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1月21、22日はセンター試験の日です。私もその試験に参加する予定です。で、大忙しで最近はろくに日記、小説も更新できず・・・新しい小説~とか続き~とか浮かんできても受験勉強という文字に流されてしまいます;;なので受験が終わるまで一旦おやすみします(*- -)(*_ _)よく来てくださる方、ありがとうございます。そしていきなりお休みごめんなさい~。
December 22, 2005
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塾の帰りに初めてメルティブラッドというのをしてみました。その時のへっぽこぶりをば・・・・まずお金100円いれました、誰かと対戦するの苦手なのでコンピューターと対戦しようと・・・・隣の台を見ます、誰もいない、よし。何選ぼう、アルクェイド(キャラ名はさっき調べました)使おう。「あれ、どうやって動かすんだ、よし決定」そしてプレイ・・・・・・10秒後自分がネロ・カオスというキャラを操作してる事に気付きます。アルクエィドは相手だったのか!?相手のHP半分、3分の2と減らしながらも3連単で負けてしまいました。(勝つとアルクェイドの目赤く光ってたから暴徒アルクェイドなのかな?)コンピューター強いなと思いながら台を次の人にまわすと・・・よーくキャラ選択画面もう一回みると1Pと2Pって書いてある。・・・・・まさか!?と思い裏側に行くともう一つメルティブラッドの台で同じキャラ選択画面が。(ここでやっと相手が人間であった事、実は隣の台は全然メルティブラッドじゃなかったことに気付きましたorz)そして強いと思ってたアルクェイドさんがほぼノーダメでやられてしまいます。・・・・私なんてまだまだOTLでも面白いゲームでしたwまた遊んでみたいです。ゲームの話だけ長々とすいません(*- -)(*_ _) へたれまとめ・キャラ選択ミス・敵の勝手CPU化・隣の台分析ミス
December 15, 2005
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やはりスケジュールに無理があったのです。一番やっちゃいけない科目を赤点(30点以下)とりました。課題は月曜日までに32ページ分教科書(図、表含め)ノートに全写しろとの事です。あぁぁ・・・・・ごめんなさい、もう一週間経たないと小説書く日はやってこなさそうです・・・。
December 10, 2005
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ルイは腕をつかまれていた。「うっ、このっ」蹴りを入れようとするが空を切る。「同じunchain同士だ、仲良くやろうじゃないか」「いやよっ、はなしてっ」レンが動いていた。「ルイをはなせっ」「無駄なことを・・・・」男はレンを一蹴・・・・できなかった、その蹴りはレンの手ではじき返される。バランスを失ってしまったところへレンがもう一度今度は拳を入れる。「らぁっ」男が低い放物線を描きながら2,3M吹っ飛んだ。「がっ・・・何だ今のは・・・・」ルイが吹っ飛んだ姿をボーと見ながらレンに質問する。「レン?あれなあに?」「何だろう?」「知らずにやってたの!?」男が立ち上がる。「今の・・・・腕のスピードは確かに遅かったはず・・・・なのにあれだけ吹き飛ぶなんて一体・・・・」「重力ね、エレメンタルかしら・・・・・」「!?」そう言い出したのは倒れている恵美だった。「全く・・・・お父さんと同じ能力使い出すとはね」「父さんが?」「そうよ、とにかくレン、今あなたはエレメンタルの能力をもった能力者よ」レンが、ルイもレンの手を見つめる。「へぇー」「へぇー」「へぇーってそれだけ!!もっと自分の能力に恐れを感じたり喜んでみたりとかないの!?それに他人事の様にすましてるルイちゃんも梨々亜ちゃんの言葉が正しければ使えるはずよ!!」そんな説明をしている間に男がダメージを回復していた。「何が出てこようがお前達は逃がしゃしねぇよ」その言葉を聞いたレンとルイは表情をすっと変えた。「逃げる気なんてないよ」「むしろ逃がさない、許さない、お前は・・・・」レンとルイは同じ気持ちだった、かけがえの無いものを失う先にある気持ち、それはただ憎しみ。「お前らガキごときに俺が倒されるわけが・・・・」ルイはすでに後ろにまわっていた。手刀、蹴り、さらに逆の足で後ろ蹴り、回るように舞うようにルイが攻撃をしかける。「くっ・・・うっ、ぐぁっ」unchainの身体能力で何とか避けれたものの3発目で男は攻撃に当たってしまう、しかし後ろに倒れる事はできなかった。「くらえぇぇぇぇぇ」先ほどは使ったばっかりで力の入れ方が分からなかったが今はどうすればいいか分かる。レンはありったけの力を手に込める。「グラヴィティインパクトッ」男の背中に衝撃が走る、体がありえないほどエビ反りになる。男はきづくとだいぶ向こうまで飛んでいた、ピクリとも動かない。「父さん・・・・母さん・・・・」「おじさん・・・・おばさん・・・・」二人はジンと梨々亜の元まで行きそして座り込む。「なぁ・・・・寝てるんなら起きてくれよ、頼むから・・・・・・父さん、母さん!!」「おじさん、おばさん、ごめんなさい私のせいで」恵美はただ見ているだけ、いや見ている事しかできなかった。夜になる、2人は先ほどのショックからか何もしゃべらない。「レン君・・・・ルイちゃん・・・」「恵美さん、あいつら誰なんですか」耐え切れなくなって恵美は声をかけたが逆に質問されてしまった。「服装から察するにルディア政府の奴らだと思うけど・・・」「何で父さんと母さんが狙われたんですか?父さんと母さんは一体何を・・・」「・・・・・」しかし恵美は無言だ、しばらくの沈黙が流れる。「やっぱり私のせいなのかな・・・・」ルイが口を開いた。「何でだよ?」「だって・・・・私がルディア政府にとって大事な実験台だったから私が・・・・私が・・・」嗚咽が聞こえる、ルイは泣いているようだ。「ルイ、そんな事言うな、俺が悲しい」「でも、私が・・・・私が!!」「ルイ!!」レンはとうとう怒鳴る。「レン・・・・」「俺はルイのせいだとは思ってない、悪いのはあいつらだ!!」ルイはまた泣く、それはレンの言葉を聞いた自分の申し訳ないという気持ちからだったのかもしれない。「恵美さん、実はまだあるのでは?」「えっ?」不意にそんな事をレンから聞かれ恵美は戸惑う」「ルイを連れ戻すというのなら分かりますが、あいつらは明らかに父さんと母さんを殺すよう命令されてたように思えます」恵美はこんな状況でありながらも冷静に考えるレンに恐れを抱く。「それは・・・・実験のデータを見てしまったからじゃないかしら・・・」「じゃあ何で!!恵美さんはその中に入ってなんですか?」「!?そ・・・それは・・・・」痛いところをつかれる、恵美はそう思った。おそらくルディア政府はデータの漏洩は気にしてはいない、いや、私が襲ったところにはたいしたデータはなかった。ジンと梨々亜の暗殺命令はかなり個人的な事だろう・・・・。「何か知ってるんですね・・・・・教えてください!!」「いえ、何も知らないわ(今この子達にあの事は教えるべきじゃない・・・・・)」「・・・・・そうですか」「2人とも今日は疲れたんでしょう、寝れないかもしれないけど無理してでも寝なさい。」「はい・・・・」「はい・・・・」2人は同時に返事をし、部屋に戻っていく。「・・・・・何でこうなるのかしら」辛かったのは恵美もだった、2人ほどではないにしても何度も彼らを見てきている。恵美も心はギリギリだった。おそらくあの子達がいなければとっくに自分を忘れて泣き崩れていただろう。気づくと恵美はその場で寝ていた、涙を流しながら・・・・。日の光で恵美は目が覚める、どうやら朝になっていた。2人の事が気になり様子を見に行く。そーっとレンの部屋のドアを開ける。しかしそこにあるのはからっぽのベットだった。「え?」もうひとつ、ルイの部屋のドアをあけてみる。その部屋にも何もなかった。「あの子達!?」おそらく向かった場所はルディア政府の機関。ルディア政府にいくなら必ずシレスタへ行くはず。恵美は追いかけた。2人はルカ街道にいた、この街道を抜ければシレスタに着くはず。「政府の人なら知ってるかもしれない」「うん、直接聞いてみようね」レンとルイは道ある道を歩いていた。目の前にシレスタが見えてきた。「あった、あれがシレス・・・・え?」煙があがって、いや違う、もう町中が炎だった。「何で!?」するとかろうじて逃げ延びてきたと思える人がこちらへ走ってきた。「今町に入っちゃいかん。あ、あんた達もはよ逃げな」「何があったんですか?」「悪魔の使いが・・・・また、うわぁぁぁぁ」そう言うなり向こうのほうへと走り去ってしまう。ルイが首をかしげる。「悪魔の・・・・使い?」「エレメンタルの能力者の事だよ、昔その能力で色んな災害が起こったから悪魔の使いなんて呼ばれてる。大きすぎる力で間違った方向に能力を使う人が多かったって聞くよ、俺もあの人から見れば悪魔の使いなんだろうな」「そんな・・・・でもそれなら私もね」「いまだに能力者を恐れている人も多い、この能力は普段隠しといた方がいいかもしれないね」「うん・・・・って私はまだ使えないけど」「それじゃ、急ごう、町がどうなってるのか」「うんっ」ルイとレンは走り出す。町に着くとひどかった。家は焼けており地面には人が倒れている。焼け焦げた人もいればぐっさり斬られている人もいた。思わずルイから一言漏れる。「ひどい・・・・・」レンはその有様をみてさっきの町人の言った言葉を思い出す。「悪魔の使い・・・・・」そんな時焼けた家から誰かが出てきた。「金目のモンはこんぐらいか、やっぱしけた町だな。」「おう、じゃあそろそろ次のところ行くか・・・・ん?誰だそこにいるのは」見つかった、いや隠れる気もなかった。「レン、どうする?」「決まってるさ・・・・」男2人が近づいてくる。「おうおう自己紹介がいるかな?俺はダン、こいつはニール」ニールと名乗る男が挑発する。「まぁ、自己紹介なんて意味無いけどな、ここで殺されるんだし、ん?びびって声もでないか?」レンは軽く受け流す、ルイが何やら考えている。「・・・・ダン・・・・ニール・・ダンニールダンニールダニールダニーダニー・・・略してダニ」「なんだとごらぁ!!」「だから名前言う順序逆にしようって言ったのに・・・・・」しっかり挑発返しを喰らっていた。「お前ら、悪いがここで死んでもらう」「おっと逃がしゃしねえよ」逃がしゃしねえと言われても二人には逃げる気などなかった。昨日同じような奴をみている、平気で人を殺せるような奴を見逃す気などなかった。「んじゃ、燃えてくれや」レンに向かって火の弾が飛んでくる。「レン、危ない!!」ルイはunchainを使う、かろうじて炎弾はレンをそれる。「ありがとう、ルイ」初めて見る他の人間が使う能力、まさか飛んでくるとは思ってもいなかった。「そこの嬢ちゃん足はええな、今までの人間避け切れなかったのによぉ、少しは楽しめそうか」「俺が行こう、レベル2メタルウェポン」巨大な大剣が姿をあらわす。「俺あのガキ燃やすわ」「じゃああのすばしっこい女の子は俺の剣で可愛がってあげよう」右手に大剣、炎をつかんだダンとニールと名乗る男がゆっくりと近づいてくる。第2話終了。
November 27, 2005
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では、1問目回してくれた方(周護さん)に対しての印象をドゾ☆周護さんは大木みたいな方です。小説うまくて、明るい方です。でも、明るいだけでなくしっかりした考え(大木でいう根のような)考えをお持ちです。そんな印象ですwそして2問目o(・ω・o)=з=зブンブーンε=ε=(o ・ω・)o周りから見た自分はどんな子だと思われていますか?5つ述べてください・まず変・・・・・これに尽きると思います。・そしてよく本(コバルト、漫画などいろんなジャンルを)を読んでたりするのでオタクなんて思われてます。・のんびりすぎ(もうすぐ試験があるとは思えないノンビリっぷりです。・自分から動く事が少ない(体アイドリングストップ運動を実施しています)・あぶなっかしい、いつもギリギリで動いてます、色々と(テストの点とか登校時間とか)第3問自分の好きな人間性について5つ述べてください。・純粋・冷静・個性(変わった人大好きです)・明るい・照れ屋もし、人間性の意味取り違えてたらすいません・ω・`第4問では反対に嫌いなタイプは?・嘘をよくつく人(有る程度はOK)・冷徹・無表情・自己中心的・先入観を持つ人第5問自分がこうなりたいと思う理想像とかありますか?(聞き上手とか?)・有る程度人の考えてる事を読み取り対応できるようになりたい(全てじゃなく有る程度です)第6問自分の事を慕ってくれる人に叫んでください。慕ってくれてる方!?わ、私なんてまだまだです。でも・・・私のサイトに遊びに来てくれるみなさんに「ありがとうございます(*- -)(*_ _)」第7問そんな大好きな人にバトンタッチ15名!(印象つき) うーん・・・・カナミさんと深衣さんに(笑)
November 27, 2005
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「梨々亜」「えぇ、どうやら招かれざるお客さんが来たみたいね、恵美さん、子供達をお願いします。」しかし、周りを囲まれていた。ひぃーふぅーみぃー・・・・7人のようだ。「動くな!!」「またか・・・・」ジンと梨々亜、そしてルイにはルディア政府から賞金が賭けられていた。危険なためルディア政府の領域に入らない場所に住んでいるが時々金目当ての人間がここにやってくる。しかし・・・・「この子達守りながらお前ら倒すなんて」「朝飯前よ♪」梨々亜、ジンは瞬間とも言えるスピードで周りにいたうちの2人を吹き飛ばしていた。「父さん、母さんつぇぇ・・・・」レンもルイも唖然としていた、日頃バカップル夫婦とあなどっていただけに更に。「くそぉぉぉぉ」一人が顔をひきつらせながらルイに向かって銃弾を放つ。「ばかっ、そいつは生きて帰らなきゃ意味が・・・・」と言いかけて止まる、銃弾はジンの手に収まっていた。「もう、勝ち目のない戦は終わりに・・・・」といきなり辺りが明るくなる、辺り一体が光につつまれる、まぶしい。「これは・・・・・」「昔と同じ・・・・・まさかまた!?」しばらくして光は消える。「ルイちゃん!?」ジン、梨々亜、恵美がルイを見る。「おじさん、おばさん!!」ルイが捕まっていた、さっきの光の混乱に乗じて人質を取られてしまう。「さっきの光は一体・・・・この娘が殺されたくなければ大人しく殺されろ」「unchain!!」ルイはそう言い、自分を掴んでいる腕を引き剥がそうとする。「unchain・・・・」「えっ、何で・・・・」「残念だったな、俺達は政府の人間だ、こいつが殺されたくなければ大人しく殺される事だな」リーダーっぽい男がルイの首を絞める。「うっ・・・・・」ルイの顔がだんだん苦しい顔に変わっていく。「やめろっ」レンが飛び出していく、しかし・・・一蹴される、レンが弱いのではない、その男の蹴りが早すぎた。「unchain使いに勝てると思ってるのかよ・・・・まずそいつを殺せ」「はい」周りの(その他ともいう)男が銃口をレンに向ける、蹴りを喰らったレンはまだ動けない。「やめろ!!」「ならばお前が殺される事だな、そうすればこいつの命ぐらいは助けてやろう」少しの間沈黙が辺りをつつむ。「・・・・・ほんとだな」「言っとくけど、ルイちゃんも解放してよ」男(リーダー)はうなずく。「あぁ、約束するさ」ルイ、レン、恵美はそれぞれ止めに入る。「おじさん、おばさん!!」「父・・さん、母さん、ダメ・・・だよ」「ジン君、梨々亜ちゃん、何言ってるの!?こいつらが約束守ると思うの!!」男はルイを捕らえたまま言う。「心外だな、俺は約束は守る男だぜ」「信用できますか!!」恵美と男はにらみ合う。「立場が理解できてないようだな、撃て」「待って!!殺すなら殺しなさい。どうせ私達を殺して昇格とか報酬というのが目的なんでしょう。」男はフッと笑う。「否定はしないさ、待遇がかなりよくなるからね、殺されてくれるならありがたい。」「そのかわり恵美さんとこの子達は助けてね、ジン君それでいい?」「あぁ、俺も同じ意見だよ、ちゃんとこの子達と恵美さんは見逃してくれるんだろうな」「あぁ、約束する」「ジンおじさん、梨々亜おばさん、だめ!!」「父さん、母さん!!」「ジン君、梨々亜ちゃんだめよ!!」しかし、2人は目をつむる。「撃て」無情にも銃声が響く、ジンと梨々亜は体に銃弾を受け倒れた。「父さん、母さん!!」「おじさん!!おばさん!!」梨々亜の意識の中に何となく2人の声がする、正直、もう目がかすんでいる。(まずい・・・・やっぱ死ぬのかな・・・ジン!!)ジンも倒れていた、手を伸ばす。すると手が光った。(私の能力が発動・・・・・ということはジンはもう)梨々亜に涙がこみ上げてくる、すると目の前に顔が2つ見えてきた、レンとルイだ。「レン・・・・ルイ・・・・」余力で梨々亜は2人に抱きつき力を振り絞って声を出す。「母さん、動いちゃ・・・・」「おばさんしゃべっちゃだめです、血が・・・」梨々亜はサーチの能力を発動する。(やっぱり・・・・さっきの光は前と同じ・・・・能力者が全員復活して・・・・レン!!)「レン・・・・あなたもなのね・・・・」「母さん?」(また昔みたいに能力者が現れてしまったのね。火・・・水・・・土・・・風、雷、重、マスター、サーチャーはよりによってあそこにいるの・・・・ブローカーも特殊能力者も全員昔の・・・・あれ?吸の能力者が、いない?・・・・まさか!!でもこんな偶然)「レン、ルイちゃん・・・・よく聞いてね、まずレン。あなたは能力者よ、大事なものを壊すときは必ずあなたの力を使いなさい。そしてルイちゃん、あなたに私の能力あげるわ。レンを助けてやって。恵美さん、後はこの子たちお願いします。」「・・・・分かったわ」「私の能力はチェンジ・・・・命と引き換えに能力を受け継ぎ能力を受け継がせる事ができる能力。まさかレンとルイちゃんに使う事になるなんてね。(今思えば、姉さんが死んだのもジンが死んだのも私がこうなるのも、この子達に受け継がせるためだったのかしら、運命・・・・)ごめんね2人とも、あなた達にまで重荷を背負わせたくはなかったのに・・・」梨々亜の両手が光る、光終わったと同時に梨々亜はまた倒れた。「母さん!!母さん!!」「おばさん!!」「梨々亜ちゃん!!」しかしもう梨々亜の体は動かない。「そんな・・・・・」ルイがぺたりと座りこむ。「おい、そこの女連れてくぞ」「はい」ルイの手を掴もうとした男(その他)の手を恵美が払いのける。「ちょっと、この子達を助ける約束は?」「あぁ、命は助けるさ。だがその子は連れて帰れとの命令なんでね」「させない!!」恵美は自分を取り押さえようとした男2人をあっさり倒してしまう。「こう見えても戦闘の経験はいくらかあるのよ」「仕方ない、俺が行くのか・・・・・unchain」リーダーっぽい男が動き出す。と思った後には恵美の背後にまわっていた。「うっ・・・・・」恵美が倒れる。「ルディア政府開発、unchain。生身の人間とじゃ身体能力が違いすぎるんだよ。」「恵美さん!!このっ、unchain!!」「お前がその能力を持っていることも知っている!!」第一話終わり。
November 20, 2005
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二十数年前、この星は突如大きな光に包まれる。その光はすぐに消えたがその後と呼ばれるものが出現し色々な災いを、争いをもたらした。しかし、ブレイクの能力を持つ戎道 迅という少年によって能力は本人とその妻梨々亜を除き壊される。しかし、ルディア政府は能力者に対抗するためと主張し人体実験を行う。他国は人体実験を行うルディア政府を非人道的行為と批判し、国間情勢は緊迫していた。リーネタウンから少しはずれの場所に、大きな家がある。庭で遊んでいる子供2人を見ながらお茶を飲んでいる夫婦がいる。戎道 迅(ジン)、そして戎道 梨々亜(リリア)。遊んでいるのは2人の子供の蓮(レン)、そして5年前家にやってきた瑠意という女の子だ。レンとルイは楽しそうに遊んでいた。「ルイちゃん、笑うようになったな」「えぇ、昔の姉さんそっくり」梨々亜には姉がいた、「瑠意」という名前は姉の「瑠璃」という名前から付けたという、姉のように明るい子に育って欲しかったからだ。「ルイと名づけただけあるね、もう普通の女の子だよ」「うん、ほんとにね」ルイがこの家にやってきた頃は、笑うという事すら知らなかった。しかし、今のルイにそんな感じは全然見受けられない、レンと自然に笑い自然に遊んでいる。レンが投げたボールがルイとは違う方向へ飛んでいく。庭に飾ってあったプラモに当たってしまった。「あぁぁぁ、私のストライクフリーダムがぁぁぁぁぁぁぁぁ」「そんな所に飾っとくからいけないんだよ」「梨々亜・・・・ほんとに昔の瑠璃ちゃんそっくりだね・・・」「育て方間違えたのかしら・・・・姉さんが憑依してるのかしら・・・」「いやぁぁぁぁ、羽が折れてる」「羽無くてもガンダムに見えるよ」ぶちっ・・・・・デリカシーのないレンの言葉にルイの中で何かが切れた。「ツームストン・パイルドライバァァァァァア」「・・・・ルイちゃんのやってるあれ、プロレス技だよね?確か初代タイガーマスクの・・・・」「・・・・・・何がいけなかったの!?名前、名前を似せたから!?それとも私の育て方!?それともこれは運命だったの!?私は信じない、私は・・・・私は明るく元気で可憐な明るい少女を・・・・」「梨々亜、しっかりするんだ、明るいを2回いってるぞ!!目の前の現実から目をそむけちゃ行けないよ、あれはもう完全に「瑠璃」化してしまっている。いやマニアック要素がある分さらにタチが悪い!!」「ちょ、ルイ・・・ぎぶっ、ぎぶっぎぶっ、ぎゃぁぁぁぁ」技をかけ終えたルイがストライクフリーダムを持って座りながらなみだ目になっている。「レンのバカ・・・・」バカと言いながらなみだ目になって座り込んでいる彼女の姿は誰もが思うほど可愛いのだが隣で失神しているレンを見るとその絵は台無しになる。ピンポーンインターホンがなる、誰かお客さんが来たようだ。「は~い」ルイが玄関の方に飛び出していった。「あら、あなたはルイちゃんかしら?始めまして、私は恵美っていうの、よろしくね。」「はい、私の名前知ってるんですね~、はじめまして~♪」「ジン君と梨々亜ちゃんはどこかしら?」「もう君やちゃん付ける年頃でもないですがお庭に・・・・ぁ」2人はもう後ろにいた。「ルイちゃん、聞こえてるよ」「ひどい、そりゃぁ確かにそんな年でもないけどもそこまで老いた訳でも」ジンと梨々亜はもうすぐ40になるがとてもそうは見えない、年齢より若く見えるタイプだ、多少なり自信がある。「ジン君、梨々亜ちゃん、お久しぶりね。」「お久しぶりです、恵美さん」「お久しぶりです」ジンと梨々亜と恵美は昔、一緒に戦った事もある仲間だ。「ルイちゃん、ちょっとジン君と梨々亜ちゃん借りてもいいかな」「時給1000円です」「・・・・昔の瑠璃ちゃんみたいね、手強いわ。」「でしょ・・・・」「仕方ないわね、じゃあこのビデオ30分ぐらいだけど面白いわよ」「ほんとに面白いの?」「えぇ、私が保証するわ」「おぉぉぉ、お姉さんありがとう♪」「いいえ、お姉さんだなんて♪」恵美がえらいご機嫌になった、お姉さんなんて言われたからか?ビデオを受け取ったルイは向こうへかけて行った。「さて、久々にゆっくりお話しでもしましょうか」「はい、積もる話もありますしね」「私お茶入れてくるね」梨々亜は台所へ、ジンと恵美は庭にあるテーブルへ向かう。庭の方ではルイがビデオテープ片手にレンを起こしていた。「レン、起きて~。面白いビデオあるんだって、一緒に見よ~」「ん?あ・・・あぁ・・・」重症を負っただろうレンはヨボヨボとビデオのある部屋まで歩いていく。「ルイちゃんだったかしら?まるで昔の瑠璃ちゃんね」「はい、瑠璃ちゃんのように明るい子をと思ってたのですが・・・・これは似すぎ・・・」「分かるわ・・・・あれは魂が乗り移ったとしか考えられないぐらい似てるわね・・・」梨々亜がお茶を持ってきた、おぉ、アールグレイですか。「お待たせしました」恵美はその紅茶に目を輝かせる。「あら、おいしそう」ジンが自慢する。「ふふふ、梨々亜のお茶はうまいぞ~」ジーっと梨々亜がジンを睨む。「とか何とか言って自分の方が実はうまいくせに」「いや、気のせいだ」「もうだまされないわよ!!この前楽器屋さん行った時、レンにピアノ教えてたじゃない!!何かすんごい上手かったじゃない」楽器屋でレッスンするのもどうかと思うが・・・恵美が二人のやりとりに入ってくる。「何の曲だったの?猫ふんじゃったとか?」なんて言って恵美は笑う。「モーツァルトの交響曲第41番《ジュピター》:第4楽章です」曲名を聞いた二人はしばらく沈黙。「・・・・・どこの貴族よ、お城に帰れ!!」「そんな帰れってここは俺の家・・・・」ジンが嘆く、梨々亜は貴族という言葉で思い出す。「そういえばジンは大統領の息子にあたるのよね、そういう教育受けてても不思議じゃないかも」このぼんやりした男からはそんな事など微塵も感じない。しかし父親はルディア政府の大統領をしている。いろいろ訳あって父親とは会えない状況である。「そんな・・・・俺が普通じゃない人間みたいな・・・・」声を揃えて、さんはいっ。「普通じゃない!!」ジンはショックを受けてその場にガクッと膝をついた。「あ、そういえばルイ達に渡したビデオというのは?」「あ、うん。多分今頃真剣に見てると思うわよ、そろそろフィナーレかしら」恵美さんの口元が少しニヤリ方向にピクッと動いたのを2人は見逃さない。「梨々亜、ちょっと様子見に行こうか」「うん、何か不安になってきた」テレビの音がレンの部屋からする、どうやらレンの部屋で一緒にビデオを見ているようだ。「レン~?ルイちゃん~?入るわよー」「お前ら何見てんだ?」ドアを開けてテレビの画面が、音が2人の目に飛び込んでくる。「俺は梨々亜の事が好きだ」「わ、私も・・・・」ジンは梨々亜に顔を近づける、梨々亜も目を閉じる。次の瞬間テレビは梨々亜のかかと落としによって粉砕されていた。「あぁ~、いい所だったのに、ねぇレン」「父さん、母さん、結構青春enjoyしてたんだね・・・」「いや、あれは・・・・その・・・違・・・」「あれはね、ほらその・・・・恵美さん!!」2人とも真っ赤だ、梨々亜は恵美の所にすっとんで行った。見るものがなくなった2人も一緒に全員庭へと戻ってきていた。「恵美さん、何であんなものこの子達に見せるんですか!!」「あら、年頃の子供にはああいう教育が必要よ」「必要ありません!!」梨々亜は真っ赤だ。まぁ、子供に普通ああいうものは見られたくない気持ちは分かる。少し冷静になったジンが質問する。「恵美さん、そのビデオ今はどうなって・・・」「あぁ、これ?もちろんホーリーシールド内で1本2000円で販売即日完売よ」「人の青春を2000円で売りまわったんですね・・・」「私には公表する義務があるわ♪」「プライバシーの権利はないわけですね」恵美さんにプライバシーを説いても仕方が無い。二人はがっくりと膝をつく。「まぁまあ、そう気を落とさずに・・・・」ガシャッ表で何か割れた音がする。後編に続きます(・∀・)ノ
