tomorrow

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白井 貴子



出会いは、オールナイトニッポンの深夜二部のパーソナリティーの頃、

今夜は今夜しか無いのさがキャッチフレーズで、早熟な僕の記憶では、

新宿のルイードと云うライブハウスで佐野元春氏のバックでコーラスを

していた時だったとおもいます。

彼女も又魂を削りながら歌うシンガーで、ついには、総立ちの女王とまで

呼ばれる様になっていました。

今、当時のCDを聞いても、色褪せず、特にお勧めはクレージーボーイズが

バックになってからのアルバムは僕の好きな本田清己のギターワークが冴え

すばらしい物になっています。ぜひ、お勧めです。

一時期多忙なスケジュールの為、彼女はイギリスに渡り活動を中止して、

レコード会社も変わり、影を潜めますが、その後、アンプラグドになり、

うれしい事にほんち(本田 清己氏)と結婚、活動を再開し、自主レーベル

を設立、鎌倉を本拠地として活動を始め、私も彼女達といつか逢える気が

して、鎌倉方面で仕事をしていたら、以心伝心で二十年ぶりに再会を果たし

オールナイトニッポンを聞いていた頃の事を覚えていて下さり、まさに、

武道館まで埋め尽くした僕のスターがそこにいました。

僕は野生のマーガレットの様に、信念をもちながら、歌い続ける彼女に、

必ず、次の新しい頂点に登る事を今も期待して、心から応援しています。

十代、二十台の頃は歳を取る事はロックじゃないと思ってましたが、

歳をとる事は素敵な事だと、歌い続ける彼女に教えていただきました。



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