Angel

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全て | 日々の日記 | 小説
July 10, 2016
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カテゴリ: 日々の日記
  『 もう一度、君と ~ 幼き約束 ~』10



 そして、それから後日。

出掛けようとした時に引きとめられ、喧嘩になり、初恋の彼のことが明るみに出たのだった。

両親が圧力を掛け、初恋の彼との接触を禁じただけじゃなく、彼の家族をこの街から追い出し、仕事すら奪ったと言う事実が発覚した。

「どうして、そんなこと・・・・・・彼は何にも悪くない。ただ、私と一緒に遊んだけ。それにどうして、母様がそんなことを知っているの?ねぇ、どうして答えてよ。」

「貴女は月野の跡取りよ。余計なものに触れてはいけません。代々受け継いできたものを護らなけばいけない。当然でしょ!邪魔なものを排除するのは・・・・・・」

母の目は無機質で怖かった。そして何より、母はまるで機械の様に感情がないように思えたのだ。

「たかだか、それだけの為に・・・・・・酷い・・・酷過ぎるわ。彼をどこにやったの。どうして、彼が、彼の家族がそんな仕打ちを受けなくっちゃいけないの!こんなの可笑しいわ。」

「全部、貴女の為よ!解って頂戴。」



早苗を行かせまいと阻む。

「放してよ!いつもそう。私の為とか言って、本当は私の為じゃない。こんな家、失くなってしまえばいいのに……」

その発言に、頬を引っ叩かれた。

「・・・・・・大嫌い。皆大嫌いよ!」

感情のまま、外に飛び出した。早苗だった。

その姿を目撃したものがいた。当主の妻は慌てて、当主の元へと向かう。

あまりに身勝手な理由だったので、嫌気がさし、家を飛び出し、闇雲に走り去ったのだ。




 出て行ったのは昼間。だけど、夕方になっても帰って来ないので屋敷の者達が捜索に当たり、それでも見つからないので、稽古の指導に聞いていた先生も含め、捜査が行わる事となったのだ。




 snowの日記
お休み。なんか疲れるな。無気力。





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Last updated  August 29, 2016 05:00:23 PM
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