November 20, 2005
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「いってきます」「それじゃあいってきます」レンとルイはリーネタウンへと向かう。「レン」「ん?何?(おぉぉぉぉ、フレンドリーにもう呼び捨てで!!)」顔はいつもどおり、しかし心の中はブレイクダンスをしている。「嬉しいって・・・笑うって何なのでしょうか」「あ・・・えっと」レンはやっぱりと思った、ルイはいつも笑わない。それは笑わない子というより笑うことを知らない子に見えた。(ルイちゃんの笑った顔が見たいな・・・・)レンは昨日と同じ事を思う。「笑うっていうのはね、んーと・・・・唇の下の部分の端っこの筋肉を少し横に広げて上に上げて・・・・・こんな顔」レンはルイに笑ってみせる。見よう見真似でルイも顔の形を変えてみせる。しかし、その顔はちょっとおかしい。「うーん・・・・多分そのうち自然に出てくるよ」「そうでしょうか・・・・やっぱり笑わない人って変ですか?」「うーん、変・・・なのかなぁ」「そうですか・・・・梨々亜さんもジンさんも笑っていたのでやっぱり私は変なのですね」「あ、いや(しまった、変って言っちゃったなぁ・・・)」気まずい沈黙が続く。「あら?レン君じゃない、今日はおつかい?えらいわねー」野菜を売ってるおばちゃんが話しかけてきた、何でも母さんが小さい頃から知っている人だそうだ。レンはこのお店にもちょうど用があったのを思い出す。「あらぁ、今日は女の子連れちゃって、やるわねーレン君」「いや、違います、この子は・・・・」「うんうん、瑠璃ちゃんとジン君の若い頃を思い出すわね、腕組んで歩いてたかしら。顔も2人ともあの時とそっくり、お嬢さん名前は何ていうの?」「瑠意です」「あら、名前まで似てるのね、そうだわ、あの時みたく・・・・」おばちゃんはトマトを取り出す。「これ持って行きなさいな、みんなで食べてね」「ありがとうございます」2人はお店を後にする。レンは、決心したように言う。「ルイちゃん!!」「はい?」「えっと・・・・今度練習しよう!!」「え?何をですか」「笑顔」「練習・・・・はい、お願いします」その時後ろから声がする。「いたぞ、あそこだ!!」何事か?2人が後ろを向く。明らかにこっちを見て、こっちに向かって走ってくる。「ルイちゃん、こっち!!」とっさの判断だった、レンはルイを連れて逃げる。「逃げたぞ、追え!!」子供の足では限界があった、町のはずれで追いつかれてしまった。「レン君・・・・多分あの人達は私を・・・」「え?」男がゆっくり近づいてくる。さっきは人ごみで確認できなかったが2人だった。「01(ゼロワン)、命令だ、そのガキを殺せ」「えっ、でも・・・・」「何をためらっている、命令だ(ちっ、感情が出てきている)」「はい・・・・・」ルイは少女と思えないスピードでレンの首をつかむ。「ぅ・・・・く、苦し・・・・」ルイの手がレンの首を絞める、ルイの手は震えていた。「ルイ・・・・ちゃん・・・・」ルイの手がレンの首からはなれる。「どうしたゼロワン、早く殺せ」「すいません、できません」男がキレだす。「なんだとっ、命令だぞ!!」しかしルイは謝るだけだ。「すいません」男がルイに蹴りを入れる。「きゃっ」ルイの口から血が出る、舌を切ったようだ。「くそっ、仕方ねぇ、こいつは俺が殺す」「お前はゼロワンを連れて研究所に戻ってくれ」「あぁ、わかった」もう一人の男がルイに近寄る。レンは男の前に立ちふさがる。「来るな、お前ら帰れ!!」「邪魔だ、どけ」男がレンを蹴ろうとする、レンはそれをしゃがんで交わし・・・・急所に蹴りを入れた。男はそこを抑えたままピクピクしている。「こいつっ」もう一人の男がレンを後ろから蹴り顔を蹴り腹を殴る、一方的にボコボコだった。「やめてっ、お願い」ルイの目から涙があふれる。「何だ?元はといえば研究所を飛び出してこんな事してるから悪いんだろ」「ちゃんと、研究所に戻るから・・・・もうやめて」「あぁ、分かったよ」そう言い男は懐から銃を取り出す。「こいつを殺してからな!!」男はレンに銃口を向ける、そして引き金を引く。・・・・しかし弾はレンの横をそれた。ルイは男の銃を蹴り、足払いをしてこかすと同時にみぞおちに拳を入れる。そして銃を取り上げる。日頃から体に馴染ませてある。昔から訓練されていたように男の脳に銃口を向ける。ルイはほぼ無意識に男に向かって銃の引き金をひいた。「ルイちゃん、だめだよ」銃弾は男の頭をわずかにそれていた、銃を握り締めているルイの手をレンがつかんでいた。「レン・・・・何で・・・」「ルイちゃんダメだよ、確かにこいつら嫌なやつだけど・・・・でも殺したりなんかしたらダメ、俺はそんな所みたくないな」「でも、レンを殺そうとして・・・・私だってレンを殺そうとしたのに何で・・・」「気にしない、ルイちゃんが悪くないってのは何となく分かるから。」「ううん、私が悪いの・・・ごめんなさい、本当にごめんなさい」ルイは銃を捨てる、目の前で顔や体があざだらけのレンを見る。表情は変わらないが彼女は泣いていた。そんなルイを見て、レンは何だか自分が悪い事をしてしまったような気がした。「な、泣くなって」「ごめんなさい」ルイはまだ謝っている、レンはおろおろしている、女の子に目の前で泣かれたのは初めてだ、しかも自分のせいで。他人から見たらレンは非常に情けない姿だったろう・・・。「えっとなルイ・・・・もう誰か殺そうとしたりするなよ、俺とルイとの約束な。その・・・・誰か悪いやつらが来たら今度は俺が守ってやるからさ」ルイは涙をぬぐう。レンは自分の言った言葉に気恥ずかしさを感じたのか横を向いて照れている。「ありがとう」ルイは頭に浮かんだ言葉を自然に口にだした。「あ、笑った」レンは初めて、ルイの笑った顔を見た。「え?」「さっきの顔、もう一度!!」「・・・・覚えてないです」「さっきのは確かに笑顔だったよ」ルイは不安げに尋ねる。「私の笑顔・・・うまく出来てましたか?」「え?いや・・・その・・・可愛かったよ・・・、やっぱりルイちゃん笑った顔の方が可愛いよ」そこへ誰かの声が聞こえてくる。「何じゃ?わしの家の前で。銃声が聞こえたが・・・・これは一体!!君たち、大丈夫かな?」やってきたのは70ぐらいと見えるおじいさんだった。「あぁ、だいじょ・・・う・・・ぶ」と言いながら気絶する、痛いのをずっと我慢していたようだ。「レン!!」「お、おい・・・・とりあえず私の家へおいで、すぐそこだから。よく見たら君も舌を切ってるじゃないか」「は、はい」「そうだ、お嬢ちゃんの名前は?」「瑠意です」「瑠意!?そういえばこの子もあざで気づかなかったがジンに似てるな、なるほど・・・」老人はレンを背負う。「そういえばわしの自己紹介がまだじゃったな、わしは猛(たける)。すぐ目の前のあの家に住んでいる。」猛は家の中までレンを運ぶ、ルイも一緒に家の中にあがる。「薫、ジン君の家に電話、来てもらってくれ!!」「は、はい分かりましたってその子達は!?・・・なるほどそういうことですね。」すぐさまなんとなくだが状況を理解した薫は電話をかける。それから5分もしないうちにジンと梨々亜はやってきた、家からだと結構それなりに遠い場所なのだが能力がある為はやかった。「私が・・・・2人だけで行かせたから・・・親失格ね」「それを言うなら俺もだ・・・こうなる事をきちんと考えるべきだった」2人は共に傷ついたレンとルイを見て反省する。「すいません、猛さんにもご迷惑をおかけして・・・」「いや、いいんだよ、所でこのお嬢ちゃんは・・・・瑠璃ちゃんに似ているが・・・」「この子は・・・・」ジンと梨々亜はルイの事情を話す。「なるほど・・・・それにしても似ているな、これで明るく笑ったりするとほんとに似ているんだが」「ほんとに・・・この子には姉さんみたいに明るい子になってほしいです」レンの目が覚める。「レン!!」手を握っていたルイが呼びかける。「ルイちゃん・・・ここは・・・あ、父さんも母さんも何でここに」するとジンが謝った。「レン、すまん、こんな怪我までさせてしまって」「いや、いいよ。おかげでルイちゃんの笑った顔も見れたしな」ジンと梨々亜はニヤリとする。さっきの反省顔はどこへやら。「ほぅ?それは見てみたかったな。」「それで、どういう展開でそんなことに?」「誰が言うか!!」レンは真っ赤になる。(これは何かあったな・・・・よし)(これは何かあったわね・・・よし)「ルイちゃん、何があったの?」「えっと、研究所の人が私を連れ戻しに来て・・・」「ルイ、言わなくてい・・・んー、んんー!!」レンは口をふさがれる。「それでそれで?」「今度悪い人が来たら俺が守るからって・・・・・それでありがとうって言った時私笑ったみたいです」そう喋っているルイはどことなく赤い、照れている。「[壁]¬ェ¬=)oほぅー、レンったらそんな事言ったんだ(レンの事になると感情が出てくるようになったわね)」「レン、中々やるじゃないか(やっぱりレンと一緒にいるのが一番ルイちゃんの為になるようだな)」レンの口をふさいでいたものが除去される。「よりによって一番聞かれたくなかった所を・・・」レンは真っ赤になっている。そんなレンを見てジンは笑う。「今日はよくやった、お前は格好よかったよ」猛と薫が部屋に入ってくる。「今日はうちで食べていきなさい、もう晩御飯の時間だろうて」「何か昔を思い出すわねー」梨々亜とジンも思い出す。「えぇ、確かに。」「気絶してご厄介になるところまで一緒ですね」「はははっ、そうだったな」猛は笑いながら食卓へ移動する。レンもルイもそれについていく。「猛おじいちゃん、今日のメニューは?」レンはよっぽどお腹が空いていたようだ。「クリームシチューだよ、おかわりあるからどんどん食べなさい」「はいっ!!」番外編その2終了。
November 13, 2005
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そして3人は家に戻る。「蓮、ただいま~」「あ、父さん母さんおかえ・・・・その子は?」梨々亜が瑠意を紹介する。「この子は瑠意ちゃん、ルイって呼んであげて」少女は無表情のまま頭を下げる。「ルイです、よろしく」蓮はしばらくの間少女を見つめている、頬が赤い。見かねた梨々亜が蓮の頭をポンッと叩く。「レン、あんたも自己紹介ぐらいしなさい」「あ、えぇと・・・俺の名前は蓮、レンって呼んでくれ・・・・って違う!!そのルイちゃんって子がどうしてここにいるんだ!!」ジンがレンの当然の疑問にすんなり答える。「それがなー、今日から一緒に住む事になった」梨々亜も喜ぶ。「4人で賑やかね~、楽しくなるわ♪」「はい?・・・・・えぇぇぇぇぇぇ~!!」「あらあら、レン、そんなに喜ばなくても」「違うよっ、どう見たって息子がいきなりの状況に困惑してるんだよ!!状況を説明してくれ!!いきなりそんな事言われても・・・・」(状況を説明してくれというレンの言い分は正しい、だがそれは出来れば隠しておきたい・・・・)ジンは少し困る。「えっと・・・・それは・・・・・そうだ、ルイちゃん・・・・ゴニョゴニョゴニョ・・・」ジンはルイに何か耳元で囁いている。(いいかいルイちゃん、そのセリフを少し顔を上げて上目づかいで言うんだよ、そしてその後・・・)(はい)「ジン、ルイちゃんと何を話して・・・・」「梨々亜、まぁまぁ見てて」ジンとルイが話し終わる、ルイがレンを上目づかいで見て口を開く。「あの、私が一緒じゃ・・・・だめですか?」レンは自分の中でドキッとしたのが分かる、心臓の鼓動が早い。顔が少し熱くなるのもわかった。「あ、いや、その・・・・別に俺は嫌ってわけじゃ・・・・」「やっぱり・・・だめですよね」ルイはマニュアル通り下を向く。レンは目の前で落ち込んでいる(フリをしている)ルイに慌てる。「いや、大丈夫!!異常に広い家だから部屋なんていっぱいあるし全然だめなんかじゃないよ、全然!!」ジンはそんなレンの様子を一部始終みている。(息子よ・・・・必死だな、フフフ)「ほんと?ありがとう」上目づかいでもう一度みたあと、「ありがとう」といいながらルイはレンに抱きついた。「あ、いや・・・・部屋、母さんあの部屋でいいよな!!俺の隣の部屋ベットはあるのに1個開いてるだろ」「(そこは姉さんの部屋ね・・・)えぇ、いいわよ、せっかくだからルイちゃんに部屋を案内してあげなさい」レンはルイ連れて部屋を案内しに行く。「梨々亜、かわいい子って罪だな」「えぇ、そうね。ルイちゃんにレンは完封負けってところかしら。」「楽しくなりそうだな」「えぇ、とっても♪」「そこがお風呂、そこが父さんと母さんの部屋、ここが俺の部屋、そこ段差あるから気をつけてね」レンは後ろにいるルイに気を配りながら案内する。(くそー、あれ絶対ルイちゃんに父さんがやらせたんだよな・・・まんまと乗せられたみたいで悔しいな)父の策略と気づいて悔しがるレンだったがそれでもルイと一緒に生活をする事はまんざら嫌でもない、いやむしろ嬉しい。「ここがその部屋だよ」「うん」レンはさっきから気になっていた。この子がどうしてうちに来たかではない。確かにそれも気になるところではあるがあの時上目づかいで見られたり抱きつかれたりして慌てはしたが、ルイの顔は確か無表情だった気がする。「ルイちゃんは・・・・笑わないの?」「笑う?」「えっと・・・・何ていうか楽しかったり嬉しかったりする事はないのかな」ルイは首をふる。「わからない・・・・でもお屋敷の外には出たかった」(お屋敷?何だろう・・・・)「えっと・・・・ルイちゃんのベットがこれ、俺は隣の部屋にいるから何か分からない事があったら聞いてね」(ルイちゃんの笑った顔が見てみたいな・・・・)レンは心の中でそう呟いていた。「うん、ありがとう」レンは自分の部屋に戻る、もう日付が変わりそうな時間だ、まぶたが重い。「今日はもう寝るか・・・・」レンはベットに潜りこみ、寝る。レンはルイと一緒にいた、どこかにいる、どこだかは分からない。目の前のルイは傷を負っている。いや、自分もだ。「ありがとう・・・・」レンは初めて、ルイの笑った顔を見た。「やっぱりルイちゃん笑った顔の方がかわいいよ」ルイの頬が少し赤くなる。「そ、そうですか?」途端に辺りが暗くなる。その時目にまぶしい光が入る。「ぅ・・・ん?」窓から入ってきた太陽の光だった。「何だ夢か、ルイちゃんか・・・・」「はい、何でしょう?」「いや、夢でねルイちゃんが・・・・って何でいるんだぁぁぁぁぁ!!」「梨々亜さんに起こしてきてくれといわれました」「母さん・・・・・」(母さんはおそらく何かを期待してルイちゃんを使ったに違いない)「とりあえず、朝飯食いにいこっか・・・・」「はい、あの?」「ん?」「大丈夫ですか?」「何が?」「さっき寝ながら色々言ってましたが・・・」「・・・・・」(俺・・・・夢の中で何言ってた!!確か・・・・・ルイちゃん可愛いとか言ってなかったか!?言ってたよな!?あぁぁぁぁもう俺の人生終わったぁ、絶対変な人って思われてる、一緒に住みはじめて初日で嫌われたぁぁぁもうだめだ、ルイちゃんが無表情でこちらを見つめてる!!視線が痛い!!)「あの・・・・俺何か言ってたかな?」レンの全身を1リットルの汗が流れる。「ぃぇ、でも私の名前を呼んでたような気がしたので気になりました」「いや、きっと気のせい、うん、そうそう気のせい、気にしないで」(セーフ・・・・かな、母さんめ・・・・覚えてろ)2人はリビングに行く、すでに朝食が出来上がっていた。「あら、レンやっと起きたのね、おはよう。今日はいつもと違ってよく目が覚めてるみたいね(ふふふ、今日からこのパターンで行くわよ)」「うん・・・・・(誰のせいだ!!)」梨々亜が思い出したように言う。「そうそう、ご飯食べたらちょっと二人でお買い物言ってきてくれる?」「うん?それなら俺一人で十分(その手には乗らん!!)」梨々亜の口元がニヤリと動く。「いいけど一人じゃ持ちきれないのよ、だから2人でお願いね(一人で行こうったってそうは行かないわよ)」正論を持ってくるだけに中々手ごわい。「でも、うちに来たばっかりで疲れてるからルイちゃんにはゆっくりしてもらった方がいいんじゃない?(やるな、しかし負けるか!!)」そこへ、今起きてきたジンがすぐさま状況を理解し言う。「レン、ルイちゃんは町のこと何も知らないんだ、お前が案内してやれ」「あ、うん・・・・そうだね(反論できん・・・・・)」レンはまんまと二人のペースに飲み込まれる。子供はいつまでたっても親には適わないものだ、特にこの親達には・・・。きっと尾行してカメラをとか考えているに違いない。何も知らないルイは一人朝飯をほおばっていた。番外編その2(中編)終了。どうやら3つの日記に分けなくてはいけないようです・・・
November 13, 2005
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リーネタウンから少し歩いたところ、大きな家がある。広い庭、でかい建物、プライベートビーチまでついてやがる、どんな金持ちだ!!そこで一人の子供が少女にいろんな事をしている、どうやら彼女を笑わせたいようだ。そんな2人をジンと梨々亜は庭のイスに座って見守っていた。「蓮(れん)、頑張ってるなぁ」「うん、初めての女の子だしねぇ、仲良くなりたいのよ」「瑠意(るい)ちゃん・・・・一度も笑わないな・・・・」「そうね、多分笑うなんてこと教わらなかったのね・・・」「なぁに、蓮がいれば大丈夫、俺達もついてる。きっとすぐに明るい元気な子になるさ」ジンと梨々亜は深い眼差しで2人を見つめる。「思えば・・・・龍谷との決戦の後も色々大変だったなぁ」「えぇ・・・・いろんな意味で」ジン、梨々亜、恵美は岩雄(裏医者)の所まで行く所である。梨々亜の様子がさっきからちょっと変だ。「梨々亜、大丈夫?やっぱりどこか痛いのか?」「う、ううん、大丈夫」「でも顔真っ赤じゃん」「そ、それは・・・・」「とりあえず岩雄んとこ行こう、金高すぎだけど」恵美がため息をつく。「はぁ・・・・ジン君、君の右腕が一番大変だと私は思うのだけれど・・・」(o;TωT)o" ビクッ!、痛い所をつかれる。「(;^∇^)o_彡☆あははははっ」とりあえず笑ってごまかしておいた。3人はやっと岩雄の所に着いた。(乗り気しないなー)2人は診察を受ける、そしてジンに一言。「それ、もうだめ」「へ?」沈黙が部屋をつつむ。しばらくしてジンがきりだす。「もうだめ・・・とは?」「その腕はもう使えない、切断ね」「えぇぇぇぇぇ~・ω・`」「どうみたってぐちゃぐちゃだろうが!!細胞がもう死んでるんだよ」「うーん、仕方ないな」「早めに切断したほうがいいよ、傷口から菌が入ってくるから。」「うん、分かった、梨々亜はどう?」すると、岩雄はしばらく黙る。「おーい、岩雄せんせー」「俺の専門じゃない、別の病院いっとけ」「えぇぇぇ~・ω・`幅広い医学知識をお持ちと恵美殿から聞いてましたが?」「ジン、何となく心あたりがないか?」「いや、全然!!」「梨々亜は気づいてるみたいだが」「(゜゜;)エエッ、梨々亜!!何か持病でもあるのか」しかし梨々亜は首をふり下を向いている、しかも真っ赤だ。そんな梨々亜の様子を見て恵の顔が(;゜ロ゜)ハッとかわる。「ま、まさか・・・・・」しかし・・・・「ほら、梨々亜こんなに真っ赤になって、かなり体調よくなさそう」ジンを除く3人が、同時に思う。(鈍すぎ・・・・)「ジン、違うの・・・・その・・・多分だけど・・・・お腹・・・」「お腹に寄生虫がいるのか!!」恵みが間髪いれずジンに突っ込む。「あほかっ!!」「えと、そのお腹の中・・・・子供・・・たの」「ん?お腹の中段蹴りを子供に受けたの?」「ジン・・・・・・」にぶい、かなり鈍い、梨々亜が可愛そうになってきた。恵美が見てられなくなってジンにきっぱりと言う。「ジン、よく聞きなさい、梨々亜に子供ができたの!!」ジンはイスからずり落ちる。そしてガバッと起き上がる、その間2秒。「(゜゜;)エエッ、でも・・・ぁ、あれが・・・」恵美が流し目でジンを見る。「あれが?[壁]¬ェ¬=)o子供が出来る心あたりはあるようね、いつの間にそこまでいってたのかしら」岩雄が追い討ち。「あぁあぁ、いいねいいねー。これは俺の管轄じゃないから産婦人科でも適当にいってくれ」岩雄と恵美に言われ二人とも真っ赤になる、何も言い返せなくうつむいたままだ。そんな二人を見て笑っている岩雄だったが、ふと真剣な顔に戻る。「さて・・・・・恵美さんちょっとジンを押さえててくれ」「はい?」疑問を抱きながらもしっかり押さえる。「麻酔は要らないな、じゃあその腕切るぞ」岩雄はどこから出したか日本刀を持っていた。ジンの顔が赤から青に変わっていった、水酸化ナトリウムに触れたリトマス紙のようだ(例えが変?キニシナイ・ω・`)チャキーン、岩雄の日本刀が光る。「オペを始めます」「いやだぁぁぁぁぁ、麻酔ぐらいしろー!!そんなもので斬るなー!!」「では、タオル」「はい」「ガーゼ」「はい」「桶の中にお湯入れて」「はい」「日本刀」「はい」岩雄は日本刀を構える、この構えは・・・・月影殺!!「麻酔は!!メスは!!明らかに手じゃないとこ斬ろうとしてるよね!!いやだぁぁぁぁぁ!!」「その後、ジン今みたいに片腕になっちゃったのよねー」「「あの時は本当に斬られるかと思ったよ(というか手がすべって足を少し斬られたっけか・・・・)」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」「梨々亜も無事出産して、蓮という男の子が生まれて・・・・」「(*¨)(*・・)(¨*)(・・*)ウンウン、いい思い出」「それにしても瑠意ちゃんか・・・」「あそこにいたんだから恐らく・・・・ただの子じゃないよね。」「あぁ、多分unchainの研究所にいたということは・・・」ルディア政府のとある研究機関・・・暗い廊下を、ジンと梨々亜は走っていた。ジンが無線機を取り出す。「恵美さん、そっちは?」「えぇ、コンピューターにあるunchainのデータは完全に消去したわ、あとはジン君達の向かっている研究室かしらね」「はい、わかりました。恵美さんは先に戻っててください、後で行きます。潜入もばれてますしあまり長居すると危ないですよ」「えぇ、そうするわ。でも、ジン君達も気をつけてね、いくらエレメンタルを所持してるからといってもunchainを使う兵がいたらやっかいよ」「はい、ご心配ありがとうございます」「あら、何を改まって急に?心配するのは当然よ、それじゃね、あれは20分後よー♪」恵美からの無線が切れる。ジン達の目の前にドアが見えてきた。「ジン!!」「あぁ、多分あそこだ、いくよ。」「うん!!」二人はドアを開ける。「何ここ・・・・・」動物が培養液に入っている。檻の中にも何匹か動物がいる。2人に気づいた動物達が牙をむき出しにし、騒ぎ立てる。「unchainを投与した動物・・・・か」「以上に闘争心がむき出しなのは副作用なのかしら・・・」「多分ね・・・・」奥に行くとさらに部屋があった。「この部屋は?」真ん中に白いベットが一つある。と、そこに一人少女がいた、白いワンピースを着ただけの無表情な女の子、その瞳には何もうつってないように見える。ベットの横で立ったままじっとこちらを見つめる。「おじさん・・・・誰、敵?」「お、おじさ・・・・俺は戎道 迅」「私は梨々亜、戎道 梨々亜よ、あなたの名前は?」「名前?私名前はないの、必要ないって」「それじゃあ普段は何て呼ばれてるの?」「01・・・・ゼロワン」(人間じゃなくて研究体って事・・・・ひどい)「お姉さん達と一緒に来ない?」しかし少女は首を振る。「ここから出ると命令違反、命令破ると痛いから嫌。」おそらく勝手な行動に出た場合何か罰を与えているのだろう。(こんな小さい少女に・・・・・それにしても困ったなあと・・・)「ジン、あと10分だよ!!」「ねぇ、俺達と一緒に来ないかな?大丈夫、今度は痛いことないよ」少女の表情は変わらないが言葉に感情が少し入ってくる。「ほんと?でも怖い人たくさんいるよ?」「表にいる怖い人はみんな俺達が倒しちゃったよ」「・・・・・一緒に行く」「おう!!」「じゃあジン君、あれここに置いてくね」「了解」ジンと梨々亜は少女を連れて屋敷を出る。「3・・・2・・・・1・・・」ドーン!!屋敷から炎が上がる。その様子を少女は眺めている。「あ、お屋敷が燃えてる」ジンが無線を入れる。「梨々亜、その子の相手頼む」「うん、分かったわ」ジンは無線で恵美に連絡をとる。「恵美さん、終わりました。今から戻ります」「ジン君、梨々亜ちゃんお疲れ様」「それと、女の子を一人連れてきました」「あら?ジン君不倫?幼女趣味があったのかしら?」「違います!!」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ冗談よ、でもそこにいたということは・・・」「はい、多分・・・・」「そうね・・・・その子どうするの?」「俺の家で預かろうかなと思ってます、梨々亜いい?」「え?うん、オッケーよ」恵美は少し間をおいてしゃべる。「そう・・・・分かったわ、それじゃあまた後で」「はい」無線が切れて恵美との会話が終わる。「そういえば、この子の名前どうしよう。01なんて呼び方嫌だしね」「うーん・・・・」2人とも考える、首をかしげる。そんな2人を不思議そうに少女が眺めている。「私の・・・・名前・・・」「そうだ!!あなたの名前はね・・・・・瑠意、ルイちゃんよ」「ル・・・・イ?瑠意?私の名前は瑠意」少女は自分の名前を何度も復唱している。そのどこかで聞いた事あるような名前にジンは梨々亜にたずねる。「瑠意ってもしかして・・・・」「えぇ、この子昔の姉さんにちょっと似てる、瑠意ちゃんには姉さんみたいな明るく元気な子になってほしいな」「梨々亜・・・・」ジンはそんな梨々亜をみて少し微笑む。「戻りましょ♪蓮が家で待ってるし」「そうだな、こんなかわいい子連れて帰ったらびっくりするだろうな」「[壁]¬ェ¬=)oジン君?まさか本当に幼女趣味になったんじゃ・・・」「(o;TωT)o" 梨々亜までそんな事言うのですか!!」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」中編に続きます(o゜◇゜)ノ
November 13, 2005
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香奈枝が女将さんに交渉する。「女将さん」「すいません、今日は満席で」「いえ、今日泊まった2人の極秘調査に協力して欲しいのですが」「あら、あのお二人の知り合い?あの二人はおそらくお風呂に入る頃よ、部屋は302ね、ちなみに混浴よ、うちの旅館の裏手から塀を登れば覗けるわよ」「ありがとうございますっ♪女将さんとは気が合いそう」日比谷が一人おびえている。「何てオープンな旅館なんだ・・・・怖くて泊まれねぇ・・・」迅は服を脱ぎ露天風呂に入る。「ええ湯ですなぁ~~_(-ω- )~~そういえばあの扉なんだろう」脱衣所から入った扉の隣にもう一つ扉がある。その時扉が開く。「わー、露天風呂なんて久々~♪」バシャッ。何故か迅は水にもぐってしまった、タオルは巻いているがのぞいてはいけない気がした。「うわ・・・」日比谷は思わず梨々亜を見てしまう、意外と胸が大きかった、着やせするタイプ?「見ちゃダメ!!」香奈枝が日比谷の顔をはたく。「今水音した?それにパチンって音も、気のせいよね・・・・さむっ、早く入ろっと」ブクブクブクブクブク「ブクブク?何だろう?」「ブハッ、もうダメ・・・」「きゃぁぁぁあああ」梨々亜は悲鳴を上げる、そりゃそうだろう、いきなり水面から誰か現れるのだから。「ま、待って、俺だから、蹴らないで、悪気はなくて・・・」「あ、あれ迅君?どうしてここに・・・」「多分ここ混浴・・・・」「あの女将さん騙したのね・・・・でもどうして隠れたの?」迅の目が上下したあと左右移動する。「いや、何か見ちゃいけない気がして・・・・」「¬ェ¬=)oどこ見てるの?」「あ、いや、えと・・・・」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」入浴中の梨々亜は後ろ髪をくくっている、少し色っぽかった。「迅君、どうしたの?」「い・・・・いや何でも、俺そろそろ出るかな」「じゃあ私は体洗ってからでるね」二人はそれぞれ露天風呂から出る、が・・・・「きゃあっ」梨々亜は床にあった石鹸に足をすべらせてしまった、何故ここに石鹸が・・・頭をうちそうになった梨々亜を迅が受け止める。「だいじょ・・・・」言いかけて固まる、梨々亜に後ろから抱きついた形になっていた。梨々亜も固まっていた。お互いタオル一枚、感触がより生で伝わってくる。「(;゜ロ゜)ハッ、ご、ごめん!!」迅が意識を取り戻す。「へ?あ、うん、私こそごめん、何でここに石鹸が・・・」梨々亜も意識を取り戻し真っ赤になる。「それじゃあ俺・・・風呂でるね」「あ、うん・・・・じゃあ部屋でね」その間もカメラはしっかりまわっていた。「(ノ゜ω゜)ノ*.オオォォォォォォォー、いい絵がとれました~」「香奈枝・・・・」「石鹸作戦は成功みたいね」「女将さんいつの間に!!」「あの石鹸はやはり女将さんが・・・」「日比谷、迅より先に部屋にいくわよ!!」「いや、それはまずいだろう・・・・」「これは最重要極秘任務よ?」「・・・・・」今の香奈枝を止めるすべは何もあるまい。迅は部屋に戻る、ほどなくして梨々亜も部屋に戻った。香奈枝、日比谷はクローゼットに隠れていた。「迅君、お風呂のときは・・・・ごめんね、急にこけたりして」「いや、俺も・・・ごめん」「今日はよくこけるな私・・・・」「あははは、またこけたりして」「も、もうこけません!!」梨々亜は頬をふくらませる。「それに迅君だって柱にぶつかってたじゃない~」「そうだな、俺も人の事言えないな、(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」「そうだよ~」そういいながら梨々亜も笑う。「ベランダ行こっか」「うん」二人はベランダに立つ。「綺麗だね~」「うん・・・・」二人は景色に、いや、迅は梨々亜に見とれていた。湯上り姿の彼女は迅のツボだった。「迅君、さっきから全然景色みてないよ?」「うん、梨々亜ちゃんに見とれてて・・・」「え・・・・」梨々亜も迅も真っ赤になる。「迅君・・・・」「ジンでいいよ」「ジン、じゃあ私も、梨々亜って呼んで」「梨々亜・・・・俺、梨々亜の事が・・・」いい雰囲気のままジンは梨々亜の肩に手をまわす。「俺は梨々亜の事が好きだ」「わ、私も・・・・」ジンは梨々亜に顔を近づける、梨々亜も目を閉じる。2人の唇が重なる。梨々亜の体は緊張でこわばっていたが次第に解けていく。一方・・・・きゃーきゃーきゃー、とうとうやっちゃったー。声を押し殺して興奮している、しかし興奮していながらもビデオカメラはしっかり握っている。日比谷もつい見入っていた。2人は見やすいようにベットの影に移動していた。香奈枝が身をベットの上に少し乗り出す。ぎしっ。ベットがきしむ音がする。びくっ。異変にきづき、梨々亜とジンがこっちを向く。「あ・・・・・」10秒ほど硬直が続く。日比谷が香奈枝を抱える。「しっかりつかまってろ、ウィンドプロテクター!!」しかし、日比谷の首はすでに誰かにつかまれていた。誰か?梨々亜だ・・・。「・・・・それで、一体どういうことなのかな」梨々亜はこめかみに怒マークが4つほどついている。「あの時窓の方から強い光が入ってきたのも香奈枝ちゃんだったんだ」ジンは納得する。「そんな事より!!何でここにいて何でこんな事してるの!!しかもビデオカメラで・・・・その・・・・」ファーストキスを撮影されたなんて言えない。「恵美さんの命令で・・・・」「とにかく!!」「ひぃっ」「このテープはこちらで処分します!!」香奈枝がしょげる「えぇぇぇ~・ω・`」梨々亜の怒マークがもう一個ふえる。「何か?」「ぃぇ、何も・・・・」(今日の梨々亜姉さん怖い・・・・)「香奈枝、じゃあそろそろ帰るぞ・・・・」「はい・・・・」二人はとぼとぼホーリーシールド本部、サントレイズ教会へと帰っていく。「久々の再開と思ったら・・・・あんまりよ、うぅ・・ 」「ま・・・まぁ梨々亜ちゃん、今日は寝よっか・・・・俺、床で寝るね」「うん・・・・」2人は本部へと戻る。「すいません、恵美さん、見つかっちゃいました・・・」「ビデオカメラは?」「はい、ここに・・・・」恵美にビデオカメラを渡す。「良かった、ダミーだって事には気づかなかったのね?」二人は同時に首をかしげる。「へ?」恵美はドライバーを取り出し、テープを取り出す。「見つかる事を想定する、これ尾行の常識、さぁ、向こうで再生しましょ♪」「恵美さん♪」「恵美さん・・・・」2日後・・・・梨々亜はまだテープを持っていた。「あの時のテープ・・・・何がうつってるんだろう・・・」どきどきしながらもこっそりテープを再生してみる。もし、あのキスシーンがうつっていたのなら・・・「あれ、それってこの前日比谷と香奈枝が置いてったテープ?」「えっ、いや、ジン君、これはその・・・・」しかし出てきたのは恵美だった。「二人とも元気~?ちゃんとご飯たべてる?青春エンジョイしてる~?ちなみにこれ、ダミーテープね、うふふ」「・・・・・」今頃ホーリーシールドの全員にテープがまわっている頃だろう。
November 10, 2005
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迅と梨々亜が能力者回収に旅立ってから2年が経つ。ホーリーシールドは能力者の保護とエレメンタルガーディアン、ルディア政府の監視をしていた。恵美は色々懐かしんでいた。「あの二人、今何をしてるのかしら。」そこへ調査員が現れる。「あの二人、今シレスタにいますよ。」「あら?近いのね・・・・ふふ」恵美さんが笑うときはろくな事考えていない。そこへ日比谷、香奈枝が通りかかる。「あ、日比谷、香奈枝、最重要極秘任務よ」香奈枝は楽しいそうに目をきらきらさせる。「ほんとですか!?」それを押さえるように日比谷が「香奈枝、遠足じゃないんだぞ・・・・」「いや、遠足気分でもかまわない任務よ」そう言って渡されたのは、20倍まで拡大可能高画質高性能デジタルカメラ、同じく高画質な動画が撮れるビデオカメラ。「これで2人をこっそり観察してきて頂戴、シャッターチャンスを見逃したり見つかったりしないようにね」香奈枝の目のきらきらがさらに増す。日比谷は何かが重くのしかかるような感に見舞われた。「了解」それでも二人は声を揃えて任務を受け取る、断りはしない。「迅君、こっちこっち」梨々亜に手を引っ張られる、2年経ってようやく手をつなぐぐらいまで前進したようだ。「梨々亜ちゃん、速いって、まず宿探そうか」「うん、そだね~」そこに旅館らしき物が現れる。「お?こんな所に旅館が、ここにする?」「はい、そうしましょう~」旅館の女将が現れた。「いらっしゃいませ、2名でしょうか?」「はい、2名です~」「すいません、何分この時期は混んでて、お祭りの時期でね、キャンセルされたお客様1室分しか開いてないんですよ。」「(゜゜;)エエッ」「梨々亜、仕方ない、リーネまで行ってあの別荘に・・・」「わ・・・私は別に同じ部屋でも・・・だ・・・だいじょ・・・大丈夫ですけど・・・」「(゜゜;)エエッ」迅はあわてる、梨々亜も真っ赤になってる。その初々しい2人を見てか、これは一役買わなくてはと女将が動く、世話好きなのだ。「お部屋を見てみてはいかがでしょう、案内しますよ」「あ、はい・・・・」(梨々亜ちゃんと一緒の部屋で寝る・・・・・だめだ、考えるな!!)(私・・・・何であんなこと言っちゃたんだろう、でも一緒の部屋かぁ~♪)「着きましたよ、この部屋です」その部屋は他の部屋より少し広かった、テレビも大きめである、ちょっとしたスイートルームなのだろう。「温泉もありますので是非入ってみてください、体あったまりますよ~」「ありがとうございます」(ふふふ・・・・混浴とも知らず、私っていい女将?♪)「ではごゆっくりと」さっそく部屋を見回す。バスルームは綺麗、部屋は洋風だった、奥にはベランダ、そこから絶景の景色、そして部屋には大きなベットが一つ。「待った!!ベット一つしかないよ!!」「(゜゜;)エエッ」部屋の大きさにしてはベットが変に少ない、迅はベットを一台動かしたような形跡が見つかった。(あの女将さんか・・・・・)「お、俺、床で寝るからさ、気にしないで・・・・」「それじゃあ迅君寒いよ、今冬だし・・・私は大丈夫だから・・・・そ、それより能力者の回収、この町にも一人いるみたいだから行ってみよ」「あ、うん、そうだね」(やばい・・・・こっち来る)パタパタと逃げる足音がする。(女将さん盗み聞き・・・・・)二人腕を組み歩くカップルがいる。「日比谷、久々のデートだね」「そうだな、といっても任務・・・・いや、任務なのかこれ・・・・」二人はすでに梨々亜や迅を追い抜いていた。もちろん鈍感な日比谷に香奈枝がせまったパターンである。「それで、2人はどこに行ったんだろうな、この町にいるのは間違いないんだが」「こういうときはまず宿を調べるのよ」「お前今日は鋭いな・・・・、それに妙にノリノリじゃないか?」「だって、あの日の恩返しが出来るんだもの♪必ず記録して本部に持ち帰って報告するわ!!」あの日とは日比谷と香奈枝が始めて同じベットで寝た日である。他にも部屋があったというのにまんまとはめられたあの日を二人は忘れていない、忘れられない。「恵美さんも・・・こういう事に頭がよくまわるよなぁ・・・・」香奈枝から好きだといわれた時も、恵美はすかさずビデオカメラで記録していた。もちろんホーリーシールド全員に公開。あの人を敵に回すと怖いのである。(まぁ・・・多分せっかくだから会っておいでという恵美さんの気遣いも入ってるんだろうけどな)香奈枝が旅館を見つける。「この旅館とかど・・・・とうっ」「うわっ」香奈枝は日比谷を影に連れ込む。「今、とうって声聞こえなかった?香奈枝ちゃんみたいな声だったけど」「うわって声も聞こえたような・・・・・気のせいだと思うよ」「だよね、あの二人今何してるのかな~」そう、目の前にちょうど梨々亜と迅が出てきたのだ。「危なかったね・・・・」「あぁ・・・・」最重要極秘任務である、ミスったら恵美さんがタダで済ましてくれない。2人、もとい4人は郊外のとある建物にきていた。かなり大きいのだがそれはとても古く、誰も住んでいなさそうだった。「ほんとにここにいるのかな?」「うん、間違いなくここにいるよ」二人は屋敷へと入っていく。「こんばんわ~」そこに現れたのは一人の少年だった、12歳ぐらいだろう。「誰?」少年は珍しげに2人を見る、人が来るのが珍しいのだろう。梨々亜が話しかけた。「君、ここに一人で住んでるの?」「うん、そうだけど」迅も話しかける。「俺たちは君の能力を・・・」とまで言ったところで少年があわてる。「お前ら、何しにきた!!俺は何もしてないぞ!!」「あ・・・・いや・・・だから回収・・・」「そうか、俺に悪の組織にでも入れて働かせるつもりだな!!」「だから違・・・・」「イレイズライト!!」あたりが闇になる。「こ、これは・・・・」「迅君、彼もしかして闇使いなのかな?光があるし闇があってもおかしくないかも。」「そんな・・・・レイとか恐ろしい技でも使ってくるんじゃ・・・・」迅の頭に石が当たる。「いたっ・・・・・石か・・・・攻撃がせこいな・・・・」「多分・・・・あたりを暗くするだけで他は何もない能力なのかも・・・迅君、向こうに逃げたよ!!」サーチで梨々亜が少年の逃げた方向をとらえる。「あぁ・・・・向こうだな・・・ごふっ」柱があったのか迅がぶつかる。「迅君、気をつけな・・・ぎゃっ」そこは段差があった。「梨々亜ちゃんもね・・・・これはこれで厄介な技だな・・・」二人は慎重かつスピーディーに追いかける。「この部屋だな。」「えぇ、そうみたい」少年は外から来る声を聞いて驚く。「こんな早く・・・・何で俺の隠れた場所がわかったんだ・・・」ぎぃぃぃ・・・・ドアの開く音がする。そこは書斎のようだった。「どこにいるのかな?」「えっと・・・左、近いと思う・・・・」その時、何か倒れる音を瞬時に迅が聞き取る。「梨々亜危ない!!」梨々亜を抱え本棚が落ちるのをすれすれで避ける。そしてドアを開け逃げる音がした。「ふぅ、危なかった・・・・大丈夫?」「あ、うん・・・えと・・・その」迅はまだ梨々亜を抱えていたままだった。「あ、ごめん、悪気があったわけじゃ・・・・」「ううん、いいの、むしろ嬉し・・・いや、何いってるんだろう私」「そ、それじゃあ追いかけよっか」「は、はい」そんな会話を聞いた香奈枝は悔しがる。「くぅ・・・・何でこんな時に限って真っ暗なの!!」といいつつもビデオカメラをまわし音声だけでもとっている。「香奈枝・・・・恵美さんに似てきたな・・・・」日比谷が悲しげ、いや恐ろしげに香奈枝をみつめていた。「次はここ?」「うん、そうみたい」また来る声に少年は驚く。「俺のイレイズライトは完璧なはず・・・・あいつら俺の居場所がわかるのか?」二人は部屋に入る。「気をつけて入ろうね」「うん」少年の声がする。「お前ら、俺はこっちだぞ!!」声のした方へ二人は走る。「あれ?」二人は同時にそう叫んだ。「うわぁぁぁぁ」「いやぁぁぁぁ」落ちた、地面の老朽化が進んでおり、床がやぶれていた。「へへん、おとといきやがれ」少年は逃げていく。2人は1階に落とされていた。「いたた・・・・梨々亜大丈夫?」「うん・・・・あ・・・ご、ごめんなさい!!」梨々亜が迅の上に乗っていた。「い、いやいいよ、何回でも・・・・いや何でもないです」「あの子は向こうにいったみたい」香奈枝はまた悔しがる。「何でこういうときに!!赤外線カメラもって来るんだった、もうっ!!」「香奈枝・・・・」「それにしてもこのままじゃ捕まえづらいかな、私の光の能力を使えば相殺できるかもしれない」「そうだな、多分ばれるけど、ここは協力するべきだな・・・・(香奈枝がこれ以上変貌しないうちにこの任務を失敗させなければ・・・)」2人はまた部屋にきていた。「迅君、ここみたい・・・・」「今度こそ慎重に・・・・」2人はドアを開ける。「迅君、左30度5Mの場所にいるよ。」「でも、進んだらまた何があるか・・・・」その時窓の外から強い光がさす、少年の姿がみえる、と同時に途中にしかけられた接着剤の塗られた床らしきものがみえた。「窓から光が!!あそこにいる」グラビィティエリアを発動した迅が接着剤ゾーンを飛び越え少年をつかまえる。「ブレイク!!」少年に手を触れた瞬間あたりの闇がすーっと消えた。「うわっ、あれ、俺の能力が・・・・」「やっと捕まえた・・・・」「迅君、やったね」少年は驚いた目で見つめる。「お前ら、俺を悪の組織に・・・」迅はため息をつく。「だから、俺たちは君の能力を回収しに来ただけなんだって。」「なんだ、そうだったのか」「人の話は最後まで聞こうね。」「うん、ごめんなさい、でも兄ちゃんすげぇな、俺の能力消えちゃったよ」「あぁ、俺はエレメンタル ブレイカーだからな」窓を見ると、外は夜だった。「そういえばさっきの光は一体・・・・」町のほうから賑やかな声が聞こえてくる。「そういえば今日はお祭りだっけ」「迅君、お祭りいこっ」「あぁ、行ってみるか、じゃあね、えと・・・」「活也(かつや)・・・・俺の名前活也って言うんだ。」「そっか、活也って言うんだな、またな~」「活也君またね~」二人は屋敷を後にする。「香奈枝・・・・これで尾行がばれて香奈枝が元に戻ると思ったのに・・・」「うふふ、お祭り・・・何かありそう~?♪」恵美ウィルスが進行していた。「迅君、金魚すくいがあるよ!!」「ん?じゃあやってみるか」「2人で200円ね」金魚すくいのおっさんが200円を受け取る。梨々亜は金魚のしたにパイをもって行く。「えいっ」左手に持ったおわんに金魚が入る。「やった!!」しかしそれと同時にパイが破れてしまった。「あらら・・・・迅君は終わ・・・」「おっちゃん、おわんもう一個くれ」「あ・・・・あぁ・・・・」迅の金魚救いはうまかった、プロだった。「7cmの金魚は終了したな、次はあの出目金いってみるか」迅のパイは水面の抵抗をかわすように動く。「20匹終了、記念すべき21匹目は黒出目金でいくか」「迅君・・・・かっこいい・・・・」かっこいいか?少し微妙だが梨々亜にはそう見えるらしい。その間しっかりとビデオはまわっている。「もうそろそろ何かドーンと言うのが欲しいなぁ」「香奈枝・・・・」もう完全に恵美化した香奈枝に日比谷は言葉を失う。結局迅は40匹の時点で飽き、金魚をもらわず全て戻して帰っていった。2人はわたあめ、たこ焼き、焼きそば、お面とまわり、射的をして旅館に戻った。「疲れたね~」「あぁ、今日は色々あったな~」「じゃあお風呂でも入ろっかな」「俺も入るか、確か露店風呂だったな」
November 10, 2005
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「総帥、戦闘が終わりました、こちらの敗退です。陸の洗脳も解けてしまったようです。」「終わったか・・・・試験体の様子はどうだった?」「やはり洗脳では感情を高めるには限界があるようです、杏奈の方が多少力の発揮が強かったみたいですね。試作したときから考えられていた心臓発作も使いすぎると現れるようです。」「そうか、当分はそれに耐えうる体の開発だな。時期を見て[スイープ]作戦を開始しろ」「了解」ジンと梨々亜は大木の前に着く。龍谷と理緒が話しかけてくる。「よう、5年ぶりか?」「あら、足手まといの梨々亜ちゃんじゃない」梨々亜が言葉を返す。「足手まといかどうか、今から試してみる?」不意にジンが話し出す。「龍谷・・・・ここを選んだのはやっぱりそういうことか?」「ほう、やはりお前もブレイクのレベル5を会得したか」梨々亜がジンの方を向く。「ブレイクレベル5?いつの間に?」「俺はこんな能力使わないよ」龍谷が不適に笑う。「もったいないねぇ、この能力を使えば全て無に帰せるじゃないか、お前の考えていたとおりじゃないか」「それじゃあ同じ事の繰り返しなんだよ、全ての人間が死んでも何も解決しない。」梨々亜があわてて聞き返す。「ジン君、全ての人間が死ぬって!?」「このクレーター、この前梨々亜が隕石の落ちた後って言ってたよね、これは昔breakの能力を持つ人間がブレイクレベル5を使った跡だよ」「そんな能力って・・・・」「無に帰したってまた人類が出てきて能力者が出てくる、また無に帰すだけか!!」龍谷が笑う。「それでいいじゃないか、無に帰す方がこの世のためとは思わないか?君も色々みてきただろう。」「変えて見せるさ、だから俺がこの能力を回収するんだ」「果たしてほんとに回収できるかな」「してみせるさ、お前を倒してその木もブレイクする」「それで本当に回収できるかな、またここから10年前のような出来事が起こって能力者が集まるかもしれないぞ」梨々亜が驚く。「えっ・・・・全ての能力者を回収すれば収まるんじゃ・・・」「梨々亜、そこの不自然な大木、10年前のあの光まで生えてすらいなかった、多分あれが能力の源だよ、多分あれさえブレイクすればエレメンタルをこの世から無くすことができる」龍谷が訂正する「できるかもしれない・・・・だろ」「やってみなくちゃわからないさ」龍谷の体が光だす。「お前の為に使うの待ってたんだよ、絶望させるためにな!!・・・俺をブレイクレベル5が発動する100秒以内に倒してみろ!!」「梨々亜、理緒の方を頼む、それと少しはなれててくれ!!」「わかったわ!!ジン、気をつけてね」「おう」梨々亜はジンから離れる、すると理緒が梨々亜を追ってきた。「うっ・・・・」「あら、傷でも負ったのかしら?」梨々亜は左わき腹を押さえている。「大丈夫よ、別に」「悪いけどあなたの怪我に手加減してる暇はないの、アクアキューブ!!」梨々亜は水に囲まれる。「ボルティックフィールド!!」「ボルト!!」梨々亜のボルティックフィールドが早かった、理緒のボルトを回避する。「なら!!レベルMAXアイシクル!!」アクアキューブの中にいたまま、梨々亜は氷に閉じ込められる。「身動きとれないでしょ、水を極めると水を固体や気体に変える事もできるのよ、さぁ、どうする?」梨々亜の体が全体的に冷たくなる、さっき陸からもらった傷も痛み出してきた。「ここままじゃ・・・・どうすれば」梨々亜は目をつむる。「ん?もうあきらめたのかしら?」「レベル4、ファイアウォール」梨々亜は氷を溶かし、火に包まれたまま外にでる。「想定済みよ!!今なら避けれないでしょ、ボルティックレー・・・・うっ・・・」理緒はのどを押さえる、呼吸が出来ていない。「火のレベルMAX、何か知ってる?」梨々亜はファイアウォールを消す。「な、何をして・・・・」「火を極めるとそれに必要な酸素も操れるようになるの」「それなら!!グラビティエリア」理緒は梨々亜に高速で接近する。「ウィンドプロテクター」梨々亜は上に飛ぶ。「あんたがさっきまでいた場所なら酸素はあるはずよ!!」理緒はさっきまで梨々亜がいた場所にいる、呼吸が正常に戻っていた。「そこの酸素濃度90%よ」理緒の顔が青ざめる。「なっ・・・・」「レベルMAX、エクスプロージョン」大爆発が理緒のいた場所で起こる。梨々亜は爆風を自分のまとった風で相殺しながらさっきいた場所に着地する。「これ以上は動けないかな・・・・ジン、あとはよろしくね・・・・それにしても酸素少ないな・・・」梨々亜はそういい目を閉じた。「さぁ、しゃべってる間にあと90秒だ」龍谷は余裕しゃくしゃくと立っている。「レベル5、サイクロン」おおきな竜巻がジンの周りをかこむ。「レベルMAX、風読み。これで5M以内の全ての風を俺は読み操る事ができる。5M以内に入った瞬間俺の風の餌食だぞ」「アクアキャノン特大!!」ジンは上に向かって何発も打つ、そしてサイクロンでいくつかに分裂する。「レベルMAXアイシクル」分裂した水は氷の槍となって龍谷に落ちていく。「ふん、そんな攻撃で、ファイアウォール」龍谷は風陣に合わせてファイアウォールを使う。氷が解ける。「なっ・・・ぐっ、ぐぁぁぁ」解けた氷の中から鉄の槍が飛び出す。「くそ、氷はおとりか・・・・グラビティエリア、そしてunchain!!」「龍谷までその薬を・・・・」「あぁ、残念だったな、これで終わりだよ」龍谷は重力と薬の力で一瞬でサイクロンの中へと入っていく。しかしそこにジンはいない。「どこだ!!」下を見ると段々大きくなる影がある。「上か!!グラビティインパクト最大!!」しかし、上から落ちてきたのは鉄だった、鉄が粉々に砕ける。「なっ・・・・フェイク」その時龍谷の足元からジンが出てくる。「ブレイク!!」龍谷のあごにジンの拳がヒットする、龍谷は吹き飛ぶ。「お前のブレイクは壊した、これでブレイクレベル5はもう出来ないはずだ」「ちっ、ブレイクがやられたか・・・・ならunchainでお前を倒すだけさ」「これ以上何の意味があるんだ、その薬まで使ってお前にメリットなんてあるのか!!」「俺は誰か殺さないと実感できないんだよ、生きてるってな!!だからお前を殺すためなら何でもするさ」(昔の俺にそっくりだな・・・・・殺していかないと生きていけない、そんな目をしてる・・・)「お前は俺が絶対止める。」ジンは高濃度の重力をまとう。「グラビティエリア最大」龍谷も爪を装備し、ジンと同じ重力をまとう。「メタルウェポン、グラビティエリア最大・・・・・」全ての重力を加速に凝縮する、2人は一斉に攻め寄る。unchainを使っている分龍谷の方が早かった。「俺の勝ちだぁぁぁぁぁ」ジンが体にかけた重力を拳に全て集中させる。龍谷の爪が先端から砕き散っていく。「うらぁっ」そのままジンの拳は龍谷の顔に衝突する、龍谷は横に吹き飛んだ。「ぐっ・・・・がはっ・・・」龍谷の心臓発作が始まっていた。「はぁ・・・はぁ・・・・そんな薬使うからだよ・・・ボルト」ジンは龍谷に片手を当て、心肺蘇生をする。梨々亜のやっていたのを思い出す。程なくして龍谷が意識を取り戻す。「ぅ・・・何で助けた・・・。」「何となくだ」「それよりお前・・・ガントレットはどうした?お前の右手も・・・もう使えねえぞ」ジンの右手は血だらけで動いてなかった。「あぁ・・・・残念ながら衝撃で右肩まで逝っちまってる」「ガントレットを使えば多少は軽減出来ただろうに・・・バカだな」「使わねぇって約束したんだ、たとえ体が壊れようと二度と使わない」「ふん・・・約束か・・・・」「お前の能力、全部奪っといたからな」「おい、待て、勝手に生かしといて、俺をどうする気だ!!」「それはお前が決める事だろ、俺は知らねぇよ」「勝手な奴め・・・・」しかし龍谷は笑っていた。恵美達がかけつける。エレメンタルガーディアン全員制圧に成功したようだ。日比谷と香奈枝が先にかけよる。「ジン、勝ったみたいだ!!」「梨々亜姉さん、また寝てる」恵美がジンの手に気づく。「ジン君勝ったのですね・・・・ってその腕・・・」「あぁ、これくらい安い物だよ。」梨々亜が起きる。「あれ、ジン、勝った?」「あぁ、あとは能力を全部回収して終わり」梨々亜がジンの背中から降りる。「ジン、その腕!!」「いいんだよ、これくらい、多分もう使えない。それよりみんなの能力・・・回収するね」ジンはホーリーシールド全員の能力を回収する。「あとは梨々亜とこの大木だな」ジンは梨々亜を抱き寄せる。「え・・・・ちょ、ジン、みんなが見て・・・」梨々亜があわてる、顔が真っ赤だ。「悪い、多分梨々亜にはこれからも色々迷惑かけるかも」「ううん、大丈夫だよ私は」「ありがとう・・・梨々亜の能力・・・・壊すね」「うん・・・」ジンの手が光る。(え・・・・ジン)「あとはこの大木だな」ジンは大木に手をあてる。「ブレイク!!」大木は消え去る、これで全てが終わる。「総帥、戎道 迅が全てのエレメンタル回収に成功しました。」「あとは奴だけだな、スイープ作戦を実行しろ」「本当にやるのですか?おそらく周りの人間も・・・・」「逆らうのか?」「いえ・・・・実行します。」ルディア政府の諜報部員の男はヘリコプターに乗り込みその場から立ち去る。「ジン、あの・・・・私の能力・・・・」その時上空からゴゴゴと言う音が響く。香奈枝が指を刺す。「あれ、何?」恵美はそれを確認し、信じられないという目で見上げる。「あれ、もしかしてミサイルじゃない!?」日比谷が叫ぶ。「くっそ、ルディア政府か!!」ジンも見上げる、どことなく冷静だ。「やっぱりか・・・親父がここで終わる奴じゃないとは思ってたが・・・・まさかミサイル持ち出してくるなんてな・・・・」ジンは左手に持っていた閃光弾を投げ捨てる。「梨々亜、フォロー頼む!!」(ジン、全部分かってて・・・・)「うん、分かった」「重レベルMAX、グラビティクラッシュ」ミサイルの形が変わる、押しつぶされていく、そしてミサイルは上空で爆発する。「う、くそ・・・」ジンは重力で爆風を抑えつけるが、抑えきれない。「レベル5、フルメタル!!」ミサイルの周りを鉄が囲み爆風を抑える。「何とか止まったな・・・・・」「とりあえずここから離れよう。」恵美が2人を送る。「ここならルディア政府の領域じゃないし、大丈夫よ」ジンと梨々亜は頭を下げる。「お見送り、ありがとうございます」恵美は笑いながら言う。「ほんとは日比谷と香奈枝も送るって騒いでたんだけどね、目立つから私だけ来たわ」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」「後はルディア政府をどうにかしないとな・・・・親父を止めないと・・・」「龍谷と理緒はあれでよかったの?逃がしちゃったけど・・・・」「あぁ・・・・いい、また何かするようだったら俺が責任をとる」「梨々亜、そういえばここに別荘あったっけ?」「うん、あるよ~。」「じゃあそっちに泊まるか」「その前に病院、岩雄さんに見てもらわないと、その腕ほっとくと危ないよ」「あのやたら金とる裏医者か・・・・あまり乗り気じゃないな」「だめよそんな事言っちゃ、じゃあまず裏病院に・・・うっ・・・(これってもしかして・・・・)」梨々亜が口を抑える、それを見たジンが心配する。「梨々亜、やっぱりあの時蹴られた傷が?」梨々亜は首をふる、よく見ると真っ赤だ。「とりあえず岩雄のとこ行くか。」第12話、第2部終了。
