オランダ・ベルギー(30)



ゲントからブルージュ(ベルギー)へ移動する。 バスで約1時
間である。

「水の都」ブルージュ、Bruggeとは「橋」という意味らしい。町
中に流れている運河には、50以上もの橋がかかっている。

北海と水路で結ばれていた頃(12、13世紀)は、西ヨーロッパ一
の貿易港として栄えたブルージュ。しかし、15世紀になり、北海
とブルージュを結ぶ水路が沈泥のため浅くなり、船が出入りでき
なくなってしまった。 水路が閉ざされ、都市としての機能まで
失ってしまったブルージュだけれど、そのおかげで、中世の景観
そのままを残した姿を、我々は堪能できる。

先ずは、13世紀から15世紀にかけて建てられ、高さ122メートルの
塔が偉容を誇っている聖母子教会へ入る。何度も改修されたので、
様々な建築様式が混ざっている。

ミケランジェロ作の大理石の彫刻・『聖母子像』が安置されている
ことで有名である。 ミケランジェロの彫刻は、イタリア以外では
殆ど見られないが、ブルージュとフィレンツェなどイタリア諸都市
は交易があり、深い絆があって、ミケランジェロがこの地を訪れ、彫
刻を彫ったということらしい。 1514年に、この教会に安置さ
れた。

教会を後にして、次は運河クルージングを楽しむ。 アムステルダ
ムと違って、大型のボートに乗り込む。 旧市街地を通るわけであ
るが、少し狭い運河へ入ると田舎を通る風情となり、その落差が面
白い。

 -つづく-

※画像は下記をクリックして下さい。

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