tomorrow

tomorrow

10年後の旅の空。


僕達は、毎日をバイトと学校デートでいっぱいいっぱいだった。

僕達は良くこんな遊びをした。

ユミコは良く、学校の帰りに駅前の旅行会社から、海外旅行のパンフレットを何冊ももらって鞄に入れて持って帰って来た。

僕達はお金の無い時はファミレスで時間を潰した!

そんな時ユミコは鞄から旅行会社からもらって来たパンフレットをファミレスのテーブルの上で広げた。

「順一、二人で何処行こうか?」

僕はあまりに、今の生活から、非現実過ぎて、頭の回路があまり働かなかった。

「何処って言われてもなぁ?それって、新婚旅行とか、10年後とかの事?」順一は少し下を向いた。

今の生活の延長だったら僕はオジサンで、生活も辛いのかな?現実は?

「何でもいいんだよ!順一が私と旅したい国。想像してみてよ!」

僕は暫くパンフレットのページをペラペラと捲りながらイメージしてみた。何となく、現実離れしていて、ユミコといっしょに行きたい所をイメージしてみたが、今の生活とかけ離れていて、海外旅行を楽しむ二人を想像出来なかった。

「ユミコだったら、何処に行きたい??」

ユミコはミルクティーを一口啜りながら、話始めた。

「いっぱい、行きたい所あるけれど、どこがいいかなぁー?
まず、ハワイに行きたいな!順一と二人だけで、ハワイで結婚式を挙げるの。勿論海の近くのチャペルで!!そして、ワイキキでゆっくりしながら、ハネムーンは世界を回るの!!
その足で、メインランドに渡りロスに行くの。ハリウッドも観たいし、レンタカーで、フロリダのキーウエストにも行きたいし、サンタモニカの遊園地にも行きたいなぁー。その足で、サンフランシスコに行き、路面電車にも乗りたいなぁー
飛行機に乗って、ニューヨークで自由の女神を見て、ヨーロッパに渡り、パリや、ローマに行きたいの!!」

僕はその話を聞き、そんな事考えた事無かったなぁー??
とユミコの話を聞いていた。

「いつか、二人でそんな旅が出来たらいいね!!」

僕は「そうだね!!」と相づちを打った。

この時のユミコのとの話が、後々の僕の生活にどんな影響を与えるのかなんて、考える術も無かった。

きっと、君の夢か叶えられる!!

僕は彼女の夢を漠然と想像してみた。

10年後彼女と僕でそんな世界に旅に出る事を。。。。。


                   つづく。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: