暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
259219
HOME
|
DIARY
|
PROFILE
【フォローする】
【ログイン】
tomorrow
続編3
高校に入ると、中学の部活オンリーの生活から比べると、
すべてが自由だった。勉強もそっちのけで、音楽とバイトに
毎日が忙しかった。いつの間にかミワの事も忘れ、
どんなきっかけだったかは、忘れてしまったが、
順一はクラスメートのチヨとつき合う様になる。
チヨは、ハマトラの似合う柏原芳恵に似たかわいい子
だった。
「順一、今夜デートしようよ!」チヨに誘われたが、
チヨの家まで、10キロ以上あるので、とても、自転車じゃ
遠い距離だった。「チヨ、ちょっとムリだよ!」と断ろうと
すると、チヨはにこっと笑った。「これなーんだ?」
チヨは「内緒だよ!」と言って財布の中から一枚のカードを
取り出した。それは、ちょっとすましたチヨの写真が張って
ある、何と免許証だった。「16歳になったから、一発で、
原付取ったんだー。」順一は、先を越されたとちょっと、
チヨが羨ましかった。学校では。バイクの免許は取得する
事は禁止されていたが、ギターリストの広志は、中型免許を
教習所へ行かずに取っていたし、僕は少し凹んだ。
「チヨ、お母さんのロードパルがあるから、今晩、順一の家
の近くまで、遊びに行くよ」そう言うとチヨはちょっと、
サーファーみたいに長い髪をなびかせて、駅のホームに
消えていった。その晩、約束とおり彼女はロードパルで
やって来た。彼女は色々な事を僕に教えてくれた。
ロードパルはゼンマイ式のスターターで、スターターを
回す為にキックでゼンマイを巻かなければならない。
エンジンが掛からなく、何回もゼンマイを巻いた。ある時
は、押しがけもした。そして、僕にキッスの仕方も教えて
くれた。僕は彼女と、ツーリングに行きたくてよりいっそう
バイトに励んだ。いつからだろう?彼女は、気性が激しく
彼女のお母さんは、本当のお母さんではなく、彼女と、そん
なに歳も変わらず、複雑な家庭だった。
彼女の口癖は、「二十歳までは、しっかりスネかじってやる
」だった。いつからか、僕らは、似たものカップルで、
性格が合い過ぎ、些細な事でケンカが絶えなくなり、
分かれる事になり、それから卒業するまで、犬猿の仲となる
のだった。チヨは大人だった。そんな彼女が順一は、
好きだった。 つづく。
英樹と順一 04月17日(土)
桜の花も散り、校舎から見える木々も葉をつけ、
暖かな日々が続く季節になった。
僕はいつも、クラスの女の子や軽音楽部のクラスメートと
賑やかに馬鹿話をしていると、いつも机の上で休み時間も
寝たままの、前の席の坊主頭のクラスメートの存在が気に
なった。
何故気になったかと云うと、朝学校のホームルームから
寝ていて、一時間目の休み時間に持参の弁当を早弁し、
そこから先は、休み時間も通して帰りのホームルームの時間
まで、寝ていて、起き出したかと思うとテニス部の練習に
向かうのだった!ある時、僕はこの存在感の無い男に、
消しゴムの切れ端を投げたりしてみるのだが、反応は無く
休み時間に、死ぬ様に眠るこの男にサンダルを投げた!
「イテー!!何するんだよー!」とやっと、起きるのだった
彼の名は新道英樹と言い、これだけ授業も聞かないのに、
試験では、学年の5番以内にいつも入っていた。
それからと云うもの、僕と英樹は仲良くなった。
「お前さー、何で、朝からいつも寝ているの?」英樹は、
「ほっといてくれよ!起きていてもいいこと無いから!」
と、英樹は生きる気力も無く目立たなく生きる事を
モットーとしている様だった。
「なー、英樹!俺さー、原付免許取ろうと思うんだけど!」
と、途中まで話すと英樹は顔を机の上に乗せたまま、
僕にカードを渡すのだった。なんと、英樹もしっかり、
免許を取っているのだった!
「順一!お前、ギア付きのバイク乗れるの?カブ乗れる?」
僕が乗ったのは、チヨのロードパルだけだった。
「今夜、俺の家に遊びに来いよ!」
家に遊びに行くと、学校にいる時に英樹とは別人で、
彼に家の裏の田んぼのあぜ道で英樹が先輩から譲って
もらった、ヤマハのバイクで、シフトチェンジの練習を
するのだった!
そこにいる英樹はクラスで目立たない存在の英樹ではなく、
雄弁んな、まんま16歳のやんちゃな少年だった!
