つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2005.06.27
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カテゴリ: Music
これは発表当時(1997)に深夜番組で”Building A Mystery”という曲のビデオクリップを見て気に入ったのです.チェックはしていたものの,CDを買ったのは2000年ころでした.

落ちついた曲が多いので,眠るときに聴いた程度で,まだ10回と通して聴いていません.でも今日たまたま気が向いて昼間にヘッドフォンで聴くと,声や楽器をしっかり聴けて,とても良く感じられた.足掛け8年ほど経って,ようやく本格的に好きになったわけですが,私にはこのようなことはよくあります.

私は少しだけ気に入ったCDは容易に手放さないくせに,気が向く時が来るまで何年でも放置しておきます.そして一旦気に入ったら,掌返しでヘビーユースしつづけるのです.

Ran4
Ranuculus japonicus (butter cup/Kinpouge)2005.06.20.


サラ・マクラクラン(Sarah McLachlan)の曲は,表面的にはセリーヌ・ディオン的なポップナンバーで,口当たりはあくまで滑らかです.しかしそれを邪魔しないように巧みに,独特のヒネリが散りばめられており,ソングライティングの才能はかなりのものだと思います.その作風はエイミー・マンを連想しましたが,サラはけして技巧を前面に出さず,あくまで情感を大切にしている感じです.

オペラ歌手のように音域も伸びもあり,讃美歌のような歌もあり,溜息のようなウィスパリングも上手で,元ちとせのように裏声風の高音も使うなど,表現は多彩です.たんに声質が良いのでなく,生々しい感情がにじみ出てくる声です.

このアルバム独特の暗さや冷たさは,エンヤの”Caribian Blue”という曲を思い出します(昔ジャワティーのCMで使用).特に好きな3曲は,#1 Building A Mystery,#6 Witness,#8 Black & White.






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Last updated  2005.06.29 13:47:37
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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
inalennon @ Re:4年はあっという間(03/04) ハオさん >バーチュー&モイヤー組見…
ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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