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Mar 28, 2006
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カテゴリ: モレアル的比較学
ついにモントリオールに春到来


そういえば屋外スケート場も
アイスバー(全部氷でできてるバー)も
行きそびれた・・
もう氷とけちゃったよ・・

でも寒すぎてあまり屋外に出る気がしなかったしな・・と
自分に言い訳しつつ冬が過ぎ去ったことが意外とショックなモレアルです。

我ながらドンくさい。でもだれかが4月まで冬って言ってた気がするけど、
そっか、あれってカナディアンジョークなんだね


どこだっけ・・そう、ブラジル出身の子だ!

そしてフランス人も加わりました。

言語の話になってブラジル人が言います。

「フランス語では恋人のことを'petit ami'と呼ぶじゃない。
 あれって遠まわしだよね。直訳すると'小さい友達'だよ?
 フランス語って遠まわしな言語なんだと気づいた。
 僕の国ではちゃんと'恋人'とか'愛'とか
 もっと直接的な言葉で呼ぶよ」

フランス人返します

「そうだね。でも英語でもboyfriendとかgirlfriendって
 直接的じゃないよね。遠まわしだ。


日本人モレアル参上です

「おもしろいね。
 でもさ、実は恋人のこと日本では'彼'とか'彼女'つまり
'He'とか'She'
 って呼ぶんだよね。すごい遠まわしでしょ」

「(゜o゜)Hah!?」

「どうして?そんなんじゃだれかわからないじゃん?!」

「いや、実は日本語ではほとんど主語を言わないし
 そもそも彼とか彼女という言葉で人を指さないんだよ普通。
 だから彼とか彼女、と言ったらその特別な相手というわけ」

とか説明しながら自分でも納得。
日本語って本当に遠まわしな言語ですね(笑)

そして言語は文化を映すので概念自体が
ある言語にはあったりなかったり。

そこが言語を学ぶことの醍醐味でもあるんだと思います。
日本語だけじゃ表現できないこと、いろいろあるからね。

もちろん英語になくてフランス語にしか存在しない概念もあるし。
言語を学ぶってことは、自分の概念世界を広げることなんだ、と最近つくづく実感しています。

我々の対象に対する概念は言語化することではじめて存在するので、
言語の種類が増えるほど世界をうまく切り取って説明することができるのです。

例えば肩こりという言葉は英語にないので、彼らには肩が凝ったという
感覚がないのです。
「なんだか背中が痛いなあ」とか
「疲れた」と感じていて、それが肩にのってるようには感じないのです。

そんな彼らが日本語の肩こりという単語を習うと突然その疲れが
肩からきているかのように感じ、ここに肩こりの概念が生じるわけです。

おもしろいでしょ?

でも気をつけないと、全部がこんがらかって
意味不明な日本語、英語の概念で話す日本語になってしまうので
注意が必要です。





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Last updated  Mar 30, 2006 07:30:52 AM
コメント(7) | コメントを書く


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おもしろいですね  
私はそういう言語的な違いを、宗教の違いから見てみたいと思っているのですが・・・

メキシコには自分達の毎朝の祈りのおかげで太陽が昇っているんだと信じている民族がいたりとか、
その地方でずっと信じられている文化はその後に生まれてくる人たちの基礎になりますし、
それはもちろん言語にも表れてきますよね。

エジプトには《マクトゥーブ》という言葉があるそうですが、それはエジプトに生まれないとわからない言葉だといいます。
そういう意味では本当に「言葉は文化」なんでしょうね。

でもいろんな文化の奥、いろんな宗教の奥にはひとつの真実が描かれているのだと思います。宗教はしあわせになるために生まれたんだろうし。

それを知るには、いろんな国の人たちと話していろんなことを感じるのがとても大切なんだと思います。 (Apr 23, 2006 04:42:59 PM)

なるほど!  
モレアル  さん
メキシコやエジプトの例がおもしろいですね!
私の意見では宗教も文化の一面だとおもうんですよね。
どの宗教にも根底に流れるものは一緒だと思うしどこの文化にも「宗教」というものが存在していることもまたおもしろい事実だと思うんです。 (Apr 24, 2006 08:34:49 AM)

その通りだと思います  
>どの宗教にも根底に流れるものは一緒だと思うし…

そうなのです。
なのに昔から、異なる宗教間で争いがあったり、むりやり改宗を迫ったり。
それは近代の侵略政策にも結びつく考えだと思うんですが、人間には《これが正しい》という一本の道を敷くクセがあるようですね。

宗教はみんなしあわせになるために生まれてきたはずのものなのに、それが他人を不幸にしたうえでのしあわせになってしまったり、自分達がそれを正しいと思うから他人にそれを押し付けてしまったり。
そういう純粋な気持ちは今のお金目当ての宗教界に比べたらまだまだ信仰篤いものなんですがね・・・

いろんな宗教の根底に流れてるものがきっと同じであるからこそ、それはひとつの簡単な言葉で表せるはずなんですが、とても難しいです。
まして宗教が文化であるならば、それを統一することで文化を破壊することにもなりますしね。