「なー、英樹お前何でいつもあんなに、暗いの?」
と英樹に質問を投げかけるのだった。
つづく。
英樹の秘密 04月19日(月)
田んぼに稲が植えられると、夜はカエルの大合唱だった。
英樹の家の近くは田んぼが多く、バイクの練習は車の往来が
少ない、田んぼの畦道を舗装した道路で練習した。
当時は原付はヘルメット着用を義務着けられていなかった
ので、夜風が気持ちよかった。
英樹のバイクを何回も倒しそうになったり、側道に落とし
たり、英樹には、ずいぶん悪い事をした。
いつも、練習が終わると英樹の部屋で、ギターを英樹に
教えた。僕らはまるで、兄弟の様に仲良くなった。
そのうち、僕は何度か英樹の家に泊まるようになった。
英樹の部屋は12畳ぐらいあり、英樹のベットは押入れで、
上の段が机兼本棚になっていて、英樹は決まって押入れの下
の段で寝ていた。「なあ、英樹!何でお前学校であんなに
暗いんだよー?何か理由でもあるの?」順一は、英樹の部屋
のコタツの中で丸くなりながら、押入れの中の英樹に、
話かけた。英樹は暗い部屋の中で話し小さな声で話し
始めた。順一はその小さな声に耳を傾けた。
「俺さー、九州まで、中学校の時からつき合っていたマイ
って云う彼女と駆け落ちしたんだ。」「そうなんだ!でも
何で?」「彼女に子供出来て彼女と暮らそうと思って旅に
出たんだ。だけど、金も無いし補導されて、
家に連れ戻されて、土方のバイトをしたんだ。」
順一は小さく息を呑んだ。
「何の為に?バイトしたの?」英樹は話を続けた。
「マイと俺の子降ろしたんだ。女の子だった。病院の、
婦長さんにお願いして、土下座して手術してもらったんだ。」
「彼女はどうしてるの?」英樹は少し声を詰まらせ、
「どこにいるのかはわからないけれど、水商売をしている
らしい。」「そうなんだー。」順一はそう答えるのが、
精一杯だった。英樹は、話を続けた。「本当は、九州に
行った時に三人で死のうとおもったんだよ。」
「情けないよなー。お金も無いし、マイを守る事も出来ないし、死ぬ事も出来ないし、マイの人生も変えてしまった。」
「俺はのほほんと、生きてる資格など無いんだよ、本当に
クズだと思うよ、自分の事。」
順一は、泣きじゃくる英樹の話を聞いてやっとわかった。
なぜ、英樹が一日中学校で寝ているのか、彼は、毎日
ああやって、懺悔をしていたのだった。
つづく。
英樹と順一 2 04月20日(火)
僕らは前にも増して、親密になった。きっと、お互いに英樹
の秘密を共有する事によって、お互いの絆が強くなったのだと思う。
その頃、僕も学校に内緒で原付の免許を取り、バイト料で、
真っ赤なスクーターを買った!その頃には、バイトとライブ
ハウスで忙しく、チヨとは自然消滅していた。
僕は、英樹といっしょにこの年の夏、スクーターにテントを
乗せて、千葉の御宿海岸に旅に出た。僕のスクーターは、
御宿海岸に着くまで何回もオーバーヒートしたが、スクーターでどこへでも出掛けた。
そのうち、学校へは、電車で行かず英樹の家にスクーターを
置き、そこから、英樹と二人で一台の自転車でお互い交代
しながらこいで学校へとむかった。
ライブハウスは、いつも人はまばらだった。
順一はいつも悩んでいた。チケットのノルマをいつも抱えて
「こんなの、僕が求めた音楽じゃない。」英樹はありがたい
ことに、いつも応援してくれた。
順一は、広志に相談して、バンドを手伝ってもらい、
プロの登竜門ヤマハのポプコンに応募しようと、決心するの
だった。
僕はいったい何者なんだろう!僕が生きる意味っていったい
何なんだろう?なぜ、生まれてきたんだろう?など、いつも悩んでいた。
そんな夜は、英樹と通称ママパパに行きビールを開けながら
夜遅くまで、話した。
ただ、順一の性格と英樹の性格は、まったく違う方向へと
ベクトルは向かっていた。
英樹は無難で波風を立てない、穏やかな人生、「俺、普通の人生がいいなー、かみさんがいて、少しのお金と子供がいて
堅実で、慎ましい人生がいいな。」
順一は、野心に満ちていた。「俺は、有名になりたいなー。
世界中を旅するミュージシャンになって、365日、コンサートをして回る。そして、いつかは、大物になって、
成り上がりになりたいなー。そしたら、この街の子供達に
誇れる大人になれるだろう。希望にもなる。」
英樹はいつも順一の事を笑って言った「順一はいつも、夢みたいな事言っているなよ!大人になれよ、もう少し!!」
「英樹、お前オヤジ臭くないか?俺はつまらない大人になんかならないよ!夢があるから、生きているんだよ。」
英樹に反論すると、冷めて目で英樹は酔っ払いながら言った
「お前は本当に理想主義者だな!俺に無いのは、お前みたいな情熱かもな?」英樹はそう云うとグラスの底をのぞき込む
のだった。 つづく。
裏切りのパールピアス 04月22日(木)
ねえ、順一?パールピアスって、ユーミンの曲知ってる?
