なんちゃってジャズマンのジャズ日記

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フリューゲルホーン

なんちゃってジャズマンのジャズ日記 ジャズに使われる楽器 フリューゲルホーン

フリューゲルホーンとは?

フリューゲルホルン(Flügelhorn, Flugelhorn, Fluegelhorn, Flicorno)は、
金管楽器の1種であり、ビューグル属の楽器である。

外観は コルネット に似るが、より管の内径が太い。
サクソフォーンの考案者として知られるアドルフ・サックスによって
考案された「サクソルン」(Saxhorn)と呼ばれる一群のうちの
「ソプラノ」(あるいは、その改良されたもの)である。

時として(英語風に)「 フリューゲルホーン」とも呼ばれ、しばしば「 フリューゲル」と略称される。
(本稿では フリューゲルホーンで統一する)

フリューゲル」(Flügel)とはドイツ語で翼の意味。

一般に知られるのは、多くの トランペット コルネット と同じ
変ロ調のものであり、これはB♭(ベー)管と呼ばれるが、
変ホ調のものも存在し、こちらはE♭(エス)管と呼ばれる。


フリューゲルホーンの音色と特徴

音色は、 トランペット コルネット と比較して、より太く、
一般に「より豊かで暗い」「甘美」と形容される。

コルネット と同程度には機敏であるが、通常使用するマウスピースの深さから
高音域の演奏はより難しいとされる。

管長は トランペット コルネット と等しく、音域も同様であるが、
コルネット よりも円錐部分が多く、またその部分の口径も大きいことが、
より太く柔らかく、深みに富んだ音色を生んでいる。

トランペット と同様、バルブは3つ備えるのが普通だが、
フランスのメーカー、コルトワ等に見られる様に、
4バルブのものも存在する。

ピストン式とロータリー式バルブがあるが、ピストン式が主流である。

マウスピースの口径は トランペット と同等であるが、
シャンクが異なるため、通常は同じものを使用することはできない。

シャンクにはケノンに代表されるストレート・シャンクと、
トランペット と同様のテーパー・シャンクに大別されるが、
メーカーによって実際のシャンク形状は異なるのが現状である。

また、その独特のメロウな音色を醸し出すために、
より深いカップ形状が好まれる傾向にある。


ジャズにおけるフリューゲルホーンの位置づけ

ビッグバンド ジャズ の場合、 トランペット 奏者が持ち替えることがほとんどで
フリューゲルホーン奏者として、参加することはまれである。
小編成の コンボ・ジャズ の場合は、 フリューゲルホーンを演奏する ジャズマンで
触れているようなプレイヤーが フリューゲルホーン奏者として、参加することがある。
しかしながら、その場合でも トランペット 奏者が持ち替えることが、間々あり
フリューゲルホーン【専門】奏者として、活動しているプレイヤーは必ずしも多くない。


フリューゲルホーンを演奏するジャズマン

アート・ファーマー
双子の一人として生まれる。一緒に生まれたアディソン・ファーマーも、
後年プロのベーシストとなり、しばしば兄弟共演も行われた。

ライオネル・ハンプトン 楽団で活動した後
1953年にプレスティッジ・レコードと契約し
初のリーダー・セッションを行う。

同年には クリフォード・ブラウン と共演。
1957年から1958年にかけて、 ソニー・クラーク のレコーディングに参加。
日本で人気の高い作品『 クール・ストラッティン+2 』でも、
アート・ファーマー の演奏が聴ける。

1959年末から1962年末にかけて、サックス奏者 ベニー・ゴルソン との
双頭バンド、 ジャズテット で活動。 アーゴから6枚のアルバムを発表する。

その後は ジム・ホール などを従えて活動。
この頃から、 トランペット よりも フリューゲルホルンの演奏を重視し始める。

1968年から1970年代にかけて、ウィーンを拠点に活動。
1980年代には ジャズテット の再結成に参加。

1990年代に入ると、 トランペット フリューゲルホルンの特徴を兼ね備えた
新しい楽器、 フランペット の演奏が中心となった。
晩年には ヨーロピアン・ジャズ・トリオ とも共演。

非常に生真面目な性格で、真剣に音楽と向き合う姿は全ての共演者から
畏敬をもって見られていた。

その性格は、彼の端正でよく整理された美しいアドリブラインにも表れている。
若い時分は、麻薬禍にあえぐ先輩 マイルス・デイヴィス
物心両面で支えた。

生活に行き詰って楽器を質入れしてしまった マイルス・デイヴィス
自分の楽器を快く貸したというエピソードもある。

参考アルバム
ホエン・ファーマー・メット・グライス BEST VALUE 1500::2トランペッツ



TOKU
1973年、新潟生まれ。
日本人唯一のヴォーカリスト& フリューゲルホーンプレイヤー。
父親の影響でノン・ジャンルで音楽に親しみ、中学時代、吹奏楽で初めて楽器 コルネット を手にする。
高校、大学時代はポップスのコピーバンドなどで活動していたこともあったが、
たまたま大学の学園祭で マイルス・デイヴィス の「IF I WERE A BELL」を
吹いているところを ジャズ・ドラマーに聴きとめられ、
ライブ・ハウスでのセッションに誘われたことがきっかけで
ジャズに深く興味を覚える。

大学2年生のとき、1年間アメリカに語学留学、その時のルーム・メイトが
たまたま ジャズ・ピアニストで一緒にバンド活動を行ったことから
ジャズの道に進むことを決定付けた。

卒業後、ライブ・ハウスで歌っているところをアメリカのラジオの
パーソナリティーがスカウトし、2000年1月アルバム
「エヴリシング・シー・セッド」でSMEよりデビュー。

デビュー後まもなく各所から注目され、その年の8月には
早くも ブルーノート 東京に出演し、大好評を博す。

更にデビューアルバムはアジア各国でもリリースされ、
その甘い歌声に若い女性を中心に人気が高まり、11月には韓国ソウル大学の
建国大学内ニュー・ミレニアム・ホールにて初ライブを行う。

また、 ジャズの枠を越えた幅広い音楽性から平井堅、
Skoop On Somebody、paris match、今井美樹、大黒摩季、
m-floなどのアルバムにプレーヤーまたは作曲者として参加。
J-POPシーンに Jazz Feelを注入する一翼を担う。

その後も着実に音楽活動をし、
現在までアルバム7枚(ミニアルバム、コンピレーションアルバム含む)・
シングル1枚をリリース。

2004年に入り、世代を担う ジャズアーティスト3人である
TOKUのT、日野賢二のK、小沼ようすけのYを取って
ユニット TKY を結成。

夏にはFuji Rock Festivalに出演。好評を博す。

参考アルバム
ア・ブランニュー・ビギニング ビィウィッチング
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参考リンク: Flugelhorn Player TOKU's Site / TOKU-JAZZ.com


土濃塚隆一郎
大学在学中に ジャズに開眼( ジャズを聴き始めるのは高校時代)、大学在学中より、
プロ トランペット 奏者として活動する。
1997年に トランペット から フリューゲルホーンに転向。
丸く温かい音色とパワフルなサウンドを持ち味とし、現在、都内を中心に演奏活動中。


参考アルバム
RUSH TONE 《送料無料》土濃塚隆一郎/空気ヨ響ケ(CD)


参考リンク: Ryuichiro TONOZUKA Official WebSite




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