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2006.11.10

抱っこ法

カテゴリ：

存在感
子どもは、親の愛情たっぷり受けて、必要なエネルギーを満タンにして自立していく。自分の訴えに耳を傾けてもらってるという実感からくる有能感、危険や恐怖や心配からしっかり守られ、愛情たっぷり受けていることで安心感、自分のあるがままを認められ、興味や意志が尊重されている事で育つ自分や世界への肯定感がしっかりはぐくまれる。こうした心の根っことなる部分をひっくるめて＜存在感＞と呼ぶ事に。。。

治癒力
キレやすい子どもというのは、自分の行動を抑える我慢が足りない子どもだと思われてる。そうには違いないが、実は大抵、自分の感情を抑える我慢が身についてしまっている子どもです。そのため感情のストレスがマグマのように鬱積しやすいので、パンパンに張りつめて、何かの刺激をキッカケに爆発しないではいられない状態になってしまう。
例えば、ヒドい悪口を言われて悔しいとか悲しいといった感情が激しく沸き立ったとき、親に聴いてもらい、傷ついた心をうまく動かせる事が出来れば、感情ストレスはそのつど開放され、本来の素敵な自分を取り戻す事が出来る。

自制心
ノーの言えない日本人などと言われたりもするが、必要な時には、自分の意志や考えを遠慮なく、しかも攻撃的、利己的にならないように主張できることは大切。と同時に、必要な時には自分の行動を抑える＜自制心＞がしっかり身についていれば、衝動的な行為には走らずにすむ。
言ってみれば、状況によってアクセルとブレーキとをバランスよく使い分けながら、交通法規を正しく守って運転出来る子どもは、道路を走っている他の車に衝突事故など起こしにくい。

目を閉じて、自分がひどく痛い思いをしているとき、『大丈夫、痛くないよ』とか『泣かない泣かない』と言われたら、どんな気持ちになるかを味わってみて。
おそらく、痛みを受け止めてもらえた、という満足を味わう事は出来なかったのでは？？

それでは、どんな言葉をかけられたら嬉しいか、探してみて。
多分その言葉は、『痛いねぇ、ヨシヨシ』という言葉に近いものではないでしょうか？

公園で遊んでいて家に帰ろうとするとき、子どもはもっと遊んでいたい～～とダダこね。
どうする？？

『しかたないわ、その気になるまで遊ばせてやるしかないか、ヤレヤレ』子どものいいなり
『何をわがままいってるの！この子はゴツン』強硬手段
『帰らないなら、お母さんは一人で帰っちゃうよ。サヨナラ』脅す

親の気持ちを伝える
『さぁ、○ちゃん、そろそろお家に帰ろう』

『だって、もう夕ご飯の用意をしなきゃいけないからさ』
「うん。わかった」

それか、「やだ～、もっといっぱい遊んでいたいよ」
（時計を見て）『じゃ～、あと10分だけね』
「うん、わかった」

「帰ろう帰ろう」

それか、「ヤダヤダ、もっと、遊んでいたいよ」
『早く帰って、一緒にカレーライスを作ろうよ』
「うん、そうしよう」

子どもの気持ちに共感する
「ヤダヤダ、もっと遊んでいたいよ」
『帰るのヤダね。ヤダヤダもっと遊んで痛いよね。』本気でいうと
「ママ帰ろう」

『さぁ、○ちゃん、そろそろお家に帰ろう』
「もう？もっと遊んでいたいよ」
『もっと、遊んでいたいよね。　　　　（ワンテンポ置いて）でも、もう、夕ご飯の用意をしなきゃ』
「うん、わかった」

手を添えて導く

癇癪を味わって未練を断ち切る

自分のイライラする気持ちに向かって。
『イライラしてしまうんだよね』と呼びかける。
それなりの理由があって存在してる。

『そんな気持ちは消えてなくなればいい』と邪見に言わないで。
『ちゃんと訳があって、そこにあるんだよね』
という気持ちになって、温かく認めてあげて。

『でも、八つ当たりするのはやめようね』とたしなめる事も必要。

甘え上手の子心
存在感や治癒力や自制心といった心を育むには、まずは子どもを＜甘え上手＞にすることから始めたらいい、それが一番の近道。

大切な要求を伝えて、満たしてもらいやすい。
感情ストレスを発散して、元気を取り戻しやすい。
自分を主張しやすい一方で、未練心を解き放って聞き分けがよくなる。

親にお願いしたい事がすぐには伝わらなくても、根気よく親にお願いし続けてくれる。

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