ママパパで出会った、一つ年下のちょっと生意気な、
双子の姉、涼子との出会いはチョット不思議な出会いだった
僕らは、お互い(自分は、)彼氏彼女も居なく、付き合い
始めるのだったが、とにかく僕は彼女から、彼女を通して
まるで世の中に縮図を見るような付き合いをするのだった。
いや、一つの戦いの様な恋愛だった。
彼女は猫の様な性格で僕の心をはぐらかすのがうまかった。
僕はいつも決まって、家の近所の公衆電話から、彼女の家に
電話を掛けるが、いつでも話中。双子でありながら、妹の
クミはとても社交的で、「順一さん、ごめんね、涼子機嫌
悪くて電話出たく無いって!何で涼子っていつも、ああなの
かなー?気を悪くしないで!順一さんの事はすごく好きみた
いだから。」仕方無く僕は電話を切るのだった。
確かに、妹のクミは社交的で何より大人で、だれにでも、
愛想がよかった、それに比べ確かに姉の涼子は、気分屋で
気まぐれで掴み所の無い子だったが、嘘の無い、
笑顔のかわいい女の子だった。僕は涼子に振り回された。
「涼子、週末花火観にいかないか?」暫く沈黙の後に、
「別に。。。。」後ろで音楽だけが流れる。
「あのさあ、行くの、行かないの?」10円玉の落ちる音
「気が向いたら、行ってもいいよ?わかんないよ!」
「何がわかんないの?」あー、もう、小銭が無いかも?
「別に。。。。」 翻弄されるだけの僕だった。
僕らは逢うたびに衝突した!白か黒か、二つに一つの順一と
煮えきれない、曖昧な涼子と、駅のホームで、近所の公園で
買い物の途中で、別々に帰る事も何度かあった。
一番ショックだったのは、この曖昧な返事の裏には、
(妹のクミのチクリにより、発覚!)
しっかり、別れたハズの彼と僕を比べていたらしい。
そして、涼子は僕に告げるのだった。
「今日やっとわかったの!私には、順一しかいないの!」
泣きながら、言葉にならない声で僕に告げるのだった。
僕は英樹の言葉を思い出すのだ。
「順一は恋愛一直線じゃない?恋は駈け引きだよ。冷静な
方が勝ち何だ!もっとクールになりなよ。モットクールニ、」
僕は言葉で許した!でも、心は涼子を許していなかった。
ドウシテクレヨウカ!オレガナニモシラナイトオモッテ?
僕は涼子から、色々学んだ。
思い道理に行かないのが世の中。嘘もうまくつかなきゃね、
うまく世の中渡って行かなきゃ、損だよね。
「順一、正直なだけじゃ、生きて行けないよ、賢く生きて
行かなきゃね!」 英樹の声が聞こえて来た。
順一は、強く生きる事を望むのだった。
この街では、強くなければ生きられない。。。
つづく。
家を出たんだ。 04月23日(金)
すべてが上手くいかなかった。
僕の父はサラリーマンだった。酒の強い人で毎日飲んで家に
帰って来ると、母と夜中に口論を繰り返す人だった。
物心付いた頃には、僕の記憶では、父と母のケンカが酷く
なると、夜僕はパジャマのまま母に連れられて親戚の叔母
の家まで、タクシーで母といっしょに連れられて行くのだ。
「僕は何故、この人達の子供なんだろう?」いつも不思議に
思った。
酷いときは、子供の頃の僕の頭上を皿やグラスが飛んだ。
何故父はあそこまで追い詰められていたのだろう?