November 6, 2005
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「おはようございます」「おはよう~」ジン、梨々亜は起きるなりすでに起きていた恵美の元へ行く。「あら、2人ともおはよう」「その手紙なんですか?」恵美の前に一通の手紙がある。「・・・・私達への招待状よ、今朝気づいたら届いてたの」「招待状?」恵美は手紙を広げ、読み始める。「エレメンタルガーディアンから、始まりの場所でお待ちしてます・・・・だそうよ」ジンが意味ありげに言う。「始まりの場所・・・・天河神社ですね・・・」(なるほどな・・・・)梨々亜が付け加える。「天河神社といえば、横には大きなクレーターがありましたよね、昔隕石が落ちたとかで、その真ん中に何故か大木が立っている事で有名な観光地・・・」ジンは笑いながら梨々亜の会話をとめる。「梨々亜、観光しに行くんじゃないんだから」「えぇ、おそらくそこでエレメンタルガーディアンが全員いるはずよ・・・ざっと20人ほどかしら」梨々亜がサーチの能力を使う。「19人ですね、もう天河神社にいるみたいです」「あら、梨々亜ちゃん遠くても分かるのね」「はい、最近サーチのレベルが上がって、全ての能力者の位置と特殊以外の能力が把握できるようになりました」(梨々亜ちゃんさらっと言ってるけど、ここまでサーチを使いこなせるのは才能なのかもしれないわね)「・・・・政府も待ち構えているかもな」「えぇ、手を組んでるみたいだからそれも想定しないとね」3人とも手紙の内容から色々考えふけこむ、そこに日比谷と香奈枝がやってきた。「あれ、恵美さん、梨々亜姉さん、迅さん早いですね~、おはようございます」日比谷が時計をみる。「まだ7時なのに・・・どうしたんだ?」「うん、ちょっとね」日比谷、香奈枝にさっきの話を説明する。「それじゃあ、今日正午にホーリーシールド全員とジン君梨々亜ちゃんとで天河神社にって事で決まりね?」「はい」正午ホーリーシールド全員の支度が整う。「みんな集まったわね」「ぃぇ、まだ2名着てません」「誰か・・・・ジン君と梨々亜ちゃんの様子を見に行って・・・」日比谷が手をあげる。「俺行くよ」日比谷が下へ降りていく。香奈枝は行くともいってないのに着いて行く。二人の元へ行ってみると・・・「お弁当いる?」「そうね、帰るときはもう遅いかもしれないし」「おやつは?」「300円まで」「バナナは・・・・・」「おやつよ!!」日比谷「・・・・・」香奈枝「・・・・・」「じゃありんごは?」「うーん、それはセーフじゃないかしら・・・・」日比谷と香奈枝が同時に言う。「観光しに行くんじゃないんだから全部置いてけ!!」「お待たせしました~」「2人とも遅いわよ、それじゃあ行きましょうか」「はいっ」天河神社に着く。「それじゃあ神社の中に行きましょうか、気をひきしめてね、みんな」「恵美さん」「何?」「多分クレーターの方にいるよ、梨々亜、どう?」「うん、クレーターの真ん中の大木に最上級2人、クレーターの中心から1kmのあたりに特殊能力者が2人、クレータの外に普通の能力者が15人」恵美が首をかしげる。「どうしてクレーターの方にいると分かったの?」「勘・・・です、あいつならそうすると思ったので」勘と言った後に少し間があった。クレーターの手前、エレメンタルガーディアンの部隊と思われる戦闘員全員が待ち構えていたように攻めてくる。「やはり来たわね・・・・」日比谷がジンの肩をポンっと叩く。「ジン、他のやつらは俺達に任せてさ」香奈枝も続く「ジンさんと梨々亜姉さんは敵の大将ズバッと倒しに行っちゃってください」ジンはしばらく考える。「・・・・ありがとう。梨々亜、目の前のやつだけ倒すよ、他は強行突破!!」「はい、ホーリーシールドのみなさん、残りの敵はおまかせします」恵美が走り出す二人に声をかける。「二人とも、絶対帰ってきてね」ジンと梨々亜は同時にふりむき同時に答える。「はいっ、必ず」天河神社から双眼鏡で戦闘を見るスーツ姿の男がいる。「戎道 実様、戎道 迅と相模 梨々亜が戦闘を開始したようです。」「ふむ、何か進展があったら報告しろ、あいつらが失敗したら・・・・分かってるな」「はい、承知してます」迅と梨々亜は突っ込む、しかし途中攻撃を仕掛けてくる戦闘員はいなかった。「俺達の相手はあくまで向こうって事か・・・・」「ジン、その前に二人いるみたいよ、特殊だから気をつけてね」「了解!」2人は後ろを振り返る、ホーリーシールド全員が戦っている。「みんな・・・・大丈夫だよね」「あぁ、みんな強いから大丈夫だよ」目の前に二人、能力者が現れる。「止まりなさい、私が相手よ」よく見ると、二人は少し似ている。梨々亜は思わず尋ねてしまった。「姉弟?」「そうよ、それがどうしたの?私は杏奈と弟の陸、あなた達にうらみはないけどここで死んでもらうわ」杏奈は能力者にしては珍しく銃などを持っていた。しかし、それ以上にきになるのは、陸の様子がどことなくおかしかった。「陸とかいう子の方はどうしたんだ?さっきからしゃべらないけど」「あんたが死ねば元に戻してもらえるのよ!!」杏奈の方がジンへ突っ込んでくる、続いて陸も梨々亜に向かって走った。「グラビティエリア!!」「ウィンドプロテクター!!」ジンも梨々亜もレベル4を使い二人の動きを止める。「こんな・・・・もの・・・unchain!」二人は押さえつけた重力から自力で抜け出す。「俺のグラビティエリアが能力を使わず破られた・・・」「私のウィンドプロテクターも・・・」二人はは押さえつけていた力を自分の体に戻す。「いい判断ね、押さえつけるのが無理なら自分のスピードを上げる作戦ね、でも・・・」敵の動きは普通の人間の出せるスピードじゃなかった、しかし二人が能力を使っている気配はない。「梨々亜、気をつけろ、こいつら何かおかしい」「えぇ、分かってる。でも何で・・・・」ジンに上段回し蹴りが来る、ジンはそれを避け、ジンは足払いをかけた。足払いに気づいた杏奈はもう片方の足で飛び上がり回転の勢いで蹴りを喰らわす、しかしジンは手に重をまといその蹴りを受け止め相殺させた。「かかった、フォースアウト!」ジンのまとっていた重力が消えていった。続いて反対の足で腹部を蹴られジンは後ろに飛ばされる。「ジン!!」梨々亜が異変に気づき心配する。その一瞬に陸が梨々亜の顔めがけて拳をくりだす。「ドレイン」拳は頬をかすめていった。梨々亜をまとっていた風も消えた。ジンはその能力を何となく理解した。「封の能力者と吸の能力者ってところかな?」「えぇ、一度触れる度に私は能力を一つ封じる事ができるの。鉄と重力を封じさせてもらったわ。取替えしたければ私を殺すことね。」「ほんとだ。」ジンは鉄を出す事が出来ない。梨々亜も理解する。「触れたら能力を取られる・・・・みたいね」ジンと梨々亜は間合いをとる。「なら・・・・」「レベル3ボルティックレーザー」ジンは2人に向かって雷を放電する。二人とも避けるが陸の方は避けきれなかった。陸の動きが止まる。「陸!!このっ!!」ジンに銃を向け杏奈が打つ。「アースグレイブ」梨々亜のおかげでジンの手前で弾は届かずに落ちる。するとその時杏奈が膝をつく、動きが止まった。「うっ・・・くそ、やっぱり騙したのかあいつめ・・・」「様子がおかしい・・・・さっきから気になってたんだが能力を使わずにそのスピードは一体・・・」杏奈は話し始める。「unchain・・・・ルディア政府が開発した薬の名前よ、対能力者用に作られた薬。詳しい事は分からないけど、感情の高ぶりに合わせて身体能力が上がるみたい。これであんた達を倒せば政府から解放されて陸の洗脳も解けたのに・・・」ジンは歯をきしませる。「親父・・・・今度は人体実験かよ、人の体を一体なんだと思ってるんだ!!」梨々亜は杏奈の体が痙攣しているのに気づいた。「副作用があるみたいね・・・ただ身体能力を上げるだけじゃないみたい・・・」杏奈は自分を自嘲する。「まんまと利用されたわけね・・・私、バカみたい」その時電撃の痺れがとれた陸が梨々亜に向かう。不意打ちで梨々亜はさっき奪われた風の能力もついた中断蹴りを喰らってしまう、とっさに重力で受け身はとったが梨々亜はだいぶ喰らってしまった。「うっ・・・」「梨々亜!!ウィンドプロテクター!」梨々亜にかかと落としを喰らわせようとする陸をジンが蹴りとばし防いだ。梨々亜は重の力を奪われていた。「大丈夫?」「う、うん・・・・何とか」陸が起き上がる、足が少し痙攣している、しかしそれを無視し陸はまた高速で走り出す。「ぐっ、ボルティックフィール・・・」陸はジンにたどり着く前に倒れた。「陸!!」杏奈がガクガクになりながらも陸に近づく。杏奈に抱えられた陸は呼吸がはげしい。「陸!!陸!!しっかり!!」しかし陸は呼吸も止まる。左わき腹を押さえながら梨々亜が立ち上がり、側による。「心臓が止まってるけど、今なら間に合う!!杏奈さん、陸君のドレインを封印して!!」「は、はい、フォースアウト」ドレインの能力は杏奈によって封印される。梨々亜陸に手を置く、手が光り梨々亜は能力を取り戻す。「低い電圧からいくよ、ジンおさえてて」「なるほど、了解」梨々亜は手に雷を集中させる。心肺蘇生を始める。3度目の電圧で陸の心臓は動き呼吸も戻りだす。「よかった、でも考えたね梨々亜、雷の能力で心配蘇生なんて」「うん、何となく思いついたの」杏奈が陸の側による。「よかった・・・・ほんとに・・・」「あれ・・・・姉さん」「陸、気がついたの?洗脳解けたのね!!」「洗脳、何の話?」どうやら陸の方は洗脳されていたことすら気づいてないようだ。「ジン君、そろそろ・・・・」「あぁ、あの二人をほっとくわけには行かないしね、それにルディア政府もほっとけなくなった。」杏奈が二人を止める。「ちょっと待って・・・・うん、これでよし」杏奈がジンの封印を解除する。重と鉄の能力が戻る。「ついでに、君達の能力壊しとくね」「はい・・・あの」「ん?」「私はあなた達を殺そうとしたのに何で・・・・」「杏奈さんが悪いんじゃないですよ、それにルディア政府をあんなにしたのは俺のせいでもあるんです・・・・」「ジン、でもあれは事故じゃ・・・・」「事故でも事実だよ・・・・これは俺が止めなくちゃいけない」ジンはそう言いながら立ち上がる。二人はクレーターの真ん中に見える大木に向かって走り出した。
November 5, 2005
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梨々亜が倒れていた、傷口も少し見られる、この雨で体がぬれている。「梨々亜!!・・・・・ってなんだ寝てるのか、あははは」まさかと思った自分に笑ってしまう。ジンは梨々亜をおぶる。「それじゃあ本部まで帰るか、雨もひどくなってきたし」本部ではホーリーシールド達が待っていた。恵美が心配そうに声をかける。「2人とも、だいじょうぶ!?」「あぁ、俺は軽い火傷、梨々亜はかすり傷だよ」「そう・・・・良かった。」香奈枝が梨々亜を見る。「梨々亜ねえさん、寝てるの?」「あぁ・・・レベルの高い技使ったからじゃないかな、使い終わると寝てしまうんだよ、ある程度回復したら目覚めるから」恵美が納得する。「なるほどね・・・・ある程度・・・[壁]¬ェ¬=)oジィー」「・・・・・・」さらに梨々亜を見つめる。「[壁]¬ェ¬=)oジィー」「すーすー・・・・」全員で見つめてみる。「[壁]¬ェ¬=)oジィー」梨々亜の表情が少し崩れる。「ぅ・・・すーすー・・・・」ジンが苦笑する。「梨々亜・・・・起きてるね・・・」「はい・・・・(もうちょっとおぶっててもらいたかったのに・・・)」梨々亜がジンの背中から降りる。恵美が励ます。「あら、梨々亜ちゃん残念だったねー」「いえ、そんな、今起きたところですよ」(誰のせいだ!!)「俺も少し休憩しようかな、レベル4の技たくさん使ったし少し疲れたな」「うん、二人とも下で休んでいって」香奈枝も賛同する。「私も休む~」恵美と日比谷は香奈枝の両腕をそれぞれつかみ、同時に言う。「香奈枝はここの掃除」「はい・・・・」二人はサントレイズ協会の地下にあるベットで寝ていた。燃えていた、そして爪のような傷跡をつけた死体が数人横たわっている。「ジン、逃げろ!!」「ゲンさん、でも・・・・」「ここは俺が食い止める、お前だけでも逃げろ!!」ジンは必死で逃げた。しばらくするとゲンが見えなくなる。「あとは坊主一人だな」さっきの男がいた、男の手には血のついた爪がある。ジンの足は恐怖でまともに動かなかった。「ふん、俺が怖いか」「うわぁぁぁぁあ、グラビティエリア!」ジンは自分に重力を乗せ素早いスピードで男を殴りにかかる、手には篭手がはめられていた。「ほう、この状況で能力を開花させたか、重と鉄のダブルエレメンターか、面白い組み合わせだな。それにその目、気に入った」男はジンを一蹴する。「ガキ、そんなに俺が憎いなら強くなってみせろ、俺を殺してみろ」そう言い残し、男は消えていった。「ん・・・・」まだ夜だった。「あれ、起きた?」自分のベットの横で梨々亜が座っていた。「あぁ・・・目が覚めちまった、昔の夢を見てたんだ」「昔の夢?ジンの昔話聞いてみたいなぁ」「多分面白くないよ?」「ううん、ジンの事だから聞きたいの」「そうだな・・・・俺はルディア政府の総帥戎道 実の息子として生まれた、母さんは優しくて、いつも俺にかまってくれた。父さんはあまりしゃべらなかったが、母さんといるときはとても楽しそうだった。」「やさしいお母さんだったのね」「けど・・・・母さんは死んだ・・・・地震の時、本棚が倒れて俺の上に・・・・それをかばった母さんが下敷きになって・・・・」「え・・・・」「それを見た親父はしばらくボー然としていた。その後、俺をすごく睨んで、そして銃を持ってきて、俺を殺そうとした・・・・その時だ、俺が父さんは母さんの事すごく愛していた事を知ったのは・・・。母さんは俺のせいで死んだ、親父から大事なものを奪ったのは俺だ、憎かったんだろう、殺したいほどに・・・。」「そんな・・・・(ひどい・・・・)」「でも、俺は助かった・・・・その時だよエレメンタルの能力を持ってると知ったのは、そして命からがら逃げて放浪してるときにゲンさんって人にあったんだ、やさしくてね、能力者を嫌う人が多くなったその頃に、俺に普通に接してくれた。仲間にも合わせてくれて、やっと話せる人が出来たと思った」「思ったって・・・・」「今度はエレメンタルガーディアンの龍谷がやってきてね・・・・みんな殺されたよ、俺だけ生かされた・・・・その後も政府、エレメンタルガーディアンからたびたび命を狙われ、そのたびに重の力で返り討ちにしてた、腕が痛むからかな、いつの間にかガントレットをまとうようになってた、いつの間にか血色のガントレットなんて名前までつけられてね。」「そうなんだ・・・・でもじゃあどうして今は・・・」「実はゲンさん生きててな、今はもう死んでるけど。そして俺の血色のガントレットを見るなりボコボコに・・・・」「(゜゜;)エエッ」ジンは笑う。「あれはきいたよ・・・・まさか殴られるとは思ってなくて・・・お前は今まで何を見てきたんだ、そんな事するために生きてんのか!!お前が今自分に出来る事考えた事よく考えろって言われた。それ以来ガントレットは使わないように人も殺さないように誓った、って言っても龍谷と会ったときつい使ってしまったけどな、(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」「ゲンさんってすごい人なのね」ジンは少し微笑んだ。「うん・・・・俺の恩人だよ、だから今がある。」(私がもしジンだったらこの境遇に耐えれるだろうか・・・・本当にすごいのは今こうしていられるジンだと思う)「何か重い話してしまったな、もう一度寝よう」「うん、話してくれてありがとう」「いいや、いつかは話そうと思ってた事だよ、お礼なんて」「おやすみ、ジン」「あぁ・・・おやすみ」夜は更けていく、ジンはゲンとの夢をもう一度見ていた。龍谷は美沙を見る。「どうだった?」美沙が報告する。「梨々亜というサーチャーの女に負けました・・・・能力も壊されています」「もう一人はどうした?」美沙が顔をふせる。「帰ってきません、おそらく血色のガントレットに・・・」「そうか・・・・そろそろ俺たちの所に来るかもしれんな、5年ぶりに殺り合えるのか、ふふ・・・ははははは」龍谷は不適に笑う、その声は心底楽しそうだった。
November 4, 2005
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空は曇り空、もうすぐで雨が降りそうだ。ジン(22)と梨々亜(20)は久々にホーリーシールド本部、サントレイズ協会に戻ってきた。「うわぁ、久しぶり」「ここに前来たのは5年前の事か、前見たときの傷跡もしっかり消えてるみたいだね」ジンと梨々亜は久々の協会を見上げる。「あら?二人とも来てたの?おかえり~」そこにいたのは恵美だった。「ただいま^^」そこへ香奈枝と日比谷がやってきた。「ジンじゃないか、おかえり~」「おかえりなさい、梨々亜さん」「ただいまっ」みんなの声を聞くと帰ってきた実感が沸く。恵美が中へ誘う。「積もる話もあるし、話は中でゆっくりしましょ♪」5人は近況について話していた。「それで、エレメンタルガーディアンの動きはどうですか?」「どうやら龍谷と理緒の傷はほぼ回復してるみたいよ、あと最近の事なんだけどルディア政府がエレメンタルガーディアンを支援してる動きがあるみたい。」梨々亜が思考をめぐらす。「ルディア政府が・・・・何をたくらんでるのやら。」「ルディア政府は単に能力者を撲滅したいだけだよ・・・ついでで他国との戦争とかも考えてるかもしれないが。」恵美がそのセリフに疑問を持つ。「あら、ジン君断言するのね、何か知ってるみたい」「いや、別にそういうわけでは・・・・」「そう・・・・でもルディア政府に調べててある事にきづいたのよ」梨々亜がたずねる。「あること?」日比谷も香奈枝も知らないようだ、首をかしげる。ジンは無言でそれを聞く。「・・・・・」「ルディア政府を束ねるルディア政府総帥の名前、知ってる?」梨々亜も香奈枝も日比谷も同じ反応だった。「(-- )( --)(-- )( --)いいえ、知らないです」ジンだけがため息をついた。「やっぱりそこまで調べたんですね~」「あら、やっぱりそうなのね」「えぇ、俺の親父は戎道 実、ルディア政府の総帥をしてます。」3人が共に驚く。「(゜゜;)エエッ」「ジン、そんなこと聞いてないよ~」「うん?梨々亜にしゃべるのも初めてだったっけ」「(*¨)(*・・)(¨*)(・・*)ウンウン」恵美は「まぁ」と声を漏らす。「あら、すでに「君」や「ちゃん」はつけない間柄なのね」「知ってるくせに・・・・」そう、2年前、恵美さんの命令によって香奈枝と日比谷が盗撮にきたのだ。その時の話はまたの機会に・・・ジンが話しを戻す。「それで、どうしましょうか。」「うーん、じゃあエレメンタルガーディアンの現在の拠点を・・・」その時外で爆発音がする。2人の男女が表に立っていた。「おい、ここにジンと梨々亜とかってのがいると聞いたがどいつだ?」「久々の再会よ~、鉄使い美沙登場♪」一人は見たことのある者だった、梨々亜の両親を殺した美沙だった。「ジン、美沙の方は私にやらせて・・・・」「梨々亜・・・・・・・わかった」ジンは考えた末、了承した。「とりあえずここから離れるよ、梨々亜」「うんっ」二人はお互い別の方向へ建物の外にでる。「逃げる気?」「なんだ~、逃げるのか?」二人はそういいつつ追いかけていく。誰もいない郊外に着く。「お久しぶりね、梨々亜ちゃん」「えぇ・・・・」「残念だけど、ここで死んでもらうわよ、でもよかったわね、両親の元へもうすぐいけるのよ」「死なないよ、私は。・・・死ねない・・・終わるまでは!!」梨々亜は決意を固め、美沙に向かっていく、そして懐にもぐりこむ。「レベル1、ボルト!!」「レベル4、メタルアーマー」しかし、梨々亜の電撃は美沙には届かない。「なんで・・・・雷は伝わるはずじゃ・・・」「鉄を極めるとね、鉄の質を変えれるのよ、今の私の鉄は電気を通さない、それに硬度も通常よりだいぶ硬いわ、残念だけどあなたの攻撃は一切届かないの」「そう・・・・」梨々亜は間合いをとる、美沙を鉄の球が覆う。「これでどこから攻撃しても届かないわ、それじゃあそろそろ死んでもらうわよ・・・・レベル5、フルメタル」美沙を鉄の球が覆ったまま先のとがった鉄の触手が梨々亜めがけて無数に襲いかかる。「レベル4、グラヴィティエリア!!」梨々亜は自分の方へ美沙を引き寄せる。「そんなことしたら触手が当たる時間が早くなるだけ・・・」梨々亜に触手が突き刺さり・・・・5cmほど刺さった所で鉄は止まった。いや、触手が離れていく。美沙の体が引っ張った方向とは反対にゆれる。「レベル5、グラヴィティエンド!!」グラビティエリアとは比べ物にならない力が美沙をさっきとは逆の方向へ吹き飛ばす。「がっ・・・・」そこにいたのは鉄の能力を解除し、倒れている美沙だった、気絶している。「はぁ・・・はぁ・・・鉄でまとっていても、重力は回避できないでしょ、強力なG(重力)を受けただけだから脳震盪(のうしんとう)だけよ。これ使うと・・・・疲れるんだからね・・・・」梨々亜はその場に大の字になってあおむけに倒れた。梨々亜の血を洗い流すように雨が降り出した。「これはこれで気持ちいいけど・・・・風邪ひいちゃいそう、そういえばジン、終わったかな?」「ここらへんなら大丈夫か」ジンは立ち止まる。「よう、鬼ごっこは終わりか?」「あぁ・・・・ここが終点だ」ジンは敵の方を向く。「じゃあ、ここで燃え尽きてもらうか」男をかなり高温の炎がまとう。「うわっ、触ったら解けそうだな」「あぁ、鉄すら溶かすぜ、さぁどうする?」「ボルティックレーザー」雷のスピードに間に合わず男は喰らう。「ぐっ、汚ねぇ・・・・」ジンはため息をつく。「いや・・・・正攻方、頭脳派といって欲しいなぁ」「動かなくてもな、俺はお前なんか倒せるんだよぉぉぉ!!レベル5、オーバーヒート!!」さきほどの高温の炎が球となって彼を包み、そのまま球はゆっくりと大きくなっていく。炎の通った場所は地面すら溶けている。「やばいな・・・・」その時、雨が降る。「この雨ならなんとかいけるかもな」ジンは何かを決める。「特大、アースブレッド!!」大きな土の弾が火の中に入る。「グラビティエリア!!」弾のスピードに合わせるようにジンは突っ込んでいく、炎の真ん中に男はいた、しかしそこにたどり着く前に土弾は溶けそうだ。「レベル4、アクアシールド!!」ジンの体を水が覆う、その周りを炎が覆い、瞬時に水を蒸発させていく。その時、ジンの手が男に触れる。「ブレイクレベル4」手が触れた瞬間男の炎が消える。「なっ・・・・」「ブレイクにもレベルがあるんだよ、もう手が触れさえすれば能力を消す事ができる、もうやめとけ」ジンは背中を向ける。「俺の・・・・俺の火が・・・・ちくしょぉぉぉぉ」男がジンの背後から攻撃しようとする。しかし、ジンは上体を下に落としすら振り返らずのグラビティインパクトによる後ろ蹴りで一蹴する。「だからやめとけっつったのに・・・・梨々亜のとこ行くか」ジンは腕に少しやけどをしていた。「雨じゃなかったらやばかったかもな・・・」第一話終了。
