カフェ・ヒラカワ店主軽薄

カフェ・ヒラカワ店主軽薄

2007.01.24
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カテゴリ: ヒラカワの日常
このところ体調がよかったので
飛ばしていたのであるが、
先日朝起きたら、右肩がまったく動かない。
しかも、ちょっと動かすと激痛が走る。
これがあの、五十肩か。
しかし、痛いですなこれは。
で、右肩をかばいながら、キーボードを叩いていたら
今度は、腹が攣って、自分の身体がコントロール不能に陥り
何がなんだかわからなくなる。

しかし、人間の身体とは、微妙なバランスの上で
平衡を保っているものであると、
痛い腹をさぐりながら、
感心している。
痛くも無い腹を探られるというのはあるが、
痛い腹を自分でさすっていれば世話は無いわけである。
で、昨晩は、会社に旧友森田君とアゲインの石川くん
が訪ねてこられた。

森田君とは、小学校のときからの着かず離れずの関係であるが、
彼は小学校のときにすでにおやじの風格を持っていて
秋葉原によく出入りしており、ユーコンの飛行機を作ったり、

いまはパソコンと自家製のハムをつくっている。
そういった優秀な理科系人間の彼は、その後日比谷高校に入り
今は、某中堅の建設会社の社員である。
小学校のときのおやじ顔は、四十年を経てもあまり変わらず、
なるほど、流行らない歌は、すたれないというのが、上野茂都さんの名言だが


森田君は自己主張ということをほとんどしない。
ただ、寡黙に恬淡と日々を繋ぐ人生を送っておられる。
きょうび、やたらと前へ前へと自己主張をしたがる
人間ばかりが目立つなかで(お前がそうだろうってか)
かれの生き方は、苦節を経たものにしか出ない
煮汁が出ていて深い味を感じさせてくれる。
人生に大切なのは、この煮汁である。

石川くんを車で銀座まで送って、
自由が丘まで、上野茂都を聞きながらドライブし
腹が減ったので「ひとり焼肉」をしにいく。
どうしても、焼肉が食いたくなったのである。
五十肩には焼肉である。
網の上でジュージュー音を立てて熱さをこらえているカルビ。
ナムルを掻き混ぜていると、網の上で、焦げた葱が跳ねる。
塩をもみこまれた牛タンと
しんみりと対話をしながらの「ひとり焼肉」は、
風情はあるが味はしない。





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最終更新日  2007.01.24 11:58:39
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