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阪神・能見、七回途中２失点で自身３連勝！ハーラートップに並ぶ

テーマ：タイガース党(9055)

カテゴリ：阪神2014

ハーラートップタイの３勝！虎・能見、６回２／３を５安打２失点

持てる知識を駆使し、燕打線を翻弄した。キレのある真っすぐだけではない。多彩な武器で、虎党に“一時の夢”まで見させた。能見が６回２／３を５安打２失点。ハーラートップタイの今季３勝目（１敗）を挙げた。

　「出せる力を全部出していった。前半にああいう展開になると、流れとして後半ピンチになる。勝ってよかったです」

　左腕が振り返った「ああいう展開」－。それは圧巻の内容だった。最速１４２キロの直球とチェンジアップを軸に投球を組み立て、五回二死までパーフェクトピッチ。１人の走者も許さなかった。

　１つアウトを取るごとに、球場中にどよめきが起こる。このまま完全試合を成し遂げるのでは…。誰もがそう思い始めるほどの内容だった。

　ただ、その矢先。二死から畠山にバックスクリーンにソロを浴びた。４－１の七回にも、二死から一、二塁のピンチを招き、ヤクルトＤ２位の西浦直亨内野手（法大）に右前適時打を浴びた。それでも、序盤４得点から追加点がない中、先発の役目を十分に果たした。

　豊富な引き出しが、勝利に結びついた。１２０キロ後半と１１０キロ台の２種類のチェンジアップや、これまでの登板よりも左腕をやや下げるなど、工夫して投球。中西投手コーチも「チェンジアップがよかったな。腕の位置も変えながらな。いい感じで投げられている」と目を細めた。

　普段から、ブルペン投球で試行錯誤するのが能見流。片山ブルペン捕手によると「握りを変えたり、いろいろ試しながら投げている」という。球速差のあるチェンジアップも、日々の探求心から生まれたものだ。

　３月２８日の開幕戦（巨人戦、東京Ｄ）では４回２／３を１０失点と大炎上したが、それはもう過去のこと。これで３連勝、セ・リーグのハーラートップタイに立った。勢いに乗ってきたエースが、虎投をけん引していく。

阪神・能見、七回途中２失点で自身３連勝！ハーラートップに並ぶ

　（セ・リーグ、阪神４－２ヤクルト、４回戦、２勝２敗、１８日、甲子園）阪神は先発のエース・能見篤史投手（３４）が６回２／３を投げ２失点の好投で、自身３試合連続の白星で３勝目をマークし、チームの連敗を２で止めた。

　チームは、一回、鳥谷が先制の左前適時打を放つなど、相手の失策もあり３点を奪った。二回にも鳥谷が投手強襲の適時二塁打を放ちリードを４点に広げ能見を援護した。

和田監督（鳥谷に）
「打撃の状態が上がってきている。選球眼で（四球による）出塁もしてくれた」

呉昇桓（完璧なセーブに）
「日本に来てから一番良かった。球の力が段々上がってきている」

大和（３安打）
「（前カードの）広島で良くなかったので次につながる」

虎・能見、ライアンとのエース対決制し「出せる力は全て出した」

阪神の能見は自身３連勝でチームの連敗を止めた。小川とのエース対決も制し「出せる力は全て出していって勝ててよかった」と頬を緩めた。

　五回２死までパーフェクトだった。さらに全て回の先頭で対戦したバレンティンを２三振、中飛と完全に封じた。和田監督は「バレンティンの前に走者を置かなかったことが要因」とたたえた。（

阪神・福原、６戦連続無失点！「３人で終わってよかった」

３番手で登板した福原が１回をピシャリ。４－２の八回からマウンドに上がると、カーブを効果的に織り交ぜ、３人で斬った。

　「能見ががんばってからね。自分の球種を使いながらね。よかったです、３人で終わって」

虎・安藤、３球で火消し！「１点もやらないつもりで上がった」

ベテランがきっちり火を消した。七回、能見が１点を失い、２点差に迫られてなお二死一、三塁のピンチで、安藤が２番手としてマウンドへ。田中浩をカウント１－１から１４２キロのシュートで三ゴロに仕留めた。わずか３球で仕事を終えた３６歳は「シュートで内野ゴロは狙い通り。１点もやらないつもりでマウンドに上がった。流れを渡したくなかった」と淡々。開幕直後は不安定だったが、ここ３試合無失点と安定感を取り戻してきた。

阪神・呉昇桓、母国に捧げる３Ｓ「１日も早く救助進んでほしい」

笑顔があふれる試合後のベンチ裏を胸を張って歩いた。「石仏」と呼ばれる寡黙な男がいつになく、饒舌になった。非の打ち所がない３人斬り。呉昇桓が会心ピッチで９日ぶりの３セーブ目を挙げ、自画自賛した。

　「きょうは日本に来てから一番よかったと思います。『久しぶりの登板だから打たれた』というのは、投手の言い訳にしかならない」

　三回以降、打線が追加点を奪えないまま、巡ってきた九回のマウンド。「向こうにチャンスがいくことを頭にいれて、集中した」。２点リードを守るべく、細心の注意を払って投げ込んだ。

　最大のポイントは先頭で迎えたシーズン本塁打日本記録保持者のバレンティン。「誰でも同じだと思って投げている」。強気の姿勢とは裏腹に、初球１２１キロのスラーブで虚を突いた。冷静な組み立てで主導権を握ると、そこからは自慢の「石直球」を３連発。最後は１４０キロの釣り球で一飛に仕留めた。あとは勢いそのままに雄平を内角カットで見逃し三振。畠山は１４８キロの剛球で空振り三振にねじ伏せ、試合を締めくくった。

　１３日の巨人戦（甲子園）以来の登板にも「状態を整えることも仕事」とキッパリ。この日もポール間ダッシュを黙々とこなすなど、トレーナー陣が「人一倍練習する」と口を揃えるほど、ストイックに己を追い込み、状態を高めている。

　「シーズンの最初に打たれて、これ以上悪い姿は見せられないというところまでいったので。しっかり投げたい」

　これで、４試合連続無失点だ。韓流守護神のエンジンがかかってきた。（小松　真也）

★韓国旅客船の沈没事故

　修学旅行中の高校生らが乗り、韓国の仁川から済州島に向かっていた旅客船「セウォル号」が１６日午前９時ごろ、珍島付近を航行中に遭難信号を発信。船体は左側に傾いて浸水、昼前に沈没した。乗客乗員４７６人のうち１７４人が救助され、周辺海域では不明者の救助作業が続けられている

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