November 4, 2005
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「姉さん、しゃべらないで、血が・・・」梨々亜は泣き叫ぶ、しかし瑠璃は少し笑う。「梨々亜・・・・私の事は気にしないでいいから、ジン君とのことは・・・」「姉さん、こんな時にそんな事を・・・」「ジン君、確かにあの人達悪い人だけど・・・・もう昔みたいな事しちゃだめよ・・・・」「瑠璃ちゃん・・・・・」「私はいつものジン君の方が好きだなぁ・・・・」ジンはガントレットをはずしグラヴィティエリアを解く。「瑠璃ちゃん、分かったから、もうしゃべらないで・・・」「ジン君、もうそのガントレットはめちゃダメ、約束よ・・・・」「分かった、約束するから・・・・動いちゃだめ・・・・」瑠璃はジンに抱きつく。「最後に・・・もう一つだけお願い・・・・梨々亜のこと・・・よろし・・・く・・・ね」瑠璃の体から力が抜ける。「姉さん!!姉さん!!」「瑠璃ちゃん!!」梨々亜が瑠璃の体を揺さぶる、しかし瑠璃は目を開けない。その時梨々亜の手が一瞬光った。「え・・・・これって・・・」と、2人の背後からジンに向かって爪が振り下ろされる。「隙が多すぎるぞ血色のガントレット!!」しかし爪は梨々亜によって受け止められた。梨々亜の手には棒状の鉄が握られていた。そして後ろの気配に気づいたジンは「うぉぉぉぉ、グラビィティエリア!!」残った力を振り絞り向こうに置いてきた剣を引き寄せ、龍谷の背中を貫く。「うっ・・・・何故気づいた、完璧な不意打ちのはずだったのに・・・ここは退くか・・・・」深手を負いながら龍谷は理緒を抱えて闇の中へと消えていく。「くそ、待・・・体が動かねぇ・・・」「ジン君!!」「俺はいいから瑠璃ちゃんを頼む・・・・瑠璃ちゃんが一番危ない・・・」そこへホーリーシールドの面々が駆けつける。どうやら戦闘になる前日比谷が本部に連絡していたらしい。「こ、これは一体何が・・・・・」梨々亜があせりながら言う。「説明は後でします。お願いします、みんなの応急処置手伝ってください!!」「わかった!!」一人の男性が瑠璃を見る・・・「言いにくいが・・・・もう彼女は死んでいる・・・・俺は医者の免許を持っている・・・脈もないし呼吸も止まっている・・・・間違いないだろう。」「いや、そんな・・・・姉さんが・・・ねぇ、姉さん寝てるんでしょう?いつもみたいにふざけて、ねぇ・・・起きて・・・・・」周りのものは何もしゃべれない・・・・かける言葉が見つからない。「いやぁぁぁぁああ」梨々亜は気絶した。ジンは目を開ける、どうやらここは病院のようだ。「目が覚めたみたいだね。」医者らしき男が声をかける。ごつごつした顔、しかもグラサンをかけてる。かなり変な人に間違いないだろう。「俺は岩雄(いわお)、顔も岩っぽいからガンテツなんて呼ばれてるが・・・・ここは俺の経営する裏の病院でね、君は知ってると思うが普通の病院じゃ能力者を入れてくれないんだよ。それで俺のところに運ばれたわけだ」「あの・・・・瑠璃ちゃんは・・・」「・・・・・・」岩雄は何も語らない。「そうですか・・・・・」ジンは全てを理解した。「またあいつに・・・・大切なものを奪われたのか・・・俺は・・・また何も出来ずに・・・」ジンから涙が出る。岩雄は何も言わず部屋を出る。ジンの涙がとまる頃時計は午後3時をまわっていた。日にちを見るとどうやら今日は倒れてから3日経っているようだ。「梨々亜ちゃんはどうしてるのかな・・・」そこへドアが開く。「ジン君、起きたのね」「あぁ、もうすっかり元気ぃぃたたたたた」梨々亜が笑いながらお腹をたたく。「あははは、全然大丈夫じゃないですよ、寝ててください。」梨々亜は笑ってはいるものの、いつものような笑顔ではなかった。「ジン君・・・・私、回収を手伝います、その気持ちは今でも変わらない、いえ、もっと強くなりました」「梨々亜ちゃん・・・・」「姉さんが死んだ時、私の中に流れてきたんです、姉さんの能力・・・・」「じゃああの時梨々亜ちゃんが握っていた鉄は瑠璃ちゃんから受け継いだ能力・・・・」「多分、私の力は死んだ人から能力を吸い取るんだと思います、でも・・・まさかそれが姉さんからだなんて・・・」「梨々亜ちゃん・・・・もういいから・・・・」「私は、この力無駄にしたくない、もう誰も死なせない、この力を回収する事に姉さんの力を使いたいんです!!」「俺も誰も死なせたくない、多分梨々亜ちゃんを危険な目にあわせることになってしまう。だから一緒に連れて行きたくはないんだよ・・・」「私だってジン君を危険な目に合わせたくないです。」「うっ・・・・・」(そう言われると返答にこまるな・・・)「分かってくれよ・・・」「分かりません、それにサーチの能力なしでどうやって探す気ですか?」「あ・・・・・」「考えて・・・・なかったんですね。」「(;^∇^)o_彡☆あははははっ」笑いながら冷や汗が垂れる、図星だった。5日後・・・・ジンは完治した。岩雄はボー然としている。「1週間弱で治したのか・・・・ほんとに・・・」ジンの症状、出血多量、肋骨3本骨折、全身筋肉痛、運ばれたときは死ぬかと思われた。しかし、今目の前にいるのは・・・・イスに乗ってくるくるまわっているバカが一人目の前にいた。「それじゃあ治療代、お前ら二人合わせて合計273万5800円だ。」ジンはイスから落ちた。「たけぇよ!!」岩雄が当たり前のように反論する。「ここは裏の病院といったろう、保険証なんざ使えないんだよ、普通より高いのは当たり前だ!!」横から梨々亜が出てくる。「カードで大丈夫ですか?」「出来ればキャッシュがいいんだが・・・・カードでも大丈夫だ。」「ありがとうございます」「俺の感覚って普通じゃないのかな・・・・俺が単に貧乏なのか・・・・」ジンは目の前の現実に落胆する。「さっ、ジン君いこっか」「おう、まずホーリーシールドの本部でも覗いて行くか」「はい」二人はホーリーシールドの本部へ行く。サントレイズ教会は戦闘後と違ってところどころ壊れた部分はあるものの片付いていた。「あれ?ジンさん」「ジン、動いて大丈夫なのか?」出迎えたのは香奈枝と日比谷だった。日比谷は相変わらず生意気口調である。しかし、プロレス技をかける人はもうここにはいない。「あぁ・・・・もう万全!!」そこに恵美がやってくる。「お待ちしてました、怪我は治ったようですね。」「あぁ、しっかりな」「お二人はこれからどうなさるの?」「俺たちは・・・・」「能力回収の旅に出ようと思います。」恵美はさらに質問する。「それで、エレメンタルガーディアン、それにルディア政府は・・・」ジンが答える。「向こうは2人とも相当深手を負っていると思います、一旦体制を立て直すでしょう、その間に世界に散らばっている能力者全員を回収して回るつもりです。」「ルディア政府は恐らくもう動かないと思います、マスターの能力者を戦闘に出したという事はあれで全員だったのではないかと・・・放っておいても問題ないと思います、エレメンタルガーディアンが再び動く前に他の能力者から全て能力を回収しようと思います。」恵美は分かっていたようにうなずく。「なるほどね、それで私たちの能力は・・・」「エレメンタルガーディアンと戦うとき、力を貸してください、その後あなたたちからも能力を回収します。」恵美はうなずく。「分かったわ・・・・」「それじゃあ、俺たちそろそろ・・・・・」「恵美さん、日比谷君、香奈枝ちゃん・・・・ホーリーシールドのみなさん、またね^^」香奈枝は泣きながら別れを言う。「ジンさん、梨々亜さん、待ってますから、必ず戻ってきてくださいね~」恵美はただ二人の身を祈る。「二人に幸運があらん事を・・・・」ジンと梨々亜は次の町へ向かって歩き出す。日比谷が口を出す。「待った、回収作業俺にもてつだわs・・・・」恵美が日比谷の口を抑えていた。「日比谷、邪魔しちゃだめよ」恵美が・・・・いや泣いていたはずの香奈枝さえ日比谷を睨んでいる。「邪魔なんかしねぇよ、俺は回収を手伝いたいんだよ!!」「そういう意味じゃなくてね・・・・言ってもまだ日比谷には分からないか・・・」「梨々亜・・・・・」「はい?」「こっち逆じゃない?」「あ・・・・・」梨々亜は姉からしっかりと受け継いでいた、色々と・・・・。
October 30, 2005
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6人(ジン、瑠璃、梨々亜、香奈枝、日比谷、恵美)は別荘についていた。(何でこんなに・・・・)梨々亜は疲れていた。その上6人分の晩御飯を作るのである、ため息が出る。「はぁ・・・・」「俺も晩飯作るの手伝うよ、コレだけの人数は大変っぽいし」「ぇ、ううん、何人でも平気よ!!」ジン君と一緒に料理・・・・。梨々亜は疲れが吹き飛んでいた・・・・ε=ε=ε=ε=ε=(苦労o- -)o ブーン(それにしてもここも相変わらず無駄にでかい別荘・・・・4人家族が使う大きさじゃないね・・・)台所で2人並んで晩飯を作っている2人。「これぶつ切りで」「ほい」「ネギお願い」「ほい」「れんこん輪切りでお願いします」「ほーい」「これ、味どうですか?」「んー、もう少し塩いれてもいいかな」「はいっ」・・・・・・・・・・「あとは煮込むだけだね」「はい、ありがとうございます、おかげで晩御飯が早く出来ちゃいました」「ジン君」「ん?」「私の能力って一体何なのでしょうか・・・・「恵美さんの言ったとおり特殊な条件下で発動する能力だと俺も思う。香奈枝ちゃんの光とかは自然に出るけども梨々亜ちゃんのは発動に何か条件がついてるんだと思う。多分それだけ大きい能力なんじゃないのかな。」「条件ですか・・・・」「俺もまだ知らない事が多いよ、この能力については・・・ただ、今日始めて気づいたのはブレイクの能力もレベルが上がるということかな。」「はい、そういえばいつもより能力を壊すのに用する時間が短かったですよね」「うん、それもなんだけど、あの宗次って奴のマスターの能力も壊す事が出来た、前までは壊せなかったんだけどね。ブレイクも多分サーチやマスターも何段階かレベルがあるのかもしれない」〆(.. )カリカリッ!!「そろそろ出来たかな、向こうに運んでいこっか」「はい^^」向こうで4人はゲームをやっていた。みんなのゴル○4だった。「カキン、ギュルルルル・・・・カコン、ナイスイーグル」画面では瑠璃の打ったボールがバックスピンのかかったボールが見事カップに入っていた。日比谷、香奈枝はボー然としている。「この2人強い・・・・9Hで11アンダーって一体・・・・」「みんな楽しそうだね、俺も後でやろうかな」「はい、じゃあ私も混ぜてもらおうかな・・・って姉さん!!」梨々亜の目はゲーム機のコンセントに向かっていた。「ん?梨々亜どうしたの?」「いくら雷の能力持ってるからって・・・・自分にコンセント差すのはやめて!!」「大丈夫大丈夫、ちゃんと100ボルトに保ってるし、+と-の向きは把握してるから」「そうじゃなくて・・・・・」(あんな使い方があるのか・・・・今度試してみよう)「そろそろ飯食わない?ちょうど9H終わってキリよさそうだし」「は~い」「恵美さん、強いですね~」「いいえ、瑠璃ちゃんこそ、今度は決着つけましょうね」(恵美さんまでハマってる・・・・・ゲームに年の境界線はないのか)恵美が合図を送る。「瑠璃ちゃん」「はい、分かりました」(やばい、逃げ・・・・)恵美さんも読心術の会得者らしい。ジンだけ少し冷めた夕食を食べる事になった。夕食を食べ終わった頃、もう10時になっていた。「さて、そろそろ寝・・・」途端、嫌な予感がジンを襲う。と同時に瑠璃が声を上げる。「一人来るよ、しかもすごいスピード!!」ジンは2階の窓から飛び降りる。「おう、久しぶりだな、あのときのガキか」「・・・・・」ジンはただ黙ってやってきた男を見つめる。「ジン君!!」家の中にいた全員が庭にかけつけた。「うん?どうやら邪魔がいるな、俺が用があるのは血色のガントレットだけなんだが・・・・」恵美が納得するようにうなずく。「明らかに穏便な雰囲気じゃないですね」「初対面だし自己紹介しましょう、俺はエレメンタルガーディアンの統治者で桐先 龍谷、そこにいる少年と同じエレメンタルブレイカーのだよ。」そこへもう一人現れる。「私を忘れてる~、何でおいてったのよー。」「理緒、なんでお前がここに・・・・」「はじめまして、エレメンタルガーディアンNo.2の天道 理緒です。サーチの能力者よ。もうすぐ桐先 理緒になる予定で・・・いたっ」「何でお前まで来るんだよ・・・」「こんな面白そうなイベントに私を仲間はずれなんてひどいじゃない~」「言っとくがあの真ん中の少年は俺の相手だからな」「じゃあ私は他の人達を相手するわね、それにしてもあの人達面白いわね~、最上位3種類、特殊が2人、風が一人ね」「な、何で分かるの!?」ジン以外が驚く。ジンは相変わらずずっと睨み続けている。「あら、あなたサーチの能力者なのに知らないのね、サーチはレベルが上がるとその人がどんな能力を持ってるか分かるのよ、まだ私は特殊エレメンタルまでは区別できないけどね」「理緒、おしゃべりはそこまででいいだろう・・・・」「あら、ごめんなさい」「この人達、そんな怖い人達には見えないけど・・・・」「戦ってみれば分かるわよ、そこのジン君って子だけはよーく知ってるみたいだけど・・・」「後ろの5人は理緒にやる、あいつは俺だ」「えぇ、わかったわ」ジンがやっと口を開く。「すいません、ゲンさん・・・・あの時の約束一度だけ破ります。」ジンがガントレットを装着する。「ジン君、それは!!」瑠璃と梨々亜が驚く。「悪い、こいつだけは・・・・放っておくと危険な奴だ。」ガントレットを着けるジンを見て事態の重さをようやく2人は理解する。「ジン君、それは着けちゃだめ・・・」瑠璃の言葉は届いてなかった、すでにジンは飛び出していた。「グラビィティエリア!!」ジンと龍谷は同時に同じ技を出していた。高速で2人の攻撃が交わされる。龍谷は全て紙一重で避けながらグラビィティインパクトで反撃していく。ジンは同じ濃度の重力でグラヴィティインパクトを受けながら他の全てを攻撃に回していた。ほぼ互角だった。「ふむ、俺は格闘も好きだが、どちらかというと引き裂く感触のほうが好きなんだよ、レベル2、メタルウェポン」龍谷は武器を精製する、それは鉄の爪だった。ジンもガントレットを剣を精製し装備する。「ジン君!!」「余所見してる場合!!」瑠璃に後ろから雷を帯びた蹴りが入る。「うっ」間一髪よける。「サーチャーだけあって気づく事ぐらいはできるようね、まだ全然遅いけど」理緒の足にあった電気量は明らかに殺す気だった。「それはいいけど、私達全員を相手する気?」恵美は炎で理緒の周りを囲みそのまま理緒を包んだ。「レベル4ウィンドプロテクター+レベル4アクアシールド!!」理緒は水を自在にあやつっていた。理緒の周りを水の壁が覆う。「水なら!!レベル3ボルティックレーザー」しかし、雷は理緒を囲む水に吸収されてしまう。「いい判断ね、雷。でも水に私が接してなければ全然届かないわよ」「レイ!!」光が理緒へまっすぐ向かう・・・が水によって屈折し、当たらなかった。「あの子・・・・あの光やられると少し厄介ね」理緒は一瞬で香奈枝の後ろに回り「レベル3、アクアキャノン」至近距離でど真ん中に水弾を受けた香奈枝は吹き飛ばされたまま動かない。「香奈枝!!」「だ、大丈夫・・・・だけど動けないかも・・・」「あと4匹かしら」「てめぇ・・・・」日比谷が風を覆う。恵美が冷静な判断をする。「3人とも、気をつけて、向こうはウィンドプロテクターで移動速度を強化してるわよ」「レベル4ボルティックフィールド」瑠璃は雷をまとう。理緒がため息をつく。「何かめんどくさいわね・・・・・レベル5、アクアキューブ、この能力はね、半径1キロ以内ならどこでも水中にする事ができるのよ。おぼれてみる?」理緒が言い終えた瞬間、理緒と恵美と日比谷は水のなかにいた。「そろそろ3人とも消えてもらおうかしら、レベル1、ボルト」水を伝って3人に電撃が伝わる、瑠璃を除いて2人は気絶してしまった。すると周りの水は消えていた。「アクアキューブ解除っと・・・・」「あんただけボルティックフィールドなんて使ってるから気絶しなかったじゃないの、面倒ねぇ・・・」「さすがに私も怒る・・・・」ボルティックフィールドの電気量が上がる。「あらあら、まだレベル上がるのね。そういえばそこの子、一度も能力出さないわね、どうしたのかしら」理緒が梨々亜が一度も能力を出さない事に気づく。「わ、わたしは・・・・・」「あなた特殊よね、なるほどね、まだ自分の能力に気づいてないわけね。」「あなたには関係ないでしょ!!」「あるわよ~、足手まといが戦闘にいるだけでこちらとしては大助かり」「え?」梨々亜にアクアキャノンが迫る。「梨々亜!!」梨々亜に当たるはずの水弾は瑠璃の背中にあたる。「ぐっ・・・・・」ジンが要約、瑠璃達の苦戦に気づいた。「瑠璃ちゃん!!」「お前の敵はこっちだろう。」一瞬の油断がジンの腹部に爪を食い込ませた。「余所見とは余裕だな、血色のガントレット」「がはっ」血を吐いて倒れるジン・・・・「ジン君!!」「理緒、そっちもどうやら大分終わったみたいだな」「えぇ、これで最後よ」「くそ・・・・」ジンは深手を負いながらも立ち上がる。剣を捨て、そして一瞬で理緒の元へ行き顔面にその勢いで蹴りを喰らわす。「がっ・・・」理緒は顔面を強く打たれて倒れた。「理緒!!くっ、メタルレイン+グラヴィティエリア」鉄の矢が重力のスピードを受けて高速で飛んでくる。「ジン君危ない!!」ジンの代わりに瑠璃がその一撃を喰らう。「姉・・・さん・・・・」「瑠璃ちゃん!!」「ごめんね、ちょっとヤバイみたい・・・」瑠璃は冷や汗を流す、背中からは大量の血が出ていた。第8話次の日記へ続きます。15000字で入りきらないよ(つω`)
October 30, 2005
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エレメンタルガーディアンではジンの事の報告がされていた。「重力・・・・鉄・・・・もしや血色の鉄篭手(ガントレット)か!!」「はい、そのようです・・・・」エレメンタルガーディアンの統治者、龍谷は昔の事を思い出す。「ジンか・・・・まさかあの時見逃したガキがここまで大きくなってるとはな、血色の鉄篭手だった上にしかもブローカーだったのか。」「見逃した?というと昔奴と会った事があるのですか?」「あぁ、4年前に一度な、奴に会いに行く」「お一人でですか?」「あぁ、再開に邪魔者はいらん」サントレイズ教会に話は戻る。敵は30人ほどの兵隊と、5人の能力者だった。戦闘に立っているリーダーらしきものが口を開いた。「俺の名は宗次(そうじ)、一ついい事を教えてやる、絶望するようにな。俺はエレメンタルマスターだ。」その言葉に一同が騒然となる。日比谷が舌打ちする。「せまい教会に最上位エレメンターが二人も・・・・」「瑠璃ちゃん、俺らも一応加勢するぞ!!梨々亜ちゃんは地下に、そこなら銃の弾も飛んでこない」「はい」梨々亜は悲しい顔をしながら下へと降りていく。(私はこんなときでも役にたたないの・・・・私の能力って何なの・・・)恵美が指示を出す。「日比谷、香奈枝、私は目の前の敵討伐、他のものは周りの兵士の銃弾を出来るだけ防いでください。」「瑠璃も兵士の方を頼む、俺はあそこの5人やってくるから」「(・o・)ゞ了解!」「相手は能力者ですよ・・・・ジンさんも援護へ・・・」「恵美さん、ジンさんの戦闘能力は俺以上です、加勢してもらった方がいいと思います。」「そうですか・・・・ではお願いします。」日比谷、香奈枝、ジン、恵美は一斉に走り出す。「今だ撃て!!」銃声がせまい教会の中に響く。「レベル3アースブレッド」「レベル4メタルアーマー」仲間の援護により銃弾は防がれる。瑠璃は・・・・・すでに屋上にいた。「ボルティックフィールド!!」雷を体中から放電させながら瑠璃は移動していく。ボルティックフィールドに触れた兵は次々と倒れていった。「あの瑠璃ちゃんとか言う子強いなぁ、惚れそうだ」ホーリーシールドの面々は防いでるだけがやっとの自分たちを見てその違いに感心していた、それにしても発言がオヤジくさい。「わー、便利~、ボルティックフィールドで走りまくれば全員やっつけれそうねー」その時瑠璃の背後から土の弾が迫る。瑠璃は間一髪避けた。「よく避けたわね、後ろに目でもついてるの?」「もう一人いたのね・・・んー、サーチの能力で何となくいるの分かっちゃった。」「なっ、上位エレメント・・・・まずいわね、私一人で相手になるかしら・・・」「いやぁ、それが雷しか使えないし、よく考えたら初戦闘かも」瑠璃・・・・バラすなや・・・・「そ、そう・・・・(変な子・・・)土と雷なら相性はいい・・・・こいつは早めに殺しとかないといけない!!レベル4、アースグレイブ」敵の周りの地面が揺れだす。「レベル3、ボルティックレーザー」「無駄よ」土の壁が瑠璃の電撃を防ぐ。「雷が全部土で防がれちゃう・・・・どうしようかな・・・・」「香奈枝、フラッシュだ!!」「はいっ」香奈枝から強い光が出る。しかし相手の動きは鈍らない。「その能力はもう聞いてらぁ!!アクアショット!!」「きゃあっ」「香奈枝!!」吹き飛ばされた香奈枝を日比谷が止める。「大丈夫か?」「うん」日比谷の体を風が覆う。「レベル4、ウィンドプロテクター・・・」「俺も行くか、グラヴィティエリア・・・」恵美も続く。「私も行きましょう、レベル4ファイアーウォール、レベル4、ウィンドプロテクター」宗次が声を上げる。「ふぅー、みんなレベル4か面白いじゃねえ、そこのお嬢ちゃんもただものじゃねえな、レベル4の融合か、何者だ?」「伊達にエレメンタルマスターじゃありませんからね」(うわ、ナンカかっこいいな、伊達にエレメンタルブレイカーじゃないからなとか言って見てぇなぁ・・・)ジンは戦闘中である事を忘れてセリフのかっこよさにみとれている。「なるほど、お前もマスターなワケか、こりゃ本気でつぶさねえとな。俺も行くぜ!!レベル4メタルアーマー、レベル4ボルティックフィールド」「マスター同士の戦いと行こうぜ!!雑魚はお前らに任せる」「はいっ」4人はそれぞれジン、香奈枝、日比谷の元へ向かう。(雑魚って言われた・・・・・)ジン、香奈枝、日比谷はそれぞれプチッと来ていた。突っ込んだ4人は無情にもグラビティエリアで動きを止められたあと日比谷に風で切り避かれトドメといわんばかりに光を凝縮した香奈枝のレイで焼け落ちた。「くそ、使えねぇ馬鹿どもが・・・」「余所見してる場合ですか?」恵美の炎が風に操られ舞うように飛んでくる、宗次の周りを囲んだ。それを宗次は全身を鉄で覆って防いだ。「今度はこっちから行くぜ、メタルレイン!!」雷を帯びた鉄の矢が無数に飛んでくる。恵美は間一髪避けた・・・・がかすってしまった。「うっ・・・・」「俺のメタルレインはかすっただけでもアウトなんだよ、残念だったな。」日比谷と香奈枝が声をあげる。「恵美さん!!」「とどめだ、メタルレイン!!」無数の鉄の矢が恵美を・・・・いや避けていった。「何?」「俺が相手をしてやるよ」「重力か・・・・厄介だなお前、お前らまとめて感電させてやるよ!!レベル3、ボルティックレーザー特大!!」宗次の手から雷が放電される。「アースブレッド!!」ジンは土の弾でそれを防いだ。「お前、重だけじゃないのか・・・ダブルエレメンタル・・・」「いや、悪い、香奈枝と日比谷の分までは防げなかった、いきなりだったもんで、(〃^∇^)o_彡☆あははははっ電圧上げてたから多分しびれて動けないだけだと思う、そこでゆっくりしててくれ」日比谷が驚く・・・・「ジンさん複合能力者だったのか・・・でも相手は・・・・」恵美も口をはさむ。「ジンさん、あなたたちだけでも逃げてください、あなたたちには関係のないことですし・・・・」「目の前でこんな事なってて逃げれる訳ないじゃんよ・・・・・それに逃がしてくれそうにないし」「ほぉ、よくわかってんじゃねえか」「それに負ける気もねぇ」「俺に勝つ気か?おもしれえ」「レベル4、アースグレイブ」「おめぇまでレベル4の融合かよ・・・今日はラッキーな日だな」「いや、多分人生最悪の日だよ」そこらじゅうから巨大な土の弾があらわれる。それを次々と宗次にぶつける。「ぐっ、くそっ、身動きがとれねえ・・・だが決定打にもならねぇぜ、このメタルアーマーがある限りな」「そうだな、時間の無駄らしい」土の弾の勢いがさっきより遅くなる、数は減ってないがスピードが落ちている。「はっ、もうばてたか、こちらから行くぜ!!」「レベル2、メタルウェポン・・・」「え、3つ目!!」ジンの手には鉄の能力で作られた長剣が握られていた。「な・・・・土で攻撃しながら鉄で武器を精製、その間重力は使えないからアースブレッドのスピードが落ちた訳か・・・・なるほどな、お前も最上位ってわけか!!」日比谷が叫びだす。「あんた、最上位なら最上位って言ってくれよ!!勝てるかどうかずっと不安だったじゃないか!!」「いやぁ、ついでに言うと瑠璃ちゃんも・・・・」「余所見してる場合かぁ!!」宗次が叫びながらメタルレインを連発する。しかしメタルレインは当たらない。「重だから当たらないんだって・・・・」「ならばレベル3ボルティ・・・・がはっ」重力で高速移動したジンはそのまま勢いで剣を宗次の腹部に刺した。「誰が放電させるか・・・同じ鉄ならその鉄の鎧だって破れる・・・。俺の勝ちだな。」「く・・・そ・・・・こんなところで・・・」「ついでに能力奪っとくよ、俺はエレメンタルブレイカーだ」「確かに最悪な日だな今日は・・・・・」そのまま宗次は倒れた。瑠璃は土の弾をすいすい避けていた。「当たれ!!当たれ!!」「なんとなくだけど土の動きがわかる、サーチの能力のおかげかしら、でも避けてるだけじゃ・・・・・」瑠璃は悩んでいた・・・実はかれこれ15分も避けている。体力に自信はあるが避けてばかりでは始まらない。「瑠璃ちゃん、加勢に来たよ」周りの兵隊はほぼ片付き応援が一人来た、避けてばかりが功を奏したようだ。「レベル3アクアキャノン!!」敵が向こうに気をとられる。避けた隙を瑠璃は見逃さなかった。「レベル3ボルティックレーザー」「ぐっ・・・・ここまでか・・・」敵はしびれたまま動けなくなった、瑠璃のサーチ能力、いや日ごろのプロレスによる体力が得た勝利だった。ジンは宗次達の能力を壊していく。「よし、こいつで最後」5秒ほど手をあてると手は光らなくなった。「あれ?前より半分ぐらい短くない?」「うん、どうやらブレイクの能力にもレベルがあるみたい?」「(ノ゜ω゜)ノ*.オオォォォォォォォーおめでとう~」「ついでに言うと土と鉄、鉄と重力を同時に使えるようになったし、戦闘してる内にいくつかレベル上がってるみたい。」「わ~、すご~い」瑠璃ははしゃいでいる。梨々亜は落ち込んでいる。「こんな大変なときまで私は何も出来ずに・・・」ジンがなぐさめる。「いいんだよ、梨々亜ちゃんは梨々亜ちゃんで、あせる事はないよ。能力はそのうちきっと分かるよ、梨々亜ちゃんにも能力がある事が分かったんだし」「はい^^」瑠璃もうんうんとうなずく。「これで捨て子説はなくなったね、良かった良かった。」「姉さん(゜゜;)」(いや、この性格の違いからしてまだ捨て子説は有力を保ちつつあると俺は見る・・・・)ジンはマッタリ分析していた。そんな中へ恵美と日比谷がやってくる、雷による痺れがとれたようだ。「さきほどはありがとうございました、関係ないあなた達を巻き込んだ上、危ないところを助けてもらってしまって」「まさか道端で知り合ったあんたがエレメンタルブレイカーだったなんて・・・・」「あぁ、それだったら・・・・瑠璃も」「私、サーチの能力者だよー」「どうりであの時能力者が接近してるってわかったんだな・・・」「ブレイカーにサーチャーにマスターに・・・3種類の上位エレメンタルがそろったわけだ・・・・」「うわ、そう考えると何かすごい事だな。」辺りはもう真っ暗だった。「今日はもう遅いですね、ここは戦闘後で荒れ果ててますし・・・地下は傷ついてないようなのでここで一晩泊まっていっては?少し話したい事もありますし」しかし梨々亜は首をふる。「すみません、ここにも別荘があるのでそちらに行こうと思います。」(そういやぁ別荘たくさんあるとか言ってたっけ・・・・末恐ろしい・・・)「じゃあ私もそちらに泊めさせて貰おうかしら」「はい・・・って(゜゜;)エエッ」「今後どうするかとかあなた達に聞きたくてね、出来ればホーリーシールドとして一緒に活動して欲しいのだけれど・・・・」ジンはバタリと倒れた。「う~、その話はまた明日にして、今日は疲れたから休みたい・・・能力使いすぎたよ・・・」梨々亜はクスクスと笑う。「じゃあまず別荘に行ってご飯作りましょうか^^」「もう動けないよ~」倒れたジンを梨々亜が引っ張る・・・・いや引きずる。「梨々亜ちゃん、引きずらないで、痛いよ~」「あ、すいません。」「いや、だからって袋に詰めないで・・・・大丈夫、もう歩ける・・・歩きますから・・・・」(梨々亜ちゃん、瑠璃ちゃんに少し似てきた?)「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」瑠璃はじっと眺めていた、そんな2人の姿はいつも見せる笑顔とは一段と違っている、とても楽しそうだった。第7話終了。