夜になると、狭い我が家では川の字になって、家族で寝るの
だが、僕は父の寝言で度々夜中に起こされるのだった。
「ちくしょう!!」「ばかやろう!!」と、寝言で叫ぶの
だった。何度も母も離婚を考えた様だが、僕の将来を考え
ると?と云う事で留まってきたらしい。
子供の頃夜、母は自宅で色々な内職をどこからか探して来て
は、毎晩やっていた。子供心に、両親のケンカの原因を僕は
いつも探していた。
そして、16の夜僕は家を出た。
そんな、父と母の毎日のケンカに我慢出来なくなっていた。
気が付けば、僕は父に殴りかかっていた。
そんな僕と父の仲裁に入る母が悲しく思えた。
僕はギターとボストンバッグに着替えを押し込み、
バイクで英樹の家に向かった。
「今日お前の家に泊めてくれないか?」
英樹は眠い目を擦りながら、家の二階から降りてきた。
「いいけど、何でお前の親もお前も感情で突っ走るの?
冷静に考えればわかるのに?不思議だよな?」
そして、僕は一週間ぐらい、英樹の世話になるのだった。
悲しかったのは、英樹のお母さんが、何も聞かず毎日
僕と英樹と二人にお弁当を持たせてくれるのだった。
自分の親は、こんな事出来るのだろうか?と思うと、
英樹がうらやましかった。
本当に、家族も、恋愛も、学校もすべてが、
うまく行かなかった。
つづく。
サムライ 04月24日(土)
家を出て見た物の、何も解決する訳でも無く、
いつも順一は満たされない気持ちのまま、過ごしていた。
学校も、そして両親からも恋人からも、すべて投げ出して
この街を出たかった。英樹は僕に言った。
「順一、今じゃ無くてもいいんじゃないの。」英樹は、
タバコに火を付けて、青い煙を見つめていた。
「俺、お前みたいな考え方できないから。」
英樹は、タバコをふかしながら、言う。
「俺さ、九州に駆け落ちしようとしたじゃん、結局最後は
補導員に捕まってさ、ある意味ホッとしてしたって言うか
お金も底尽いていたし、ムリだと、思ったよ。」
タバコを灰皿にもみ消し英樹は話を続けた。
「お前の情熱はかうよ!だけど、情熱や夢だけじゃ、
生きて行けないよ。もう少し、うまく立ち回れよ。
友達として、アドバイス出来るのそれぐらいかな?」
そして、僕は英樹のその話を聞き、解ったと、生返事
をして、英樹の家を後にした。
「俺は、俺のやり方で生きてやる。誰の指図も受けない!」
そう心の中で叫んでいた。
バイトも色々変わった。セブンイレブンのバイトに、
レストランのウエィターに、皿洗い、そして、弁当屋!
段々自給を選んでバイトするようになっていった。
学校じゃ、目を付けられた。便所に呼び出され、
生意気だで、ボコボコにされ、それでも次の日には、
「てめえ。卑怯だ!!でタイマンだ。」
でやり返し、どんな目に逢っても、絶対引かなかった。
そのうち、お前根性あるから、俺達の仲間になれ
と、ニグロ頭の岸に誘われるが断った。
「おいら。ツッパリじゃないし、仲間とつるむの嫌いなんだ、おいらから、ケンカ売る事も無いしね。」
英樹の言葉は、頭じゃ理解しているが、心は否定していた。
「情熱だけじゃ、生きていけないよ、順一の言っている事は
綺麗ごと。俺は、ひん曲がっているけどね!根性が、
でも、誰とも、争いたくないな。」
「英樹。お前の考え押し付けるな!俺は敵か味方かで、
上等さ。自分のポリシー曲げてまで生きて行くなら、
死んだ方がマシさ!争いたくは無いけど、誰かが、僕に
刃を突きつけるなら、受けて立つよ。」
順一はサムライになろうとしていたのかもしれない。
つづく。
私は今日まで生きてみました。 04月25日(日)
気がつけば、順一は3年生になっていた。
順一は何とか、留年する事も無く?(赤点はあったが、)
進級出来たが、仲間のギターの広志は留年する事となった。
バイクで登校していたのを、体育の柔道の教師に見つかって
停学になったり、(その辺は順一は間逃れた。)
喫茶店たんぽぽに居る所を、やはり見つかったりと、
出席日数が足りなかったのだ。
「順一!!お前ずるいよー。お前が先たんぽぽから帰るから
俺捕まっちゃったじゃん!!」
「えー、俺そう言うの鼻効くんだよねー。仕方無いじゃん!」
学校で進路相談があった。僕は、担任の赤木と話した。
「順一!お前進路どうするんだ?」赤木は英語教師だった。
「先生、俺、音楽に携わりたいから、その代り潰し利く様に
大学行くよ、芸術学部がある学校に行きたいから。」
そう答えると、英語教師の赤木は、「えっー!!」と、
メェーと鳴く羊の様な声で、驚いてみせた。
「なー、順一悪い事言わないから、専門学校にしよう!
