遊びをせんとや生れけむ
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まだ勉強不足で、上手く書けないのですが、分かる部分だけで書いてみます。ワタクシ、子どもの行動に無性に腹が立つ時がありまして。これはエスカレートすれば暴力になるかもしれないよぉ・・・とも感じます。それは、どんな時でしょう?子どもが言うこときかない時?いいえ。時間に間に合いそうにない時?いいえ。すっごく汚しちゃった時?いいえ。体が疲れている時?あ、ちょっとあるな。あのね、いちばんクルのはね、・・・旦那君に腹が立っている時!たろちゃんに仕上げ磨きをしようと悪戦苦闘しているのを横目に悠々ネット観覧している旦那くんを見たとき、本当は誰にイラ立っているかって、旦那君に、です。なのに、イライラは子どもに対して強く感じている自分。この不思議。以前、他所のお母様とその話でちょっと盛り上がったことがあったんです。「旦那がいる時に限って子どもに怒れるのは、なぜだろね、いざとなったら止めてもらえるからと思っているからかなー?」みたいな感じで。きっと本当に怒りたいのは旦那に対してなんだよねぇ、怒れない気持ちがあるからかしら、なんてところで話は終わっていたのですが。この心理を説明できるかもしれないヒントに偶然巡り会えた気がします。ヒント・・・それは「メディア・コンプレックス」。「今、おかあさんが危ない!よい子よい母の落とし穴」の45頁より神話要約部分をちょこっと抜粋。---------------------------------コルキスという国の王女メディアは、愛する人イアソンを追って異郷の地ギリシャにやってきました。二人の間には、二人の子どもが生まれますが、あるときイアソンが他の女性のもとに走り、自分が裏切られたことを知ったメディアは、夫に苦しみを与えるために、二人の子どもを殺してしまうのです。---------------------------------↑このギリシャ神話の「王女メディア」のお話にちなんでこういった母親の心理は「メディア・コンプレックス」と名づけられているそうです。・・・と本には書いてはあったけど。可愛さ余って子どもを飲み込んでしまう(=子どもが自立しようとする時期にも束縛する、心配をする)のがそうなのか、母胎回帰願望の母親版(子どもをお腹に戻して(=殺して)夫と以前の関係に戻りたい)がそうなのか、それとも、夫への復讐が目的の実の子殺しが、なのか、この本ではイマイチわからない説明でした。全部ひっくるめてこんがらがり、結局子どもへの攻撃性なっている、という意味で”コンプレックス”なのかな?(エディプス・コンプレックス(=男の子の男親へのアンビバレンスな感情)や その女の子版ともいえる、エレクトラ・コンプレックスは有名ですが、 メディア・コンプレックスって・・・検索かけても出てこないんですよね。 誰が考えた用語なんでしょ。 ご存知の方がいらしたら、ご一報下さるとありがたいです。)何はともあれ、子殺し(=実の子への攻撃性)の心理に、用語さえあった、ということにちょっとびっくり。この心理は、どのお母さんにもある、母性の裏の顔、だそうです。現代では、核家族化が進み、子育てが母親一人の責任になりがち。本当はそうじゃないんだけどね。母親がそう思い込みがち。そうすると、今まで爺婆同居や近所で共同子守といった環境で押さえられていたこのバッド・マザーの顔が、表面に現われやすいとのことです。。。いい母をしようとすればするほど、悪い母が吹き荒れる、というパラドックスについて書いていたのはインナーマザーの著者、斎藤 学先生でしたが、この本でも同じことが書いてあって、たいへん興味深かったです。一人の人間の内側には「良い人」と「悪い人」がいてその二つを合わせて「本当の自分自身」となるわけです。「良い人」(=良い子、良い母、良い父、良い社会人、など。)の部分ばかり強調させて「悪い人」なんてないふりをしていると?窒息しかけの「本当の自分自身」が半身の生き残りをかけてあがきます。結果、「悪い人」の部分が暴走しがちになるらしいの。・・・って言うのが理屈。王女メディアは実際に子殺しを実行してしまったので、究極なんですがでも、子どもにイライラしてしまう事へのアプローチになる、とも思われました。さーて、我が家の場合はどうする?最近気付いたことに、たとえ主人に対して怒っていたとしても、その怒りの内訳がはっきりしている限り、子どもへの怒りの転嫁はないもんだなー、と思いました。イライラするのは、言いたいのに言えないことがある証拠。じゃあ。旦那君に「手伝って♪」と堂々と言えればいいんダ。分業の落とし穴ですかね、旦那君 → 稼ぐことわたし → 家事、育児みたいに考えてしまいますと、わたしの担当カテゴリーをやってもらうことが職務怠慢になってしまうではありませんか。(でも育児って夫婦でやるものよね?)「やってもらっちゃってごめんなさい」と「やってもらってありがとう」は似て非なるもので。後者の方が随分と・・・happyで前向きで生産的よね、お互いに?長い文章を最後まで読んで下さった皆様へ、ありがとうございます。どうか、くれぐれもご自愛下さい。
2007年06月04日
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