October 30, 2005
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少年は一人道端で凍えをしのんで座っていた。そこに一人の男がやってくる。「おう、坊主、何してるんだ、一人か?」「おじさんも俺のこと嫌い?」「いいや、別に」「僕、能力者だよ」「それがどうした?」少年は少し驚き、「怖くないの?」しかし男は当たり前のように「全然、それに俺も能力者だしな」「おじさんも・・・・」「坊主、一人なら来るか?行くあてないんだろう?」「うん」少年は男についていく。「みんなに紹介してやるよ、変なやつらばっかだがな」「みんな?」「あぁ、行き場のない能力者とかが集まってるんだ、7人ぐらいな」「僕と一緒・・・・」「俺の名前はゲンって言うんだ、坊主の名前は?」「迅、かいどう じん」「戎道?どっかで聞いたことあるような・・・おう、よろしくな坊主」「坊主じゃなくてジン・・・・」「ところで坊主」「・・・・・」あたりが暗くなる。ジンは目が覚めた、まだ6時だった。「最近懐かしい夢をよく見るな・・・・」ジンはふっと笑った。ジンは恐らく昨日の自分が何をしたのか忘れているのだろう。「能力の修行でもするか」台所に行くとすでに梨々亜がいた。「あれ?梨々亜ちゃん、はやいね。」「あ、ジン君おはよう~、姉さんが能力特訓してるから付き合ってあげて。」「ほう、瑠璃ちゃんが。1日起きて2日寝るような印象があったが意外と早起きなんだね」「3日起きれないようにしようか~?」こめかみをピクピクさせながらスマイル90%で瑠璃が後ろにいた。(やべ・・・・・・)*****20分後*****「それじゃあ雷の特訓しようか。」「はーい」「ひたすらおもいっきり雷を放つ、以上」「(゜゜;)エエッ」「地道な努力が一番早いのです。」「そんな~」*****10分後*****「レベル4、ボルティックフィールド!!わーい、できた~」「はや・・・・・」「ジン君のおかげだよ~」「地道な・・・・努力・・・・・いや、なんでもない・・・・」「ジン君・・・・・」「ん?」「私ジン君の事好きよ・・・・」「(゜゜;)エエッ」不意打ちされたジンは真っ赤になりながら呆然と立っている。「ジン君といるときが一番あったかい気持ちになるの」「ぇ、えっと・・・」「いきなりごめんね・・・・でも今のうちに言っておかないと言えなくなるような気がして・・・」「ごめん、俺好きかって聞かれると好きなんだけど、恋愛とかそういう気持ちかどうか分からないんだ。」「うん、そう言うと思った^^」「(゜゜;)エエッ」「だって女の子に異常に免疫ないし」「ぅっ・・・・」いきなりデートといって誘ったり人の布団に入ってきたりで、免疫ない扱いはちょっと・・・・それは免疫あるほうがおかしいと作者は思う「だから返事が来るまで私待つね^^」「ありがとう」梨々亜は一連の会話をこっそり聞いてしまっていた。その時・・・・「きゃぁぁぁぁぁぁ」「うわぁぁぁぁぁぁ」悲鳴がとどろいた。香奈枝と日比谷の部屋からだ。「ん?何かあった?瑠璃、行ってみよう。」「うん」昨日の記憶などないらしい。日比谷と香奈枝が起きる前の時間に戻ろう。香奈枝は目を開けた。「・・・あれ、日比谷君が隣に・・・私抱きついてる~、うわ大胆。えへへ、夢なら覚めないで~」日比谷が起きかける、そこで香奈枝がふと疑問を持つ。「あれ、夢?」夢にしては触感がリアルだった。2人は同時に起きた。「・・・・・・」「・・・・・・」顔を横にむけ香奈枝と目が合う。「きゃぁぁぁぁぁ」「うわぁぁぁぁぁ」日比谷はベットから飛びのいた。「ご、ごめん、俺いつの間に・・・・」そこへ瑠璃、梨々亜、ジンがやってくる。まず瑠璃が「日比谷君・・・・いくら香奈枝ちゃんが好きだからってそんな事しちゃ・・・」ジンも口を開く「さすがに人の家でそういう事は・・・・いや度胸あるなぁ」「姉さん・・・・ジン君・・・・」全てを思い出した2人はもちろん本当のことを白状する気などない。「いや、これは違・・・・覚えがないんだよ!!」「日比谷君、ごめん私まだ心の準備が・・・・」「だから違うって!!あぁぁぁぁぁ」そして朝食、少し微妙な空気が流れる。「香奈枝、ほんとごめん、俺寝ぼけてたみたいで」「ううん、大丈夫だから」といいつつ、香奈枝は真っ赤になる。瑠璃がフォローする。「誰でも寝ぼける事はあるよ~、仕方ないよ~。」「そうそう、それに抱きついたのは香奈枝ちゃんからなんだし」「そうですね・・・・抱きついた私もわr・・・・って何で知ってるんですか?」瑠璃とジンが目を合わせる。(まずった?)(ジン君のばかー、口すべらせちゃって)(どうする?)(日比谷君怒りそうだし香奈枝ちゃん怒ると怖そうだから逃げよっか)(うん)「ごちそうさまっ」2人は同時にそう言い逃げていく。梨々亜が白状したように言う。「昨日ね・・・・姉さんとジン君が悪ノリしてグラヴィティエリアの能力使って日比谷君をベットに移したのよ・・・・疲れて熟睡してるのをいい事にね・・・」「あいつらっ」日比谷は真っ赤になりながら追いかけていく。香奈枝は・・・・・手に高濃度の光をまとっている、触ったら溶けそうだ、マジで殺る気だ。梨々亜はその時自分も一緒にいた事をさりげなく隠していて良かったと思った・・・・。「レイ!!」香奈枝が放つ光の一閃が逃げる2人をとらえる。一瞬で燃え上がった。*****30分後*****火傷を負った二人はとても痛そうだった。真っ赤になっていた日比谷すら可愛そうという目をして2人をみていた。香奈枝はいつもの顔に戻っている。「そ、それで・・・・これからどうする?2人とも」梨々亜が耐え切れず言葉を出す。日比谷が間髪いれずに答えた「あ、あぁ・・・・ホーリーシールドの本部に行こうとおもう・・・・」ジンもしゃべる「ほぉ、この前壊滅したといってたのは本部の話じゃないのか、良かった」「あぁ・・・本部の場所が外部に漏れることはそうない、極秘だからな」香奈枝が顔を伏せながら言う。「今回は・・・・色々話さなくちゃいけないことが・・・・」「それと、あんたらに相談がある、ホーリーシールドに入らないか?」「やだ」ジン即答。「はやいな・・・・」「俺は組織とか入ったり作ったりするの好きじゃないし、それに俺は能力と一般人との共生を考えてるわけじゃない、能力の回収だ。」瑠璃も口を開く。「共生って言えるほど今の能力者の立場は・・・・・」「とりあえず是非会って欲しい、俺たちのマスターに」「マスター?っていうとホーリーシールドの一番偉い人って」「おう、驚くな、最上位エレメント「マスター」の能力者だ、俺はその人に風の力をもらった!!」「(ノ゜ω゜)ノ*.オオォォォォォォォーすご~い」(瑠璃ちゃん・・・・君も最上位エレメントだから・・・・)(姉さんのこれは一種の病気かしら・・・・・いいえ、天然よね・・・)ジンはしばらく考える。(ここは行っても損はないな・・・共生派というし恐らく危険な目にあう事はないだろう・・・)「瑠璃、梨々亜ちゃんはどう思う?」「行く行く~」(瑠璃ちゃんはそう言うと思った・・・・)「あら、今日は骨でも折ろうかしら?」「ぃぇ・・・・梨々亜ちゃんは?」「私も行ってみてもいいと思います、情報を得るためにも必要だと思います。」(さすが梨々亜ちゃん、瑠璃ちゃんとは大違い)ボキッ・・・・(o_ _)o...返事がない、ただのしかばねのようだ「そうと決まればサントレイズの町に行こうか、本部はそこにある」「シレスタとは逆方向だね~」「うぃ、じゃあ行きますか」「姉さん・・・・そっちシレスタ方面・・・・」(シレスタと逆と言いながらシレスタに・・・姉さんを治す薬100万円だろうと買います・・・)「梨々亜?」「ぃぇ、何でも^^;」さて、一行はサントレイズに着く。そしてサントレイズ教会に入っていた。「ここの地下に本部があるんだ、10人ぐらいの組織なんだけどね」祭壇を動かすと地下への階段があらわれた。「かっこいい・・・・・」瑠璃は目をきらきらさせている。「あら、日比谷、香奈枝おかえり、どうしたの?後ろの方たちはどなた?」「あぁ・・・・実は・・・・シレスタに行ってた部隊は・・・」日比谷は全てを語る・・・・「そんな・・・・壊滅って・・・・・」「平和な解決が出来る一つの糸口だったのに・・・・政府も能力者による統治しか考えてなかったのね・・・・」ジンが口を開く「となると、あとは回収の線しかないな・・・・」「そういえばあなた方は?」香奈枝が紹介する。「えっと、この人達は迅さんに瑠璃さんに梨々亜さん、政府の人たちに追われているところを助けて頂きました。」「それは・・・・ありがとうございます、部下がお世話になったみたいで・・・私はホーリーシールドを束ねている恵美(めぐみ)と申します」「するとあなたがマスターの能力者・・・・」梨々亜が飛びつく。「恵美さん、お願いがあります!!私にマスターの能力を使ってくれないでしょうか!!」「あなたは・・・梨々亜さんかしら?何故能力を?私は誰にでもマスターの能力を使ったりはしないのだけれど・・・」梨々亜ははっと気づいて落ち着く・・・・「あ、すいません、その・・・・私は姉さんやジン君達と一緒に回収のお手伝いしたいのに・・・・一人だけ何も出来なくて、どうしても必要なんです!!」「梨々亜ちゃん、気にしていたのか・・・」「だって・・・・」健気な彼女にジンは微笑む。「わかりました、いいでしょう、能力を使いましょう」「ほんとですか!!」「これでも人を見る目はあります、一生懸命で純粋な気持ちが私には見えますよ^^」恵美は梨々亜に手をあてる、手は光りだした。しかし、光があたって数秒、光ははじかれた。「これは・・・・・・梨々亜ちゃんはもう能力に目覚めているはずよ・・・」「え・・・でも私は未だに何の能力も・・・・」「特殊な条件で発動する能力の可能性もあるわね」「特殊・・・・私の能力って一体・・・」梨々亜は自分の手を見つめる。「ジン君、誰か来るよ!!能力者、6人いる!!」日比谷が首をかしげる。「いや、別に何の物音もしな・・・」その時、上のほうで爆音がする。「な、なんだ!?」「上の方よ!!」階段をのぼって表に出る。「おう、ここかぁ、ホーリーシールドの本部ってのは」「くそ、ルディア政府か・・・・」「ほれ、お前の仲間かこれ?返すぜ」全身火傷だらけである、どうやらもう息はない。「中々しゃべらねぇやつでよ、大変だったぜ」カチャ・・・・周りは全て銃を持った兵士が屋上から構えていた。ホーリーシールドの全員が状況を理解する。「すいません、恵美さん、共生派の理念には反しますが・・・」「戦わせてください、お願いします!!」恵美は悲しそうな顔をする。「共生はやはり無理なのかしら・・・・ここはどの道戦わざるを得ないようですね。」第6話終了。
October 30, 2005
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3人は隣町シレスタへ行くためルカ街道を渡っていく。「あれ?」「ん?どうしたの?」「一人こっちに誰か来るよ~、サーチに反応したから能力者かも」「Σ(- -ノ)ノ エェ!?」(さらっと大事な事いうな瑠璃は・・・・)ほどなくして向こうから2人子供がやってきた、12,3歳ぐらいだろうか。よく見ると泣いている。「君、どうしたの?名前は?」「・・・・・・」よく見るとすり傷だらけだった。「何があったの?話してくれないかな?」少年はやっと口を開く、隣の少女はまだ泣いている。「あんたらに言っても意味がない、俺と関わらない方がいい」ひどく冷たい口調だ。「何もないなら何で泣いて・・・・」「だからかまわないでくれ!!急いでるんだ。」(急ぐ・・・・?まさか・・・追われてる?)少年は少女を引っ張る。ジンが口を開く「ひょっとして誰かに追われてるのか?」少年の足がとまった、少女も自然にとまる。「何故わかる?」「なんとなくだ」「確かに追われているが、あんたらまで巻き込みたくはない、それに巻き込んだらあんたらだってタダじゃすまないから」「人生のー先輩にはー敬語をーつかいなさいっ」瑠璃のプロレス技が決まる、しっかり雷の能力もつけて。(最近さらに電力あがってるな・・・・)「つっ、やめっ、お前能力者か!!」「うん、そうだよー」「なら頼みがある、助けてくれ!!」「助けてくださいでしょっ!!」きまったぁぁぁぁ、キャラメルクラッチ「姉さん、気絶したら元も子もないからそろそろやめて・・・」「いけない、つい」(「つい」って・・・・・)「ぅ、くそう、あとで覚えて・・・分かった、分かったから!!そうだ、そうじゃなくて、追われてるんだ、助けてくれ」「追われてるというと、エレメンタルガーディアンか?」「いや、ルディア政府だ・・・・」「そっちか・・・・・」「俺の名前は日比谷、こいつは香奈枝。俺たちは元々共生派「ホーリーシールド」にいたんだが・・・・俺たちを除いてみんな死んだ・・・・」日比谷の話に3人の顔色が変わる。「ホーリーシールドのメンツの一人に昔あったことがある、政府の人間に負けるほど弱くはなかったはずだが・・・」「向こうにも能力者がいたんだよ・・・軍隊だけだと思って油断したら・・・」日比谷が顔を伏せる。「能力者潰しを唱えておいて能力者を戦闘に使うのか・・・・政府はただ能力者潰しをするだけじゃなさそうだな・・・おおかた他国への干渉だろうな、戦争でもする気か・・・」「あぁ、よく分かったな、それで協力しろって言われたんだが断った瞬間攻撃されたんだ・・・銃に囲まれて何とか逃げ延びたのが俺たちなんだ・・・」(そろそろ向こうの草むらが動く頃か・・・あと7秒)「囲まれたにしてはよく逃げれたな」「仲間が盾になって守ってくれたんだ、体で・・・・能力者がいなければまだ勝算はあったのに・・・」(あと3秒・・・・)「そっか・・・・」「だから、俺がこんな戦い終わらせる、平和に、共に生きて暮らすというのがホーリーシールドの指名だから!!」ダダダダダダ・・・・と、そのとき銃声が響く、しかし、銃弾は全て地面にめりこんでいた。「さっきからこそこそと・・・・逃げられたじゃなくて逃がしたって事か・・・」ジンはグラヴィティエリアを発動させていた。「くそっ、さっきのやつら、ここで敵をとってやる!!」日比谷の周りを風が舞い始める。(風・・・・しかもレベル4か・・・)「1、2、3・・・・7人、瑠璃、そっちの二人頼めるかな?」「りょうかいっ」「香奈枝、俺たちはあそこの3人だ!!」少女が始めて口を開いた、涙は止まったようだ。「はいっ」日比谷は風で加速し、手に風の刃をまとう。「くらえっ」2人が一瞬で吹き飛ぶ。(風を刃に変形させた、中々やるなぁ・・・)ジンは心の中で感心した。香奈枝は最後の一人に猛烈な光をあびせた。「フラッシュ!!」「うぐぁっ」敵は思わず目を押さえる「香奈枝、ナイス」日比谷は残りの一人にも一撃を浴びせる。一方瑠璃は・・・・思う存分プロレス技をためしていた・・・・怖い。「俺のほうも終わったよ」「ってあんたそこから動いてないじゃん!!」「だってグラヴィティエリア使えば生身の人間は動かなくても大丈夫だし」「反則だ・・・・・」「いや、風の能力でも同じことができるはずだよ、ウィンドエリアの範囲を広くすれば同じことができるはず、それより香奈枝ちゃんは・・・・特殊能力者かな?」「はい、光の能力です、出来ることといえば相手を失明させるぐらい・・・」「それはそれで怖いな・・・・・」「ところで、あの姉ちゃんはまだやってるのか?相手もうダウンしてるぞ?」「あれは・・・・しばらくやらせてあげてくれ・・・一人プロレスの世界にはいってる・・・・」「姉さん・・・・ぃぇ、あれは姉さんじゃないわ、私に姉さんなんているはずが・・・・ぅぅ・・・・」(梨々亜ちゃん・・・・とうとう現実逃避に入ったか・・・分かるよその気持ち・・・)「とりあえず、助けてくれてありがとな、2:7だと少し分が悪かったかもしれない」「ルディア政府にエレメンタルガーディアンか・・・・両方ともどうにかしないとな・・・」周りを見るとすでに夕方だった。梨々亜がきりだす。「とりあえず今日は、うちに戻りますか?日比谷君、香奈枝ちゃん、行くところないならウチに泊まっていってはどう?」「はい、お願いします。」「あ、あぁ・・・・じゃあ頼む」「おねがいしますでしょっ」いつの間にか背後にまわっていた瑠璃が日比谷に技をかける。(いつの間に・・・・とりあえず日比谷ご愁傷様・・・)力の加減を忘れてしまっていた瑠璃は気絶させてしまった・・・「日比谷くんっ!!」少女は慌てる・・・・「あ、ごめん、つい。大丈夫、気絶してるだけだし・・・・」「よかった・・・・」「[壁]¬ェ¬=)oもっかい技かけたら起きるかな?」「だ、だめですっ、しんじゃいます!!」「あら、冗談よ?よほど彼の事大事なのね」瑠璃はこういう事はするどい、香奈枝は頬を赤くする・・・・(さっきのは彼が大事というよりも本当に殺しかけないという気持ちの方が強かったんじゃないだろうか・・・・)「ジン君も試す?^^」笑顔100%で瑠璃が言う、怖い。おそらく心の内がばれたのだろう。「ぃぇ、結構です、ほんとに、試さなくていいかrぎゃあぁぁぁぁ」「姉さん・・・・2人も気絶させて誰が運ぶの・・・・・」その後梨々亜がお越し5人は一旦瑠璃、梨々亜の豪華別荘へと戻っていった。「うわ、広・・・・」「わぁぁぁ」日比谷は口をあけ、香奈枝は目をきらきらさせる。「部屋はあまっtんぐんぐ・・・・」瑠璃が梨々亜の口をふさぎながら言う。「部屋ごめんねー、一つしかあまってないの、だから2人同じ部屋でいい?」「(゜゜;)エエッ」みんな驚く、そりゃそうだ・・・・「ひ、ひとつしかないなら・・・別に・・・俺は床で寝るから。」「えと、その・・・・一つの部屋でも別に大丈夫です・・・」明らかに二人は動揺してる、当たり前だ、まだ二人とも13歳である。「瑠璃・・・・そんなイジワル言わずに・・・・」言いかけてジンはやめた、瑠璃の目が「新技思いついた」といっていた。「それじゃあ案内するね~^^」(実を言うと、ジンが口を止めたのは本人も面白そうだと思ったからである。)梨々亜が食事の支度を始めた。「みんなどうする?晩御飯?」日比谷は「俺はいい、今日は疲れた。」香奈枝も「私も先に・・・・今日は色々あったので・・・・」二人は部屋にはいっていった・・・「そういやぁそうだよな、飯食う気分じゃないか・・・」「ルディア政府にエレメンタルガーディアン、なんでこんな事にしか能力が使えないのかな・・・」3人は晩御飯を食べ終え、食器を2人(もちろん梨と迅)で片付けた。瑠璃が迅にささやく、ごにょごにょごにょ。「姉さん、一体何をはなして・・・・」「いいから梨々亜も来なさい」「姉さん、ここは日比谷君と香奈枝ちゃんの部屋・・・・」「しーっ」コッソリドアをあける、2人ともすやすや香奈枝はベットで日比谷は床で毛布にくるまって寝ている。「姉さん、何をする気?」「日比谷君をベットにうつすの」「(゜゜;)エエッ、そんなことしたら大変じゃない」「じゃあやめとく?」「え、いや、えーと・・・・」梨々亜もちょっとやってみたいらしい・・・「よし、じゃあこっそりと・・・・」瑠璃が動くのを迅がとめる・・・・「待て、ここはプロに任せろ」プロってぉぃ・・・・・ジンはグラヴィティエリアを発動させる。静かに日比谷の体が浮き、香奈枝の毛布が少し開いてその中に日比谷が入る。寸分違わぬその重力コントロールは完璧だった。「わ、完璧な重力コントロール・・・・」瑠璃が感心する・・・・「能力も使い方しだいなのね・・・・」梨々亜もなんとなく感心する。「ぅ・・・・・ん・・・・・」香奈枝が寝返りをうつ、ちょうど日比谷の上に手がのる・・・「あ・・・・・・」瑠璃が思わずもらす・・・「ちょ・・・姉さん!!ジン君、元に戻して!!」「今動かすと起きちゃわないかな・・・・」「じゃあどうしよう・・・・」「日比谷君が寝ぼけたということにして・・・・」「え・・・まさか・・・・」瑠璃とジンはお互いの部屋へ向かう。「・・・・・・」梨々亜も罪悪感を覚えながら部屋へと戻る・・・・第5話終了。
October 23, 2005
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「それで、いつから起きてたの?」「姉さん、気絶してる人に話しかけても意味ないよ?」くしゃみをしてしまったが最後ジンは帰らぬ人となった。瑠璃の新技デスクラッチ改(雷付加)を喰らい帰らぬ人に・・・いや、まだ生きてた。「あぁ、君たち、晩御飯ができたよ」さも今来たかのように猛はドアを開けた、犠牲者は一人だけで十分である。「はい、今行きます♪」瑠璃は光速で階段を降りていった。「梨々亜ちゃんも一緒に・・・・」「もう少しだけ様子見てます、さっきの姉さんのプロレス技で容態が以前より悪化したような気もしますので・・・・」「ふむ、分かった。」猛も瑠璃の後をおうように部屋をでていった。「・・・・・・・」「実は起きてますね」ビクッ!「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」「ぉ、初めてみた、梨々亜ちゃんが笑うの」「え?」梨々亜の頬が少し赤い、照れてるようだ。「ごめんね、今日は・・・・」「いいえ、私こそ何も出来なくて・・・・」「エレメンタタルガーディアンにはちょっとあってね・・・・昔ほどではないけども手加減をしなくなってしまう。」「・・・・・・」「もし、俺が手にガントレットをはめる事があれば、止めてくれないかな、一度止まれば今みたいにしばらくは動かないから」「はい、分かりました・・・・(私に止められるかな・・・)」「それじゃあ飯食いにいこっか」「あ、はい^^」夕食はクリームシチューだった。まろやかな味がなんともいえなくうまかった。「今日は泊まって行きなさい、せっかくだから」「何から何まですいません、ありがとうございます。」「ベットはこっちだよ。」案内された部屋にはダブルベットが一つだけだった。「Σ(- -ノ)ノ エェ!?」「いや、大きいベット一つだけって何故ですか!!」「わぁいヽ(ω・ヽ)(ノ・ω)ノ わぁい♪」誰がどのセリフを吐いたかは今までのキャラの性格からご理解頂こう・・・・「おっと、間違えた、これはわしと薫のベットだった、君たちの部屋はこっちだよ」(絶対わざとだ・・・・年頃の娘2人になんてネタを提供するんだ・・・てかその年でダブルベットか!!)さっきジンが寝ていた部屋に布団が3枚しかれていた。「ここだよ」「ありがとうございます」猛は寝室へと向かった。「んじゃあ寝るか」「うん♪」3人はそれぞれ布団にもぐる、それぞれ?「えと、すでにこの布団俺が入ってるんだけど・・・・・」「姉さんΣ(-x-;)、ジンさんの布団入っちゃダメよ!!」「えぇぇぇ~・ω・`」「えぇぇぇ~・ω・`じゃなくて!!」「[壁]¬ェ¬=)o妬いてる?」「姉さん!!」梨々亜は顔を真っ赤にしている。一人免疫のない人間が間で固まっていた。「仕方ないな~」瑠璃は自分の布団に戻った。「Zzz.......」梨々亜とジンは口を揃えて言う「はやっ・・・・・」「じゃあ俺たちも寝るか」「はい」次の日の朝「ありがとうございました。」「いいや、お礼を言うのはわしの方だよ、色々がんばるんだよ」「はいっ、色々?」猛は少し笑いながら「特にジン君は間に挟まれて大変そうだからね」ジンは首をかしげる「間に挟まれて?」瑠璃は分かったような顔をして「なるほど・・・・」とクスクス笑っていた。「それでは、失礼しま~す。」「時々遊びにいらっしゃい、何もないがご飯くらいならご馳走してあげるよ。」「は~い♪」「さて、どこに行きましょう?」「隣町のシレスタまで行こうか」「はーい、じゃあ行ってみよう~♪」瑠璃は走り出す。「姉さんそっち逆・・・・」梨々亜はいつもの姉にため息をついた。(分かるよ、梨々亜ちゃん、その苦労・・・大変だね)第5話後編につづきますっ!!
October 23, 2005
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「で・・・・姉さん、ここがそうなの?」「うん、この家らへんから感じたよ~、能力者の気配」「とりあえず入ってみるか。」3人はリーネタウンのはずれのほうにある小さな家にきている。素朴な小屋ではあるが、掃除はされているせいか、ボロくは見えない。「こんばんわ~」「はい?どなたですか?」一人の女性が出てきた。梨々亜がきりだした。「あの、お話があって参りました、あなたは能力者なのですか?」すると女性は驚き、しかしすぐに警戒した目をして「能力者なんてこの家にはいません、帰ってください。」迅はため息をつき、「俺はエレメンタルブレイカーです、あなたの能力を回収したい、能力がなければ警戒しなくても普通に暮らせるようになるはずです。」「ほんと・・・・・ですか・・・・あなたがエレメンタルブレイカーで・・・」女性は今にも泣きそうである。「ジン君泣かせた¬ェ¬=)o」「泣かせちゃった・・・(ボソ)」「(゜゜;)エエッ、いや、俺何か悪いこといったか!?」女性は目をぬぐいながら「いえ、すいません、嬉しくて・・・・あの、主人はこっちです。」「あなたじゃなくて、ご主人が能力者だったのですね。」「はい、ご案内します、申し送れましたが私の名前は薫(かおる)といいます。」「俺の名前は迅、こっちが瑠璃であっちが梨々亜」薫に案内されて3人は主人の元についた。どうやら主人の私室らしい。「うん?薫、その方たちは誰かな?」「こちらから迅さん、瑠璃さん、梨々亜さんです、迅さんはエレメンタルブレイカーで・・・・」すると主人は目を見張り「なにっ、迅といったかな、君。まさか血色の・・・・」「その名前は捨てました・・・・もう二度とあの鉄篭手(ガントレット)は付けないつもりです。」「血色?ガントレット??」瑠璃は首をかしげる。「あの・・・・何のお話を・・・・お知り合いですか?」主人はため息をもらし・・・「それはわしの口から話すべきではないだろう・・・・そうだ、紹介がおくれた、わしは薫の夫で猛(たける)だ。それにしても、君がブレイカーだったとは・・・・それで、今日はどんな?」「あなたの能力を、壊しにきました、やはりこの能力はない方がいいと思うんです。」「わしもこのエレメンタルは嫌いでな・・・この力は争いしか産まん・・・、わしの能力を壊してくれ、逆にわしの方から頼む」「ありがとうございます、では・・・・」ジンは猛に手をあてる、手が光り、10秒ほどしてその光は消えた・・・。「ほんとに・・・・消えた・・・・・夢に見ていた事だ・・・」「あなた、本当によかったですね、やっと・・・・」猛と薫は涙をこぼしていた。「¬ェ¬=)oジィー・・・また泣かせた~」瑠璃が不意に茶かす。「(゜゜;)エエッ、いや、あれはどう見ても嬉し涙・・・・」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」その光景をみて、猛は顔をほころぼせる。「それにしても、ジン君、君はとてもうわさの様な人物には見えんな、信じられんよ。」「そういえば、どうして俺の事を?」「それは、わしは昔エレメンタルガーディアンの一員だったからだよ・・・・何をしてるか知って抜け出してきたがね・・・・」「ジン君、お話中悪いけど・・・」瑠璃が真剣な顔になる。「誰かこっちに来てる、3・・・ううん4人、能力者みたい。」「まさか、この場所がばれて・・・・くそ、能力を使ったせいであいつらにも気づかれたか。」「そんなことより今は・・・・待った、いきなり3、4人はちょっとおかしくないか?」「ジン?それどういう・・・・」「多分敵の狙いは猛さんじゃなくて、俺たち・・・・いや・・・多分俺だ。」梨々亜が口を開く。「ここじゃあ猛さんに迷惑が・・・とりあえず表に出ましょう。」表に出た3人、それと同時に4人が周りを囲むように出てきた。「見つけたぜ、ブレイカーさんよぉ。」「おい、お前ら、待て。」一人中年ぐらいの男がそれを止める。「何だよ?独り占めはゆるさねーぜ、せっかく面白い相手に出会えたのに」「いや、その逆だ、俺はこいつに見覚えがある、こいつは・・・・血色のガントレット・・・・」「ってこいつがか?確か血色のガントレットは重と鉄の・・・・ってブレイカーならそれもありえるか、まぁとてもそうは見えんがな」「グラヴィティエリアを出されたら分が悪い、発動する10秒以内に倒せ、横取りとか言ってる場合じゃない!!」迅は一連の会話を聞いたあと舌うちした。「グラビティエリアの事を知っているのか・・・ただ者じゃないな・・・(あと5秒・・・・)」「レベル2、ウィンドショット!!」「メタルレイン!!」左右から風と鉄の弾がくる、それを紙一重でかわした。「そこだ、アクアキャノン!!」後ろから大きな水の弾が飛んでくる、迅は飛んで交わした。「あぶねぇ・・・・(あと2秒・・・・)」しかし、上にさっきの中年がいた。「くらえ、グラヴィティインパクト!!」「やばいっ」空中で迅は身動きができない、迅にグラヴィティインパクトが当たりそうになったその時・・・「ぐわぁ・・・」不意に雷弾が中年の男を直撃した。「私もいるんだけど、忘れられてる?・ω・`」雷弾の招待は瑠璃だった。「瑠璃・・・・いつの間にレベル3まで・・・」「へ?あれ?そういえば何で?」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ、天然かな、素質があるのかも・・・・」迅は戦闘中でもいつもの瑠璃に笑った。「それ、バカにしてる~?」瑠璃は頬をふくらませた。「さてと・・・・レベル4、グラヴィティエリア!!」「くそ・・・・発動されたか・・・」「発動されても俺達4人いるんだぜ?大丈夫だって・・・・」「何も知らないからそういえるんだ・・・・とりあえず、油断するな!!こいつは昔エレメンタルガーディアンを壊滅させそうにまでなった化け物だ。」「・・・・・・・・」迅は無言のまま、しかし顔は明らかに怒りの形相に変わっていく・・・「こんなやつ、俺一人で十分だ!!レベル4アクアエリア!!」大量の水が迅を飲み込む・・・・いや、そこには誰もいなかった。迅はすでに水の能力者使いの後ろにいた。「うわ、ジン君つよ・・・・・」瑠璃の言葉はそこで途切れた・・・・いつものジン出ないことに気づく。「誰のせいで・・・・好きで血色のガントレットなんて名前ついたわけじゃねぇ・・・・お前らがゲンさんを、みんなを、俺の仲間を・・・」水の能力者は振りかえろうとしながら倒れた・・・迅の手に高濃度の重力が集まる、目からは明らかな殺気が放たれていた。中年の男が注意をうながす。「気をつけろよ、あれに触れた瞬間生きて帰れないぞ・・・」「あれが・・・・ジン君・・・・」梨々亜が信じられないという目をしていた。瑠璃もただボー然と見ている。「グラヴィティエリア!!」中年の男がグラヴィティエリアを発動する。「ぐっ、メタルレイン!!」「バカ野郎、そんなことしたら!!」メタルレインは、ジンに放たれたが・・・・向きをかえて鉄の能力者に当たる・・・「がはっ」「あと2人・・・・」「俺もレベル4を発動するか・・・ウィンドウエリア!!」「風と重力なら移動速度もアップできる、奴にも追いつける・・・・これがないとやつとの接近戦はきつい・・・・二人で同時にたたみかけるぞ!!」「わかった、レベル4ウィンドプロテクター!!」左右から同時に重と風の能力者が高速でせまる・・・左から足ばらいが、右から上段回し蹴りが飛ぶ、ジンは足ばらいを足で受け止め、上段をかわす。と同時に重の能力者にグラヴィティインパクトを打った。中年の男は吹き飛ばされ壁に当たり、そして壁が壊れた・・・「今だ、ウィンドショッ・・・・・がはっ」ウィンドショットを打とうとしていた男は地面にへばりついた。「グラビティエリアは一定範囲内の重力をあやつる、相手の動きを止めたり、押しつぶすことも可能だ、そこまでの体力と素質があればだがな・・・・」「くそ・・・・うごけ・・・ねぇ・・・」「2度と来るなと帰ってガーディアンに伝えとけ・・・」そう言うなり、ジンは重力の濃度を落とす「グラヴィティインパクト・・・・」風の能力者は気絶した・・・・ジンは4人の元へ行き・・・手をあてる、能力を回収する。ジンの顔は元に戻っていた。「ジン君・・・・・」「ん?どうしたの?」「ううん、なんでもない。あの中年のおじさん、一番派手に吹き飛んでたけど、大丈夫かな・・・・・」「当たる瞬間、重の力である程度相殺してたから大丈夫だと思う。」「そっか・・・・ってジン君その手!!」猛がジンの側へやってきた。「それが血色のガントレットといわれた理由か・・・・」ジンの手は血でぬれていた。「あぁ・・・重の衝撃に手が耐え切れなくて、時々手が切れるんだ・・・・」「そんな事より早く手当てを!!」梨々亜は救急箱を持ってきていた、対応の早い子だ、手際よく手に包帯を巻いていく。「しかし、何故ガントレット・・・・・」「あぁ、それは衝撃を和らげるために昔、鉄の能力で篭手を作ってまとっていたんだよ。」「なるほどな・・・・ん?だとすると何故血色に・・・・」「それは・・・・・・怒りに任せて加減してなくて・・・・」(敵の返り血ということか・・・・それにしても、重をあんなに高密度にここまで自由自在にあやつるとは・・・・天才というやつか・・・恐れられる訳だ・・・)「昔の事は後悔でいっぱいです、何人殺したか分からない・・・・あの人が止めてくれなければずっとそうしてたかもしれない・・・だから、俺はもう人を殺さないと誓ったんです。」「しかし、さっきガーディアンと戦う時は・・・・(今にも殺しそうな雰囲気じゃったが・・・・)」そう言いかけて猛は口をつぐんだ。「すいません、久々に動いたのでそろそろ限界で・・・・」ジンはそのまま気を失った。「ジン君!!」「大丈夫、気を失っているだけのようじゃ・・・・それにしても、この子は過去に色々あるらしいのう・・・・お嬢さん方何か知っているのかな?」「いえ・・・・「血色のガントレット」という名前も始めて聞きました・・・・」「そういえば私達、ジン君の事は何も知らない・・・・・」梨々亜と瑠璃は互いに沈黙した。「ジン君といったか、わしはこの子が理由もなく人を殺す子には見えん・・・・昔、何かあったんだと思う・・・・お嬢ちゃんたちで支えてやってくれんか?」二人は声を揃えて言う。「はい・・・・・・」「今日はうちで泊まっていくかい?」「ぃぇ、近くに家があるので・・・・」「しかし、ジン君は倒れたまんまだし、おぶっていくのも大変じゃろう・・・」「すいません、じゃあ一晩泊めさせてください・・・」「お腹もすいたじゃろう・・・薫、晩御飯を」「はい、今支度します。」薫は台所へ向かった。そして、ジンは寝室へと運ばれた・・・・瑠璃と梨々亜が看病をする。「ねぇ・・・・梨々亜・・・・」「何?姉さん・・・」「ジン君のこと、好き?」「え?いやっ、いきなり何をっ!?」梨々亜の顔がほてる。「私は好き・・・・」「姉さん・・・・・」「でも、好きになっただけで、ジン君の事何も知らなかった・・・・ジン君の側にいたのに、いざガーディアンが攻めてくると何もできなかった・・・・私は・・・・」瑠璃の目から涙があふれる。「それを言ったら私だって・・・私なんか本当に何もできなくて・・・・」梨々亜もつられて泣く・・・ただ、その部屋にはすすり泣く声だけが響く・・・・・(今目を開けていいのだろうか・・・・)(ふむ、いつドアを開けようか・・・・)2人、起きた人間と晩御飯が出来たことを知らせに来た人間はただタイミングをうかがっていた・・・・・
October 19, 2005
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リーネタウンには市場が出ていた。「ジン君、こっちこっち、こっち行こうよ~♪」いつの間にか瑠璃は腕を組んでいた。「いや、腕組むの・・・・ちょっとはずかしいというか、えと・・・・うん、そっちね」なされるがまま、本当に免疫のない男である・・・・「おや、瑠璃ちゃん、いつ来てたんだい?大きくなったね~、隣は彼氏?」「さっき町についたんです、彼は戎道 迅君って言うんですよ~」「腕組んじゃって、熱々ねぇ~。」「ちょ・・・・別に俺達は・・・・・」「ありがとうございます~♪」瑠璃が積極的すぎる気もするが・・・・「お父さんお母さんと梨々亜ちゃんは元気?トマト5つ、みんなで食べてね、もちろん彼氏君も一緒に♪」「はい、元気ですよ、トマトありがとうございます^^」彼女はトマトを受け取る時、少しだけ顔を曇らせたのを、迅は見逃さなかった。「ただいま~、梨々亜~今帰ったよ~♪」「おかえ・・・・姉さんΣ(-x-;)いつの間に腕組んで歩くような関係に」「いや、これは違・・・・」「買い物中ずっと組んでたよ~♪」(姉さんみたいに天然になりたい・・・・)「それで、材料買ってきてくれた?」「うん、もちろん^^」「うん、トマトとネギと鶏肉と・・・・・姉さん・・・・」「ん?」「週刊少年ジャンプと少年サンデーは頼んでないけど・・・・・」「ごめん、つい間違えちゃった♪」(確信犯だ・・・・・絶対わざとだ・・・・)「それじゃあ料理始めますね。」「んじゃあ俺も手伝おうか?」「あ、ありがとうございます、じゃあまずネギを切って鶏肉をぶつ切りに」「私も何かする~♪」「姉さんはジャンプとサンデー読んでて、それが一番ありがたいお手伝いだから^^」「は~い♪」(しっかりした妹だ・・・・・姉を完璧に理解している)トントントントントン・・・・・綺麗なリズムが鳴り響く「ジン君うまいですね」「ぃゃぃゃ、それほどでも」「あ、塩お願いします。」「はいよ」「こしょうお願いします。」「ほい」「3分はかってください」「あぃよ」瑠璃はジャンプを見るフリをしながらずっとその様子を見ていた。テーブルには豪華なものが並んだ。「・・・・・・酒まであるぞ」*****20分後*****「ジン君、付き合って~」「(゜゜;)エエッ」「姉さんお酒飲んでる・・・・・しかもラム酒・・・・」「瑠璃ちゃん・・・・・・」「はなさないっ」「Σ(- -ノ)ノ お姉ちゃん」「ジン君・・・・・付き合ってくれる?」「え・・・ぃゃ・・・・その・・・・」「お姉ちゃん、ジン君困ってるし、そろそろはなしてあげて・・・・」「Zzz........」「お姉ちゃん・・・・・・」「瑠璃ちゃん・・・・寝てしまったか・・・・・いや、びっくりしたよ、あはははは」梨々亜はふと、ほっとした顔をもらした。「瑠璃ちゃん寝かせてくるね」「えっ、あ、はいっ」瑠璃を部屋のベットまで連れて行く。中々はなれない瑠璃には重の力を使わざるをえなかった。「こんなところでグラヴィティインパクトを使うとは・・・・」「うぅ・・・・・・」食卓に戻ると梨々亜が泣いていた。「ちょ・・・・梨々亜ちゃんどうしたの?」手にはグラスが、側には空になったラム酒のボトルがある・・・・(飲んだな・・・・・)「ジンさん、何でお父さんとお母さんが殺されなくちゃいけないの、何で・・・・能力者というだけで・・・・」「梨々亜ちゃん・・・・・」「好きで能力者になったわけじゃないのに・・・・何も悪いことなんてしてないのに・・・・」そう言いながら抱きつく・・・・・(酔って抱きつく所は姉の血が流れているのか・・・・それにしても辛かったんだな、やっぱり・・・・)「すぅーすぅー・・・・・」「そしてそのまま寝る所も一緒か・・・・」窓から朝日が差し込む。「あれ、朝・・・・・あっ・・・・」寝ぼけながら昨日のことを思い出す・・・・姉さんをジン君が寝かせにいって、私がお酒飲んじゃって・・・・確か愚痴こぼしてて・・・・あ・・・・「ん?おはよう梨々亜ちゃん」「えっ、あっ、えと、おはようございます、その・・・・昨日のことは・・・・」「あ、覚えてたんだ、いいよ昨日のことは気にしなくて^^」「いえ、本当にすいません。」「もうすぐ昼かな、今作るから今日はゆっくりしててね」「いえ、私も手伝います、あら?」テーブルの上は片付いていた、昨日のパーティーの片付けは既に終えてしまったらしい。「いいよ、今日は俺がするから、パーティーのお礼もあるしね^^」「もっかいパーティーの続きしよ~・・・・・」寝ぼけた事を言いながら瑠璃が起きてきた。「おはよう姉さん」「おはよう~♪おぉ、ジン君が作ってくれるの!?」「うん、今日は座っててね~」*****10分後*****2人は絶句していた・・・・・「おいしい・・・・・・」料理が出来るというチャームポイントを持っていかれた梨々亜は感嘆と同時に落胆していた。「ジン君、何でこんなに料理得意なの?」「いや、ちょっとバイトで料亭とかホテルのパティシエとか色々やってただけだけど」「料亭・・・・ホテル・・・・パティシエ・・・・・」「それじゃ、それ食べたら能力回収行ってみようか。」「はいっ♪」「はい」「そういえばね、リーネタウンにも一人能力者いたよー」二人は同時に声あげる「(゜゜;)エエッ」第3話終了。
October 16, 2005
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姉のプロレス技はまだ続いていた。「姉さん、お願い・・・・・プロレス技かけたまま寝ちゃうのやめて・・・・寝てる割には力はいっててほんと抜けないから・・・・目覚まして・・・」しかし姉はしっかり寝ている、そしてなお梨々亜の苦痛は続く・・・(梨々亜ちゃん、苦労してるなぁ・・・・天然の姉を持つとこうなるのか・・・)「ふぇ・・・ジン君、今すんごい失礼な事かんがえてなかった~?」「ぉ、目覚めたか(相変わらず鋭いな・・・・寝ながら読心か・・・)、おはよう~」「それはいいから、早く技といて、早く!!」「あ、梨々亜、ごめんごめん~」技をといた瞬間、梨々亜はのびてしまった・・・・・・そのとき、いきなりガラスの割れる音がした。「パリンッ」「え?向こうの部屋?窓が割れたの?ちょっと見てくるね」梨々亜が向こうの部屋へ行った。「一人じゃ危険だろ、俺も行くよ。」そして部屋には瑠璃一人・・・・、「・・・・・・私はどうでもいいの、私は一人でも安全ってことですか?確かに最上級エレメントだし、この前なんか雷の能力使えるようになったけど、もうちょっと心配してくれても・・・・・って聞いてない・・・」次プロレス技かけるときは雷の能力も加えようと思った瑠璃だった・・・。「これ、石?なんで・・・・え?」窓の外ではあちらこちらから睨むような目で見る人たちがいる。「梨々亜ちゃん、能力者を嫌う人が多いってこの前言ったよね?多分あの騒ぎで俺と瑠璃ちゃんが能力を使うところを見られたんだよ・・・」「そんな・・・・・・」「残念だけどもうここでは住めそうにないね・・・・。」「そうですか・・・・・」「他の町の宿屋でも行く?俺ずっと放浪生活だったから色々宿は知ってるんだが」「それなら、プライベートの別荘へ行きましょう、リーネタウンの海岸沿い辺りです。そこはリーネタウンから少し離れているし、静かだから暮らすにはちょうどいいと思います。」「一体何個別荘もってるんだ・・・・・(-ω-;)」「5個ですよ( ‥) ?」「ベンチで寝た事のある俺は一体・・・・・(つω`)」「お姉ちゃん~」「何~?」少しふくれた顔をしながら姉が登場した。梨々亜はさっきの話を瑠璃に話した。「そう・・・・・じゃあもうココには住めないのね・・・・。リーネタウンに行きましょうか・・・・」「じゃあさっそく荷物をまとめよっか、手伝うよ」・・・・・20分後・・・・・「やめて、姉さん、私を袋に詰め込まないで、私は荷物!?」「あら、ごめんなさい、てっきり荷物と思って」(姉さん・・・・・絶対わざとだ・・・・・)・・・・・さらに20分後・・・・・「荷物まとまりました。」「それじゃあ出発するか・・・・」「レッツゴ~♪」「姉さん・・・・そっち逆・・・・・」(ほんとに大変な姉を持つと苦労するな・・・・)「ジン君、何か言った?」「ぃゃ?何も^^」しかし、そんな陽気な会話はあまり続かなかった・・・・「みんな睨んでるね・・・・・」「怖い・・・・」周りの住人は恐れと憎しみを込めて3人を睨んでいた・・・・。その視線は町を出るまで続いた・・・・「歩きながら、暇つぶしに能力の話もう少ししとこうか。」「はい、お願いします。」「え~、もう覚えきれないよ~。」(多分お母さんがまじめな人でお父さんが天然バカだったんだな・・・)「ジン君、今何考えてた?¬ェ¬=)oジィー・・・」「ぃゃ~、何も?(その割にはえらく鋭いんだよな・・・ただのバカじゃない・・・)」「ただのバカとか考えてたでしょう!!」「うん・・・・いや、そんなことないよ(^^;」「考えてたんだ・・・・・仕方ない、試してみるか・・・・」「ちょ・・・・俺にもやるのk・・・・プロレス技は・・・・やめ・・・・・雷の能力までつけな・・・・・ぎゃあぁぁぁぁぁ」*****道端で10分休憩*****「それじゃあ話を戻して能力の説明をしようか・・・・」「はい」「は~い」「まずエレメンターの数、最上級、特殊も含めて今のところ70人ほどと言われている。普通のエレメンター50人、ダブルエレメンターが10人ぐらい、最上級は固定6人、特殊は分からない、特殊が見つかったという情報は全然入ってないから・・・・」「エレメンタルマスターがいるから、現在進行形で今も増えているんですね・・・・」「そういうこと、ただ100人に一人ぐらいにしか能力は付与できないから、今から能力を回収していけば十分間に合う、それじゃあどの能力がどれくらい珍しいか、まず一番多いのはただのエレメンタル、次にダブルエレメンター、特殊と最上級エレメンターは同じぐらいといわれている。ダブルエレメンターは能力を同時に使えるけどどちらの能力もかなり極めないと使えないみたいだ。最上級エレメンターは全部の能力を持ってるから、もちろんエレメンターを同時に使うことはできるよ、使いこなせればだけど」「へぇ~、最上級エレメンターってすごいんですねぇ♪」「いや、瑠璃ちゃんも最上級エレメンターだから・・・・・」「あ、そうでした♪」(自覚なかったのか・・・・・さすが天然系・・・)瑠璃の体を雷の力が覆う・・・・・*****10分休憩*****「エレメントは7種類あるのは説明したよね?炎>水>土>雷=鉄>重力というように炎の能力者が一番多くて重力が一番少ないんだ。」〆(.. )カリカリッ!!梨々亜はメモをしている。(=゜∇゜)ボー。瑠璃はボーッとしている。(世界不思議発見・・・・・・ここまで違う姉妹ってのもいるんだな・・・・)*****15分休憩*****「ジン君、大丈夫ですか?」「さっきのは本当に殺されそうだった・・・・」「下手なこと考えると姉さんに殺されますよ?あまり心に出さないようにしてくださいね」「梨々亜~?何か言った?」「ぃぇ、何も^^;」「そういえば迅って名前がカタカナになってるね」「それは多分作者がジンを漢字に変換する時奥のほうにあるからめんどくさいからついついひらがなに」「それじゃあもう少し能力について説明しようか、能力にはレベルがあるって言ったよね?」「はい」「そだったっけ?」(・・・・・・・・)「まずレベル1で体の一部にその能力をまとうことが出来る。レベル2になるとそれを変形させることができる。レベル3になって放つことができて、レベル4で一定範囲内に自由に能力を出すことができる。レベル5はそれぞれだよ。美沙とかいう女が使ったメタルレインというのは、レベル2と3の複合技、大量の鉄弾を放つレベル3と弾の先端をとがらせて変形させるレベル2を合わせた技」「覚えきれないよ・ω・`・・・じゃあ私のこれは雷のレベル1ね・・・・・」と言いながら雷を手にまとい、梨々亜に当てる・・・・(ぇ「やめ、姉さん、私で実験するのは・・・・おねが・・・・やめてぇぇぇぇ」「レベル3になると雷も放てるようになるけど、少し違うのは弾じゃなくて放電するようなところかな、そこら辺、能力によって微妙な違いはあるよ」「ジン君の重の能力はどうなってるんですか?」「俺はレベル1が手に重力をまとう技、レベル2が重力の形をある程度変えられる、レベル3で重力の弾を放てて、レベル4で周りの重力を自在にあやつれるようになる。レベル4は自分の体も重力であやつれるから、早く移動したいときに便利かな、空も飛べるし、ほら・・・・」瑠璃は目を輝かせた。「うわ、楽しそう~♪」「この重い荷物もこの能力で軽くさせれば、ほら・・・・」「あ、軽くなった・・・・・あ・・・・もしかして今まで自分だけ荷物軽くして・・・・・」「へぇー、ジン君一人だけ荷物軽くしてたんだ~♪」「やべ・・・・・・プロレス技は・・・・頼む・・からやめ・・・・(ほんとは体力だいぶ使うから普段は使わないんだけどね・・・・)」*****10分休憩*****「ここですよ~」「またまた立派な別荘で・・・・・・」プライベートビーチまでついたその家はとても豪華だった・・・・・「荷物、置いてきましょうか。」「うん、そうしよう~♪」「じゃあ俺はリーネタウンの宿に置いて来るよ」「あ、あの、とてもお世話になったし・・・・その・・・・お父さんとお母さんの部屋空いてるし・・・・」梨々亜は少し顔を赤くしている。「一緒に暮らそうよジン君♪」「姉さんΣΣ(・ω・;)もう少し言葉を選んで!!平然と何を!?」(わざとだろうか・・・いや、天然で言ってるんだろうな、瑠璃ちゃんは、ってか女の子2人と1つ屋根の下で、そ、それは嬉しいけどいけないような・・・)「大丈夫大丈夫、そんな事気にしないから、いつまでも泊まってって♪、それに5万7000円じゃ1週間も宿屋に泊まれないでしょ^^」(今の全部読まれてたか・・・・てか、何で俺の財布の中身しってんだ!!)「それじゃあ、お言葉に甘えて・・・・・」「じゃあ新しい住人にお祝いパーティしよ~♪」「姉さん・・・・・・」「お、おおげさな・・・・・」「さっき冷蔵庫みてきたけど、中にはあまり食材入ってなかったから、姉さん買ってきてくれる?私は下準備してるから」「じゃあ俺も一緒に行くよ、たくさん入りそうだし」「デートデート♪」「えっ・・・・・」ジンは顔が赤くなる、こういうのには免疫のない男だ・・・・「じゃあ行ってきま~す♪」「いってらっしゃい」リーネタウンに向かう2人を、梨々亜は半分悲しそうな顔をして見送った。続編に続く(笑)
October 16, 2005
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「始めまして、私の名は美沙、鉄使いよ」「俺の名は大和、土使いだ、よろしく」「よろしくの後で悪いけど、死んでもらうわね」ゆっくり近づいていく二人に瑠璃が怒りを向ける。「どうして・・・・なんでお母さんとお父さんをっ!!」瑠璃の手に電気の渦が舞う。「まて、危ない!!」少年の叫びを聞かず少女は突っ込む「この子、雷の能力者・・・でも相性が悪かったわね」「レベル3、アースブレッド!!」大きな土の弾が瑠璃を襲う。「きゃあっ」瑠璃は梨々亜の元まで土の弾に吹き飛ばされた。「それじゃあ私がトドメさすわね、レベル3、メタルレイン」鉄の刃がいくつも出てきて瑠璃と梨々亜を襲う、しかしそれを受けたのはジンの背中だった。「がはっ・・・・・おい、お前ら・・・・俺を忘れてねえか?」背中に鉄の刃を受けながら迅は言った。「今の・・・・急所の部分だけ私のメタルレインがはじかれた・・・、あなたも鉄使いなの?」美沙の考えを大和が否定する。「いや、あいつあそこからここまで来るスピードが尋常じゃなかった・・・・こいつは・・・お前重と鉄のダブルエレメンターか?」「半分正解半分間違いだ・・・・、確かに俺はさっき重と鉄を使ったがダブルエレメンターじゃない、まだ同時に使えないしね・・・・俺はブレイクの能力者だ」「最上級エレメンター、まさかお前が・・・」「お前、俺たちの仲間にならねぇか!!一緒に能力者が支配する世界を作ろうぜ、お前がいればさらに俺たちは強くなる!!」「お断りだ・・・・・あいにく殺し屋集団と侵略ごっこする気はなくてね。そろそろいくぞ、本気でな・・・・」迅は背中に血を流しながら立ち上がり振り返った。その目は先ほどとは違い殺気立っている。「重力の力レベル4、グラビティエリア」途端、迅は一瞬で大和に近づく「グラビティインパクト!!」大和の体は吹き飛び、街灯に当たる。街灯はへし折れてしまった。「これが、重力の力・・・・珍しいだけあって強いってわけね・・・しかもエレメンタルブレイカー、相手が悪いここは逃げるしかないわね・・・・戻って龍牙様に報告しなきゃ・・・」美沙はそういい残し路地裏へと消えていった・・・・「無事・・・・で・・・・よかった・・・・・」そういい残し彼は倒れた。「迅さん・・・・・迅さん!!」小さい少年、それに20ぐらいと思われる人間がいる。「迅、おい迅、コーヒー入れて来いよ~」「いーやーだー、誰が持ってくるか」「なんだこのガキ、年上は敬わなきゃいけないんだぞ、このっ・・・このっ」「痛い・・・・は痛いから・・・・やめ、いてててててて」「ははははははは」痛いと言いながら迅は笑っていた。「また子供いじめですか?ゲンさん可愛そうですよ、いや、ゲンさんのすさんだ頭が可愛そうです。」「誰がハゲだ!?」「私は中身の事をいったのですが、外も確かにすさんでますね」「こんにゃろ、お前も俺のアースブレッドの洗礼を受けたいみたいだな」「いや、当てた瞬間燃やすよ?」「ほう、はたして燃やせるかな?」「やってみます?」「ならやるか、レベル3、アースブレッド!!」「レベル3、火炎弾!!」土の弾と火の弾が交錯する。そこに男女が7人部屋に入ってくる。18歳ぐらいの少年もいれば40歳ぐらいのおばさんもいる。30後半と思われる男性が、ため息をつきながら言った。「誰か、あのバカ2人を止めろ・・・・・」「はいはい・・・・・じゃあ私がいくね、メタルレイン!!」「は?」「え?」大量の鉄の玉をくらってゲンともう一人は倒れてしまった。いや、もう一人いた、迅も倒れていた。「あ、やば、ごめんね迅く~ん」返事がない、ただの屍のようだ・・・・・「加減をしらんのか、まったく・・・・・・」そして辺りが暗くなった・・・・彼は目を覚ました。「あ、気がついたんですね~」「おはようございます」先に起きていた二人が気づいた。「今朝食を持ってきます」そう言って梨々亜は台所へ向かった。(二人とも、強いな・・・・顔に悲しみを出さないようにしてる・・・)「迅さん怪我大丈夫ですか?2日も寝てたんですよ?血は止まったみたいだけど倒れてからすごい熱だったし・・・・」「もう大丈夫みたいだよ^^ すっかり元気、まだ傷口痛いけどね(笑)」と、梨々亜が帰ってきた。「お待たせ」梨々亜が運んできた料理は一見、質素だがとてもおいしかった。「つけものが・・・・ご飯が・・・味噌汁がうま・・・おかわり!!」「あはははっ、ジンさん・・・・文になってませんよ」と言いながら瑠璃が笑う。「私と梨々亜が腕によりをかけて作りましたから!!」「姉さんは材料冷蔵庫から出しただけだけど・・・・・(ボソ」「梨々亜・・・それは言わない約束じゃ・・・・」(/TДT)/あうぅ・・・・顔文字にするとこんな感じだろう・・・・「何で材料だけ ( ‥)?」「それは、私忙しくて・・・・あはははは ^^;」「包丁曲げるし(ボソ・・・・・まな板切るし(ボソ・・・・・服は燃やすしカーテン燃やすし(ボソ・・・・・作ったら料理こぼs・・・・いやっ、やめてっ、分かったから、私が悪かったから、プロレス技かけるのやめ・・・・いやぁぁぁぁぁ」(・・・・・・怒らせると怖いな・・・・それに料理はやらせない方がよさそうだ・・・・)少年は瑠璃が個性的であることをこのとき理解した。「おかわり・・・・持ってきますね・・・・」姉の技からようやく抜け出した梨々亜はご飯をつぎにいった。「そういえば、ここはどこ?家事で焼けたよね、家」「あ、ここはもう一つの家です」「もう一つ!?」「はい、あっちは別荘でこっちは普通の家です。」「別荘・・・・・それにしては近いね・・・・窓からあの家見えるけど・・・」「それはー、ここから見る景色綺麗だし、でもあそこからの景色も綺麗だからどっちにしようって悩んでたら、両方買っちゃおうってことになって」「・・・・・・・(-ω-;)」(どうやら瑠璃ちゃんの親も瑠璃ちゃんに負けない個性的らしい・・・・変な子の親はもっと変とはよく言ったものだ・・・・)「迅さん今失礼な事考えてませんでした?(¬д¬。) 」「か、考えてないよ、(;^∇^)o_彡☆あははははっ」(この子、読心術の使い手か!?鋭いな・・・)「お待たせしました、迅さん」「お、ありがとう、そうだ、それと俺の事は迅でいいよ」「はーい、じゃあ私の事は瑠璃って呼んでね」「私は梨々亜で」「うん、瑠璃ちゃん、梨々亜ちゃん、よろしくね」「ところで、お話があります。」「ん?」「迅さ・・・迅君の能力はたしか能力を消せる・・・・のでしたよね。」「そして私は能力者の場所が分かる。」「エレメンタルの力でたくさんの人苦しんでるのは知ってます。こうしてる間にもエレメンタルマスターって人が能力者を増やしてるかもしれない。姉さんと話して決めました。私達はこの能力を回収しようと思います。」「迅さんがいればきっとエレメンタルのない世界が、不安のない世界が作れると思うんです!!力を貸していただけないでしょうか、お願いします!!」迅は少し驚き、しかし感心した顔で、「瑠璃ちゃん、梨々亜ちゃんもそう思うか・・・・俺も同じ意見だ。中にはエレメンタル能力者と一般人が協力し合おうという共生派や、能力を使って支配しようとする奴ら、組織名「エレメンタル ガーディアン」この前来たようなやつらね。それとエレメンタルはあってはならないと考えるものもいる、それがルディア政府、能力者を見かけたらすぐに殺すようにとメディアで訴えかけている、能力者は殺すことしか考えてないとか色々付け加えてね・・・その影響でか能力者を嫌う人達が多くなった・・・・」「だから、お父さんもお母さんも力に目覚めても見せちゃいけないって言ってたのね・・・・何のことか分からなかったけど、そういうことだったの・・・」「能力者だからって悪い人ばかりじゃないのにね・・・」2人は目の前の自分の現実に不安を覚える・・・「実際、能力をそういうことに使う奴らもいる、エレメントガーディアンはその力を使ってどんどん町を制圧している、殺された者も多いさらに奴らの中にはエレメンタルマスターがいるから、町を制圧しながらどんどん能力の適合者を探して仲間を増やしている、能力者というだけで嫌う者が出てくるのも仕方ない・・・・」さらに決意を固めた顔をした梨々亜が言う。「じゃあ、なおさらこの能力は全部回収しないと・・・・」「まだ目覚めたものは100人に満たない、サーチの能力を持つ瑠璃ちゃんがいれば全て回収できるかもしれない」「でも、私のサーチは能力を使用中じゃないと気づかないみたいなの・・・」「サーチの能力にもレベルはある、レベルが上がれば能力を使用中でなくても分かるかもしれない」「俺のブレイクもマスターやサーチの能力、それに特殊エレメンタル系の能力は壊せないみたいなんだ、レベルが上がればできるかもしれないけど・・・・」「そういえばレベルを上げるにはどうすれば( ‥) ?」「それは正確には分からないんだ・・・・上がる要素の一つとして、使用回数、もう一つ、本当に必要になった時にレベルが上がったりするらしい・・・」瑠璃は少し残念そうな顔をしながら「そっか・・・・・・」とつぶやいた。「私は・・・・何の役にも立てないのかな・・・・・サーチなんて能力者を探すこともできないし、ブレイクっていう能力を壊すことも出来ない・・・」「梨々亜ちゃんにも、能力は何かあるはず、おそらく目覚めていないだけ、エレメンタルマスターがいなくても能力に目覚めることはできるはずだよ、前説明した通り、血が繋がっているなら使えるはずだよ、本当に必要だと本人が感じた時能力が現れるみたいだよ、俺の時もそうだった。」「お役に立てる能力だといいけれど・・・・、それにおねえちゃんとずっと一緒にいるのに私だけ発動してないのはなんで・・・・」梨々亜はまだ不安な顔をする。その顔を見て、瑠璃は少し悩み・・・・ひらめいたように「まさか・・・・梨々亜って捨て子だったりして」「(゜゜;)エエッ(迅)」「ま、まさか私お父さんとお母さんの子じゃないの・・・・そんな・・・・」梨々亜は泣き出してしまった。「あ、いや、梨々亜ちゃん、それ冗談だと思うから本気にしないで、多分瑠璃ちゃんの軽いようで重い冗談だから・・・・」「梨々亜、ごめん、私が悪かったわ、場を和ます冗談だったのよ、ごめんなさい。」「はい、知ってます。ノリでここは泣いとかなきゃと思って(・・)」泣いていたはずの梨々亜は真顔だった・・・・。「ちょ・・・・姉さん・・・・・元はといえばきつい冗談を言った姉さんが・・・・やめて、お願いだから私でプロレス技をためすのはやめて、おねが・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ」(梨々亜ちゃんって大人しいし、一人だけまともというか、本当に血つながってなかったりして・・・・)技をかけられている梨々亜を見ながらそんな事を思う迅だった・・・・・。そのとき、美沙は組織「エレメンタルガーディアン」に戻っていた。「龍牙様、ご報告が」「おう、美沙か、他の二人はどうした?」「能力者の反撃によってやられました。」「何?そんなにあの親子は強かったのか?調べでは能力を隠しながら生活していて、ほとんど戦闘能力はないに近いを聞いていたが」「いえ、あの親子はすぐに片付いたのですが、途中他の能力者の邪魔が入りまして、それもブレイクの能力者でした、娘と思われる二人も逃してしまいました。」「何、エレメンタルブレイカーが!こんなところで出会うとはな・・・・ふむ、俺達の仲間になりそうか?」「いえ、きっぱり断られました。」「そうか、なら殺すしかあるまい、エレメンタルブレイカー用に刺客を送るか・・・・お前だけじゃ手に余る相手だろう、報告ご苦労、下がっていいぞ、面白くなってきたな、ふふふ・・・・ははははははははは。」第2話終了。
October 15, 2005
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【elemental breaker】登場人物主人公:戎道 迅(かいどう じん)他 相模 瑠璃(さがみ るり)、相模 梨々亜(さがみ りりあ) 炎使いの男、美沙(ミサ、鉄使い)、大和(ヤマト、土使い) 他、話が進むとどんどん増えていきます。場所は天河神社、4月30日21:00分、突如光があたりを包んでいく。光が静まった頃、あたりには異変が起きていた。それから5年が経った・・・・・静かな夜、暗い夜道に雨が降っていた・・・。「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・」「梨々亜、大丈夫!!」瑠璃と梨々亜は必死に逃げていた。「ふはははは、見つけたぞ」凍るような笑みを浮かばせながらその男は殺気を出して追いかけてくる。「きゃあっ」途端、梨々亜は足をすべらせてしまった。「梨々亜、立って、追いつかれちゃう!!」「やっと追いついた」男は右手に赤い炎をまとう。「ふはははは、コレで終わりだ、焼えつきろぉぉぉぉ」二人は目を閉じた、刹那!!「がはっ」男は吹き飛んだ。「大丈夫か!?」そこに現れたのは17、8ぐらいの少年だった。「え?あ、えと・・・・・」ありがとうと言いたかったが気が動転して言えなかった。「お前エレメンタル使いだな、何者だ、!!」「俺か、俺は・・・・・」「その力は、重力、重の能力者か・・・・」(こいつ、自分で聞いといて俺の言葉さえぎりやがった・・・・)「そういうお前は火の能力者か・・・」「その力は中々持つものが少ない、どうだ、俺たちの仲間にならないか!!」「こんな可愛い女の子2人をいじめるような奴らの仲間になんかなるかっての」「そうか・・・なら我らの目的には邪魔だ、消えてもらう」男は手にまとっていた炎を少年に向かって放った。「レベル2、ファイアボール!!」しかし、少年は何発もの炎を紙一重で避けて近づき・・・「レベル1、グラヴィティインパクト!!」男は血を吐きながら1、2メートル飛んでいった。そして少年は近づくと彼に手を当てた。「ぐ・・・ぅ・・・・死ぬのか・・・・」「これぐらいじゃ死なないよ、手加減したし。能力者は運動能力も普通の人間より格段にUPしてるんだから、でももうその力は使えなくなるけどね」少年の手が男に触れる、そして光る・・・・10秒ほどするとその光は消えた。「使えなくなる?・・・貴様・・・・まさか・・・」「あぁ、お察しの通りだよ。」「くそ、よりによってエレメンタルブレイカーーに・・・・」そして男はそのまま気絶してしまった・・・。「さてと、大丈夫かな、君たち?」少年はさっきとは別人のようなのんびりした顔になった。ルリは少し戸惑いながら、はっとして思い出したように「そうだ、お母さんとお父さんも助けて!!あっちにいるはず」「分かった、案内してくれる?」「はいっ!!」家に着いたとき、残っていたのは焼け崩れた家、雨のせいか鎮火していた。その真ん中には二人の男女が倒れていた。「お父さん!!お母さん!!いやぁぁぁぁぁぁ!!」ルリとリリアはそれぞれ倒れた二人に声をかける。「・・・・・・・」少年はただ少女たちを見ているしかなかった・・・。数時間後・・・気づくと雨はやんでいた。やっと目の前の現実を理解した二人は、父と母の遺体を静かな庭へ埋めた。「どうも・・・・さっきはありがとうございました・・・・。あなたがいなかったら私たちは・・・・・」「いや、君たちのお父さんもお母さんも守れなかった・・・もう少し早く気づいていれば・・・・」「私の名前は相模 瑠璃(17歳)と言います、こっちは梨々亜(15歳)。」「俺は戎道 迅(17歳)っていうんだ、よろしく。」「梨々亜です、よろしく・・・・・あの、何で私たちは・・・・このエレメンタルって力は一体何なのですか!!どうしてお父さんとお母さんがこんな目に・・・・」「どこから話そうか・・・4月30日を覚えてる?途端に光ったあの日・・・・あの日を境にエレメンタルという名の能力を持った者たちが出現するようになった。」「はい、あの私もお父さんもお母さんも能力者らしくて・・・・私は何故かどこに能力者がいるか分かるんです・・・」少年は驚きながら、そして彼女を見つめ・・・・「その力はサーチといって、エレメンタルの能力の中でも最上位、最上位エレメンター6人しかいないらしい、最近発見された遺跡から発掘された過去の文献の情報なんだけど詳しく説明をするとね・・・」最上位エレメンターはブレイク(能力を奪う能力)、マスター(他人に能力を与える能力)、サーチ(能力者の場所を知る能力)の3種類いるんだ。それぞれ2人づつで計6人、選ばれた者にしか与えられない能力だそうだ。それと、最上位エレメンターは特殊を除く全ての力が使える。最上位と呼ばれているのはそういう理由。次にエレメンター、これは普通の能力者で、能力は7種類ある。まず火、そして土、風、重、雷、水、鉄だ。能力にはレベルがあって、レベル5まである。その能力を極めるとさらにもう一段階あるみたいな事も書いてあった。それと、中には能力を二つ使えるやつもいるそうだ、ダブルエレメンターなんて呼ばれてるけど、二つといってもどれでもってわけじゃなく相性があったやつじゃないとダメらしい。たとえば火と水を同時に使うことはできないみたいだ。最後に特殊エレメンター、これは名前だけ出てきたが・・・・能力については何も書かれていなかった・・・・上のどれにも当てはまらない能力者がいるらしい・・・「能力者は100人に1人といわれている。遺伝するから、もしお父さんかお母さんが能力者なら瑠璃ちゃんも梨々亜ちゃんも能力を使えるはずだよ。」「私も・・・・・エレメンタルを使える・・・・こんな力さえなければ・・・・お母さんは・・・・お父さんは・・・・・うっ・・・うっ・・・・・」「あ、ごめん・・・・・、今日はもう休んだほうがいいよ・・・・こんな事があった後じゃ寝れないと思うけど・・・・」「あの・・・じゃあジンさんもここで泊まって行って下さい、せめてものお礼を・・・」不意に男と女の声が響く。「あら?あいつったら失敗したのね、遅いと思って戻ってみたら」「ガキ2人始末も出来ないのかあいつは・・・・」第一話終了。
October 15, 2005
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こんにちわ、「いつも東へ」です(*- -)(*_ _)下手くそ(というより一度も書いてみたことなどないのですが)小説を書いてみようと思います。小説の題名は「elemental breaker(ブローカー)」です。(主に)戦闘あって、少し恋愛ありみたいなそんな小説(コバルト文庫の内容少しシリアスにしたもの?)を書いてみようと思います。色々修正とか書いた後に加えちゃったりしますが、読みやすく面白い小説を作っていきたいです。少し紹介すると・・・天河神社である日、不思議な光が世界を包む。隣の国まで届くほど大きな光はすぐに消えたが、その日を境に不思議な力を操る人々が現れるようになった。後にエレメンタルと呼ばれるその能力で大きな争いが次々と起こっていく・・・・。5年後、これを止めるべく一人の少年が立ち上がる!!今までの切り版100→見てませんでしたorz、200→ダッシュ村・にわとり好きさん、222→ダッシュ村・にわとり好きさん、300番目はsoutaxさん、333、little-greenpeasさん、400→現代インドネシアさん、444→すいません、カウンターがいつの間にか流れてましたorz500→***.bbtec.net さん、555→いつも東へさんorz600→りんりん竹ちゃんさん666→menesiaさん700→シュメイナスさん 777→信長2659さん 800→64.95.*.* さん888→*.gol.ne.jpさん 900→ダッシュ村と鶏さん 999→ton413kさん 1000→ ダッシュ村と鶏さん
October 15, 2005
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