どこの文化にも宗教が存在しているのは、きっと《死》とか《生》とか、人間一人の身には重過ぎるテーマをもっと大きな自然の力にゆだねたからでしょう。
そこに本当に力があるかどうかは別として、たくさんの人間が信じるものというのは必ず巨大な力を生み出すのだと思います。

それはそうと、いつかの日記に書かれてましたが(シリア人の友達の遅刻のことでしたかね)、
イスラム教徒というのは、すべてにおいて(アラーが望むならば)と考えるそうです。

たとえば朝目覚ましがならなかったとか、なったのにそれが自分の耳に届かなかったとか、
そういうことがあるとしても、《それはアラーが望まなかったからだ》
つまり、《自分は朝起きようと目覚ましをきちんとセットしたんだけれども、それで目が覚めなかったのはアラーが自分に起きてほしいと望まなかったからである。遅刻して何が悪い!》
ということになるようです。

ますます、おもしろいですね。 (Apr 24, 2006 12:05:36 PM)

宗教と文化  
モレアル  さん
私の考えでは、宗教っていうのは一定の普遍性を備えているにもかかわらず、それに付随する、あるいは一体となる文化が異なるために、争いが生じているように感じます。

超自然的なものや運命的なものをおそれ敬う気持ちや
身近なものの死を悼み生を尊ぶ気持ちは人類共通のものであるにもかかわらず、
異なる文化や生活体系はそれを見えなくしてしまうのかもしれません。

でもおっしゃるとおり文化の多様性というのは人類にとって不可欠だから統一による破壊は避けたいですよね。

シリア人のところまでさかのぼっていただいたようで
ありがとうございました♪
そうなんですね、アッラーのお導きなんですね。
わたしも中東系の方は待ち合わせると30分が待たせる最低の単位だときいたことがあります(笑)
時間の感覚が違うのでしょう。
カナダに来て、大分時間の感覚が変わったように思います。

来たばっかりの時はシリア人にも中国人にもキレ、
地下鉄ののろさにキレ、バスの来なさにキレ、
いろんな意味でキレまくっていましたが、
最近は30分待つくらいどうってことなくなりました(^v^)
いいのか悪いのかは分かりませんが・・
前は5分遅れただけで真剣に謝ってた私も
最近は30分遅刻とか平気でするようになりましたし。(オイ!) (Apr 25, 2006 12:43:58 PM)

宗教の研究  
そうですね。文化が鍵になってるみたいですね。
でも人間に共通のというか、世界に普遍で不変な不偏の宗教性というものはきっとあるのでしょう。
私はそれを研究したいと思っています。
きっとそれはしあわせにつながるものだと思うから。
それは今のところ頭でわかるものではなくて、
宗教的な体験を通してでないと感じられないというものなんですが、
キリスト教の真理とイスラム教の真理が同じだということを確かめるために同時に入信することはできませんし、
またそんなことをしても真理は見えないと思うのでしません。

文化を通して知る、というのもひとつのいい方法かもしれませんね。
でも学術的に研究するのではなくて、研究者じゃなくてもわかる言葉を使って説明したいと思っています。
本当の真理には小難しい言葉はいらないと思うのです。

意味の深い議論ができました。ありがとうございました。
せっかく留学されているのに日本人の私に時間を割くのはもったいないと思いますので、
この辺でひとまず幕を引きたいと思います。

私もスペイン語・ポルトガル語・ブラジル語の本を読めるようにがんばろうと思います。

マクトゥーブ。 (Apr 25, 2006 05:45:16 PM)

Re:宗教の研究(03/28)  
モレアル  さん
いえ、こちらこそありがとうございました。
書いたことにまじめに返していただけたのは
はじめてかもしれませんw
またお立ち寄りいただけることを楽しみにしております。それでは。 (Apr 28, 2006 03:46:00 AM)

お久しぶりです  
chicken head roosters さん
自分の研究に少し変化があったので、思うところあってここに来てみたら
日本に帰られたんですね。
私は以前言語と宗教の問題についてお話をうかがった者です。
まぁ、こんなカタイ言葉を遣うのは好きじゃないんですが。謙遜は日本の美しい文化らしいので。

言語と宗教、文化。
その違いとか意味を考えていくと、民俗学というのに行き当たりました。
それで、民俗宗教学みたいなものを考えてみようと思っています。
そこにある文化の一面として宗教を見るんじゃなくて、
文化の中から生まれたものとして宗教を考えるという感じでしょうか。
宗教は文化の中から生まれたと同時に
文化を生み出していったものでもあると思うので、
そういうスタンスで考えてみようと。
また外国の文化についていろいろ書いてもらえたら、参考になるのでうれしいです。

故里は 遠きにありて 想うもの
遠きにありて 近づけるもの

それが自分の文化っていうものですかね。 (Aug 30, 2006 04:49:10 PM)

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