先生なー、浪人して、ヤクザな人生送るお前見たく無い
お前は、絶対無理だから。」
順一は、立ち上がると、イスを蹴飛ばし吠えた!!
「先生なぁ、俺は真剣なんだ!俺の人生何であんたに
決められなきゃいけないんじゃあ!!あんたの仕事、一人
でも、フリーター出さない事なんだろうが、あんたに従う
事で、俺の人生責任取ってくれるのかよ!!」
赤木はまあまあと、震えながら、順一を宥めた。
どいつもこいつも、本当にいい加減だった。
大学じゃないと、意味が無いんだ!「4年間で何とかするんだ!」
順一は音楽に対する夢を捨てきれなかった。
世の中すべてが敵に見えて。親も、学校も恋人も順一には、
冷たかった。
もし、あなたが人生やり直したいと思う時いつからやり直したいですか?
僕は決して、10代からとは答えないだろう!!
あまりに、惨めで!あまりに悔しくて!あまりに貧乏で!
すべてが思い通りにならなくて、
もし、僕が子供で、親がおもちゃ屋の目前で、欲しい物
買ってくれなければ、その場で寝ころがり、暴れていただろう。それぐらいの怒りだった。
神様がもしいたならば、どうしてこんなに惨めな青春時代
を僕に与えるのか聞いてみたい心境だった。
あんな、10代には決して戻りたく無い!!
順一は心に決めるのだった。
絶対、つまらない大人にはなりたく無いと!!
今に見ていろ俺だって、このまま生き恥さらして生きるのなんて、まっぴらごめんさ。生きて生きて、絶対に生き残ってやる。
私は今思っています。明日からもこうして生きるのだろうと。
つづく。
ライブハウスは音楽の原点 04月27日(火)
プロへの登竜門と呼ばれる、多くのアーティストを排出した
のは、博多の照和だった。海援隊に、甲斐バンドに、チューリップに、陣内さんに、長渕も、この、ライブハウスから育っていった。
しかし、東京には、アマチュアの育つライブハウスと云うのは、なかなか存在しなかった。
人を呼べないバンドは、厳しいのだ。
順一は、とにかく、ライブハウスを見学しに、色々回った。
原宿のクロコダイル、新宿のヘッドパワー、五反田の鹿鳴館
新宿のルイード、屋根裏など、BOOYはパンクバンドみたいで
たまに客席で喧嘩が始まったり、爆風スランプは、
なかなか人気だったし、エコーズはあまり人気なかったり
ハウンド ドックはパワフルで、近くソニーから、
デビューする、アマチュアバンドだった。
順一は、バイトが終わると、ギターを担いでバイクを
走らせ、24時間やっている、スタジオで、広志や仲間達と
待ち合わせをして、総勢6人のロックバンドは、
セッションから始めた。まず、ドラムは8ビート刻み始める
思い思いのアンプをセッティングして、ドラムのビートに
浩二のベースが重なり、フュージョン出身の浩二はチョッパーのソロを奏で始めると、ギターの広志と、サイドギターの
順一が絡み、そこに、キーボードのカズが、メロディーを被せ始める、ジャズピアノをやっていたカズのアドリブは、
抜群だった。キーボードはエレピの横のオルガン、その上には、シンセサイザーと、バイトで有り金叩いた、楽器があった。
順一は、ギターと、シェアーのマイクにこだわった。
思い思いの音の洪水の中、誰からともなく、
閉めはビートルズだった!
気がつくと、スタジオの窓の外は、夜が明けてくる頃、
僕達はスタジオを後にした。
耳の中のノイズはいつまでも消えず、頭の中をジェット機が
飛んでいる様だった。
そして、吉野家で牛丼を食べながら、反省会をして、
家に帰るのだった。
バンドマン、順一はそう呼ばれるのが好きだった。
みんな、競う様にして、ライブハウスに行った。
そう、僕の夢は音楽で、飯を食う事だった。
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
避難所
【大人気】「エアーソファー」 で、…
(2025-10-30 22:24:38)
ビジネス・起業に関すること。
説教のプロになることです。
(2025-11-23 07:30:51)
気になるニュース&話題(Infoseekニ…
丸太にまたがり変形ビキニで悩殺 19…
(2025-11-23 23:00:05)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: