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日本では3月が別れの季節ですが
こっちでは今頃授業が終わって別れの季節です。
ゴールデンウィークで五月病になってる場合じゃないですよ、日本のみなさん!!
わたしが7月までここにいるというのに
大親友のニコルちゃんは今日うれしそうにケベックの北のほうの町へフランス語の勉強に旅立ってしまいました。
一緒に来てた同じ大学の友人もひとりはさっさと帰りもうひとりも来週帰ります。
ほかの子たちもぞくぞくと旅行に出るか帰るかしてお別れ会ラッシュです。
知らないうちにさっさと帰ってる子とかもいましたw今日人づてに判明しましたw
でもこっちでのお別れはあっさりですね。
日本みたいにもう一生会えないくらいでワンワン泣いたりしないようです。
私はあまり泣くほうでもないのでたしか高校卒業のときあまりにもみんながワンワン泣くから
肩身の狭い思いをしました。笑 でもあれは異常だよね。
こっちではさすがに別れたらもう会うこともなかろうし泣いちゃうかもなと淡い期待(?)をしていたのですが
泣く雰囲気にすらならない。
酒飲んで踊って抱き合って「バイバ~イ♪」 というのが一般的なようです。
しみじみと「ずっと忘れないでね」とか言い合う感じでもないです。本当です。
お別れの涙というのも日本(あるいはアジア)特有なんだとしみじみと感じました。
あるいは前から思ってましたが北米の友情は基本的にドライですね。
最初からフレンドリーな分、比較的こちらからすると軽いと感じられるような友情なのかもしれません。
これで謎が解けました。日本にいたときにたくさんいた留学生の友達が結構別れにこだわらずにあっさりと去っていくので大変不思議に思っていたのですがきっとこれがこっちで標準的な別れ方なのでしょう。
もしかしたらもう二度と会えないかもと考えると悲しいからそもそも考えないのだろうか?
ニコル、6月には帰るつもりだとか言ってるけど、あなたフランス語研修のあとインターンそっちでしたいんでしょう?
そしたら帰ってくるの7月中旬だからもう会えないじゃん。
わたしは7月頭には帰るのよ?
だから可能性で言ったら今日会えるのが最後だよ?
そんなにあっさり「ケッベクシティで6月にでも会おう」ってそんなんでもしどっちか行けなくなったらどうするの?
「バイバ~イ♪」って・・・
こっちにはたぶん茶道とかないから一期一会とかいう言葉もないんだろうな。
ちなみに一期一会っていう言葉は正確には
「一生に一度しか会わないような出会い」
のことを指すけど
今はなんとなくもう少し拡大解釈して
「みんなでこの時間をもう一回共有することはできない。一瞬一瞬はあっというまに過ぎ去る。だから今こうしてあっている時間を大切にしよう」
みたいな感じに使われているよね。
誤用だという人もいるけど、言葉は変わっていくものだし、
概念的に感情に一致するから私は後者の用法の方が好きです。
とにかくここにはどっちの意味に解釈するにせよ一期一会の概念はなさそうです。
まあとりあえずニコルちゃんは「3つのピストル」とかいう名前のケベックの田舎町でフランス語の勉強に旅立っちゃいましたよ。
こんなお別れの仕方でいいのかな・・とちょっと悲しくなりながら夜ひとり地下鉄に乗り
地下鉄の中のテレビにフランス語の詩が流れていたのでぼんやりと読んでみたら
"Je suis l'heure qui passe"
(私は流れゆく時間である)
という一節が目に留まり心に共鳴しました。
ほかにも美しいことを言っていましたが心にしみわたってかわいてしまったようです。
誰の詩なんだろうか?
いままで気に留めたこともなかったけどあのテレビって広告だけじゃなくて詩も流すんだ・・。
なんだかよく分からないけど心のもやもやがとれた感じだな。
ここを去るのが悲しく感じていたけど元気出してかえれそうだ
"Je suis l'heure qui passe.."
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