それより十五句を選びます。
寒明けや六十過ぎて馴染む町
思想にも旅にも飽いて土筆摘む
父と子のながき諍い野火猛る
ふるさとは鉱山の町花ポプラ
ふらここやあの洟垂れが村の長
朧夜の居酒屋「龍馬」にてはかりごと
メーデーや父の胡乱な武勇伝
聖五月人間だけが堕落する
父の日のわれにまだ有る脛二本
麦秋や昼も稽古の曲馬団
さやうならだけが人生春おぼろ
ソーダー水殺風景に暮らす友
かき氷よき頃のことのみを言ふ
うかうかと生きて迷走春帽子
ボクサーの蛇柄パンツ建国日
十一月 2019年11月29日
句集「九月になれば」十句選(3) 2019年09月02日
句集「九月になれば」より十句(3) 2019年08月18日
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