!なんでまた必殺技名言ってるんだよ!)
レイノスダイナ「あ、いや。さっきの爆音で聞こえないかな、とおもって・・・。」

 竜王とレイノスが焼け野原を見渡す。
すると遠くのほうに炎が出現した。
ボッ
レイノスダイナ「ッ!!」
竜王ファイナル「やろぉ、まだ生きてやがったか!!」
龍牙ボルケーノ「ふざけるな・・・、俺は・・・、神の力を得た男なんだぞぉおお!!!」
ギュオオオオオ!

ギィイイ
龍牙の後ろからリュウライナーが走ってくる。
ギィアァアアヨオオ!!
リュウライナーは2人を襲う、2人はよける。
竜王ファイナル「おわっ!危なっ!!」
レイノスダイナ「まだアレがあったか・・・ッ!」

龍牙ボルケーノ「まだだ・・・・。」
龍牙は竜王と同じように3枚のカードを出す。
赤・青・紫の3枚のカードだった。
レックス(何をする気だ!?)
龍牙3枚のカードをベルトのホルダーにスキャンする。
ティラノ
スピノ
サイカ



 バチチチ
龍牙ボルケーノ「こぉおい、リュウライナー!!!」
リュウライナーが龍牙に向かって走ってきた。
バチィッ、チッ!
龍牙ボルケーノ「何ッ!!?」
ベルトに電撃が走る。
龍牙ボルケーノ「馬鹿な!なぜ竜王にできて、俺にファイナルフォームができない!!!」

レイノスダイナ「どういうことだ・・・。」
レックス(龍牙といえ、総合能力では竜王の下だ。無限の力を持つ竜王と違って龍牙は力が制限されている、無茶なファイナルフォームの挑戦が、ヤツの墓穴を掘ったんだ。)
バチチチ!!
龍牙ボルケーノ「やろぉお・・・・。」


ゴォオオオオ
リュウライナーが龍牙にぶつかりそうになった瞬間、ベルトが暴走し、大爆発がおきた。
バチッ
龍牙ボルケーノ「 ちくしょぉおおおおおおおお!!!!!
ドゴォオオオオオオオオ!!!!

ベルトが爆発し、その爆発にリュウライナーが巻き込まれさらなる大爆発を起こした。
竜王、レイノスも吹っ飛ばされる。
ブワッ!!!
竜王ファイナル「うぁっ!!」

ゴォオオオオオオ・・・・・。



 ・・・・・・
竜王ファイナル「やった・・・のか?」
レイノスダイナ「そのようだな・・・。」
2人は変身を解く。
竜王からはガブ・エース・パラパラ・クロウ・ディーノ、レイノスからはナグルスが出てくる。
バシュン
レックス「これで・・・、終わりだな。」
リュウタ「うん・・・。」


 キィイン、コォオオオン!
異空間からディノライナーとレイライナーが走ってくる。
ディノライナーから、マルムが降りてくる。
マルム「リュウタ!レックス!!」
リュウタ「マルム!」



マルム「そう・・・、やったのね。」
リュウタ「うん・・・、これで終わったんだ、戦いが・・・。」
するとレックスがレイライナーに乗ろうとする。
リュウタ「レックス?」
レックス「さっきも言ったように、いずれそこにいるディノジンを始め、特異点以外から俺に関する記憶が消される。俺はこの先、一人でいろいろと旅をさせてもらう。」
ナグルス「レックス!」

スゥウウ
ナグルス「!?」
ガブ「お、おい。ナメルス!」
エース「体が・・・・。」

 ナグルスの体の異変に気づいた一同。
ナグルスの体がわずかだが消えかかっている。
リュウタ「これって・・・。」
するとレイノスベルト、レイライナーも同じように消えかかっていた。
レックス「ッ!」

マルム「どういうことなの!?ガブ達はなんともないのに・・・、ディノライナーだって・・・。」
レックス「・・・・、なるほど、そういうことか。」
レックスがある事に気づく。

リュウタ「そういうことって、どういうこと・・・?」
レックス「もともと俺は、ナグルス・レイノスに関するものはDr,ソーノイダ、つまり龍牙から渡されたもの。ソイツを倒した事によって、レイノスに関するものは元々存在しなかったということになる。過去が変わったことによって、未来も変わったんだ。」
リュウタ「そんなっ!!」

 「たしかにレックス君の言うとおり。」
リュウタ「っ、父さん・・・。」
ディノライナーから剣竜とリアスが降りてくる。
剣竜「Dr,ソーノイダは過去を持たないもの。それが未来であろうが、過去であろうが彼の存在があらゆる時間で戦い、どの時間で消えたとしても、未来は変わり、最初から彼は存在しなかったということになります・・・・。」
リュウタ「でも、父さんはかつてソーノイダと恐竜を研究してたって・・・。」

剣竜「そんな過去は、存在しなかった事になります。」
マルム「存在しない・・・なんて。」


ナグルス「レックス・・・。」
消えかかるナグルス、レックスに話しかけた。
レックス「ナグルス・・・。」
ナグルス「気にする事はない、元々俺は存在しなかったんだ。夢でも見てたんだ・・・。」
ドガッ
レックスがナグルスを蹴り飛ばす。
エース「あっ。」
パラパラ「蹴った・・・・。」

