詩～総集編～ 白
いつも夜遅く 帰るから
見上げる空には満天の星があるから
いつも楽しみ
ずっと上を向いて自転車をこいでるわ
シュッ っと何かがかすった
流れ星だった。
はじめてみた。
今日私は この星空に目を奪われて
もう飲み込まれてもいいと想ったの
そうしたら
ドガンガシャンッ
死んじゃった。
【過去の過ち】
歩いては走って
走っては歩いて
泣いては笑って
一生懸命
過去に犯した過ちを全て忘れられるように
けれど忘れてはいけない
犯した過ちはそんなに軽くない
過去が忘れられるほど軽いなんて想ってない
だから今日も
リストバンドを身につけて
そして今日も
犯した過ち背負ってる。
貴方を探しては
リストバンドを握り締めて
でも
もう私は
貴方の手に触れることすら許されなくなってしまったのでしょう
【学ぶほど無力】
始まりは 自分だった
自分が病気だと知った時
病院に行けないと知った時
自分で治してやる
無理な事想って
必死こいて勉強した
図書館にこもり本を何十冊も引き出した
「臨床心理」
「心の病」
「精神医学」
必死で頭と鉛筆を動かした
始まりは自分だった
そして次に
苦しんでいる人がほかにも居るのに
何も出来ない自分に
腹を立てた
知識が欲しかった
技術が欲しかった
何も出来なかった
心理士になりたいなんて想わなかったけど
必死で勉強した
周りは皆、【無意味】と言いつづけた
知識はつくのに自分は治せない
結局理解などしていなかった
教室
皆、自習の時間
私だけ医学の本を広げて
シャーペンカチカチ
消しゴムケシケシ
私はなぜ、ここに居るのだろう
そしてなぜ、勉強しているのだろう
終わりは－－－－－－－－・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【さみしさ】
すぐ側に居るのに
遠くに感じる
今では
すぐ側に居るはずなのに
居ない気がする
孤独感が離れない
だから私は
食べ物を詰め込む
【心の中で】
心の中で
痛いと何回泣き叫んだ？
寒いと何回言った？
苦しいと何回訴えた？
寂しいと何回口にした？
助けてと何回想った？
辛いと何度言い放った？
痛い
寒い
苦しい
寂しい
助けて
辛い
ここは寒い
凍えてしまう
表面で
痛くない
寒くない
苦しくない
寂しくない
助けてなんて欲しくない
辛くない
私は平気
平気なときほど平気じゃないことを
自分は良く知っている
会っているときもメールでも
何をしていても
寂しい。
嘘つきは私
でも
この感情を言ってどうなるの
誰が助けてくれるの
誰が助けてくれたの
でも
でも今は
助けてくれる人が居る
あの子が居る
貴方が居る
痛いけど
寒いけど
苦しいけど
寂しいけど
辛いけど
きっと
私はこの地に足をつけていられると想う
あの子が居るから
貴方が居るから
今日は星が見える
明日は晴れ
心も晴れて欲しい
【異体】
とめどなく流れ落ちる血よ
私の身体を駆け巡り
私の細胞を侵食しなさい
とめどなく流れ落ちる涙よ
私の頬を伝うのは止めろ
何処か遠くへ逝ってお仕舞い
身体
傷つけ
心
傷つけ
痛い痛い痛い
されど
居たい居たい居たい
ここに居たい
誰かの手から身体振りほどき
頭を振って身体起こし
血と吐き気の狭間で
うろたえて居るのよ そうあたし
これがあたし
切りつけたその腕・足よ
私の服になりなさい
血は真っ赤な衣装よ
傷口は紫の衣装よ
切りつけたその心よ
表に出るのは止めろ
心を張り詰め・壊してお仕舞い
頭
痛み
心
痛み
酷い酷い酷い
けれど
居たい居たい居たい
ここに居たい
必死にあたしを捕まえる
無駄なことはお辞めなさい
触ってみなさい あたしにね
殺めるから
触れるものなら触ってみなさい
殺めるから
嘘よ
御免なさい
あの子を殺めるなんて出来ない
貴方を殺めるなんて出来ない
居たい居たいここに居たいの
痛い痛い痛みが駆け巡る
見える見えるそこに在るのは
遺体
そうよあたし
あたしの遺体
居たい
痛い
遺体
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