レックス「馬鹿、夢だったら・・・、もう覚めてるだろ?」
レックスの目は涙ぐんでいた、いくらレックスとはいえこの感情を抑えられる事はない。
リュウタ「レックス・・・。」
ナグルス「でも俺もこのほうが気分がいい・・・、レックスを忘れたまま・・・、生きていくなんて・・・。」
ガッ
ナグルスの頭をつかむレックス。今度はナグルスの顔を殴る。
バキッ!
ナグルス「ッ・・・・。レックス・・・。」

レックス「これが・・・、最後の・・・、俺の・・・、パンチだ。」
ナグルス「レックスゥ・・。」


 周りに者の目にも涙が見られた。
ナグルスとレックスは本当に親子のような存在だった。
親子といっても、レックスが親離れ、独り立ちをするわけではない。
ナグルスが消えるのだから。

 スゥウウ・・・。
ナグルスは消えかかりながらも、全員に最期のキャンディーを配る。
ガブ「お前・・・・。」
ナグルス「今までありがとう・・・。古代。」
リュウタ「・・な、なに?」
ナグルス「それに竜野、皆さん。」

スゥウ・・

レックスを、宜しくっ!


パシュゥウヮアア・・・・。
キュウイイ
ナグルスが消滅した、同時にレイノスベルト・レイライナーも消えた。

リュウタ「・・・・・。」
レックスは涙を拭き、背を向け去ろうとしていた。
リュウタ「・・・レックス?」
レックス「ディノジンとの戦いは終わったんだ。俺は俺なりに・・・、好きにさせてもらう。」

リュウタ「待ってよ。」
リュウタがレックスを引き止める。
リュウタ「お父さんの事は・・・、いいの?」
レックス「どうせ覚えていない・・・、それに・・・、今はターミナルの駅長だからな・・・。」
ッ!!

 知るはずもない秘密。レックスは自信の父親、つまりオーエンがターミナルの駅長をやっている事を知っていた。
マルム「どうしてそれを!!」
レックス「ずっと前から気づいていたさ・・・、俺がもっと小さいときからな・・・。」
リュウタ「レックスのお父さんが、ターミナルの駅長・・・・?」
ガブ「悪いな、リュウタ・・・、いままで黙ってて。」

 レックスはそう言った後、遠く、遠くへと歩いていく。
レイライナーを持ってない彼はこの先どうするのだろうか。
リュウタ「レックス・・・。」



 ギィッ、コォオオオン
ディノライナー食堂車―
ガブ「まっ、戦いも終わったんだ。俺達はこの先、いろいろと遊んで暮らせるって事だな!」
パラパラ「やったー、遊ぶぞー!」
クロウ「戦いができないのは少し寂しいが、まぁ平和なのはいいことだ。」
ディーノ「それより私はこの場にいていいものなのだろうか、どう?」
エース「いや、どうって言われても・・・、リュウタがチケットを共有してるからいいんじゃない?」

 明るくふるまいディノジン達。
戦いが終わったというのに暗いリュウタ。
大切なものを、2つも失ったような気がして。
マルム「とりあえず戦いは終わったんだから・・・、この先はゆっくりしようか。」
リュウタ「うん・・・・。」
ガブ「まぁまぁ、そんなに暗くなる事はねぇ、どのみちアイツとはまた会うかもしれねぇ。」
エース「先輩の言うとおり。ほらっ、彼がレイノスとして戦う前だってよくここに遊びに来てたじゃない。」
パラパラ「だから、今は今で楽しい事をいっぱいやろうよ!」

リアス「残念ながら、貴方達は遊ぶ事はできないわ。」
ガブ「えっ?」
リアスがディノジン達に言う。
リアス「この先戦いがなく、ここに住み着くというのなら・・・・、働いてもらうわ。」
パラパラ「えぇえ!?」
エース「ちょ、ちょっとリアスさん、それはさすがに・・・。」
クロウ「まぁ・・・、たしかにチケットを共有してるとはいえ・・・、ぐーたら寝転がるのもよくないが・・・。」
ディーノ「しかしなぜ私まで?」
ガブ「冗談じゃねぇ!働くっておまっ。」


リアス「文句は、受け付けません・・・。」
ガブ「・・・はい。」
さすがにガブもリアスには頭が上がらない。


リュウタ「あはは・・・。」
そうだ・・・、戦いは終わったんだ。
それにレイノスの力だってなくなった・・・。
もうレックスから、レックスの記憶が消える事はない。
安心して・・・、この先暮らせるんだ・・・・。


続く


次回予告

ガブ「修学旅行ぉ?」

「そういうわけでよろしくっ!」

リアス「忙しい忙しい、ほらアナタ達も手伝って!」

「お前の望みを言え」

竜王ファイナル「俺達、見参!!」

第三十四停車:スクールトリップ・ライナー

リュウタ「分かってはいたよ・・・、でもやっぱりそんなの嫌だよ!!」


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